今回のレビューは『インテル® SSD 535 - インテル® PC GAMING REVOLVER REVIEW / BULLET.4 -』レビューアー選出によるものです。
この度はレビュアーに選んでいただきありがとうございます。
この場をお借りして御礼を申し上げます。
今回はIntelの 進化を続けるSSD「インテル(R) SSD 535 シリーズ」のレビューと言う事で、メインPCであるDELLのゲーミングPC、ALIENWARE X51 R2で、こちらを使ってみたいと思います。
ちなみに、「インテル(R) SSD 535 シリーズ」には今回レビューする2.5インチ、SATA接続の通常モデルの他に、最新のM.2規格のモデルもラインナップされています。
さて今回インテル(R) SSD 535を乗せるX51ですが……
既にHDDからSSDへは換装済みとなっております。
ですので、今回は現在X51で使用しているCFDのSSDから、インテル(R) SSD 535への換装を行った上で、CFDのSSDからどれだけの違いが出るか、と言う辺りをレビューしていきたいと思っています。
シンプルでいながら基盤風のデザインがアクセントでGood!
先ずはパッケージから。
インテルのコーポレートカラーである青を基調に製品デザインと基盤風デザインがあしらわれた目を惹くパッケージになっています。
中身はSSD本体にスペーサー、SATAケーブル、ねじ、マニュアル、ドライバCD、そしてステッカー、と言う構成。
本体はアルミ地風の一部が開いて基盤が見えているかのようなデザインになっています。
この基盤風のデザインはパッケージにも使われていましたね。
一般的にはアルミ地風一色になっている物が、この一部が基盤風になっている事でアクセントになっているのが良いですね。
換装の準備
CFDのSSDからインテルのSSD 535に換装するための準備を始めましょう。
先ずはX51の筐体を開きます。
本体背面のバックパネルが正位置になるように寝かせて置いた上面側のサイドパネルを取り外します。
背面のネジを1本外せば、後は前方にスライドするだけで外れます。
CFDのSSDに換装と言いつつも、元々HDDが収まっていた所にはデータ用のHDDが置かれています。
そして換装と言うか増設されたSSDはと言うと……DVDドライブとサイドパネルの間の隙間に鎮座していたり。
X51は省スペースPCなので内部増設用のエリアは存在していないんですね。
でも大丈夫……っぽい。
DVDドライブの上の隙間にインテル(R)SSD 535も一緒に置けました。
ちなみにSSDの厚みは7mm以下である必要があります。
なぜならサイドパネルが閉まらなくなるから(w
インテル(R)SSD 535も7mm厚なので問題なく収まります。
なお、逆にノートPCやHDDケースに収める場合に厚みが足りなくて困るような場合は、付属のスペーサーをSSD本体に取り付ける事で厚みを調整できるようです。素晴らしい!
さて、ここで問題発生……
SATA用の電源コネクタが足りません……
一時的にならDVDドライブの電源抜いてインテルのSSDに繋げば良いや……
そう思っていた時期もありました。
でもね……良く見たら形状が違うんですよ。
しかもDVDドライブのケーブル一体型……orz
内部増設は不可、と言う訳で取り出したのはSATA-USB変換ケーブル。
Western Digital のWD Black2に付属していた物ですが……
何気に色々な場面で大活躍していたり。
今回もこの変換ケーブルのお世話になります。
SSDのクローニング作業……のつもりが……
CFDのSSDからインテルのSSD 535に換装するため、先ずはCFD SSDの中身をインテルのSSD 535にクローニングします。
ただPC内部での接続がコネクタの都合上出来ないため、Western Digital のWD Black2付属の変換ケーブルを用いてインテルSSD535を外付けUSBドライブとして認識させて作業を行います。
変換ケーブルをSSD 535に刺し、変換ケーブルのUSBコネクタ2つをPC本体のUSBポートに差し込みます。
これでSSD 535が外付けドライブとして認識されま……あれ?認識されない(--;
差し込むポートを色々変えても一切反応せず……おやおや?
Windows10が悪いのか、と思い一旦SSD 535を変換ケーブルから外し、WD Black2を繋いでPCに繋いでみます。
あれ?ちゃんと認識するじゃない……
他のSSDは?ノートPCのSSDを取り出して繋いで試してみましたが……
これも問題なくUSB-HDDとして認識……うーむ……
ここに来て相性問題が発生するとは……(^^;
こればっかりはどうしようもないですね。
ちなみに、取り出したSSDの代わりにインテルSSD535をノートPCに入れてPC起動してみたらBIOS画面ではちゃんと認識されていました。
直接繋ぐと認識される、でもUSB変換ケーブルを使うと認識できない……
フォーマットされていないのが問題かと思い、この状態でWindows10のインストールUSBを用いてSSD535にパーティション作成してフォーマットまで行った状態にしてから取り出し、再度変換ケーブルでX51に接続してみました……が、やはり認識せず……
どうやらWD Black2付属のUSB変換ケーブルとの相性が悪いようです。
他の方のレビューでは変換ケーブルを用いて使えたとの事なので、完全に相性問題ですね。
仕方がないのでクローニングは諦め、X51に直接繋いで新規にWindowsをインストールする事にしました。
しかし……これが不幸の始まりだったのです……orz
操作ミスで3TBのデータドライブを吹き飛ばした!
