レビューメディア「ジグソー」

パタパタカチコチうるせえ!

デジタル時計のように見えるが、文字盤を捲るようにして表示する「フリップクロック」と言われるタイプの時計。パタパタ時計といったほうが通じるだろうか?
今でもデザイン重視の時計で使われることがあるのだけど、これはまさに昭和レトロなモノ。木目調の家電ってなくなりましたね。ちなみに型番等詳しい事は不明。


大抵この手のフリップクロックは消費電力が大きいのでコンセントからの給電になるのだが、コレは乾電池方式。なので単二電池を今時の時計と比べるとありえない速度で消費してしまう。
スイッチ
スイッチ

アラーム機能を備えており、上面にオンオフスイッチを持つ。右側面ダイヤルは2重になっており、時刻調整とアラーム時刻設定が行える。しかしそのアラーム音は「ぷぇ~~~~」と情けない音。たぶん私は起きれない。しかもオンオフスイッチが緩くなっており、油断すると勝手にオンになって「ぷえ~~~~」。

そして更に実用上問題になるのが時間ずれ。時計に詳しくないので何と言ったら判らないが、電動式なのに機械式のような駆動方法。クオーツ時計と比べるとあっという間に時間が狂う。
しかも電池の消耗具合で時間の進み方が変わってしまう。必死に調整しても1ヶ月くらいで少しずつ時間はずれだす。
カチコチカチコチと時を刻む音は趣きがあるっちゃあるが、静かな時間帯なら部屋中に聞こえるくらいカチコチ音がするので時限爆弾みたいな気分にもなる。

最大の問題だったのが、親戚の家でホコリを被っていたコイツを入手した時、いくら速度調節ネジを触ろうが早く時刻が進んでしまった事。1日に15分は進む、まさにオーバークロック。
駆動部
駆動部

分解して調べて見ると、外側から調節ネジをまわす事で、ウォームギアの要領で調節レバーが左右に少しずつ動くという仕組み。しかしそのウォームギア部に余計な切れ目が走ってしまい、そこから調節レバーが動かなくなっていたのだ。
樹脂ネジにミゾが
樹脂ネジにミゾが


パテに近い接着剤で簡単な補修を行い、他各所も分解清掃した事でなんとか調節機能が復活したものの、やっぱり電波時計になれた身には手間がかかりすぎてしょうがない。

普段はカチコチうるせえ上に、電池はどんどん消耗するわ、時間が狂いやすいからアラームにも使えないわ、そもそも「ぷえ~~~~」だわ。
文句ばっかり書いてるが実際文句ばかりだから仕方ない。電波置き時計が部屋にあるので、今や実用性は無いといって過言ではないだろう。



そんな事もふまえて満足度は星5つです。
  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    不明

  • 購入場所

29人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (9)

  • Vossさん

    2012/03/02

    要するに、インテリアやな・・・・復活させた時点で満足、と・・w
  • 下小川さん

    2012/03/02

    いわゆるツンデレビューです。インテリアにしてはなんかうるさい!
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