レビューメディア「ジグソー」

こんなに小さくても一人前のWindows PC!

 

 

PCの新しいジャンルとして、じわじわと人気が高まりつつあるスティック型PCですが、今回はその真打ともいえる『インテル(R)Compute Stick [STCK1A32WFC]』をレビューしたいと思います。手のひらサイズのボディに冷却ファンが組み込まれ、Windows 8.1 with BINGが搭載されたインテル純正スティック型PCの実力は如何に?そして最新のWindows 10アップグレードでどう変わるのか、気になることが山盛りです。

■はじめに



初めてのスティック型PC!
まだまだ初めてという人が多いと思われる新しいジャンルの「スティック型PC」ということで、使いどころがよく分かっていませんが、セットアップからOSのアップグレード、標準的なアプリや動画の閲覧、少し重そうなアプリなども動かしてみて、どんな用途に向いているのかレポートしてみたいと思います。

プレミアムレビューの課題(テーマ)としては、以下の2本立てとなりますが、レビューの構成的には「本文(序章的な部分)」のあとに課題が続く形となります。なるべく順序よく読み進められるよう心がけていますが、場合によっては時系列が狂っている場合もありますので、予めご了承ください。

テーマ1「Windows 10にアップグレード」
テーマ2「Compute Stickの活用シーン」



■スティック型PCとは...



新しいジャンルのPC
スティック型PCと言えば、2014年の11月末にM社が発売した「m-Stick」が印象的で、手のひらに収まる超小型PCでありながらWindows 8.1が普通に使えてしまうという性能の良さが衝撃的だったことは記憶に新しいと思いますが、あれから半年以上経った今、国内のPC市場ではAndroid搭載のモデルを含めてスティック型PCは10機種以上にのぼり、この短期間のうちにスティック型PCという新しいジャンルも確立し、すでに定着しつつもあります。

スティック型PCは、その名称からも想像できる通り小型のスティック状のケースに、PCとしての最小限必要な機能を組み込んだものの総称で、先端部分にHDMIコネクタが付いているスタイルから、よくUSBメモリと比較されますが、現在のところUSBメモリほどコンパクトなものはなく、一回りか二回りほど大きくした感じのものが多いようです。

 

USBメモリの一般的なカタチ。


Windows搭載のスティック型PCの現行機種は、CPUに「Intel(R) Atom Z3735F」を採用しているものがほとんどで、ザックリとしたスペックを見てみると、どの機種でもほとんど変わらないように見えますが、各製品とも少しずつ違った部分などがあり、それらが使い勝手の良し悪しや動作の安定性、耐久性など結びついていることもあって、どれも同じということは無さそうです。

今回レビューさせていただく「インテル(R)Compute Stick [STCK1A32WFC]」は、M社製品の発売から遅れること半年(2015年6月)、インテルが満を持して発売したスティック型PCであり、インテルとしては他社に大きく遅れを取った形になりましたが、「純正スティック型PC」という冠には絶大な信頼感があり、待望の製品として注目されたことと思います。

 

画像クリックで製品HPが開きます。

 



■製品パッケージ



ワクワク感が止まらない
本製品のパッケージは、中身がコンパクトなものだけにとても小さく、音が出るようなギミックこそありませんが非常に凝った作りになっているので、開ける時のワクワク感が何とも心地よい感じです。この辺りはさすがインテル製品といった感じでしょうか。

アメリカンなデザインが新鮮


パッケージ内容としては、Compute Stick本体とHDMI延長ケーブル、電源用USBケーブル、電源アダプタ、各国のコンセントに対応したプラグ(4種)、書類となっており、グローバルな展開に対応しているところがニクいところですが、個人的に海外出張や旅行にはあまり縁がないので、日本仕様のプラグだけで良かった気がします。

 

この小さな箱の中に、

 

これだけのものが詰まっています。

 

とりあえず、私は日本向け電源プラグがあればOKです^_^;

 

いつかこれらを利用する日が来るだろうか?

