早速レビューに移ります。
ちなみに組み込む対象はVAIO TypeT、VGN-TT90NSです。
VGN-TTシリーズ最初のモデルをSonyStyleでカスタムした(詳細は以下)
もので、通常のTTシリーズには2.5インチHDDなんてついてないのであしからず。
現在最新のTypeTはこれのマイナーチェンジモデル・・・と言うかなくなっちゃいましたね、TypeT。
あの設計思想は好きだったんですが、TypeZ(VAIO Z)に吸収されたのかな。
閑話休題。
SSD到着の喜びに一通り浸った後、開封直後にデスクトップにつなぎ、CrystalDiskMarkを走らせてみました。バージョンは3.0。
設定は基本デフォルトで、走らせる容量のみ500に変更。
結果がこれ。
・・・おかしくないでしょうか?色々と。突っ込みどころが多すぎて追いつきません。
あまりにもあまりなのでもう一度計測してみました。今回は二回計測。
大分変わりましたね。とくに順次読み込みが200Mを超えていて安心しました。
今回はSSDのスペック自体が目的ではないので、まともに動作しているであろうことが判明しただけでよしとします。重要なのは体感なのです。
では、最大の山だった分解について。恐らくVGN-TTシリーズで分解法自体は共通しています。
とりあえずTypeTを裏返すとわかるのですが、開けそうなところがメモリスロットしかありません。
つまり本体丸々分解決定。
肝心のネジの位置ですが、下の画像に位置を書き込んでみました。
赤は見えているところ、黄は現状だと隠れているところです。
具体的には
・メモリスロット内
・Express34スロット内
・なんか軟質素材がはまっていて、外すと見える
・XboxLiveのカードの下
で、写真上のほうにある三箇所が軟質素材付きとなっています。
これを外すのが地味に面倒で、隙間にカッターナイフを入れて隙間を広げ、そこに光沢紙を突っ込んで無理矢理取りました。
カッターを使ったのは薄くかつ強度があったからで、光沢紙を使ったのは薄くそれなりに強く、そこら辺にあったからです。つまり取れれば何でもok。
このとき、ネジの数が凄まじい上に幾つか種類があるため
私はこの写真のように位置を大体対応させてスポンジに刺しておきました。
ちなみにこのスポンジはSSDの梱包材。便利でした。
さて、ネジを外し終わったらいよいよ分解です。
というか、ネジを外した時点で本体部分が上下に緩んできます。
そうしたら左側(普段ノートを使う際に左側になる方)の銀色のパーツを外します。
で、外した状態の画像がこれ。
こうなると、ディスプレイのヒンジ辺りでのみ止まっているような状態となります。
そしてヒンジ近くの黒い部分(下画像は分解後ですが、こちらの方が止まり方などわかりやすいはず・・・と自己弁護。)
を手前に押してやると、キーボードとその周囲が完全に外れ、本体が(ケーブルで繋がってはいますが)二分されます。
ちなみにこの状態だと中央付近のケーブルでつながっており、左側がキーボード・右側が土台(?)とディスプレイとなっています。
ちなみに、BD搭載していないので本体右側は隙間だらけ。しかも1.8インチストレージの入るところも隙間が空いていました。つまりここに1.8インチSSDの搭載も恐らく可能なわけです。
ここからが問題です。
キーボードと土台をつなぐケーブルを外せれば良いのですが、普段こんなケーブル扱った事のない私(一応あるのですが、そのときは接続部がどうなっているか見えた。今回はよく分からない。)は、戻せなくなった時のことを考えてこのまま作業することを決定。
まず画像中央よりの右下にあるHDDを外します。
これはネジを四つ外すだけ。普通に見える位置にあったので省きます。
そして外れたのがこれ。
東芝製でした。
これまたネジ四本で固定されているので外し、SSDを取り付けてまた組み直せば完了です。
組み直すのは簡単だったため、省きます。
それにしてもTypeTの分解面倒・・・・。
BDとか色々と詰め込むために、拡張性を完全に考えていないことがよくわかります。
零式艦上戦闘機と似たようなイメージです。
まぁ、デスクトップじゃないしモバイルノートからいいんですがねw
ここからはデータの移行について。
HDDが外せるところまで分解した状態で作業するのが良いとおもわれます。
失敗した時のことを考慮して。
まずSSDをポータブルケースに組み込み、USBで繋ぎます。
試行その一:
EASEUS Disk Copyを利用して何も考えずに320GBのHDDからコピー。
当然ブートに失敗。
当たり前ですね。
試行その二:
Partition WizardなるソフトのHomeEdition(フリー)を利用してHDDのパーティションを切り直す。
そして再びSSDにコピー。
これも失敗。
ただし、コメ欄で指摘されたように私がHDDのアクティブ化を怠ったためな気もする。
