このたび「インテル(R) SSD 535 - インテル(R) PC GAMING REVOLVER REVIEW / BULLET.4」に選出いただきました。
今回も全力でレビューいたします。
さて、今回のお題ですが
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テーマ:インテル(R) SSD 535 シリーズでゲーミング環境を構築
インテル(R) SSD 535 シリーズ を組み込んでPCゲームをプレイし、実際の利用シーンとともに、パフォーマンスや処理速度、機能・性能等、インテル(R) SSD 535 シリーズ がどのようなゲーミング環境を提供するのかレビューしてください。また、その際に使用したパーツや周辺機器等についても記載してください。
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となっております。
「PC GAMING REVOLVER REVIEW」とは、拳銃の種類である「リボルバー」になぞらえて6つのレビューが展開されているシリーズです。
そのコンセプトは
「ここに ZIGSOW は宣言する。ゲームをやるならPCゲームだ。」
ということで、パソコンでゲームをするのに快適・有利なモノを紹介するレビュー趣旨です。
かくいう私も、ここ数年はパソコンで暇さえあればゲームにいそしむ日々。普段のゲーム生活に、このSSDがどう快適なのかを紹介していきます。
レビュー応募時に記入した補足情報は、以下の通り。
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レビューに用意するPC:
Core i7 3770K
GA-Z68XP-UD4
GeForce GTX 970 4GB JETSTREAM OC
Windows8.1 Pro 64Bit
レビューでプレイするゲーム:Battlefield4、Battlefield Hardline
実施予定のレビュー内容:シングルプレイ、マルチプレイでの読み込み時間にどれくらい差があるのか、手持ちのSSDとの比較
レビュー課題以外でやってみたい内容:Instel SSD 730との比較
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ということで、まずはIntel SSD 535 240GBの中身を。
SSD本体の他に、2mm厚のスペーサー、SATAケーブル、ステッカー、インストレーションガイド、CD-ROM、スクリューが同梱されています。
9mm厚へと調整できるスペーサーが、かなり嬉しい。まだまだ、デスクトップでは9mm厚の2.5インチストレージ搭載が前提ですから。
今回のレビューで、比較対象として用意したSSD
Intel SSD 730 480GBと。
ラベルが違う程度で、金属製の筐体も同じです。どちらも同じ7mm厚。
そして、もうひとつの比較対象
一般的な9mm厚の2.5インチHDD、SAMSUNGの「HM321HI」です。容量が320GBと、手持ちのHDDの中で一番近いモノを用意しました。
これらとの比較を交えながら、ゲーム目的としてのSSDレビューをお送りします。
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レビュー用のパソコン
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では、レビュー用パソコンの紹介から。
私がメインで使っているゲーム用パソコンは、実はそのほとんどがありがたいことにここZigsowでレビューさせていただいたもの。
そのおかげで、快適なゲーム生活が送れているともいえます。
<CPU>
Ivy Bridgeマイクロアーキテクチャの4コア8スレッドで、定格3.5GHz。
消費電力が少なく、低発熱で非常に優秀なCPUです。「グリスバーガー」と揶揄され、オーバークロック耐性としては難があったものの定格で運用する限りではまったくもって不満のない万能選手です。
ゆえに、現行では「Core i7 6000シリーズ」にまで進化しているのに食指が動かないという、私的には「家庭内のパソコン進化を止めてしまった」主原因でもあります。
<マザーボード>
LGA1155、PCI Express 3.0なマザーボードです。
まったく問題なく使えています。ただ、以前にGTX580を使っていた際、社外品の大きなクーラーをつけていたせいでPCI Expressスロットに重さがかかったのか、年に数回グラフィックボードを見失います。
抜き差しすれば解決するので、大した問題とは思っていません。
<グラフィックボード>
GeForce GTX 970 4GB JETSTREAM OCです。
ゲーム目的の装置で、自分で買った中で一番目玉となるものです。「4GBメモリ問題」などもありましたが、やはりコストパフォーマンスは抜群。重量級なゲームも軽々と動作してくれます。
また、消費電力と発熱も非常に優れており、要求電力もGTX580からは下がりました。セミファンレスで、温度が低いときにはファンが回らないので静かだし最高温度も低いということなし。
<OS>
Windows8.1 Pro 64Bitです。最新はWindows10となりますが、個人的にメインの目的はゲームと動画のエンコード。