 



■製品デザイン



差別化が難しい製品
直線基調のデザインで、部分的に多角形の要素を取り入れたスッキリとした形状が特徴です。そしてブラックボディに大きくプリントされた「intel inside」のロゴが非常に印象的です。

 

目立つロゴとツヤツヤ感がスゴい!

 


本体の先端にはHDMIコネクタが飛び出しています。USBメモリのようにスリムな感じがしないのは、コネクタよりも本体の幅が極端に広いからかも知れません。。。

 

USBメモリを見慣れているので、ちょっとアンバランス...

 


本製品には冷却ファンが搭載されており、側面には吸気口、上面(ロゴ面)には吸気口と排気口があり、排気口付近に小型のファンが設置されているので、「負圧換気」という形になります。この吸排気のスリットはデザイン的には少々野暮ったい感じがしますが、安定性向上のためにここは目を瞑りましょうw

 

吸気口、スリット部分から放熱フィンのようなものが見えます。

 

排気口、分かりにくいですが、このすぐ下にファンがあります。

 


本体側面の一方には電源ボタン、MicroUSBポート(給電用)、USB 2.0ポート、セキュリティーケーブル差込口(ほぼストラップホール)が付属しており、もう一方の面にはmicroSDカードスロットを装備しています。

 

電源スイッチ側にUSBポート類があります。

 

電源スイッチの反対側にはMicroSDカード用のスロットがあります。

 

この穴はセキュリティ用というより「ストラップホール」ですよね^_^;

 


競合製品と比較して差別化された素敵なデザインかというとそうでもないような気がしますが、そもそも現在のPC構成では差別化するのが難しいとも言えますので、奇抜すぎるデザインにならなかっただけでも良かったのではないかと思います。

 

見慣れてきたら結構良いデザインに見えてきました(思いきり贔屓目w)

 

ちなみに裏側には大きなシールが貼られていました。

 


大きいか小さいか、感じ方は人それぞれ
「スティック型PCとは」のところでも書きましたが、USBメモリ的な形状をしているので、USBメモリと比較するとどうしても大きく見えてしまいます。一方同じコンピュータの仲間ということでスマホ(私の場合iPod touch)やガラケーなどと比べるとそれよりは小さく見えます。

 

ガラケー、本製品、USBメモリの大きさ比較、ガラケーを少し細くした感じ?

 


そのような訳で、一概に大きい・小さいで結論付けられませんが、従来のコンパクトPCと呼ばれるPCなどと比べると明らかに小さいと言えます。なお、スティック型PCの中では「Compute Stick」はかなり小さい方で、冷却ファン付きの現行機種の中では最も小さい機種となっています。(比較サイトの寸法を参照)

 

手に乗せるとより小さく感じます。

 


重さについても53gと軽めの部類に入ります。もちろんスマホや携帯よりも軽いので、これだけなら持ち運ぶのに苦になる重さではありません。



■製品仕様



Winタブなどで定評のあるCPUを採用

 

ー 製品仕様 ー

CPU:Atom Z3735F(クアッドコア、1.33GHz、2MBキャッシュ)
OS:Windows 8.1+ Bing 32bit(アップグレード対象)
グラフィックス:Intel HD Graphics、HDMI 1.4a ×1
メモリ:2GB DDR3L 1.35V 1333MHz
ストレージ:32GB eMMC
無線規格:IEEE 802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
インターフェース:USB 2.0(Type A)×1、MicroSD、MicroUSB(給電専用)


CPUとしては8~10インチクラスのWinタブや2in1PCなどにも多く使われていて実績のある「Atom Z3735F」を採用していますので、簡単に考えればそれらからタッチパネル(画面)やバッテリーなど取り去ったものに近いと言えます。(厳密には色々と違うでしょうが…)

そう考えれば、Windows 8.1が普通に使えるというのも納得できますし、何だかとても期待できますね!

