某巨大PCベンダにも製品をOEMしている、台湾PSTC社製の小型キーボード。
B5サイズノートとほぼ同じ大きさで、マルチタッチに対応したタッチパッドを備えているのが特徴。

接続はUSB一本となっており、入力系を一纏めに出来る。

入力機器が外された据え置きサーバとか、制御機器に組み込まれたPCなんかのメンテで、

「いちいち後ろのPS/2挿すの面倒臭い！ フロントUSBにぷすっと行けるのないの！？」

・・・・って思ってたときに、SHOP-Uさんで見つけたのがこいつ。

内容物一式。実際の製品には簡易マニュアルすら付属しない。

このマニュアルはShop-Uさんが独自に付けてくれたもの。　　

お値段も割と手頃だし、PSTCのミニキーボード（PS/2）をメンテ用に車載している私としては、あの薄型なのにメンブレンな独特のキータッチにも期待大ということで、速攻でお買い上げ。

んで、実は我が家からSHOP-Uさんは車で30分かかるかどうかの距離にある。
このお店、通販オンリーだけども店舗受取が可能なので、今回初めて店舗受取を選択した。

結果、『仕事の都合で受取予定を一週間も延期』頂くことに（滝汗）

店長さんと奥様、その節は色々とお世話になりました＆マジご迷惑かけてすんませんorz

Shop-Uさんオリジナルの簡易マニュアル。　　　　　　

これがないと、マルチタッチの仕様わかんないですね。

んで、肝心の製品の出来であるが、割と人を選ぶと感じた。

というのも、薄型キーボードではあるが、実態はメンブレン方式なので、パンタグラフ方式と比較してキーが少々ぐら付く感じがあり、またストロークがパンタグラフ式の倍くらい深い。

そのため、ノートPCと同じ打鍵感を期待すると、打ち辛く感じる部分がある。

私は薄型でストロークの大きいキーボードが好み（故にロジクールのPerfectStrokeシリーズを愛用しているわけだが）なので、この打鍵感は大いにアリ。

ただ、うちのオカンに試して頂いたところ、明らかに打ちづらいという。

パチパチと軽快な感じなのだが、キーの過重もパンタグラフ式より重い。

打鍵の音もかなり大きく、夜間だと迷惑になりそうな予感。

PTSCのミニキーボードよりキートップが大きい分、メンブレン方式採用の弊害が大きいため、あれと同じ感覚を期待しないほうが吉だ。

とはいえ、個人的には大いにアリなので、問題無し。

私にとってはむしろ「全角半角キーが無変換の真横」という配置のほうが大問題で、101の製品があったら、そっちが欲しかったなと・・・・。

レビューでは触れなかったが、ちゃんとチルト機能もある。 

キー配置確認用。この写真のみオリジナルにリンクしています。　　

 割と特殊配置なところがあるので、そういうのが駄目な人は要注意。

一体型のタッチパッドは、入力時に丁度「右手親指が届く」位置となり、ホームポジションを崩すことなく操作が可能。

また、マルチタッチに対応しており、二本指スクロールや三本指タップによる右クリック呼び出しなどの機能がある。

これらの機能はハード的に実現されており、ドライバに依存しないため、USBで挿せばマルチタッチ機能が使えるようになっている。

要するにマルチタッチをドライバでOFFできないという弊害もあるということだが、USB一本で入力機器が揃い、全ての機能が使えるという仕様を目指した結果なので、これは同機能を便利と思うか邪魔と思うかで評価が割れるところだろう。

個人的には、マルチタッチをドライバレスで使えるのは有り難いので◎だ。

パッケージは白箱。実用本位である。 

このように、本製品は面白い製品ではあるが、確実に人を選ぶところがある。

ただ、メンテナンス用としてはかなり使い易そうなところが随所に見受けられるので、保守業務に携わる身として、この製品は大いにアリだ。

お値段も手頃だし、持ち歩きにも便利な大きさで、軽量。

ケーブルも一本で済むし、ドライバレスで全機能使える。

メンブレン方式で、割と頑丈。

持ち歩くキーボードとしてのツボを良く抑えており、使い勝手も悪くない。

これで101なら完璧だったんだけどな・・・・そこだけが凄く惜しい。