これらをこなすのに、無理に最新のOSにする必要を感じていないのでまだWindows8.1のままです。
ただ、Windows7ではダメなのです。Windows7では、マルチモニター構成にしたときに全てが同じリフレッシュレートじゃないといけません。つまり、一番低いレートに強制的に揃えられてしまうのです。
120Hzのモニターと60Hzのモニターをマルチ構成すると、両方とも60Hzになってしまいせっかくの高レートモニターが意味を成しません。
なので、Windows8.1なのです。
他には
モニター:BENQ XL2420T 120Hzゲーミングモニター
キーボード:Majestouch テンキーレス96日本語キーボード
マウス:ROCCAT KONE MILLITARY
などが装備されています。
このメインマシンで、今回「ゲームのレビュー」としてお送りするのはこの2つ
<BattleFiled4>
発売から2年以上経過してもなお新しいマップが追加されるほどの根強い人気を誇るシューターゲームです。
平日の夜でも、普通にサーバーは稼働してマルチプレイが繰り広げられています。週末の夜には、多くのサーバーが64人満員になっており「空き待ち」となる盛況ぶり。
発売直後の全盛期からすると落ち着いてはいますが、それでもこれだけ長い間活気あるゲームも珍しいのではないでしょうか。
<BattleField Hardline>
BattleField4の続編としてリリースされた作品です。
「BattleField」の名前の通り、4では戦場が部隊でした。アメリカ軍、ロシア軍、中国軍がいろいろなステージで戦闘を繰り広げていました。
今作は、軍隊ではなく「警察」と「ギャング」の抗争となります。
市街地戦だったり、郊外だったりと部隊はいろいろですがそれ以上に違うのが装備。
警察は、むやみに殺害するのが目的ではないので「テーザーガン」と呼ばれる電気で痺れさせるスタンガンの親分のような装備があったり、ギャングは「近接戦闘武器」として野球のバットがでてきたり、普通のSUV車両に鉄板を溶接して改造した車が出てきたりします。
実はこの2作、グラフィックやCPUへの要求スペックが高いだけでなくインストールされるファイル容量もかなりのもの。
DLC(ダウンロードコンテンツ)を追加でインストールして、現状楽しめるすべてのコンテンツをインストールすると、Battlefield4では軽く60GBを超えます。
すなわち、プレイするときには読み込みにも時間がかかるということ。
せっかくゲームに没入して楽しもうとしているときに「NOW LOADING」の文字を延々と見続けるだけでは興ざめします。
いかに、高いテンションを保ったまま素早く読み込むか。
これは、パソコンで「重量級」と呼ばれるゲームを快適にプレイするのに大事な要素とも言えます。
とうことで、上記2つのゲームを通じて「いかに快適にプレイできるか」をレビューするために2つの比較対象を用意した次第です。
これらに、クローンソフト「Acronis TrueImage」を使って今の環境を複製します。そして、2つのゲームを実際にプレイしてその快適さをレビューしていきます。
もちろん感覚的な快適さも大切ですが、数値的な違いを検証するために画面をビデオカメラで録画します。
というのも、上記2つのゲームはWEB上の
「Battlelog」という個人専用のページから始まります。
ここからシングルプレイの「キャンペーン」や、マルチプレイのサーバーに参加していきます。パソコン上にインストールする録画ソフトだとちょっと具合が悪いので、カメラでこれらを撮影して起動時間を比較しゲームのプレイに要するロード時間の変化を記録していきます。
が、その前に「基礎体力」としてベンチマークを。
今回のベンチマークは、ゲームでの使用が前提なのであえてシステムドライブとして起動したときのデータを比較しています。
おそらく、ほとんどの場合ゲームはシステムドライブにインストールされるであろうからです。
まず、HDD。
この通り、今となっては目も当てられない速度です。データ置き場としてはまだしも、一度でもSSDを使ったことがある人にとってはとてもシステムドライブとして使う気にはなれません。
ですが、一般的なノートパソコンではまだまだ大勢を占めているのも事実。逆に言えば、ノートパソコンは「速度」「消費電力」「静音」において、まだまだ余地があるということです。
そして、今回のレビュー製品であるSSD 535 240GB。
「今どき」というべきか、SATAの転送速度の限界が見えてきています。もう、この規格ではこれ以上の速度はそもそも必要ないのかもしれません。
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起動時間の比較
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さっそく、ゲームの起動時間を比較していきます。
まずは
<< Battlefield4 キャンペーン >>
Battlefield4の、オフラインかつ個人で楽しむプレイモード「キャンペーン」です。
ゲームのロード時間が長ければ、せっかく盛り上がったテンションが下がってしまうというもの。
では、比較動画を。
左側がHDD、右側がSSD 535です。