■接続とセットアップ



簡単だけど単純ではない。。。
Compute StickはHDMI入力端子を備えた家庭用の液晶TVやPCディスプレイに接続することができます。PC本体の接続方法はディスプレイ側のHDMI端子に直接挿すか、付属のHDMI延長ケーブル(または同等以上の性能のもの)を使って接続するかという二通りがあります。

Compute Stickをディスプレイ側のHDMI端子に直接挿す方法は、ディスプレイのHDMI端子の位置にもよりますが、収まりが良く、冷却ファンの音なども気になりにくい設置方法かと思います。

 

パッと見の収まりはかなり良好ですが、、、

 


しかしながら、周辺の端子に支障が出たり、電源スイッチやポート類の使い勝手が悪くなったり冷却ファンの排気口を塞いでしまうおそれがあるので、どちらかというと一時的な利用に向いている設置方法と言えるかも知れません。

一方、HDMI延長ケーブルを利用すれば、ある程度操作しやすいところに設置できて使い勝手も良くなると思われますが、付属の延長ケーブルは意外と短く、好きなところに設置できるほど長くはありませんので、別途長めの延長ケーブルを用意したほうが良いと思います。

 

付属のHDMI延長ケーブル(約25cm)

 

この方が操作やケーブル等の抜き差しもしやすくなります。

 


さて、HDMIの接続は完了したものの、これだけでは電源供給が無いので残念ながらまだ起動できません。HDMIの規格を調べてみると18pinに+5V電源が来ているようですが、如何せんPCを動かすには電力量が足りないようなので、現状のHDMI規格では電源供給までは無理な感じですね。

 

HDMIコネクタピンの配列、18番に電源が!(ネットよりデータ拝借)

 


そのような訳で、PC本体のMicro USB端子(給電専用)に付属のMicro USBケーブルを接続することになるのですが、一般的なTVやディスプレイに付属しているUSBから給電できるかというと、やはりこちらも容量が足りないことが多いようなので、どのくらいの容量が出ているか確かめてから使うか、素直に電源コンセントから電源を取るのが無難です。

4K対応のDELL P2715Qは、付属のUSB 3.0ポートが2Aに対応〜

 

これで接続完了〜

 


Compute Stickに電源ケーブルをつないで通電状態にすると、本体の電源スイッチを押さなくても勝手に電源が入るようになっていますが、据え置きで使用する場合にはあまり役に立たない機能かも知れません。停電から復旧した時に勝手に電源がオンになってしまうということでしょうか?

 

モニタの電源オンに連動させられれば便利かも知れません。

 


ちなみに、電源用として2A対応のモバイルバッテリーを利用することができますので、家庭用の電源コンセントが足りないといったシーンでも、モバイルバッテリーを接続すればCompute Stickを活用することができます。

 

モバイルバッテリーで起動可能!
ただ、バッテリーの残量が分かり辛いのが難点です...

 



さらに、PCを使うにはキーボードとマウスが必要になりますが、本製品にはUSBポートが1つしかないので、両方同時に使うならUSBハブが必須となります。ちなみに、Bluetooth対応機器については、セットアップ時は使えず、OSセットアップ後にペアリングすることでようやく使えるようになります。

 

USB主体なら、最低でも3〜4口は欲しいところ

 


今回のレビューでは、セッティング用としてUSBハブを使って有線キーボードとUSBドングル式の無線マウスを接続します。実際の活用シーンではリビングのTVなどではBluetooth接続で使った方が扱いやすくよりスマートですが、デスクトップでサブとして据え置きで使う環境なら有線のままでも良いかと思います。

 

まずはこんな感じの有線接続で使ってみました。

 


それにしても、本体がスリムでコンパクトなだけに電源ケーブルなどでスッキリ感がなくなってしまうのが残念でなりませんが、現行のHDMI規格やPC本体の消費電力では致し方ありませんね~

 

いよいよWindows 8.1をセットアップ
前置きが長くなりましたが、ディスプレイ側の入力モードを「接続したHDMI」に設定し、PC本体の側面にある電源ボタンを押して電源を入れます。(初めて接続した時は、通電すれば勝手に電源オン)

