レビューメディア「ジグソー」

良いイヤホンは月を鏡の様に映す池の水面  Westone Universal W40 2019 Design は  その水面に浮かぶ桜の花びら  水面が揺れるより前に動き出し 水面の揺れが収まる前に動きを止める 特性表には現れないレスポンスの良さが 誇張の無い高音質を実現してます

Westone 社 

 

米国コロラド州で1959年に創業  

当時は企業や個人向けにカスタムメイドモデルイヤホンを

ハンドメイドしていた小さな会社。

 

1997年にSHURE社が初のイヤホンとなる"E1"を世に送り出しました。 

それはダイナミック型で無骨な外観を持つ製品でしたが、

その後のインナーイヤ型イヤホンの隆盛のきっかけとなりました。

そのE1や、後継機のE5をSHURE社と共同開発していたのが 

 

他ならぬ Westone 社です。

 

また米国Ulitimate Ears社の高級BA型カスタムメイドイヤホンも

その初期モデルはWestone社が製造を担当していたのだとか。

 

 Westone 社の Universal W40

 

私にとって、これが初めてのBA(バランスド・アーマチュア)型イヤホンです。

 

ZIGSOWさん主催のプレミアムレビューで このUniversal W40を提供していただきました 

 

ぜひリンク先もご覧ください 

 

Westone 社のBA型イヤホンの素晴らしさを私なりにお伝えしております

 

 

 

あれから1年半 

 

今回は、 Universal W40 2019 Designの提供をいただく幸運に恵まれました

 

 

 

商品紹介頁のアイコンを見る限り あまり差は感じません

 

 

スペックを見ると 

 

スマートフォンで音楽を楽しむ方を中心に普及しているBluetooth接続用ケーブルが付属してます

 

単に利便性を高めた新型なのか?

 

それともW40のユーザーが買い替えをしたくなるほど 音が良くなっているのか?

 

 

 

レビューの前半では Universal W40と比較する形で 音の違い 使用感の違いなどを書きます

 

 

レビューの後半では 比較対象として選んだ

 

ダイナミック型ユニット仕様のインナーイヤ型イヤホン SHURE SE-215

オーバーヘッド型として SONY  MDR-1RNC

多くの方が愛用しているであろう Appleのイアポッド

等と比べてみます

  

ぜひ ご覧くださいね

 

更新: 2019/09/03
Universal W40 2019 Design 徹底レビュー PREMIUM REVIEW

最新は最善だった

最新は最善  これはポルシェのキャッチコピー

 

最善か無か  これはメルセデス・ベンツのキャッチコピー

 

 

それが20年前のモデルでも 50年前のモデルでも ひと目でポルシェだな メルセデスだな

 

あまりクルマに興味が無い方でも おわかりになるアイデンティティを持つブランドです

 

 

 

 

Universal W40 2019 Design を見た時に、旧型と見た目があまりに違わないことに驚いた私は

 

果たして これがポルシェのように  見た目は変わらず中身は進歩・進化しているのか

     これがメルセデスのように 進化したから新型として世に問うているのか

 

そんな視点でレビューしよう  商品を手にして そう思いました

 

 

 

ひとことで表現すると

 

Westone 社が新型として世に問うた Universal W40 2019 Design は素晴らしかった

 

一見すると同じに見えた筐体も金型から新設計されていました

 

Bluetoothケーブルだけでなく、MMCX規格のHigh-Definitionシルバーケーブルも 

音質面で明らかに向上していることを確認しました

 

Universal W40 が 既に確立していた  

 

「かまどで炊いた上質な白米を彷彿とさせる ただただ自然な 音の良さ」

 

「ジャンルを選ばない良さ」

 

「神経質じゃない 日常に使える 使用感」 

 

それらをそのまま 損なうこと無く 

 

買い替えユーザーが納得できる進歩を上乗せした 素晴らしい製品でした

 

Universal W40 2019 Design

 

各項目に分けて 私の印象をお伝えしたいと思います

 

 

更新: 2019/09/03

そもそもBA型イヤホンって何?