いつもならシステムドライブを換装する際にはHDDを取り外した状態で行うのですが、X51からHDD取り出そうとすると、サイドパネルを外して、ドーター接続されているグラボを外してからでないと出来ない事もあり、HDDを切り離さずに既存のSSDのコネクタだけ外してインテルSSD 535に繋ぎかえた状態でWindows10の新規インストールを始めたのでした。
ここでHDD切り離していれば……と思っても後の祭り。
先ほどノートPCでパーティション切ったりしてたので、きれいな状態に戻してから新規インストールを、とパーティション解放とフォーマットを行っていたのですが……
あれ?パーティション解放したのに未だパーティション残ったままじゃん……消さなきゃ……
とボケた状態でクリア操作した数秒後。
消しても消えない、かつ、ドライブサイズが何か大きい気が……と、ようやくここで大ポカやらかしたことに気が付いたり(--;
操作ミスって3TBのデータドライブふっ飛ばした奴がいるんですよ~
な~に~、やっちまったな!(古っ
と言う訳で、年末きわきわで大ポカやらかしたと言う……
えぇ、もう顔は青ざめ、冷や汗出まくり、一気にメンタルはチーム40連勝を外されたガクト様のように一気に急降下。
しかも、ここ半年くらいバックアップ取るのをサボってたおかげで……(--;
なおかつシステムドライブは割と変更かかっても困らないように、各種フォルダは全部データドライブへリンク張りなおしていたせいで、データドライブが死んでる状態だとX51自体がまともに使えない状態で、一から環境の再構築が必要になると言う……
もう年末も年末の帰省直前の時期で、かつ年末年始の帰省は外せないので、年明けから環境再構築始めるしかない状態だったと言う……
流石に時間の余裕が無さ過ぎて、運営さんに泣きついてレビュー期間の延長の承認をいただいたと言う……(本当にありがとうございます。)
読み出しの速度が速い!ゲームのローディングが快適に!
さて、仕切り直してSSDのレビュー。
先ずはSSD自体のベンチマーク。
測定には皆さんお馴染みのCrystalDiskMarkを使います。
CFDのSSDとインテルのSSD 535を比べてみると、Readは全般的にインテルSSD535が良い結果なのに対し、Writeは全般的にCFDのSSDの方が良い結果になっています。
ちなみに各項目は以下のようになっているようです。
- Seq Q32T1: マルチキュー&スレッド(Block Size=128KiB)
- 4K Q32T1: マルチキュー&スレッド(Block Size=4KiB)
- Seq: シングルスレッド(Block Size=1MiB)
- 4K: シングルキュー&スレッド(Block Size=4KiB)
ベンチの上では書き込みがかなり遅いように見えていますが……
実用上と言うか、体感だと、そもそも書き込みの速度差は判らないですね。
では、実際にゲームをプレイする上ではどうなるのか。
こちらもお馴染みのSEGAのファンタシースターオンライン2より「PSO2キャラクタークリエイト体験版 ver. 2.0」でベンチマークを計測してみました。
結果を見ると一目瞭然ですが、インテルSSD535の方が高いスコアを弾き出しています。
実際にゲームをプレイしても、マップの切り替え等が気持ちスムーズになっているように感じました。
ハンゲームのDragon Nest Rも同様で、ダンジョンへの突入やマップ移動の待ち時間が気持ち速くなっているような気がしました。
読み込み重視なゲームに最適
ベンチ結果でこそ書き込みが遅いように思われるインテルSSD 535ですが、ことゲームをプレイする上では読み込み速度の方が重視されるため、読み込み速度の速いインテルSSD 535を用いるとプレイ環境としては速度向上になりますね。
書き込みに関しては、そもそもシステム的にディスク書き込みキャッシュが働くため、SSDの書き込み速度のレベルになると微々たる差は感じられなくなる気がします。
特にゲームをプレイする環境として考えた場合、ゲームクライアントはプレイする前にパッチ充て作業が行われるため、プレイ中の書き込みはSS撮ったりする時くらいしかディスクに書き込んでいることを意識するタイミングが無いと思います。
HDD環境でプレイ中にSS撮ったりすると、ゲーム設定によっては一瞬引っ掛かりを感じる物もあったりしましたが、ことSSD環境においてはSS1枚撮る程度だと、そもそも引っ掛かりを感じる事もありませんし。
寧ろマップの切り替えなどで大量のデータを読み込む際に遅さが気になることの方が多いと思います。
FPS等であれば、僅かな遅さが致命傷にもなりかねないのでしょうが……
MOやMMOだと、そこまでシビアでは無いものの、快適なプレイ環境という意味ではマップの切り替えは速けりゃ速いほど良いわけで。
今回はSSDからSSDへの換装と言うことで、HDDからSSDへの換装とは異なり、SSDドライブ自体の性能差が各ベンチの結果にも表れたことになります。
CFDのSSD(中身は東芝製です)と、今回のインテルSSD 535、どちらも実売では同じくらいのようです。(CFDの方は筆者所有分から世代が変わっていますが。)
ベンチ結果を重視するか、実用性能を重視するか、なかなか悩ましいところですね。
Takahiroさん
2016/01/10
cougarさん
2016/01/11
教えていただいたケーブルはDVDドライブを接続するためのものですね。
今回はDVDドライブを外して代わりにSSDを繋げようとしたところ、DVDドライブのコネクタが専用の形状でSSDに転用できなかった、というものなので、ちょっと違いますね。
でも、そういうケーブルがあることは勉強になりました。ありがとうございます。