Compute Stickには予めWindows 8.1がプリインストールされていますので、画面の指示に従って進めていくと、あっという間にセットアップが完了します。(この辺りは端折らせていただきます)
 

大した作業ではないのでタイムラプス動画で端折ります(36秒)^_^;



ネット環境としてはWi-Fiに対応しているので、家の無線LANに接続して簡単にインターネットが楽しめます。最新のac規格にこそ対応していませんが、Mac miniを無線LANの親機にしてのWi-Fi接続も問題ありませんでしたし、Mac miniに接続していたUSBモデム(格安SIM入り)をCompute Stickに直接挿してもネット接続できましたので、今のところ不自由することもなく快適に使えています。

マウスやキーボードはUSB接続からBluetooth接続に変更してみました。
※スクリーンショットが撮れないので即保留w

 

長いHDMIケーブルにメス-メスのアダプタを装着(108円)

 


セットアップが完了したあとで一通りの動作を確認しましたが、Compute Stickを使っていることを忘れてしまうくらい全く違和感なく動き、インターネットや動画サイトなどは気軽にそして快適に楽しむことができました。

ひとつ気になる点としては、Compute Stickは映像とサウンドをHDMIで転送するので、音の出せないPC用ディスプレイを使うと全く音が出ません。今回使ったDELL P2715Qにはたまたまサウンド出力用のステレオミニジャックが付いていたので、辛うじてイヤホンで聞くことは出来ましたが、それもないような場合はお手上げになりますね。。。

液晶TVならば何の設定も無しで普通に音が出ます。
勿論音量はTV側で調節可能。



標準アプリ以外には「McAfee AntiVirus Plus(ライセンス半年分)」が付与されていますが、それ以外は無駄にインストールされていないので、とてもスッキリとした印象です。ストレージが32GBと容量的にかなり寂しい感じですが、用途的に何でもかんでも入れるようなPCでは無さそうなので、まぁ良しとしましょう^_^;

 

唯一のバンドルソフトはマカフィーのAntiVirus Plusです。

 

半年だと思っていたら一年間有効のようです、有難や〜

 

とりあえず一般的な情報とベンチなどを載せておきます。

 

「CPU-Z」によるハードウェアの詳細情報

 

「GPU-Z」によるグラフィックス関係の詳細情報

 

「WIN SCORE SHARE」による計測結果

 

「CrystalDiskMark」による内蔵eMMCのベンチマーク

 

Cinebench r11.5」によるベンチマーク...

 

 

ファンの音について、

多少負荷の掛かる作業をすると冷却ファンが回り始めます。オフィスのように他のPCやOA機器がある場所ではほとんど聞き取れませんが、自宅の静かな部屋だとシュイーンという高い音がします。何となく遠くでニィニィ蝉が鳴いているような感じです^_^;

とはいうものの、うるさい程ではなく古いブラウン管のテレビならこのくらいの音は普通にしていたような気がします。。。

 

 

それほど熱くならない

アイドル状態だと体温より少し温かいくらいですが、冷却ファンが回っている稼働状態では、本体(インテルのロゴの辺り)が結構熱くなっています。しかしながら、触れないほどではないので上がってもせいぜい40度台後半くらいではないかと思います。

 

 

かなり頑丈です!

今回、リビングのTVに接続している時に、下の子がふざけてキーボードのUSBケーブルをまたごうかどうしようかというアクションをして、私をハラハラさせたのですが、最終的にバランスを崩して本当にケーブルを引っ掛けてしまいました...orz

その勢いでHDMIコネクタの部分からPC本体が外れて、数メートル飛んで床に激しく落下してしまいましたが、特に破損も傷もなく、電源も点いたままだったので、恐る恐るそのまま接続し直してみましたら、何事もなく復活しました。(その後も普通に使えています)

 

まぁ、たまたま運が良かったのだと思いますが、普通のPCだったらケースも中身も壊れていたに違いありません。この軽さとコンパクトさ、そしてフラッシュメモリの組み合わせは最強ですね。それから、キーボードやマウスはやはり無線が良いということを痛感しました^_^;

 