2008年:世界初の3Wayバランスド・アーマチュア・ドライバイヤホン「Westone3」を発表

 

2009年:世界初の4ドライバイヤホン「Westone4」を一般ユーザー向けに発表

 

そして2019年 Wシリーズをリデザイン

 

 

Westone3 で世界初採用された バランスド・アーマチュア・ドライバって 一体何なの?

 

調べてみます

 

アーマチュアを日本語に直すと 電機子 でした

 

では電機子とは

整流子機や同期機を発電機や電動機として使用するときに、磁界と相互作用させ回転力を得るための磁界を発生させる固定子または回転子である。

 

プラモデルの中に仕込む「マブチモーター」の中にあるコイルが巻かれた松ぼっくりのような物

あれです。 あれが回転子です。

 

イヤホンの中に仕込まれている 電機子 は 固定子 なので そちらを調べます。

 

調べた資料を元に簡単な図を作りました。

BAユニットを縦に切ったものとお考えください。

 

アーマチュアはコの字型の金属片 パーマロイ磁性体が使われているようです。

その金属片にの一方にコイルを巻き付けます。

逆側にマグネットを仕込みます。

端子より供給される電気信号で、アーマチュアは振動します。

その振動をドライブロッドとよばれる具材で 振動板に伝えるのです。

振動板は金属の薄膜が利用されます。

 

この構造体を金属ケースに納めたものがバランスド・アーマチュア発声器と理解しました。

 

アーマチュアと磁石の距離は150ミクロン

シングルユニットでフルレンジ再生が可能です。

 

筐体に開ける50〜60ミクロンの微細な孔を設けることで、ローパスフィルターとしての役目を果たすことができるようで、チューニングを加えて低音専用ユニットが完成します。

 

高音専用ユニットは、振動板の仕様を変えることで機械的な共振周波数を上方向に移動させて完成。ここにコンデンサーを付加することもあるようです。

 

製造メーカーによって異なるノウハウがあるのでしょう

 

Westoneには UM-PROシリーズと銘打ったスタジオモニター向けのモデルがあるのですが

そちらの製品画像を見ると 透明ハウジングの中に 複数のBAユニットが納まっている様子が

見て取れます

 

ダイナミック型ラウドスピーカーの場合は、マルチウェイ構成であれば受け持ち周波数帯域

に準じて振動板面積が比例します

 

BA型ユニットの場合は、その見た目の体積だけで受け持ち帯域を推測できない場合もあるようです

 

 

Universal W40 2019 Design は

 

高域用BAユニットX1基

中域用BAユニットX1基

低域用BAユニットX2基  

 

合計4基のユニットで3ウェイクロスオーバーネットワークが組まれております

パッシブクロスオーバー型と表記されていますので 見えませんが微小サイズのコイルを利用した

帯域分配器が仕込まれていると予想できます

 

(注)Amazonの商品頁には 高域用が2基で 低域用が1基と記載されていますが

   正しくは 高域用が1基 低域用が2基です

 

 

 

 

更新: 2019/09/05

BA型 と ダイナミック型 音の違いの傾向は?

従来型のダイナミック型ユニットにおいては強力な磁石の採用が高性能を意味します。

ネオジム磁石の普及は 小型イヤホンのHi-Fi化に 大きな力となりました。

 

しかし、BA型に強力な磁石を使うとアーマチュアが磁石に張り付いてしまいます。

 

アーマチュア自体が持つバネとしての力と、

配置されるマグネットの吸着力をバランスさせることによって

硬い金属のアーマチュアを フィルムのように柔軟にすることが可能になるのだとか。

 

この微妙な磁力のバランス調整こそが バランスド・アーマチュア型 の名称の由来です。

 

 

 

Westone Universal W40 2019 Design  Westone Universal W40  この2セットはBA型

 

ダイナミック型オーバーヘッドホンの代表としてSONYのMDR-1RNC

 

ダイナミック型イヤホンの愛機であるSHURE SE215 と 広く知られているAppleのイアポッド

 

これらを繰り返し繰り返し視聴して おおまかな 味わい 風味の違いをまとめてみました

 

 

iPod touch付属品のearpods

 

これをWestoneのBA型イヤホンと比べてはいけないと思います

 

Westoneが描き出す音楽を写真に例えるとearpodsのそれは線描画です

それがひまわり それがキリン それが海と空の境界線であることは明確に伝わりますが

音の色彩感や 温度感までを再現する力は無い と評しても 良いはずです

 

