今回は、インテル(R) SSD 535 240GBをレビューします。
で、今回のミッションは
インテル(R) SSD 535 240GBを用いてゲームを快適にやっちゃいなさい!
と言うものです、しかしながら白状しますが、私はPCでゲームをやらないんです。
その昔、SHARPのX68000シリーズではそれなりにゲームをしたのですが、Windowsになってから
は標準添付のソリティアやマインスイーパーをWindows3.1時代から暇つぶしに起動する位で・・・
ゲーム機もPlayStation3の初代機(20GB)を家人に壊されてからは手を出していないし、スマホ
でもゲームをしないですね。
恐らく生来の計算機マニア的PCユーザなので、PCは計算をするもので、ゲームをするもので無いと
決め付けていたのと、X68000時代から「x86なんかでゲームしないでしょ?」って思ったのが原因
かなぁ。
しかし、時代は変わりSONYのアレやMicrosoftのコレなんて言うゲーム機もx86になってしまった
ので、私も考えを改め、x86でゲームやっちゃいます。
無知とは怖い物で、レビューの対象ゲームを
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」
なんて知ったかぶりで書いてしまったのが苦難の始まりなのでした・・・
豊富な添付品ですぐに使える
製品ですが、一目でインテルと分かる鮮やかなブルーの外装です。
容量は240GBです、現在使用している製品は256GBですが、容量が小さくなってしまっています。
問題は無いでしょうか?
添付品は、SATAのケーブルやスペーサー、取り付け用ネジと説明書(紙)と
ディスクでもインストールガイド、SPEED DEMONのシールです。
シールは早速PCに貼りました。
また、環境移行用のユーティリティがWEBからダウンロードできるようになっています。
このソフトはAcronis社の2012年頃の製品をベースにしている模様ですが、手元には
があるので、こちらを使えば良いですね。
あえて不足していると言えば、3.5インチベイにマウントするキットですが、今回は
ノートPCに取り付けるので不要です。
以前購入した
は、本体以外一切付属品の無い割り切り商品でしたが、インテル(R) SSD 535 240GBは
添付品が豊富で、すぐに使えそうですね。
寿命が縮まります!?
今回は、私の普段使いメインPCにインテル(R) SSD 535 240GBを組み込む事にしますが、
簡単に環境紹介を
PCはEPSONのNJ5700E QuadCore+FullHD版で、全体の仕様は同社WEBページに記載が
あります。
CPUはCore i7-3610QM プロセッサー(2.3GHz)
GPUはインテルHDグラフィックス4000 + NVIDIA GeForce GT 640M 1GB
メモリは16GB搭載
この構成ならばファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルドのベンチでも
無理のない設定ならばスムースにキャラが動いていました。
で、肝心のディスクですが、
Crucial m4 SATAの256GBを搭載しています、スペックシートによると
25nm Micron NAND Flash Memory Multi-Level Cell (MLC) SSD-Quality Components
を利用している2012年の製品です。
対するインテル(R) SSD 535 240GBは
16nm, MLCとなっています。
今回、Crucial m4 SATAのステータスを見ようと
CrystalDiskInfoを起動したら、
「ディスクの寿命がちょっぴり縮まっちゃいましたぁ」
って言われた・・・喋るんかい、この娘。。。。確かに健康状態が99%に(笑
3年少々で954回起動、まぁそんなものですかね。
で、寿命をまっとうするのは
9年後だそうです。
本品には5184時間問題と言う不具合があるそうですが、本品は対応済みファームでした。
特に問題無く環境移行完了
上記のハード構成なので、インテル(R) SSD 535 240GBへ環境移行するにはUSB経由で
データをコピーするのが一般的ですね。
手持ちのUSB3.0対応SATA接続アダプタとAcronis TrueImage2016のCloneDisk機能を
利用して環境移行する事にしました。
普通に外付けHDDを使用するような感覚でSSDをPCに接続し、CloneDiskを起動すれば
実に簡単に移行できます。
本当に何も考えずに処理を進めて行ったのですが、この時点で以下の2点の注意点があった
筈なのですが、CloneDiskは何も問題無く作業してくれました、良い物だなぁ。
1.ディスク容量の違い(移行先の容量が小さい)
移行元が238GB、移行先が223GBと15GBも小さくなっているのにきちんと調整して
コピーしてくれました、結果Cドライブは65GB、Eドライブは157GBとそれぞれ適切
なサイズに設定してくれています。
2.移行先ディスクは未初期化状態であった
こちらも上記容量設定後、きちんと初期化してくれ、起動可能な状態を設定して
くれました。
移行完了後に、PCをばらして新旧のSSDを交換すれば、普通にWindows7が起動します。
移行前後でWindows7の「Windowsを起動しています」からパスワード入力画面が出る