電源の容量不足にご用心!
今回、色々と検証している中で、Compute Stickの電源を投入してから数時間ほど経過した状態で、とあるアプリをインストールして再起動したところ、起動中に電源が落ちてしまい、その後まともに起動しなくなってしまいました

原因がよく分からず「PCのリフレッシュ」なども実行しましたが改善されず、しばらく途方に暮れていたのですが、ネットの記事で電源の容量が足りていないと起動中に電源が落ちる場合があるという内容があったのを思い出しました。そういえば、電源自体はコンセントタップから直接取っていたものの、アダプタに接続していたUSBケーブルはワイヤレススピーカーに付属していた頑丈そうな物(スペック不明)に交換して使用していました。


そこで、Compute Stickに付属していたUSBケーブルに戻してみたところ、なんと一発で症状が消えて正常に起動するようになりました。不勉強でしたが、どうやらケーブルによって流れる電力量に違いがあるようです。Compute Stick用の電源ケーブルには急速充電対応の物を使った方が良さそうです。

社外品のMicroUSBケーブル(上)はダメでした。
事前にUSBの電力量を測定しておいた方が良いですね...



また、USBメモリの電力消費も意外と厄介で、バスパワーを利用するタイプのUSBハブに、マウスやキーボードに加えて消費電力量の多いUSBメモリを挿すと、一時的?に容量不足になることがあるみたいで、そのせいかは分かりませんが、OSの起動画面でファンクションキーを受け付けなかったりということが何度かありました。

 

 



今回はWindows 10へのアップグレードがレビュー課題となっており、時間的な都合からWindows 8.1は動作確認程度に留めることにして、早速アップグレード作業に移りたいと思います。

更新: 2015/10/26
ISOファイルを使って インテル® Compute Stick をWindows 10にアップグレード PREMIUM REVIEW

落ち着いて作業すれば何も怖くない

 

■アップグレード手順



推奨されている方法に黙って従います!
私はPCに関してのスキルが低く、かなりの小心者でもありますので、なるべく問題が発生しないよう推奨されている方法を忠実に実行しようと思います。

インテルが推奨するCompute Stickのアップデート手順は以下の通りです。


1. 推奨される要件の確認(BIOSバージョンの確認など)
2. Windows 8.1 リカバリー用メディアの作成
3. Windows 10 インストール用 ISO イメージの作成
4. Windows 10 へのアップグレード
5. Windows 10 ドライバーのインストール

 


■1. 推奨される要件の確認



BIOSバージョンはv0024以降が必須
BIOSのバージョンは「msinfo32」を実行して確認できます。その他に保存すべきデータなどがあればどこかにバックアップしておくべきですが、今回は特にありませんのでデータのバックアップはスルーしました。


システム情報なんてほとんど見たことがありませんでしたw


今回届いたCompute StickのBIOSバージョンは「0018」でアップグレード要件を満たしていませんでしたので、BIOSのバージョンアップを実施しました。

 


USBメモリが認識されない?
最新のBIOSアップデータをダウンロードしてUSBメモリ経由でアップデートをする訳ですが、この時にちょっとしたトラブルが発生しました。それはUSB 3.0対応のUSBメモリが認識されないという不具合で、それが認識されないと先に進めることができません。。。

ちょっと焦りましたが、別のUSBメモリ(USB 2.0対応)に差し替えたところ無事に認識されたので、BIOSアップデートはできました。また電力不足なのかと思いましたが、どうやらUSBメモリのフォーマット形式(exFAT)が良くなかったようです。

 


v0030にアップデートされました。

 



■2. Windows 8.1 リカバリー用メディアの作成



8GB程度のUSBメモリが必要になります
アップグレード実行中に発生するかも知れない不測の事態に備えて、USBメモリにリカバリードライブ(5.33GB)を作成しました。USBメモリにはUSB 3.0対応のLexar JumpDrive P10(32GB)を使用しましたが、Compute Stick側がUSB 2.0なので、本領発揮とはいかず書き込みにそれなりの時間が掛かりました。