 

SHURE SE215

 

SHUREのSEシリーズのエントリーモデル 上級機にはマルチ駆動モデルも存在しますが

215はフルレンジ1発構成です

フォノカートリッジでも一世を風靡したSHUREですが 太いアルミカンチレバーを持つ75を彷彿とさせる力感のある音を再現します

絵画に例えるなら 油絵  

Westoneに比べると 解像度に置いて 一歩二歩後退している感は否めませんが

演者の魂を ざっくりとまとめながら リスナーに届ける力は大したもの

 

私は このイヤホンが大好きです

 

 

SONY MDR-1RNC

 

充電池を内蔵する大きめのオーバーヘッド型です

マイクを内蔵しており 非常に高いノイズキャンセリング性能と Bluetooth接続による

無線連結を実現しています

ノイズキャンセリングを入れると音質面で不利になることを 一聴して気づくことができます

それは高音質を実現している証拠でもあります

音質を比較するために 有線接続 ノイズキャンセリングオフで 使いました

 

比較対象として持ち出したダイナミック型製品の中で 最も解像度が高く、音が素直で良い

そう感じるのは このMDR-1RNCです

 

でも 解像度も 低域方向の伸びも高域方向への伸びも サウンド自体も

 

Universal W40 2019 Designの方が優れている そう感じます

 

 

では

 

BA型マルチウェイ駆動の      Universal W40 2019 Design

 

ダイナミック型フルレンジ駆動の   SONYのMDR-1RNC   

 

なにが どのように違うと感じたのか を 私なりにまとめます

 

 

SONYのMDR-1RNC を 無風の中にあるお寺の池だと 想像してください

 

ほんの少しの風が吹いても 池の中に生息している鯉が顔を出しても その水面は揺れます

それまで鏡のように映し出されていた月は その姿を変えてしまいます

僅かな入力を音に変える力があります 非常に高い分解能を示してくれます

また設計者は、音作りにおいて信号ではなく音楽を聞いていることも想像できます

単に広い再生周波数帯域 フラットなレスポンスだけを見ていないのだろうな そう想像できます

音源の中に閉じ込められている微細な音も忠実に再現しつつ

音楽を楽しむことができる 良いヘッドホンだと思います

 

 

Westone Universal W40 2019 Design それはお寺の池に浮かぶ桜の花びらです

 

風で水面が揺れる前に、すっと動き出します

水は自らが持つ慣性の影響がありますので、風が止んでも その揺れはすぐに止まりません

もちろん桜の花びらも、水面が揺れている間は、自らの位置を留めることはできませんが

再び水面が鏡の状態に戻る前に すでに静止状態に移行しているはずです

 

回りくどい例えになりました

 

要するにBA型ユニットが内包している振動板の質量や面積と ダイナミック型のそれとを比較した時

自ずと それがレスポンス能力の差に繋がっているのだな と感じるんです

 

BA型の Universal W40 2019 Designは、音源に隠れていた小さな音を拾い上げます

 

ドラムスティックがヘッドを叩くことで大きな音が出ますが、

木の棒が皮や樹脂皮膜と触れた瞬間の音を粒立ちよく拾い上げることができるかどうかで

そのリアル感は大きく異なります

音楽信号が既に収束しているのに、ヘッドホンの振動板が、自らの質量を持て余して揺れていると

本来収録されていない残響音が加わってしまうことになります

 

非常に小さく薄くて軽い振動板で構成されているBA型イヤホンは、

ダイナミック型のイヤホンとは次元の違う高解像度 素早いレスポンスを持っているのでしょう

 

正弦波を聞いて 人の耳で比較試聴すると、両者の違いは容易に確認できないかもしれません

 

でも 音源が複雑であればあるほど 

いや単音でもお寺のお堂に響くお輪の音や庭でなる梵鐘の音なら、再現性の優劣は存在するでしょう

 

音楽を量感だけで支えていたかのように感じられていたベースがその音程を主張します

そのベースの音符に合わせるように刻まれていたバスドラムが分離します

弦を叩くピックの分厚さが想像できるかもしれません

ハイハットシンバルのペダルワークが、必ずしも全円周を同時に閉めていないことも感じます

 