までの時間を手動計測してみました。
移行前:5.3秒
移行後:4.9秒
OS起動速度は向上したようです。
これは・・・PCがボトルネックか。
さて、性能測定ですね。
んーーと、その前に少々残念なことがチラホラ。
薄々気づいていたのですが、このPCはSATA3Gb/sな模様。
WEBの仕様ページにもあるのですが、このPCはBTO対応で、HDD/SSDの選択肢が豊富に
あるのですが、転送速度が300MB/sとあります。
以下、ディスク部分のみ抜き出し
2.5型HDD 250/500/640GB*/1TB**(シリアルATA 300MB/s対応 5400rpm)、
250*/500**/750GB**(シリアルATA 300MB/s対応 7200rpm)、
500GB**(シリアルATA 300MB/s対応 ハイブリッドHDD(8GB SLC内蔵))
SSD(MLC) 128/256GB(シリアルATA 300MB/s)
最新SSDの実力を引き出せないのは残念。
次にインテル(R) SSD 535 240GBの寿命、もちろん鵜呑みにすることは無いのですが
こんな結果に
寿命がちょっと短い、ちなみに起動時間が表示されていないのは、単純に1時間未満なだけで、
少し使っていくとカウントは進んでいます、表示上の結果とは言え短命はちょっぴり残念。
その代り、総書き込み量などのデータは取れています。
で、SSDの本領を発揮できていない可能性のあるPCですが、PCの利用においてシーケンシャル
の大容量データを読み書きする事はなかなかないので、小容量だったり細切れのデータの
扱いが速い方が高性能に違い無い。
そう気を取り直してベンチです。
Crucial m4 SATAの256GB
インテル(R) SSD 535 240GB
ほぼ全ての項目で性能向上があります、特に書き込み性能は仕様上200MB/s以上差が
あるので、インテル(R) SSD 535 240GBが良好な結果を出しています。
フラッシュメモリは書き込み速度が遅いのが当たり前だったのですが、最新のSSDは
凄い!
また、4K QD32もかなり向上しています、こちらは4Kの小容量データを書き込む際に
最適な手順で書き込む能力が高いとみる事ができると思いますので、普段使いにかなり
効果がありそうですね。
ロード時間が短縮
嬉しい事に、ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルドのベンチはスコア表示時に
ロード時間も表示してくれるので、新旧のSSDでの比較ができますね。
このベンチは1.6GBもの容量があるので、ディスクの読み込み量も相当な物があると予想
されますよね。
測定は各5つのパターンで行っています。
1.DirectX11 1280x720 標準品質(ノート)
1.DirectX9 1280x720 標準品質(ノート)
1.DirectX11 1280x720 高品質(ノート)
1.DirectX9 1280x720 高品質(ノート)
1.DirectX9 1280x720 最高品質
Crucial m4 SATAの256GB
インテル(R) SSD 535 240GB
シナリオ5を除いて、おおよそ1割程度ロード時間が短縮している事がわかります。
さて、実際のゲームではどうでしょうか。
念のため、OSを再起動してからゲームを起動してみましたが、思ったよりロード時間が短いです。
感覚的に5秒以内って所でしょうか。
Windowsのリソースモニターを見ても、大きなデータをロードしている雰囲気をあまり感じません。
恐らく制作側も、家庭用ゲーム機と違いユーザ毎にマシンスペックの違うPCなので、なるべく
一度に大容量のデータをロードしないよう工夫しているのかもしれませんね。
HDDから乗り換えたのならば大きな差が出たのかもしれませんが、SSDからSSDへの置換だった
ので、差が出にくかったのかもしれません。
あとは、今回キーボードとマウスでゲームをしたのですが、意外と操作が難しく無かったのも
新たな発見です、色々考えてくれているんですね。
仕事中の3時間とかって、かなり長いのにゲームしているとあっという間に過ぎてしまい、休日が
あっという間に過ぎ去って行ってしまいます。コレハ イカン・・・
それよりも、LTE回線でプレイする時のアップデータをダウンロードする時間の方が圧倒的に長い
です、このシーズンならではのイベントデータを落としていたのでしょうか?
ダウンロードと言えば、ゲーム導入時に20GB以上データをダウンロードする必要があり、
正直困りました、詳細は割愛しますが、これだけでレビュー一本書ける程の涙ぐましい導入劇
が展開されたのでした。
大事なことなので、もう一度書きます。
最新のゲーム データが重すぎ!
あと数年で5Gのワイヤレスインターネットが実現するようですが、それまで我慢しましょう。
ゲームが始まってしまえばLTEでも余裕なんですが。
重いと言えば、ゲーム中はGPUの排熱が凄いらしく、ノートPCのファンも盛大に回ります。
こんな台の上に載せてあってもビュービューとファンが唸るので、ビジネスPCにはちと荷が
重いんだなーと思いマス。(笑
とりあえず、このPCでも意外とゲームができる事が分かったので、もう少しデータの軽い
ゲームを探してみようかな。
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