とりあえず、これでひと安心です^_^;

 

 

■3. Windows 10  ISO イメージの作成



64ビット版OSには対応していません
本家のWindows 10のダウンロードページから、ISOイメージを作成するための専用ツールをダウンロードし、その専用ツールを起動して画面の指示に従って32ビット版のISOファイルを作成しました。別のPCで作成したのですが、所要時間は10分程度でした。

魅惑のUSB・・・でも、方向音痴なのでナビ通りに進みますよw

 

Windows 10 Home 32ビットのISOファイルです。

 


ISOファイル作成過程で、USBメモリに直接書き込んでインストーラを作成するともできましたが、今回は念のため説明通りにISOファイルとして一旦PCに保存した上で、折角なのでMicroSDカードに書き込んでみました。

 

■4. Windows 10 へのアップグレード



特に問題なくアップグレードできました
Compute StickのWindows 8.1を起動し、Windows 10インストール用のISOファイルが入ったMicroSDカードを挿入した状態で、MicroSDカード内にあるISOファイル(Windows ディスクイメージ)を開いて「Setup.exe」を実行すると、アップグレード作業が始まります。

 

全て収まるタイプのスロットはスマートで便利ですね〜
※写真はすでに収まっている状態です。


途中、重要な更新プログラムのインストールを求められたら、「今は実行しない」を選択して進めていくのが今回のアップグレードの流儀のようです^_^;

画面の指示に従って諸々の項目を設定していき、インストールの準備が完了したら「インストール」ボタンを押してアップグレードを開始します。あとはインストール作業が完了するのを待つばかりです。今回インストールには約100分(一時間40分)程度掛かりました。

 

映画でも観ながら進めれば、100分なんてあっという間です^_^;

 

  

こちらもタイムラプス動画です。解説もなくダラダラと長いです...(2分39秒)




■5. Windows 10 ドライバーのインストール



各種ドライバーの存在も忘れてはいけません
Windows 10へのアップグレードが完了したら、さっそく色々と弄ってみたいところですが、その前に以下の3つのドライバーをインストールしておいた方が良さそうです。

 

インテル(R)HDグラフィックスドライバー

 

Realtek Bluetooth ドライバー

 

Realtek ワイヤレスLAN ドライバー

 


通常の動作にどれだけの支障があるのかは分かりませんが、インストールしないとデバイスマネージャにエラーが表示される可能性があるそうなので、小心者の私は素直に従います^_^;


■Windows 8.1へのダウングレード



簡単に元に戻せるのは1カ月間のみ
Windows 10アップグレード後1カ月以内であれば簡単に元のOSにダウングレードが可能なのだそうです。使ってみたらやはり好きになれなかったり、アプリなどが思うように動かなかったりした場合は、8.1に戻すというのも良いですね。

 

今回は戻しませんが、1カ月間は簡単に戻すことができそうです。

 


1カ月が過ぎたらどうなるのかは未検証ですが、ダウングレードするには最初に作成したリカバリーメディアが必要になると思われます。


■Windows 10 アップグレードのまとめ


 


多少でも予備知識はあったほうが良いかも
今回は本家インテルのサイトの製品サポートページにて推奨されている方法でアップグレードを進めたので、これといった問題は発生しませんでしたが、備えあれば憂いなしと言われるように、アップグレード手順の確認と何かあった時のために「リカバリー用メディア」の用意だけはしておいた方が良いと思います。

最近ではスマホやタブレットPCなどで調べながら作業ができるので、落ち着いて作業ができて良いですね。特に私のような小心者はアップグレードする前にネットなどで失敗例や注意点・対応策などがあるのかなどを調べておくと、何かあった時に焦らずに済みます

 

更新: 2015/10/12
インテル® Compute Stick の活用シーン PREMIUM REVIEW

予想以上にパワフルなので色々なシーンで使えそう

 

■Compute StickとWindows 10の相性



8.1よりも軽快な印象です
まだじっくりと使い込んでいないので確かなことは言えませんが、起動も十分速いですし、新しくなったスタートメニューなどで使い勝手が良くなったので、何となくWindows 8.1より軽快になった気がします