それは次元の異なるレスポンスが為せる技

 

ダイナミック型イヤホンがそれを求める時には 往々にして高域を強調していると思いますが

その種の解像度とは次元が違うんです

低域をダイナミック型 中高域をBA型としたハイブリッド構造のイヤホンも存在しますが

 

自社製BA型ですべての帯域を受け持たせることに成功しているWestoneならではの世界があるんです

 

また3ウェイ4ユニット構造であることが

楽器が増えて曲の音量が上がった時に 混濁感を生まないことに繋がっている助けになっている

そう想像してます

 

ダイナミック型では音が歪んで聞こえると言っているのではありません

BA型のWestoneなら

大編成の編曲でも 各楽器の旋律が それぞれ手にとるように聞こえる と理解してください

 

できれば 私の主張に耳を貸していただき 騙されたと思ってでも

 

Westoneを聞いてみよう BA型ユニットを聞いてみよう

 

Universal W40 2019 Designを試してみよう

 

そのように思っていだけるなら それほどうれしいことはありません

更新: 2019/09/11

Westone Universal W40  Universal W40 2019 Design 何が変わって 何が変わらなかったのか

 

イヤチップ

 

 

シリコン素材のSTARチップ 口径 長さ の異なるモデルが5ペア付属

 

 

SHURE製品を彷彿とさせるフォームタイプTRUE-FITチップが5ペア 

大小・長短の特徴は 両タイプのチップに共通した色分けがなされております

 

これはWestone Universal W40も、Universal W40 2019 Designも 

全く同等品が付属しております

 

 

私はシリコン素材のSTARチップならオレンジ軸のイチバン大きなサイズのそれ

フォームタイプTRUE-FITチップなら赤軸の上から2番目に大きなサイズが好みです

 

耳の孔の大きさや深さは千差万別です

 

基本的に

 

STARチップの方を選ぶと分解能が上がるように感じます 

 

TRUE-FITチップは より遮音性が高く わずかに分解能が下がり低域の力強さが増す傾向でした

 

これは好みもありますので お好きな曲で 何度も繰り返し試聴して 好みのサイズを探し出す必要があると思います 

 

また その値打ちがある作業だと思います

 

 

 

 ケーブル

 

 

Universal W40 2019 Designに 付属するケーブルは、

 

 

 

抵抗の少ないめっき銅合金の純シルバーの4本の線を編み上げたHigh-Definitionシルバーケーブル 

別売り価格6千円〜

 

 

 

aptX(R)テクノロジー最大8時間連続再生 見通し10m、IPX4準拠の防沫構造のBluetoothケーブル

別売り価格12,000円〜

 

 

Westone Universal W40に付属していたケーブルは

 iPhoneなどiOS機器のコントロールが可能なリモコン付きの丸シースケーブル 別売り価格1万円〜

 

Westone独自の編み込み型構造と3Pミニプラグ仕様 

MMCXコネクタ部にSHUREがけワイヤーカーブを持つケーブル 別売り価格6千円〜

 

 

すべてMMCXコネクタに準拠しておりますので 完全な互換性があります

 

但し箱から出してすぐの状態ではMMCXコネクタの脱着に苦労されると思います

取説にも 決してケーブルを引っ張らないようにと書かれていますが 難しいとお感じなるはず

 

 

その場合はコネクタ側をニッパーやラジオペンチで摘んで、指先でイヤホン筐体を持ちながら

じんわりと 丁寧に取り外すことをオススメします

 

何度かの作業を繰り返すと ラジオペンチの出番はなくなると思います

取説は相変わらず英語表記のみです

 

 

 

Westone Universal W40付属のケーブルは その左右を示す印は ドットでした

ドット1つが右 ドット2つは左  不親切な目印だなと思ってます

 

Universal W40 2019 Designに付属するBluetoothケーブルには LとRの刻印がありましたが

それは老眼の目には 非常に判別しづらいものでした

 

リモコンボタンに近いほうが右 そうでない方が左と認識するのが良いと思います

 

 

しかしHigh-Definitionシルバーケーブルは違います

 

 

MMCXコネクタ部分が透明なのですが 中には赤と青のリングがあります 

もちろん赤は右 青は左 国際規格に準じた色分け

 