SSDが約1分でプレイ可能なのに対して、HDDは1分30秒近くかかっています。
体感的には、もっと差があったように感じますが実際はこんなもの。
おそらく、プレイ直前で期待が高まっているので焦る気持ちが強いのでしょう。
<< Battlefield4 マルチプレイ >>
次に、マルチプレイ。
こちらは、参考程度にしていただきたく思います。
というのも、同じサーバーで同じマップ、同じトラフィック負荷というのはあり得ませんので、毎回ロード時間に誤差は生まれてしまいます。
同じく、左がHDDで右がSSD。
SSDが約1分に対して、HDDはなんと3分以上。
マルチプレイの場合、出遅れてしまうと先に拠点を取られてしまいかなりのロスになります。
自分に不利なだけでなく、チームとしても1人動けないのは大きなロス。
競技大会のように、参加者全員が揃って「スタート」なら問題はないのですが普通のマルチプレイは最低人数が揃えば始まります。
やはり、この差は「陣取り合戦」においては大きなアドバンテージです。
次に、BattleField Hardlineで。
まったく同じ結果となりました。
どちらも、かなりの差がついています。
ということで、結論
<< まとめ >>
やはり、ゲームをするのにSSDは必須です。
私がSSDを初めて買ったときは
・32GB
・プチフリの嵐
・170MB/s程度
と、今にして思えば目も当てられないような性能でした。
ましてや、ゲームの大きなデータなどとてもじゃないですが入れられません。
ですが、今はこれだけの高性能なSSDが手頃に購入できる時代。
仕事があり、家族があり、自分だけの時間がなかなかとれない
「お父さんゲーマー」
にこそ、是非使っていただきたい。
強襲してアサルトライフルで弾を撃ち切ってトリプルキルかまして、すぐさまハンドガンに持ち替えてさらにダブルキル。
アドレナリンをドッバドバ出しながらリロードしつつ周辺をクリアリングしていると、肩を
「トントン」
とされたので慌ててヘッドセットを外して振り返ると嫁が
「コーヒー、いる?」
と空気読まずに聞いてきて呆気なくキルされたり、
シャンハイのC拠点にエレベーターで一人乗りつけ、待ち構えていたショットガン男を逆に仕留めてさらにスナイパー2~3人をキル。
それでも気付いていないヤツには、背後からナイフキル。
その後自分からチームメイトが次々と湧いて、結果自分1人の力で拠点を制圧して「イケイケ」なときに限って
「ご飯できたよぉ~」
と呼ばれて泣く泣くサーバーから降りる
ことが日常茶飯事の、そこのお父さん!!
SSDは、
「快適さ」だけでなく時間を節約することで
貴重な「プレイ時間の拡大」にも
一役買ってくれる頼もしいデバイスです。
<< レビュー課題以外でやってみたい内容 >>
さて、レビュー応募時に申請した「レビュー課題以外」ということで、上記の内容を別のSSDと比較してみます。
比較対象は
これまた以前にレビューさせていただいた同じIntelのSSD「730 480GB」です。
私の素人感覚で言うと、SSDは容量が大きいほど高速。
同じメーカーのSSDで、容量が倍なら性能もやはり違うのでは?ということで、比較してみます。
まずは、ベンチ速度から。
左が730、右が535です。
読み込み速度では535が上回っているところもありますが、やはり書き込み速度では730がかなり上回っています。
ですが、ゲームのプレイでは基本「読み込み」。
果たして、差はつくのか?
まずは、両ゲームともシングルプレイ「キャンペーン」から。
どちらもほとんど差はありませんが、若干730の方が早くプレイ可能になりました。
次に、マルチプレイ。
なぜか、マルチプレイではどちらも535の方が早くプレイ可能になりました。
本編でも触れたとおり、マルチプレイの場合はサーバーの応答なども含まれるので一概にSSDの性能とは言い切れませんが、一応このような結果になりました。
ということで、結論。
<< まとめ >>
IntelのSSDであれば、どれを使っても
ゲームは快適!!
「ゲーム」と言えば、なんとなく「子供のもの」のような雰囲気があって大人が口にするのははばかられる雰囲気があります。
少しだけ「この流れが変わればいいな」と思い、「インストラクター」という職業で毎週のように自己紹介をする立場なので、毎週
「趣味はパソコンでのゲームです」
と臆せずに言っています。
少しでも多くの人が、パソコンでゲームを楽しむことを堂々と言えるようになりますように………
安くなったものです。
私が初めて買ったSSDは容量32GBで、シーケンシャル読み込みが165MB/s程度でシーケンシャル書き込みは95MB/s、バリッバリのプチフリSSDでした。
それが、おおよそ1万円。
容量は8倍、性能も数倍で価格はそれほど………とくればコスパは文句なし。時代は変わった。
「普通の人」には、これ以上は体感できません。
多分、これ以上速度が向上しても普通にパソコンを使っていては体感できないと思います。
もう、これ以上はいらないんじゃ?
Sata接続のストレージでシステムドライブを運用するにはこれ以上はいらない、と思います。
容量、速度ともにもう十分。
daiyanさん
2015/12/13
稲蔵さん
2015/12/13
ご指摘ありがとうございます。
なんでか、Youtubeの方が「公開」になってませんでした。
すぐに修正しました。