ただ、ちょっとした事でCPUの使用率が上がるので、自動メンテナンス等と重なると大変なことになります。まずは自動メンテナンス等の設定などをよく確認して、あまりPCを使わない時間帯に実施するような設定にした方が良さそうです。

アイドル状態(左半分)からWi-Fiに接続しただけで使用率が30%上がりました。



職場ではWindows 7、家ではWindows 8.1を使っていますが、Windows 10のインターフェイスは、両方のテイストがうまいこと共存していて、どちらから移行してもさほど違和感なく使えるのではないかと思いました。それでも最初は「あれっ?」となることがありましたが、「8、8.1」よりも「7」に近い感じなので、よく使う部分はすぐに慣れました。

 

Windows 10のスタートメニュー、あると何となく安心できます^_^;

 

フリーソフトで7風にカスタマイズできます。

 

 

Wi-Fi関係がちょっと不安定...?

個体差がありそうですが、私の使用環境では暫く使っていると、Wi-Fiが不安定になります。具体的には接続中に突然制限付きの接続になってしまったり、その後でタスクバーやブラウザがフリーズしたりします。

 

この状態で接続を解除したりしていると、そのうちタスクバーなどが反応しなくなります。

 

何が原因かは分かりませんが、Wi-Fiのドライバーを再インストールしたり、いくつかのWi-Fiに接続して試したりしてみましたが、どの接続でも不安定さは同じでした。本製品は基本Wi-Fi接続なので、これが不安定だと困りますね。(CPUの使用率とかに関係があるのでしょうか?)

 


Edgeも慣れれば快適になる?
特にWindows 10のスタートメニューはWindows 7以前の環境で慣れ親しんできた操作感に近く、ほとんど違和感を感じさせないところが魅力だと感じましたが、新しいブラウザである「Microsoft Edge」はちょっとクセがあって、使いこなすのには慣れが必要な感じです。

 

シンプルすぎて初めはかなり戸惑いました。。。

 


操作の違和感だけでなく、まだまだ足りない要素がたくさんあるように感じてしまいますが、マークを付けたり手書きメモなどが残せるWebノートはアイデア的に優れた機能と言えます。実際に試してみましたがなかなか面白い機能なので、工夫次第で色々なシーンで活用できそうです。

 

マウスでの手書きはちょっと(いや、かなり)辛い...
 

 

全く操作に慣れていない「ぎこちなさ」がポイントですw(28秒)

 


ただ、この機能はWinタブや2in1なPCなどタッチパネル付きのモデルでは非常に重宝しそうですが、Compute StickとTV(通常のディスプレイ)の組み合わせだと、キーボード入力は良いとして手書き入力はマウスを使うことになるので、指先やタッチペンよりも直感的じゃないのが残念なところです。

Microsoft Edgeについては、今後のバージョンアップなどに期待したいところですが、あまりにも使い慣れなかったら、規定のブラウザをInternet Explorer 11に変更してしまうかも知れません^_^;

 


■画像や動画をみんなで見る



リビングのTVに接続するのが主流?
初めてのPCがこのCompute Stickというパターンはそう無いと考えられますので、大抵はメインのPC以外のサブPC的な2台目以降といった位置付けになると考えられます。

一般的な活用シーンとして、真っ先に思いつくのが、リビングのTVに接続してインターネットや動画サイトを家族や友人と共有するといった感じでしょうか。確かに、このような使い方であればハイスペックのPCは不要ですし、本格的なPCだと置く場所にも困ってしまいます。

 

側面のHDMI端子に接続したら宙ぶらりんになります...

