テンヨーの販売する、金属製根性試し。
メタリック・ナノパズルの中でも、トップクラスの難度を誇るのがこいつ。

作ったのは先月末だが、画像データが出てきたので掲載。
こいつ、曲面こそ少ないのだが、扇状の部品を円錐形に加工する部位が多い上に、多面体構造がエラい複雑。しかも、極細構造部が多くて歪みやすい。

タブの受けもタブ自体も歪みやすい部位が多く、固定するために曲げると歪む→歪まないようタブの曲げを浅くすると、構造がガタガタというジレンマに陥る。

また、上部構造物（離脱船部分）の部品分割が凶悪なまでに複雑なため、タブの曲げ具合や固定の角度、ちょっとした歪みの蓄積で組みあがらなくなるなど、丁寧な作業を心がけないと速攻で詰む。

そして、アンテナや着陸脚部分を垂直、もしくは曲面で曲げる必要があるのだが、極細過ぎてペンチで撮むだけで曲がるし、歪む。
エッチング加工用のペンチを使わずに組むのは、あまりお勧めしない。（私は使わず歪んだ）

そして、更なる難関なのが姿勢制御スラスターの加工。5㎜角に扇形の板が四方向についた部品を、少しづつ曲げながらノズルの形状に整えていく（板から切り離さずに）という、結構な苦行を要求される。

上の写真の四隅から飛び出た部品がそれなのだが、筒状に加工するだけでも大変なのに、これを失敗なしに十六か所やる必要がある。

予備部品はあるが、四か所のうち一個でも失敗したらアウトなので、かなりの難度。
今回、どうにか形になったが、正直同じものもう一度作るのは無理かも・・・。

まあ、面白かったです。根性試しとしては、最高に。