KLIMAX DS徹底攻略 第二話

さっそくオーディオとネットワークに繋いでみよう
LINN KLIMAX DS
デジタルミュージックプレイヤー 再生ファイル形式:FLAC/WAVE
サンプリング周波数:44.1k-192kHz ビット数:16-24bit
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KLIMAX DSを取り出す KLIMAX DS

What's KLIMAX DS?

前回、苦難の末に設置が完了したKLIMAX DS。今回はリッピング(データ取り込み)について検証をしてみよう。KLIMAX DSで使用できるデータフォーマットは、無圧縮のWAV(WAVEも同義)と可逆圧縮のFLACの2種類のみ。非可逆圧縮のMP3やWMA、AAC等には対応していない。圧縮率の高いMP3等の使用を前提とする一般的なシリコンオーディオは、パッケージメディアの物理的制約からの解放と、利便性の追求による小型化に主眼が置かれていて、音質は「落とさないに越したことはない」といったところだろう。

しかし、LINNがシリコンオーディオに見出したアドバンテージは限りなく100%に近い精度のデータをあらかじめ抽出しておき、いつでも使用できるということ。PCのリッピングとCDのリアルタイム読込を“データの正確さ”という天秤にかけたら後者はあまりにも不利だろう。またデータ化によりメディアの物理的コンディション(キズや反り等)を考える必要がなくなることも大きな利点だ。

リアルタイム読込の問題点を解決する手段がリッピングであり、超高精度データを鉄壁のKLIMAXシャーシで守り、万全の状態でアナログ変換できるのがKLIMAX DSだ。外部のノイズ要因に対する防御はいうまでもなく、内部の3セクション(電源、DAC、デコーダ)を隔離して、各々の干渉による内部ジッターの発生を防いでいるというから頼もしい限りである。

それでは実際にリッピングについて検証してみよう。