試行その三:
三度目の正直、MacriumReflectなるソフトを使ってみる。
まずドライブイメージ(当然SSDの容量以下)を別のHDD(今回は試行その二でパーティションを切ったためにTypeT内蔵ドライブの領域が余っており、そこに保存。)に作成し、CD入りLinuxで起動してSSDに・・・となるはずが、何故かLinuxが使えない。
Linuxを読み込みはするし、PleaseWaitといった感じのLinuxの画面は出るものの、勝手に再起動。
原因不明。多分TypeTのせい・・・。
二度あることは三度ある、でした。
試行その四:
Acronis True Imageの試用版を使ってディスクのクローニング。
成功。
Acronis様万歳。流石商用ソフトなだけはある。あれなら中学生でも(私は中学生じゃないですよ!)出来ます。
ということで、四回目の試行でやっと成功した私。
そりゃコピー中にずっと見つめてたわけじゃないですが、なかなか終わらないので大分疲れました。
ちなみに移行一回にかかる時間は一時間五分程度。一度目で成功していれば・・・・。
ということで組み込みに成功。
電源onからVistaのマークが出て音が出るまでの時間は48→45秒に短縮。
そこからログインし、ログイン時の音が出るまでの時間は69→62秒に短縮。
あまり差がないのはdiskeeperの試用版でHDDの最適化を行っていたためなのかもしれません。
また、SSD導入後にVistaのセキュリティ関連ファイルがWindowsUpdateにより導入されたので、多少遅くなっている可能性も有ります。
圧巻だったのがNorton Internet Securityによる完全スキャン。
バッテリ駆動で80%の状態から完全スキャンを開始し、終了までの時間とその時のバッテリ残量をみてみました。
結果、まずHDDでは38分弱かかり残量61%だったのに対し、SSDでは13分強で残量72%ほど。
バッテリ残量の表示は正確とは言い難いですが、ここまで差があると明らかに差があったと考えてよいでしょう。
それにしてもここまで差が出るとは考えていませんでした。
細かいファイルをかたっぱしから見ていくためにランダムアクセス性能が活きたのでしょうか。
これなら出先でバッテリ駆動のままウィルススキャンというのも許容出来るかもしれません。
また、SSDの利点の一つである静音性に関しては、それなりに幸せを感じます。
何しろBDドライブを構成に入れなかったために、私のTypeTで(マクロなレベルで)物理的に稼働する部分は遠心式のファンのみ。
負荷をあまりかけなければファンが高速で回転しないため、とても静かです。
駆動部が少ないというのはそれだけで幸せになれます。
逆に駆動部だらけのガスタービンとかレシプロエンジンも大好きですが。
今まではHDDが全力でアクセスしている際は(私が)衝撃に対してかなり神経質になっていたのですが、SSDならいくら動かしても(ある程度は)大丈夫なはずなのでかなり安心できます。
一方、欠点としては容量が・・・・小さい。
音楽が全部は入りきらないので大分消しました。
とはいえ気に入った曲はある程度残したため、プレイリストがまるまる移ってきたと考えれば問題ないかもしれません。
ノートにストレージ容量を求めるのが間違っているといわれたらそれまですし。
それに、音楽やら動画はどうせ容量を食うので、外部ストレージに保存しておくのが正解かもしれませんね。
体感したことを片っ端から追記:
・起動直後に動かしてもある程度滑らかに動く。読み込みあるいはランダムアクセスが早いお陰でしょうか。
・HDDの速度で満足していたんですが、やっぱりSSD速い・・・。
・そういえばエクスペリエンスインデックスの値は5.5から5.9になっていました。一寸幸せです。でもボトルネックはAero・・・。
・入っていた東芝HDDのCrystalDiskMark結果をとってみたので以下に。
思っていたより低いですね。
・静かな部屋でそこまで負荷をかけずに使うと、何故か高い音が聞こえます。コイル鳴きとは又違うのでしょうが、なんか不気味ですw HDDだったら気付かなかったと思われます。
・やはりHDDのような壊れ物が入っていない分、気軽に持ち歩けます。とくに起動しているときにそこまで気にせずに動かせるのがだいぶしあわせ。
・重量に関してはあまり差が感じられませんでした。もともと大して重くないというのと、ノートPCを単体で持ち歩くことが基本的に無いためだと思われます。
・WindowsUpdateによる更新が今までよりもだいぶ速かったように感じました。まぁ、対照は存在しないので今回のアップデートがそういうものだった可能性も否定はできませんが…。
・やっぱりストレージ容量的に1.8インチSSD搭載部分に何か詰め込みたい。されど金はなし。結局2.5インチの外付けHDDをくっつける羽目に…。