間違いようがありません 

 

 

Universal W40 2019 Design Westone Universal W40

 

共に3PプラグはSHURE掛けが可能な構造に

Bluetoothもしくはリモコン対応ケーブルはストレート掛けという構造でした 不思議

 

 

キャリングケース

 

Westone Universal W40には、

大きな気圧変化にも耐えることができる調整弁が付いた樹脂製ケースが付属してました

 

Universal W40 2019 Design にはデラックスジップケースが付属(セミハード型)

 

 

特別感は樹脂製のミニモニターウェルドケースに軍配が上がりますが 

実用性ならUniversal W40 2019 Design付属のデラックスジップケース

サイズが全然違います

 

 

 

 

イヤホン本体 Bluetoothケーブル 全ての付属品を一同に納めることが可能です 質感も良いよ

 

小分け用の透明袋が3枚同サイズで封入されていましたが 

フェイスプレートと 専用ドライバー

シリコン素材のSTARチップ

 

フォームタイプTRUE-FITチップ

 

これらをグループ別に袋に入れてデラックスジップケースに納めるのが賢い方法だと思います

 

 

 

 

手前はSHURESE-215用のジップケース より小型ですよ

 

 

フェースプレート

 

Westone Universal W40の数少ない欠点のひとつは 

割れやすいフェースプレートではないでしょうか

 

写真左の赤い2つの部品は もとはひとつだったもの 

Westone Universal W40のハウジングを包み込むように装着して 

付属のドライバーで固定する仕組みですが

薄い樹脂製なので このように割れてしまうのです

 

 

写真右下のオレンジのそれは Universal W40 2019 Design付属の金属製フェースプレート

旧型より面積が小さくなっております もちろん共有はできません

 

左はWestone Universal W40         右はUniversal W40 2019 Design  

赤・黒・青 3色6枚が付属                    グレーとオレンジの2色4枚が付属

 

 

 

フェースプレートもイヤチップも取り除いて イヤホンハウジングそのものの重量を計測すると

Universal W40 2019 Designが2.1グラム  Westone Universal W40 が2.2グラムと出ました

Westone 社が 新型はW80開発時に成功したシェルの小型化技術を投入していると謳っていますが

そのとおりの結果でした

大きさや形状を調べる時に 金属プレートに乗せていたのですが、

計4つのBA型ユニットを内包するハウジングの中身が透けて見えたような気がします

配置が違うんだろうな 磁力を強く感じる側面の影響で 同じ向きで固定できないな

と感じました

 

とはいえユーザーでなければ 見分けはつかない程度の違いです

6代目997型ポルシェ911と 7代目991型ポルシェ911との違い みたいなものかもしれません

 

見た目や 付属品より 音が気になる  という声が聞こえてきました

ラジャー 

では 旧型Westone Universal W40 と Universal W40 2019 Design 

音の違いはあるのでしょうか 

更新: 2019/09/04
音質

最新は最善だった

ZIGSOWさんのプレミアムレビューで提供していただいたWestone Universal W40

 

それまで愛用していたSHUREのSE215とは次元の違う分解能に驚愕しました

 

それでいて音も使用感も神経質なところがなく 飽きずにずっと使える

これは 自分にとって究極のイヤホンだな 

 

そう信じておりました

 

今回 新たにUniversal W40 2019 Designの提供を受けた私は

 

WestoneはPorscheと同じように 最新は最善 を具現化しているのか?

 

ひょっとしたら市場が求めているBluetooth接続用ケーブルだけが 新型のトピックスなのか

 

心して試聴しました

 

 

高音質ワンポイント録音 MAレーベルから BACHオルガン小曲集

                    無伴奏チェロ組曲第一番プレリュード

 

大西順子 フェンダー・ローズの響きも美しい How do you keep the music playing

 

ポール・サイモン 最新盤にして超名盤 In the blue light から

                   Darling Lorraine 

                   Some folks lives roll easy

 

松任谷正隆入魂のアレンジ 松任谷由実の紅雀から

                   ボブ・ジェイムスに捧げるランドリーゲイトの思い出

 

マイルス・デイヴィスクインテット   COOKIN'からTune up

 

