重度のスカパーHD!録画ユーザーである私的には「BRD-U8DM」はかなり気になっていたので、レビューの機会を与えてもらって大変感謝しています♪―外観について―
本体は158(W)×220(D)×50(H)mmと、かなり大きめ。
天板は光沢のあるピアノブラックになっています。
背面の電源スイッチはON・AUTO・OFFの3段階を選択可能。通常はAUTOでOK。
裏面はゴム足が4つ付いているので、イジェクトボタンを押した時に本体が移動するようなことはありません。
裏面にあるS/N(シリアルナンバー)は添付ソフトの「DTCP-IP Disc Recorder Tool」のインストール時に必要になるので、必ずメモしておきましょう。左側面にもゴム足があり、縦置きが可能。付属のUSBケーブは長さ約1m。ACアダプタは電源に挿す方が短くなっていて良い感じ。アダプタからドライブまでのコードの長さは145cmほど。―使用環境―
ディスプレイ:MITSUBISHI 3D対応 RDT233WX-3D(BK)
スカパー!HDチューナー:パナソニックDVR「TZ-WR320P」
スカパー!HD録画保存先:RECBOX HVL-AV2.0
スイッチングハブ:コレガ CG-SW08GTPLX
使用メディア:三菱化学メディア ブルーレイディスク1回録画 10枚 1-4倍速 130分
使用PCは私が普段使っているメインPCです。
CPU:Core i7-980X Extreme Edition
MB:ASUS P6X58D Premium
VGA:ASUS ENGTX285/HTDP/1GD3
メモリ:Corsair DDR3 1600MHz 6GB CMX6GX3M3A1600C9
SSD:crucial technology SATA3対応 Real SSD C300 128GB CTFDDAC128MAG-1G1
OS:Windows7 Ultimate 64bit 日本語 DSP版
―導入編―
本体のPCへの接続はマニュアル通りに①電源スイッチをAUTOにする→②ACアダプタ接続→③USBケーブルを接続するという手順を踏みましょう。
私は最初に②→③→①で接続したら、OSで認識できませんでした(笑)
次に付属のCDからソフトをインストールします。添付ソフトは以下の通り
DTCP-IPネットワークダビング:「DTCP-IP Disc Recorder」
BD/DVDプレーヤーソフト:「Corel製WinDVD BD3D」
BD/DVDオーサリングソフト:「Corel製DVD Movie Writer 7 BD Version」
データライティングソフト:Nero製「Nero9 Express Essentials」
ドライブコントロールユーティリティ:「QuickDrive LE for DVD/CD」
その他:「マッハUSB for BD/DVD」、「画面で見るマニュアル」
インストールにかかった時間は「DVD Movie Writer 7 BD Version」が5分程度、そのほかは1~2分程度でした。
ちなみに、全てのソフトをインストールする必要はありません。
私のようにスカパー!HD録画のムーブが目的なら、「DVD Movie Writer 7 BD Version」は必要ありません。
―DTCP-IP Disc Recorderについて―
「DTCP-IP Disc Recorder」をインストールする際に、「DTCP-IP Disc Recorder をパブリックネットワークでも使用できるように設定しますか?」という質問に「はい」と答えると、Windowsファイアウォールに自動で設定してくれるんですが、私が使用しているウィルス対策ソフト「ESET Smart Security V4.2」は独自のパーソナルファイアウォールを使用しており、自動設定がされないので手動で設定する必要がありました。
まず、「ESET Smart Security V4.2」のメイン画面の設定画面を開き、パーソナルファイアウォールを【例外付きフィルタリングモード】へ切り替えてから【ルールとゾーンの設定】を開き、【新規】ボタンをクリック後に【ローカル】タブに切り替えて【参照】ボタンをクリックします。そして、「DTCP-IP Disc Recorder」のインストール先フォルダを開いて登録するexeファイルを選択するんですが、DiXiMBDBurnerTool.exeだけでなく、dms_svc.exeも登録する必要があります。独自のファイアウォールを使用する対策ソフトを使用している際は、注意した方が良いと思います。