・HDDドライブ保護用の加速度センサが未だに働いていたことが判明。衝撃を受けるとHDDのヘッドを退避させてくれる優れものではあるのですが、SSDにそのようなものは無用。猫に小判どころか(昔の意味での)助長というやつです。ということで、早速機能を止めました。
しゅ~みぃ~さん
2010/06/10
しゅ~みぃ~さん
2010/06/10
1度したことがありますが、地獄のような大変さ…
ボルトも多いし…
ツメも多いし…
mineさん
2010/06/10
やっぱりそうですよねーw
昔VAIO TypeFのHDD交換をしたことがあるのですが、それはネジ数本外すだけでアクセス出来たことを考えると・・・。
とりあえず昔石丸電器でもらったドライバーセットをつかって片っ端からネジを外したのですが、一部のネジが凄く固くて・・・。仕方ないのでラジオペンチでドライバーを挟んで無理矢理回しましたw
Cottyさん
2010/06/10
ヒロ妨さん
2010/06/10
mineさん
2010/06/10
退会したユーザーさん
2010/06/10
mayhemrabbitさん
2010/06/10
mineさん
2010/06/10
かずや。さん
2010/06/10
退会したユーザーさん
2010/06/11
mineさん
2010/06/11
umeume7171さん、コメントありがとうございます。
んーむ、今言われてみると確かにそうかも知れませんね。
EASEUSを原因究明なしに即座に諦めたのは
http://d.hatena.ne.jp/t-kado/20090820
を参考にしたからなのですが・・・迂闊だったかもしれません。
和屋さん
2010/06/11
mineさん
2010/06/11
ぽんさん
2010/06/11
ぽんさん
2010/06/11
ウィルスチェック時にかかる時間も短縮されることになるのは、気づいていませんでした。
mineさん
2010/06/11
CrystalDiskMarkで安定した値を出すためには何かこつな様なものでもあるんでしょうかね…?
ランダムアクセスが激しそうなもの・・・ということでウィルスチェックを選んでみたのですが、結果には驚きましたw
ぽんさん
2010/06/12
他のユーザーの書き込みると、確かに200台の数値でてる人もいますものねぇ。。。
う~ん。。。
とりあえず、いろいろ速いってことで、よしとしちゃいましょうw
rikuntyudadyさん
2010/06/13
rikuntyudadyさん
2010/06/13
結果、SeqReadが「191.3」から「238.9」に。その他の数値もメーカー公表値並になりました。
SSD→SSDの時には問題なかったので、HDDとSSDの構造の違いでなんかあるのかもしれませんね( ̄∇ ̄;)よくわかってませんが。
mineさん
2010/06/13
SSDのほうが速いのは実測でも体感でも明らかなので、確かに問題はないですねww
再インストールでそこまで変わるとは…。最適化でもされたんですかね?其処らへんよくわからないです。
私の場合開封直後の何もしていないSSDで、ただのローカルディスクとして測定したはずなのに変化する始末w
多少つかってから測定した方がいいのかもしれませんね。
退会したユーザーさん
2010/06/13
退会したユーザーさん
2010/06/13
mineさん
2010/06/13
Neroさん
2010/06/14
mineさん
2010/06/15
4453さん
2010/06/15
mineさん
2010/06/15
daiyanさん
2010/06/15
mineさん
2010/06/16
石橋をたたいて渡るさん
2010/06/18
kazzshoさん
2010/06/18
mineさん
2010/06/19
flammulinaさん
2010/06/19
COOL!
mineさん
2010/06/19
ああでもしないとわからなくなりそうだったので・・・。
当然穴だらけになりましたがw
aoidiskさん
2010/06/20
mineさん
2010/06/22
も~ちゃんさん
2011/04/27
VAIOの分解は難易度が高いという印象ですが自分でもやってみたくなりました。
mineさん
2011/04/27
VAIO、というかVAIOのモバイルノートは分解が面倒なのかもしれません。
13インチ台の物は比較的分解(というかHDD交換)がしやすいものも多いと思うのですが…。
恐らく、TypeTは小型化を至上としていて設計に余裕が無いために色々と詰め込んだ結果、アクセス性をいくらか犠牲にせざるを得なかったのではないでしょうか。
何にせよ、分解されるときはお気を付け下さい。
ケーブルが取れたりすると面倒ですし…。