大貫妙子               東京日和から      雲の道とひまわり

                                                            

レニー・クラビッツ  Lennyから                          Let's get high

 

パット・メセニー 再生が難しいOne quiet night から Don'k know why

                            Last train home 

ビートルズの名曲          A hard day's night  と Day tripper

 

 

CDからiMacを使ってLosslessfileに変換しました それらを

 

TEACのDAPと組み合わせることでアナログライクな音質を楽しめるiPod touch第4世代

 

iPod touch第6世代

 

イヤホン端子が無いiPhone7にはサンダーボルト端子変換ミニプラグを装着します

 

 

 

充分な時間を割いて比較試聴しましたが 飛行機モードを選んでWi-Fiを切った状態の

第6世代iPod touchのイヤホン端子出力に接続した時に 最も良い結果を得ました

 

それはすなわちUniversal W40 2019 Designが再生機器の品質を正直に反映することを意味します

 

次は再生機器を固定して Universal W40 2019 Designと Westone Universal W40 との差を

探りました

 

非常に高い品質 高い音楽性 高い装着感を実現していた  Westone Universal W40ですが

新しいUniversal W40 2019 Designは、まだ薄い薄いベールがそこに有ったのか 

そう思わせる 一段次元の高い 精密感 解像度 分解能を 聞かせてくれたのです

 

 

High-Definitionシルバーケーブルに、その秘密があるかも と思いながらスワップも試しました

 

 

 

High-Definitionシルバーケーブルは、 Westone Universal W40標準装備の編み込み型ケーブルより

細くて柔らかいのですが ほんの少し音圧が高まることを感じました

 

SHUREのSE-215に繋いでみると、やはりSHURE純正ケーブルより音圧が高まります

音質もわずかに変化することを感じました

 

但し音が変わるということと 音が良くなるということは違うかもしれません

 

Westone Universal W40標準装備の編み込み型ケーブルは、長期の仕様において 

その構造上ひっかけたり緩んだりが発生しますが、

High-Definitionシルバーケーブルは、透明シースに覆われていますので 加水分解さえなければ 

きっと長持ちすると思います

 

使い勝手も良いので 買い替えの機会があるなら お試しになることをオススメできます

 

前述のLossless音源の中から 特にヘビーローテションしたのは

ポール・サイモン  In the blue light  から Darling Lorraine 

 

 

これをWestoneで聞くとね

 

エレキギターのBill FrisellとVincent Nguimi 

アコースティックギターのMark Stwart

ベースのJohn Patitucci 

ドラムのSteve Gadd   

は 最初の1音から 最後の1音まで きっと楽譜を追って淡々と演奏してるんだな

歌詞をイメージせずに ただただ良い演奏をしてるんだな

そう感じるんです

 

ポール・サイモンは その演奏をヘッドホンで聞きながら マイクの前で心を込めて歌っている

 

歌詞で描かれる世界が すこし変化する時 ポールの歌う場所がスタジオを飛び出して

ひょっとしてビルの階段か廊下 

とにかく 違う場所で録音されたものに差し変わるんです

 

弾き語りじゃない コンソールの前で 音を作品に仕上げていく過程すらも楽しめる

そんな 楽しみ方もできます

 

Westoneで聞くポール・サイモン 

Westone Universal W40 2019 Design で聞くポール・サイモンは素晴らしかった

 

実父を亡くして間もない私にとって 愛する人との出会いから 病が2人を別つまでを歌った

Darling Lorraine は 心に染みました

 

 

大きなハウジング 大口径ユニットを持つSONYのMDR-1RNCより 沈む低音

それは決して響きすぎず 緩まず 正しい低音を伝えながら 音楽を支える低音でした

 

音が増えれば増えるほど 

混濁を生まないBA型マルチウェイのWestone Universal W40 2019 Designの良さが引き立ちます

 

 

骨太な そして情熱的な音を伝えるSHUREのSE-215より ボーカルの魂が伝わりました

 

静寂から ドンと響いて すっと収束するんです

 

そこに誇張はありません はったりもありません

 

以前 Westone Universal W40のレビューのときに書いたコピーがそのまま使えます

 

これは10キロ一万円の魚沼産コシヒカリのようなイヤホンだ そう感じました。

 

