孤高の王者、五島雅。
戦うことでしか癒せない孤独。
拳によってしか語れない言葉。
それらを描破した松本大洋の傑作、ここに登場!!
松本大洋の「ZERO」です。
当時、毎週スピリッツを購入していました。
この作品が始まったとき、えらい天才がいたもんだなと思ったものです。
「ZERO」、「花男」、「鉄コン筋クリート」、「ピンポン」
スピリッツ時代の松本大洋の作品はすごいですね。
「STRAIGHT」も持っていますがいまだに未読w
「あしたのジョー」、「がんばれ元気」と合わせて日本3大ボクシング漫画です。
「はじめの一歩」は…。
現在の版、こんなマンガじゃない…。
何故かサブタイトルも変更してる…。
The flower blooms on the ring………alone.
「花だ……花がいい」
「五島はね、かけ違えたボタンなんだよ。僕等とは別の世界で生きてる」
「すぐ壊れちゃうんだ。ちょっと力を入れるとね、すぐ壊れちゃう。
だからねえ荒木、壊れない玩具をぼくに……」
「伝説は短いほど美しいものです。潮時をあやまると悲劇です」
「五島さん強いね、素晴らしいボクサー。だけどあの人に付いて行くは危険ね。
あの人目的もってないから。(略)あの強さ無意味です。
冷徹で残酷。(略)あの人リングで死ぬ覚悟できた人。
だけど私、それ正しいこと思わない。世の中ボクシングだけ、それおかしいよ」
「そうやって守ったチャンピオンベルト、腹にまいて棺桶はいるか?ハハハ……」
「俺があんたに教わったのは、人間を殴り倒すことだけだ。
俺はそいつを忠実に守ってきたつもりだが?綺麗事言うなよ」
「ホモサピエンスの時代は終わりですよ。あれは我がままでいけない。
これからはアニマルに投資する時代です」
「言ったろ。ガキの家出だって。逃げ出したくても行く場所がない。
結局リングしか知らん男だ」
「頂点なんて一瞬で終わる。気がつきゃ下り坂。あっという間に下に着いてる」
「俺達はリングの上でしか生きていけない……そうだろ?」
「君はリングに立っちゃダメ。バランスが崩れる。一人ぼっちになっちゃうよ」
「雅という男はな、誰からも愛されずに育ったんだよ。
雅の拳は人々を尊敬させるには余りあり過ぎた。世間はしだいにあの子を恐れてな。
日本タイトルを取った頃、ゼロなんてあだ名がついた。
本当に一人ぼっちになっちまってな。それでもあの子は必死に練習した。
より高く、より強く、けなげに練習した。ずっと一人だった。この10年間ずっとだ。
そんな息子にもやっと友達が出来てな。
日が暮れるまで思い切り遊んでこい。親ならそう思うだろ」
「危険か……確かに危険だ。いっそのこと死んでくれればいいと思うよ。
息子はそれを望んでる」
「私が作り上げたんだ……あの子は私を信用している。
私は対戦相手は殺せと命じてきた。
だから戦うのさ……あの子はね……私のために……
そういう人間にしか行けない所がある」
「花だ……花がいい……春咲く花は秋には枯れる。
花がいい……次、生まれるときは花がいい……
そうしたら荒木、お前は隣に咲いてくれ……」
936個目。
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購入金額
500円
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購入日
2014年04月11日
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購入場所
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