KLIMAX DS徹底攻略 第三話

セッティングを探り 好みの音に近づけてみよう
LINN KLIMAX DS
デジタルミュージックプレイヤー 再生ファイル形式:FLAC/WAVE
サンプリング周波数:44.1k-192kHz ビット数:16-24bit
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セッティング作業 セッティング完了

How to set KLIMAX DS?

前回のリッピング検証では驚くほどソフトウェアによる音の違いを描き分けたKLIMAX DS。今回はハードウェアの物理的セッティング(主に足回り)と接続ケーブルの変更によって、どれくらい秘められた実力を引き出せるかを試してみよう。ところで、私のオーディオスタイルとして、新しく導入した機器はプレーンな状態で一定期間使用し基本性能を見極める。それからインシュレーター(※1)等を用い物理的セッティングから追求を開始する。ある程度満足いく結果が得られたところで接続ケーブルの変更によって音を追い込んでいく。これはあくまで私のスタイルであり、先にどちらから手をつけようと、結局は足回りの強化もするしケーブルも変更していく。当然だがKLIMAX DSには電気信号が流れている。その電気信号はとてもデリケートなもので、あらゆる要素に敏感に反応する。その要素は、例えばラジオ電波であったり、照明機器・家電製品が発するインバーターノイズ、音楽再生時にスピーカーが発する振動や近所の道路を走る自動車の振動などがそうだ。KLIMAX DSは鉄壁なアルミシャーシのおかげで外来電波に対して極めて強いようだが、振動に対しての防御力は果たしてどれくらいあるのだろう。また、ケーブルの違いに対してはどう応えてくれるであろうか。あらゆる音を緻密に拾い上げるKLIMAX DSだからこそ、セッティング追及のし甲斐があるのではないだろうか。それでは、まず足回りの強化から行っていこう。

  • ※1 外部から伝わってくる振動や機器そのものが発生する振動を逃がしたり吸収して、機器への悪影響を軽減する追加脚部。車に例えればタイヤやサスペンション。