カレーや炒飯ではありません。 スパイスや具材で旨味を楽しむものではありません。

 

丹精込めて育てた稲穂から収穫した白米を、

丁寧に洗い 良い水を使って 厚釜炭火で焚き上げ、良い茶碗によそった ご飯なんです

 

普段とは違うグレードの白米を食べた時、その日の体調によっては気づかないかもしれません。

でも ずっとそのグレードのご飯を食べ続けていると、普及価格のご飯では満足できなくなります。

 

鼓膜を圧迫するような低音も、突き刺さるような高音も、エンジニアが想定しない音場の広がりも

このイヤホンからは得ることは出来ません。

 

しかしドラムやティンパニの響きは、その音圧だけでなく「皮」の振動を感じることが出来ます。

 

アコースティックギターからは演者の指が弦の上を滑る音、響板に指が当たる音が聞こえます。

 

エレキギターやベースなら、それがライン収録なのか、アンプにマイクを立てているのかに興味が湧きます。

 

その感動が 一回り大きくなった それをUniversal W40 2019 Designから得ることができました

 

 

最新は最善でした

更新: 2019/09/04

Bluetooth接続では どうなのか

今回のレビューを申し込むにあたって その意気込み として

iPhone7以降 イヤホン端子が無くなってしまい どんどんその勢力を強めようとしている

Bluetooth接続イヤホン

 

あのWestoneが自社のイヤホン用に開発した専用Bluetoothケーブルが付属しているなら

いちWestoneファンとして ぜひ試したい と書きました

 

実は 最初にUniversal W40 2019 Designを箱から出した時には有線接続よりBluetooth接続から

試したんです

 

 

 

取説を読まずとも 一度でもBluetooth接続イヤホンを使ったことがあれば簡単に接続完了

ケーブル内臓の電池には製品付属のマイクロUSB端子で充電します

 

連続8時間の耐久性 一日に一時間の使用頻度なら週に一度の充電で事足ります

 

 

電源のオン・オフ 電池切れを知らせるコーションは 全て電子音

音楽再生中に出てくる音より その電子音は小さめに設定されています

慣れるまで 少し時間がかかります

 

で 音質  そう 大事な音質

 

最初は え! え? これがWestone?  物足りない  それが正直な感想でした

 

数時間の試聴を終えて 有線接続に切り替え お! やはりWestone 良い音だなと

良い音だなと感動しながら さらに十数時間の試聴に入りました

 

もう基準がWestoneになっております 血中Westone濃度が最高に高まったところで

それまで使っていた中華ブランドのBluetoothイヤホンを取り出すと もうそれには戻れません

iPhoneには有線接続ができないので と用意した 変換プラグを使ってもダメ

 

 

Westoneでなければ それなりに使える変換プラグですが イヤホンへの期待値が高い上に

正直に接続環境の劣化を伝えるWestone故に これを使う気持ちになれないんです

 

そこで 薄い音になるのを我慢しよう そう思いながら iPhoneにUniversal W40 2019 Designを

Bluetooth接続したんです も一度ね

 

すると どうでしょ

 

薄いには薄いのですが そこには紛うことなきWestoneの世界がありました

有線接続には劣るものの 高い解像度 レスポンスの良さは維持されていることを再確認しました

Universal W40 2019 Design自体のエージングも進んだのかもしれません

 

Bluetooth接続でラジコを楽しむ 音楽鑑賞とは違う環境下でも Westone故のBA型故の

高解像度 高レスポンス 誇張感の無い ただただ自然なHi-Fiが 楽しめるんです

 

Universal W40 2019 Design標準装備のBluetoothケーブルの別売り価格は 約14000円

 

安いBluetoothイヤホンが数台買える価格ですが 試す価値は充分あります

もちろんノイズは完全にゼロ 

一度だけ使用中に盛大なノイズが乗ったことがありますが iPhone側の再起動で解決してます

 

前述のとおりMMCXコネクタの脱着性には再考の余地があると思いますので

できれば有線接続のUniversal W40 2019 Design

無線接続で気軽に使うW10などの組み合わせがあると ほんとに幸せでしょう

更新: 2019/09/05
仕様と特徴

イヤチップについて じっくりと吟味して欲しい

 