―スカパー!HD番組のムーブ―
先に、ムーブに使用する「DTCP-IP Disc Recorder」について説明しておきますが、「DTCP-IP Disc Recorder」はRECBOXなどの保存元からの命令通りにBD-Rにダイレクトに書きこむだけのソフトになっています。
データを一時的にPCに保存されないのでPCの空き容量を気にする必要はないですが、動画の編集や順番入れ替えなど「DTCP-IP Disc Recorder」側では一切権限がありません。
また、ムーブした番組はRECBOXから自動で削除されるので、やり直しなしの一発勝負で決めなければならないので、保存元からの設定が非常に重要になります。
まず、最初の手順として「DTCP-IP Disc Recorder」を起動後にブランクBD-Rを入れ、フォーマットします。これで、本機側の準備は完了。非常に簡単です。
ちなみにディスクをフォーマットしないとネットワーク接続されないようになっており、ムーブ先として表示すらされません。次はRECBOXの管理ソフト「Magical Finder」からの操作になります。
メイン画面を開き、【コンテンツ移動】からムーブしたい番組を選択します。「Magical Finder」の画面にサイズ合計が表示されるので、移動させたい番組をメディアに合わせて選択します。
画面を見てもらえれば分かりますが、スカパー!HD録画の保存形式であるTSEファイルは30分番組で1.0~1.4GB程度になっているので、2クール番組(24~26話)を25GBのBD-Rにまとめるのは不可能で、21~22話程度が限度だと思います。
RECBOX内のTSEファイルのCMなどをカット出来れば2クール入ると思うんですが、「TZ-WR320P」や「Magical Finder」からはカット編集出来ないのが残念ですね。
次にメディアに保存される番組の順番を注意する必要があります。
「Magical Finder」の【すべて選択】で選択してしまうと、録画した日付の新しい順番(上画面でいうと、禁書目録19話→1話→真・恋姫#12→#11→#10・・・)となってしまい、再生するときに後ろのトラックから再生することになり、非常に面倒です。
1つずつ選択した場合は選択した順番通りになるので、多少面倒でも1つずつ選択した方が良いです。
ちなみに「DTCP-IP Disc Recorder」で焼いたBDは追記することが可能です。上記の順番のことがあるので、異なる番組を1枚にまとめる場合は1回でまとめてムーブせずに、番組毎に分けた方が無難です。
あと、「Magical Finder」側ではメディアにどれだけの容量が残っているか認識出来ないので、ユーザー側で調整する必要があります。
メディア以上の容量を選択してもムーブは開始されますが、メディアに入らない分は自動でキャンセルされてRECBOXにデータが残るので問題ないです。
ここで、順番を注意して選択しないと新しい話は入っていても第1話だけ入っていない中途半端なディスクになってしまい、非常に泣けますよ、マジで(笑)
―使用メディアの相性について―
私は最初にテストとして三菱化学メディアのBD-Rを使用して全く問題なくムーブ出来たので、次に本番用に太陽誘電製4倍速対応BD-R(LTH TYPE)で2枚ムーブをしてみたところ、2枚ともムーブが途中でストップしてしまい残り時間が延々伸びるトラブルが発生しました。結局、キャンセルボタンを押してディスクを取り出したんですが、そのディスクは開くことすら出来ない状態に・・・。
しかも厄介なことに、ムーブが完了していたコンテンツはRECBOXから順々に削除されており、回収は不可能・・・。文字通りオワタ!\(^o^)/
原因がドライブにあるのか、メディアにあるのか、ソフトにあるのか分からなかったので、太陽誘電製BD-Rを付属ソフトの「Nero9 Express Essentials」で焼いてみると、2枚中1枚が書き込み途中でストップしました。また、「DTCP-IP Disc Recorder」のムーブ先をPioneer製内蔵BDドライブ「BDR-S05J-BK」にして太陽誘電性BD-Rを使用した場合も問題なかったことから、おそらくメディアとドライブの相性が悪いことが原因だと思います。
「BRD-U8DM」の推奨メディアには太陽誘電製4倍速(LTH)が記載されていますが、私の環境ではダメっぽいのが残念ですね。
