オーディオインターフェースは、もともとDAW用途で使うのだろうけど、
私はゲーム実況配信の為に買ったので、今回はその視点でのレビューを行う。
かつて(6年くらい前)私はニコニコ生放送でゲーム配信をやっていた。
パソコンの軽いゲームを実況する程度だったので特別な機材は持たずに、
ノートパソコンとマイクだけでなんとかやっていた。
そのころは、まだノウハウや機材も充実している頃ではなく、
他の配信者もセッティングに苦労しながらの状況だった。
それから時は流れ、私は関東から帰郷して転職。
途中、大阪出張も挟んだりしたので生放送配信からはすっかり
遠ざかってしまっていた。
しばらく休んでた私だったが、大阪出張から戻ってきて1年が経った今、
パソコン環境も十分整ったし、レトロマシンの環境もそろえたので再開させようと、
次の設備投資を生放送用配信機材に向けると、あまりの変わりように驚いた。
この数年の間に配信環境はめまぐるしく進歩していった。
以前と比べて多くのツール・機材があり、配信者たちは自分の目的に
あわせてそれらを使いこなしていているようだ 。
私も負けてられない!さっそく環境を整えることにした。
まずは、メインでやってるレトロなゲーム機やパソコンの音声出力を束ねるべく、
ラインミキサーの「Mackie ProFX8 v2」を購入した。
※このミキサーもレビュー予定
あとは、セレクターや変換器・分配器やケーブルなど、必要なものをそろえていき、
下記のようなシステムを構築した。
<レトロゲーム配信 システム構成図>
もう何がきてもOK!自分自身よくやったなぁと褒めてやりたい。
これでレトロゲーム機・パソコンとマイクを使った配信が可能となった。
そうなってくると次は、PCゲームでも配信がしたくなってきた。
今は高画質配信ツールが色々とあるし、大丈夫だろうと思ったのだが、
昔のように、マイクをパソコンにつなげてやってみると、やっぱり難点が出てきた。
1.PCゲームの音を取り込んで調整するのが大変
Windows単体のステレオミキサーがあるが、配信ツールやキャプチャソフトを
ゲーム画面と並べていろいろと置いているため、デスクトップ上でミキサーの
調整をしたりするのが大変だった。(これは昔と変わらない)
※別のステレオミキサーソフトもあるが、基本的には一緒のことである
2.パソコンでのミキサーはマイクの音質がイマイチ
使用しているマイクを私の思う使い方をすると、マイクから少し離れるため、
マイクの音量をけっこうあげないと声を拾ってくれない。
そうすると、ノイズも一緒に拾ってしまうことになる。
実際、未対策の状態だと部屋の環境音とノイズをバリバリ取り込んでしまう。
マイクのノイズ対策が出来る機材が欲しくなった。
この2つの難点を克服するために「Roland UA-55」を導入したようなものだ。
小型筐体でUSBバスパワー対応。2つの環境を行き来させるのに最適な機器だ。
内蔵DSPでコンプレッサーが付いている!
音楽を作らない私だと、24bit/192kHz環境はオーバースペックだ。
なので44.1kHz・48kHzでの綺麗なサウンド入出力で既に満足している。
PHONESのボリュームは全然ノイズが乗らず、心地よくモニタリングできる点も良い。
この、UA-55は発売されてから既に4年以上も経っているにもかかわらず、
最近に出た新機種にも負けない性能を持っている。
現在、バンドルされているソフトは「SONAR」ではなく「Live」になっていた。
実は、私は昔にもUSBオーディオインターフェースを買ったことがあり、
そのころに一緒に買ったDAWが「Live」だったのだ。
なんか、このあたりでも何かしら因果関係があるな~と。
楽曲は作るわけじゃないので、まだインストールはしていないが。
UA-55本体に、マイクアンプとマイク、ヘッドフォンとUSBケーブルをつなぐだけ。
とりあえず、これをパソコンにつなげばPCゲーム実況配信環境が出来るというのが嬉しい。
<パソコンゲーム配信 システム構成図>
というわけで、こちらがパソコンゲーム配信環境だ。
※12/1 コンデンサーマイク導入により構成図を変更
オーディオインターフェースとヘッドフォン、マイクがあれば事済む。
コンデンサーマイク導入によりマイクアンプは必要ないため、
電源の配線がなくなり、より手軽に持ち運べるようになった。
ゲーム用パソコンでゲームから配信環境からすべて一つで処理できるため、
接続する機器もシンプルでスッキリしている。
(スッキリしない大きさのパソコンではあるけど気にしない)
この、UA-55は、音量などの設定をパソコンではなく機器側で記憶している。
なので別のパソコンに繋ぐたびに一から設定をやり直し、なんてことは一切ない。
これが非常にありがたいんだ。毎回入れ替えるたびに設定が変わってしまうと、
配信中に微調整で時間を割かずに済むため、とても助かる機能だ。
あと、将来性についてだが、試しにWindows10マシンに繋いでみると、
確認なしで、アッサリ必要なドライバと設定ツールが組み込まれて認識されていた。
末永く使っていくためにも、最新OSへの完璧な対応はありがたい。
今後とも、よろしく頼みますよ!
さーて、これでゲーム配信を快適にやっていくぞ!
※現在、コンデンサーマイクがほしくなってきてるが…どうなる!?
ロングセラーな理由がよく解る。
技術革新がめまぐるしいパソコン関係の機器で、4年間も同じ
ハードウェアを販売し続けている事に驚いた。
実際、購入する際は他社の新製品にグラっとしたのだけども、
比較してみても遜色ない性能、最新OS(Windows10)に対応している点。
バンドルソフトが「Ableton Live Lite」に変更、などといった要素に、
Rolandのやる気と機敏さを感じた。
あとはネットでの情報が、長く販売しているだけに豊富にあって、
安心して選ぶことができたのも、ロングセラーならではなのかもしれない。
QUAD-CAPTUREではなくDUO*2ーCAPTUREという感じ
UA-55は「QUAD-CAPTURE」と銘打っているサウンド機器だ。
これは 4入力/4出力が可能という意味なわけだけど、
入出力はそれぞれアナログとデジタルで2chずつと、半分の数になっているのだ。
それだと私が使いたいアナログの入力チャンネル数が足りないので、
ADコンバーターでデジタル変換してからチャンネル3・4に入力している。
なのでコンバーターが追加で必要になるのが難点とも言える。
出力の際も、これは同じ事が言えるため、
ほかの機材やスピーカーなどにつなぐ際は注意が必要だ。
出力は今のままで、アナログが4入力だったら良かったのにな~。
なんて思うのは私だけなのかな。
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購入金額
23,130円
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購入日
2015年11月05日
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購入場所
イシバシ楽器(通販)
千里一歩さん
2015/11/13
ポン酢レッサさん
2015/11/13
昔から、欲しいな~と思ってたものを集めたら
こんなことになってしまいました。