小さいけど、れっきとしたNTファミリーなんです
Microsoftがスマートフォン向けにリリースしているOSです。日本では前バージョンWindows Phone 7.8端末はau/富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製端末IS12Tが販売されていましたが、Windows Phone 8端末は残念なことに現状では販売されていません。ただし本OSをベースにカスタマイズしたWindows Embedded Handheld 8を搭載したFZ-E1が日本でも6月に発売となるためこれが実質日本初のWindows Phone 8端末になります。またソニー・モバイルとレノボ(モトローラブランド)が日本でもWindows Phone 8端末を展開するといううわさがあります。
前バージョンのWindows Phone 7.xはWindows Mobile(旧称PocketPC)からの流れで組み込み向けOSであるWindows CE(Windows Embedded Compact)をカーネルに採用してきたのですが、本バージョンからWindows 8と同じNT6.2カーネルに変更されました。(Windows RTと同じARM CPU用NT6.2カーネル)
これによりWindows向けアプリケーションの移植性がより高いものとなっています。また次のバージョンではARM CPU版Windows 8.xであるWindows RTと統合されるといううわさまであります。ここら辺どうなるかはまだ微妙なところですが…
OSカーネルは変更されたものの、Windows Phone 7.x向けアプリとの互換性もしっかり保っているため、そこら辺は安心してもいいと思います。実際
ねる(2chクライアント)
週アスPlus(週刊アスキーの公式アプリ)
Windows Phone Tips(オフラインでも読めるWindows Phone 7.5のTips集)
などのWindows Phone 7.x向けアプリはしっかりと動いています。
相変わらずローエンド機でもサクサク動く軽快さ
Windows Phoneといえばその軽快さで、IS12Tもそこらへんの評価は高かったような記憶があります。実際ヌルサクでしたし。
NTカーネルに変更されたWindows Phone 8でもその辺は継承されており、SnapDragon S4 デュアルコア/512MBとこの世代としてはローエンドになる
でも軽快に動作しています。またWindows Phone 7.5(Tango Update以降)だと廉価な機種(メインRAMが256MB搭載)だと動かないアプリも結構あったのですが、Windows Phone 8ならほとんどのアプリがローエンド機でも動作します。
もちろんTwitterやFacebookといったSNSを一元に管理できるPeopleハブも搭載。さらにブラウザのInternet ExplorerはWindows Phone 7.8のIE9 MobileからIE10 Mobileにアップデートされ、ブラウザとしての性能はFlashをサポートしていない点を除けばWindows 8に搭載されているIE10相当になっています。
最近リリースされたGDR3アップデートだとついに
タスク切り替え・終了
画面の自動回転無効化
といった機能が追加され、どんどん使い勝手はよくなっています。
日本では展開されていないから仕方ないとはいえ、あんまりといえばあんまりな「Here Map」
地図アプリはWindows Phone端末「Lumia」シリーズを積極的に展開し、もう間もなくマイクロソフトによる買収が完了するフィンランドのメーカーNokia社の「Here Map」を採用しています。ちなみにWindows Phone 7.xだとMicrosoftのBing Mapを採用しています。
地図アプリとしての機能はナビ機能も実装した標準的なものです。ただ日本では現状まだ端末を展開していないせいもあってか
このようなことになっており、正直地図としてはまともに機能しないので日本で使う場合はWindows Storeで配布されている「GMap」などのGoogle Mapクライアントを使ったほうがいいと思います。
Windows Embedded Handheld 8搭載地図アプリもHere Mapなはずなのですが、このままだといろいろまずいことになるような気が…(汗
今年こそ日本展開を
見た目こそWindows Phone 7.xと大差はないものの、使い勝手に関しては旧バージョンよりもよりよくなっているWindows Phone 8ですが、今春にはWindows Phone 8.1 Updateがリリースされる予定になっています。これにはSiriのような音声アシスタンス機能(リーク情報だと日本語もサポートされてるようです!)やWebGLやWindows 8.1のIE11とのタブ同期をようやくサポートしたInternet Explorer 11 Mobileなどのアップデートが含まれているようです。
またWindows Phone 8のOSライセンスを無償にするという情報もあり、ハードウェア要求が下げられたこともあってより多くのメーカーが様々な端末を展開する可能性もあります。
日本では前述のとおりWindows Phone 8ベースのWindows Embedded Handheld 8端末がようやく初導入され、ソニー・モバイルやレノボのWP端末の日本導入のうわさも含めようやく日本でもWindows Phone 8元年といえる年になりそうな感じになっており、個人的にも好きなスマホOSだったりするので本当に盛り上がってもらいたいと思っています。というか盛り上がってください…このまま日本で端末でないまま終わったら寂しすぎる…
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購入金額
0円
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購入日
2013年08月26日
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購入場所
北のラブリエさん
2014/03/22
頑張って欲しいです。
クドフィリアやってるガジェ獣かのあゆさん
2014/03/22
本当に今が日本投入の最後のチャンスな気がするんですよね…
Windows Phone 8.1もリリースされますし、日本投入のきっかけになってくれればいいのですが…