このようなことがあったので、「BRD-U8DM」を使用する場合は「Nero9 Express Essentials」でテストすることを強くオススメします。
間違っても私のように、いきなり「DTCP-IP Disc Recorder」を使って貴重なコンテンツを失うことのないよう、気を付けた方が良いです。
―アップデート要望―
上記のことを踏まえ、私なりにというか私好みの内容になりますが(笑)、こうなったらいいなというアップデート要望を記載します。
①RECBOX内のコンテンツのカット編集
ムーブのところでも書きましたが、そのままの状態ではBD-R1枚に上手くまとめることが出来ないので、「Magical Finder」の機能追加若しくは専用ソフトでカット編集出来るようにしてもらいたいです。
地デジ番組などのTSファイルもカット出来れば、1クール番組を1枚に収めることが出来るかもしれないし、PC上からのカット編集はレコーダーなどから行うより遥かに簡単なので、望んでいる人は結構いるのではないかと思います。
②選択したコンテンツ全てをムーブした後に、データをまとめて消去する
これも「Magical Finder」の機能なんですが、現状ではムーブした順々に消去される仕様なのを、BDに正常に焼き終わってからまとめて消去する仕様に変更してもらいたいです。
これなら、私のように焼きミスになっても再チャレンジすることが可能なので、是非お願いします!
2つともRECBOXに対しての要望になっていますが、使い勝手が良くなれば「BRD-U8DM」は神ツールになると思いますので、よろしくお願いします。―再生編―
ここではムーブしたディスクがどの機種で再生できるかをテストします。
使用するBD-Rは本機でムーブした三菱化学メディア製BD-RとPioneer製内蔵BDドライブ「BDR-S05J-BK」でムーブした太陽誘電製メディアの2つです。
テストする機種は、本機と「BDR-S05J-BK」を接続したメインPC、I-O DATA BD/DVD/CD対応 ポータブルBDドライブ「BRP-U6」を接続したキューブPC、そしてPS3です。意外にも両方再生できたのは「BDR-S05J-BK」だけ。
逆に私が両方再生できるだろうと予想していたPS3は、三菱化学メディア製を入れても認識すら出来ませんでした。
本機は再生においても太陽誘電製だと相性があるのかもしれませんね。
キューブPCはオンボードグラフィックなので必要環境を満たしておらず、ドライバのバージョンを最新にするようエラーメッセージが表示され、ドライバを最新にしても再生できませんでした。
再生できる環境は条件が厳しいということが、分かりました。
―3D再生編―
付属ソフトの「Corel製WinDVD BD3D」はその名の通り3D再生に対応しており、私の使用しているディスプレイのMITSUBISHI 3D対応「RDT233WX-3D(BK)」も3Dに対応しているので、3D再生を試してみました。
テストしたのは「RDT233WX-3D(BK)」付属の「ももいろクローバーZ」の3D特典映像ディスク。では早速再生してみましたが・・・、あれ?3Dになってない・・・。
PS3では特に設定せずに再生できたんですがね~。
とりあえずVGAのドライバを最新にアップデートしてから、ディスプレイへの接続をDVI→HDMIコネクタを使ってHDMI1.4ケーブルに変更しても結果は同じ・・・。
「RDT233WX-3D(BK)」を3Dディスプレイとして認識してないのかもしれませんね。
もう少し設定をいじってみたいと思います。―総括―
スカパー!HD番組をBDにムーブできるとあって期待していたんですが、今の状態では安心して使えないという感じですね。
製品のキャッチフレーズに「大切な番組をブルーレイに」とありますが、現状では「大切な番組だからブルーレイに移せない」という悲しい状況になってしまっています。
ただ、アップデート次第で本当に神ツールに化けると思いますんで、今後の進展に期待したいところですね♪
リンさん
2011/07/26
>間違っても私のように、いきなり「DTCP-IP Disc Recorder」を使って
>貴重なコンテンツを失うことのないよう、気を付けた方が良いです。
いきなり自分は使いました(笑) 今考えたら無茶したなぁと思います。
総括はチョッと残念な形ですが、今後に期待しましょう☆
aoidiskさん
2011/07/26
物的には、まだまだ発展途上の初やつってところですか?
