正直、特徴的な機能の1つであるiPhoneを初めとしたモバイルガジェットを持っていないため、これらのハードからのアクセスはチェックできません。そのため、今回は基本的にはWindowsマシンからのアクセスに絞ってレビューさせていただくことにします。
「実際に応募のコメントにも動画を会社やリビングマシンからアクセスできるか試してみたい&無線LANでも十分視聴できるのか」
と記載していますのでこう言った点を中心にチェックさせていただきます。
●HDLP-S1.0とは?
まずはHDLP-S1.0がどのような製品化簡単に紹介しておきます。一応I-ODATAのLAN DISK Homeシリーズということで、分類としてはNASになるのだと思うのですが、
・NAS
・インターネットを経由した外出先からのアクセス
・DLNAテレビとの連携で動画や音楽ファイルの確認
・ホームページの作成・公開
・iTuneサーバー
・デジカメサーバー
・net.USB機能
・BitTorrentクライアント
・USBハードディスク替わりにも利用可能
と多彩な機能を搭載しています。
個人的に気になったのはネットワーク経由の動画閲覧とUSBハードディスク替わりにも利用出来る点でしょうか。またBitTorrentクライアントも面白そうですね。
内蔵するハードディスクは2.5インチサイズのためサイズはW126xD130xH26mm、重量は350gとNASにしてはかなり小型です。更に素晴らしいのはUSBハードディスクとして使う場合はバスパワーにも対応します。これは完全に2.5インチハードディスクを採用したメリットですねぇ。
●写真でチェックしてみよーー
というわけでまずは写真でチェックしておきます。
2.5インチHDDを採用しているため箱もコンパクト。出来ることをすべて記載しているのでちょっとうるさい感じなのが残念。個人的にはもう少しシンプルデザインが好みです。
付属品はACアダプター、USBケーブル、LANケーブルととってもシンプルです。
こちらは付属のマニュアル類です。いずれも簡易的なものばかり。
本体外観。白とクリアグレーの筐体はなかなかオシャレさん。パッケージと違いシンプルデザインで好感がもてますね。
本体背面のポート類。左からACコネクター、LANポート、USBホストポート、USBポートになっています。USBモードで使うときは一番右のポートに接続します。
USBハードディスクとして使う場合は電源が自動に入りますが、NASとして使うときは赤枠の電源ボタンを下に押すと電源が入ります。
本体裏側にはゴム?っポイ材質が貼られており、設置したときにグラつきは皆無です。
●USB2.0で接続してみた
まずは手始めにUSB2.0で接続してみました。
こんな感じで普通にUSBハードディスクとして認識します。さらに、アプリケーションなどが入っているためドライバCDは付属しません。
●EasySetup
EasySetupを使えばNASの設定や設定ツールを簡単にセットアップすることができます。基本的に設定したいマシンでUSB接続にてセットアップツールをインストールするのがいいでしょう。
こちらからインストール可能です。
EasySetupを使えばまさにその名のとおり簡単に設定できます。まずは何はともあれインストールですね。
こんな感じでアイコンが登録されます。簡単に設定、アクセスが可能になります。
●ネットワーク接続をしてみよう。
設定が終わったらまずはネットワーク経由で接続してみましょう。Windowsから接続する際には基本的に通常のファイル共有と同じように接続することが可能です。もしくは一度「HDLP-S1.0」をUSBで接続して「LANDISKアクセスツール」を登録しておくのもいいでしょう。どちらにしろとても簡単です。
こんな感じでネットワーク接続で共有フォルダが確認できます。
●デジカメ接続
NAS動作時に本体USBポートにデジカメを接続すると自動的に写真データを取り込むことができます。今回は常に持ち歩いているRicho「Caplio R5」で試してみましたが、日付ごとに自動的にフォルダ分けされて転送されました。
本体のUSBホストポートにデジカメを接続すると自動的に取り込みが可能となります。
●リモートアクセスのための設定
LAN接続でのチェックが終わったところで、いよいよ期待の外部接続を試してみましょう。外部からのリモートアクセスを可能にするには、「HDLP-S1.0」だけでなく場合によってはルーターの設定も必要になります。それではまず「HDLP-S1.0」の設定方法を簡単に説明しておきましょう。
まずは「LANDISK WEB設定」で設定画面にアクセスします。
ウィザード開始画面ですね。ここからいろいろな設定が可能です。
リモートアクセスをするにはまずiobb.netの設定をします。
ユーザーの登録も必須です。
DLNAで接続をすることになるため、こちらで共有するフォルダを設定します。
リモートリンクの設定をしておきます。こちらで使用するポートなどを指定します。特に問題がなければそのままにしておいていいと思います。
ネットワーク越しにファイル共有をする場合、共有フォルダの設定も必要です。こちらでフォルダを指定します。
選択したフォルダの詳細はこの画面で設定します。
この辺ウィザード形式ではないので多少煩雑なのが気になります。一括のウィザードでできるようにしてくれると大変ありがたいと思うのですが・・・。とりあえずこれらの設定が終われば後はルーターの設定です。
●パケット変換の設定
UPnPがうまく動作しなかったのでルーター側で設定を行いました。初期設定の場合はポート50000、60000、60010を通せばOKです。
アドレス変換は必ず必要です。UPnPがうまく動作しないときは手動で設定してください。
●外部からフォルダーへアクセスをしてみた
リモートアクセスの設定が終わればあとは会社からアクセスを試すだけですね。アクセスをするにはWebブラウザから「rm.iobb.net」へアクセスします。