セミハードジップケースには 本体 サブケーブル 全ての付属品を納めることができます

左のオレンジハンドルは、フェイスプレート脱着用の専用ドライバー

右のすりこぎ棒の先端に見える金属ワイヤーは、筐体から伸びるチムニーダクトに詰まってしまうかもしれない耳垢を除去するためのもの

 

 

左奥のグループは フォームタイプTRUE-FITチップ

右奥のグループは シリコン素材のSTARチップ  

それぞれ5色の色分けが施されておりますが 口径・長さの特徴に合わせられております

 

カセットテープで音楽を楽しんでいた時代は各種NRシステムやイコライザーを使うことが普通でした

iPod touchやiTunesも その黎明期にはプリセットイコライザーやトーンコントロールの備えが

前面に押し出されていましたが、今や それもほぼ使われることはありません

 

ハイエンドユーザーは、ケーブルを交換して好みに合わせる時代ですが

その前に カナル型イヤホンユーザーの場合は

イヤチップの選択で 自分の音の好み 生活環境に合わせることになります

 

まずユーザーは自分の耳の孔の深さ 口径に合わせることになりますが その上で

 

フォームタイプTRUE-FITチップを選択すると 外部音の遮断性能が上がります

                      低音域への伸長を得ることができます

                     相対的に解像度は下がり高音は減衰傾向

その全ての特徴はチップのサイズと正比例します(大=遮音・低音増大)

 

シリコン素材STARチップは、フォームタイプより遮音性能に劣ります

               しかし分解能に優れ 高音域への伸長を感じることができます

              フォームタイプ比較ですが 音は華やかに、明るい音調になります

やはり大きめのサイズを選ぶことで 低音域の充実を得ることが出来ます

 

かつてのイコライザーより 音楽そのものの鮮度を落とすこと無く 好みに近づけることができる

 

イヤチップを吟味することが Westoneを使いこなすこと そう言っても過言ではありません

更新: 2019/09/04
満足度

どうしたら 伝わるのか

 

イヤホンなんて スマートフォンに付属していたもので充分

 

インナーイヤーヘッドホンは嫌い

 

普及機ならともかく 高級機を買うなら オーバーヘッドタイプが良いに決まってる

 

BA型かなにか知らないが イヤホンのマルチウェイなんて 位相が狂うに決まってる

 

スペック倒れだろ

 

逆にf特が悪すぎる これじゃハイレゾを名乗ることもできまい

 

WestoneのUniversal W40 2019 Designを前にして 様々な否定的な意見が聞こえるようです

私も 実際に 手に取り 耳に入れ 数時間を共にするまで そう感じていたひとりなんです

 

 

でも ほんとに良い音が楽しめます  

それは すぐに気付け無い良さなんです 

 

数日 数時間を共に過ごしてから それまでの愛機にもどった時に 気付ける 

そんなイヤホンなんです

 

それをどうしても皆さんにお伝えしたい そう考えながら書いていると 長くなりました

 

ZIGSOWの手引にも書いてありましたが レビューは短すぎても長すぎてもダメ

 

でも どうしても と 考えて 長くなりました

 

リンク先のにも 違う表現で書いてます そちらも読んでいただきたいくらいなんです

 

また気づいたこと お伝えしたいことがあれば 随時追記します

 

知ってほしい Westoneのこと Universal W40 2019 Designのことを

更新: 2019/10/12

旧型W40について

2019年モデルとなってBluetooth対応となったW40ですが 旧型W40はアイコンでみると

同じに見えますが 並べると筐体の型が違います

 

Westoneが新型として世に問うからには ただ無線対応にしたよ ではありませんでした

 

但し あくまで自然 誇張感なし そんなWestoneの魅力は 新旧問わず味わえます

 

 

 

この素晴らしいW40 2019Designを無線でiPhoneなどに繋いでお使いの方

 

有線で楽しむDAPやiPodを使うとき いちいちケーブルを繋ぎ直すのは面倒なもの

 

かといって他の会社のイヤホンは もう使えない

 

そう感じてしまう Westoneには そんな力があります

 

無線用にUniversal W40 2019 Design

 

有線用にUniversal W40   

 

2台持ち そんな贅沢もアリです

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