レビュー参考になりました。
ryo157さん
2011/07/26
コメントありがとうございます。
BDへのムーブはこの製品の目玉ですし、いきなり試したくなりますよね(笑)
私的にもアップデートに期待しています♪
ryo157さん
2011/07/26
コメントありがとうございます。
アダプタは置き場所に困りますよね。
私はケーブルの中間にアダプタがくるタイプがイヤなんですが、これは電源に挿す方が短くなっていて私好みなので良かったです。
ネットワークダビング対応ドライブに関してはこの製品が初ですし、私的には今後発展してもらいたいジャンルですね。
退会したユーザーさん
2011/07/26
お疲れ様でした!
セキュリティ・ソフトの設定が分かり易くてイイです。
ここでスッテン躓くユーザーは絶対に多い筈!!!
こういう箇所を乗り越えられるか!?で其の後のパソコン観がかわりますよね。
ムーブの途中に止まった画面、自分のコトのように心が痛みますです
(T_T
もっともこれは、強靭過ぎる著作権保護の仕様が大いに影響してますね。
アイデアとしては抜群!な製品ですね。
これからのブラッシュアップに期待です!!!
リーダーさん
2011/07/27
うちのBlu-ray ドライブでもCPRM対応DVD への焼き損じが3回連続で
起きたことがあります。
BDメディアではまだ未経験ですが、著作権保護付きメディアってのは
最近できたばかりの規格のせいなのか
安定性が悪かったり相性が悪かったりするのかもしれませんね。
(コピーに成功したCPRM メディアでもCPRM対応プレーヤーによっては
再生できたりできなかったりする・・・)
今後の進展に期待したいです。
愛生さん
2011/07/27
スカパー!HD番組ってコピーワンスでしたっけ?
ムーブに失敗しても、消えるんですよね(^^;
ryo157さん
2011/07/27
コメントありがとうございます。
セキュリティに関しては行き詰まりなりそうでしたが、何とか解決出来てホッとしてます(笑)
なくなったコンテンツは諦めるしかないですね(苦笑)
AT-X!は際方が多いので、それに期待するしかないです。
ryo157さん
2011/07/27
コメントありがとうございます。
ムーブしか出来ないんだから、焼き損じについても考慮してもらいたいですよね。
著作権保護も結構ですが、利用者のことも考えてもらいたいものです(^_^;)
ryo157さん
2011/07/27
コメントありがとうございます。
スカパー!HDはコピーワンスになってます。
コピー10にしてもらいたいところですね。
あと、ムーブに失敗したコンテンツは残ってるんですが、そのコンテンツ以前に成功していたコンテンツはキレイさっぱり消えました(笑)
Manyaさん
2011/08/01
現時点ではファイアーウォールの設定、メディアとの相性等あるようですが、
おっしゃる通り今後こなれてくると、神ツールになる素質十分ですね!
今後の動向に注目です。
ryo157さん
2011/08/26
コメントありがとうございます。
私的にもアップデートには期待大です!
最近ではスカパー!HDチューナー付レコーダーも増えてきていますが、コレなら導入コストも安く済むのでコンセプト的には魅力的ですよね。