すると「RemoteLink」画面が表示されます。フォルダーへアクセスする場合は一番上の「リモートアクセス」を選択します。
Javaが自動的に起動して「RemoteLink」の「ログイン」画面が表示されます。
ユーザー名:「HDLP-S1.0」に登録したユーザー名
パスワード:「HDLP-S1.0」のユーザーに対応するパスワード
ホスト名:「HDLP-S1.0」に設定したホスト名
をそれぞれ入力してログインをクリックします。
アクセスに成功するとエクスプローラ風の画面に切り替わりファイルへのアクセスが可能になります。
ファイルのアップロードはドラッグ&ドロップでも可能ですが、ダウンロードは出来ませんでした。操作自体はそれほど難しい点も無く直感的に操作できますね。
●外部から動画を視聴してみた
ファイルのアクセスに成功したところで次は動画の視聴も試してみることにしましょう。動画の視聴には「Home Media Link Client」と「DiXiM Media Client」が必要です。「Home Media Link Client」は「rm.iobb.net」の「ホームメディアリンク」から「DiXiM Media Client」はIO-DATAのホームページよりダウンロードしました。それぞれインストールを終わらせたあとにまずは「Home Media Link Client」を起動します。
「RemoteLink」と同じように
ユーザー名:「HDLP-S1.0」に登録したユーザー名
パスワード:「HDLP-S1.0」のユーザーに対応するパスワード
ホスト名:「HDLP-S1.0」に設定したホスト名
をそれぞれ入力して「リンク開始」をクリックします。
ログインに成功すると、ステータスバーに「ログイン済み」と表示されます。次に「DiXiM Media Client」を起動します。
「DiXiM Media Client」を起動したところ。今回はサーバーからの再生になりますので「Server」をクリックします。
メインメニューからServerを選択するとメディアサーバーとして、「HDLP-S1.0」が表示されています。
サーバーをクリックすると中に入っている動画や音楽データが表示されます。ファイルを選択すると再生が可能になります。
動画再生についてはキャプチャがうまくとれないので省きますが、回線速度に大きく影響を受けます。実家からチェックしたときは問題なく動画再生できましたが、会社から密かにチェックしたときは完全にコマ落ちしてしまいまともに閲覧できませんでした。また家の中で無線LAN接続した場合はまったく問題なく動画、音楽とも再生ができました。
●まとめ
最後にざっとですが使用してみた印象をまとめておきたいと思います。まず良い点ですが
1.これ一台で様々な使い方ができる。
NASといっても様々な製品がありますが、これ一台でほぼなんでもできる様になっています。特にホームユースであればこれ以上必要な機能はほとんど無いでしょう。USBハードディスクとしても普通に使えますしね。
2.小型で場所を取らない。
2.5インチ採用ということで、設置場所も非常に少なくてすみます。
3.発熱も少なめ
これも2.5インチ採用ということで、発熱も少なめ。ファンもないので静音で常時起動していても心配なし。
4.デジカメ接続は非常に便利
当初余り期待していなかった機能なのですが、デジカメ自動データ転送はとても便利。PC不要でデータのコピーができるメリットがこれほど大きいとは。
5.USBハードディスクとしても使用できる&バスパワー動作OK
NASでありながらUSBバスパワー動作可能なハードディスクとしても使えます。
次に気になった点もまとめておきましょう。
1.NASの設定反映に時間がかかる。
NAS系の設定のあとや起動時の準備に1分程度と比較的時間がかかります。一度設定してしまえば問題ないのですが、使い始めは設定項目が多くイライラするかもしれません。
2.容量が1TBはチョット不安
これは2.5インチHDDを使ったデメリットでしょう。動画や音楽ファイル、画像ファイルなどを貯めておくメディアサーバーとして使うには1TBという容量はチョット不安があります。ただし、2.5インチサイズで最大容量は1TBということを考えれば仕方ないですね。個人的には2.5インチのメリットのほうが大きいですし。
3.USB対応は2.0まで
いまならやはりUSB3.0に対応して欲しかったです。最近なIntel、AMD環境ともかなりUSB3.0が普及しているので今後の製品では是非期待したいです。おそらくそう遠くないうちに対応した製品がでるんじゃないかなーと。
4.ACアダプタがでかい
もう少し小型のACアダプタにして欲しいものです。.
5.ソフトに一体感がない
今回使っている上で一番気に成ったのはこの点です。正直これまでのハードウェア的な4点はどちらかというと重箱の隅をつつくような内容でしたが、ソフトウェアについてはまだまだ改善の余地があると思います。
まず、ファイル系とマルチメディア再生が1つのソフトに統合されていないのは使う上で非常に面倒です。さらにマルチメディア再生は「Home Media Link Client」で接続しつつ、「DiXiM Media Client」で操作という2つのソフトを別々に立ち上げる必要があるチグハグさ。チョットいただけないですね。
統合クライアントソフトで1ソフトですべてできるような形に是非して欲しいものです。ハードウェア側の出来がいいだけに余計に気になりました。
さらに、設定についても同様です。目的は1つでもそのために設定する内容があちこちに分散しているため作業が煩雑です。こちらはウィザード形式にして、その機能を使わないときはスキップできるような形にしてもらいたいです。
ソフト関係に多少不満はあるものの、一度使い出すと非常に便利な機能ばかり。価格も2万5000円ぐらいということなのでホームNASとして導入は非常におすすめです。
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