 


そんな時に、Compute Stickのようなコンパクトで最新のOSが動き大画面(フルHD)にも対応したPCがあると良いですね。簡単に設置出来て起動も速いので、思い付いた時にタイミング良く使えるメリットはかなり大きいと思います。

 

YoutubeのフルHD動画は滑らかに表示できました。



とはいえ、最近のTVは若干動作が緩慢ながらインターネットも普通に見れますし、動画配信サービスなども利用できるので、わたし的にはそれほどトキめかないのが現実です。それに、既にChromeboxやnucなどのコンパクトPCなどもある程度普及していますから、用途的に被る部分も多々あると感じてしまいました。。。

 

子供の部屋でこっそり使用、、、

 


リビングで使うならスマホやタブレットPCなどをキーボード代わりに使うことで、よりスマートに使えるようになります。今回はインテル純正のアプリを利用して、iPod touch 5thをキーボードにしてみました。

 

インテル純正なのが心強い「リモート・キーボード」のインストール画面

 


まずこのアプリを使うための条件として、Compute StickとiPod touchが同一のWi-Fiに接続されている必要があります。そして、双方に必要なアプリがインストールされていることが前提になります。

まずはCompute Stick側にホストアプリをインストールし、次にiPod touchにクライアントアプリをインストールします。これで準備はOK、あとはペアリングすればiPod touchがキーボードとして使えるようになる訳です。

 

iPod touchで本製品を認識(左)、右はオプション設定の画面

 

 

キー配列はこんな感じです。

 


キーボードは若干クセがありますが、縦位置にして普段iOSで使用しているキーボードも出せますので、いつも通りのフリック入力ができて便利です。

接続直後の画像ですが、何か文字打ちした写真を撮れば良かったですね...

 

 

■サブPCとして使う



性能的には必要十分!
次に本製品をサブPCとしてゲームやSNSを楽しもうというパターンが考えられます。というか、むしろこれが最も一般的な使い方かも知れません。Winタブや流行りの2in1PCなどに採用されているCPUと同じものですから、インターネットやSNSなどの軽い作業ならストレスなくこなせます。

ゲームについても、インストールが不要で軽めなブラウザゲームなら特に不自由なくプレイできそうですが、さすがに3Dグリグリの重たいPCゲームは快適という訳にはいかそうです。

ブラウザゲームならストレスなくプレイできます。



試しに「3DMARK06」を走らせてみましたが、さすがにカクカクで見るに堪えない感じでした。それでもまぁ、とにかく動くことだけは確認できました^_^;

 

かなり昔のゲームならイケるかも...

 

一応動きますが、どうにもこうにもカクカクです。

 


とりあえずウインドウサイズやレンダリングの設定次第ではそこそこ動くと思いますので、メインのゲーム環境でプレイできない時などの臨時対応にはとりあえず使えると思います。

ということで、基本的には重たいアプリやゲームなどはメインPCに任せて、軽めのゲームやSNSなどを楽しむサブPCとしては必要十分の性能があると感じました。逆に考えると、軽いものをこのCompute Stickに任せることで、メインPCの負荷が減ってより快適に使えるようになりますね〜

 

■お仕事のお供として



意外と使えるが、移動中は...
本製品は「手のひらサイズ」というのが大きな売りであり、持ち運びにもってこいなサイズです。このコンパクトさを利用すれば、泊りの出張の時などに宿泊先のTVを活用して仕事ができます。TV側のHDMI端子を利用できることが前提となりますが、実現すればノートPCのように重たくかさ張るものを持ち歩かなくても済むようになります。

 

ポケットにも入りそうですが、そのままだと中に埃が入りそう。。。


仕事用というとMS Officeが一般的かと思いますが、私としてはデザインに携わる仕事柄、アドビ製品が使えるかどうかが大きな鍵となります。今回、試しにPhotoshopやIllustratorのCS2といった少し古いけれど現行仕様より多少なりとも軽い動作が期待できるバージョンをインストールしてみました。

 

インストールされているフォントが少ないので、PhotoshopもIllustratorも起動はかなり速いです。起動だけなら仕事用の環境より遥かに速いですw(仕事用はCCですが…)

 

簡単な作業なら意外と快適に使えます。

 

ちょっとしたデジカメ画像のレタッチや合成はこれで十分かも!

 


使用感としては、PhotoshopもIllustratorも割とレスポンス良く普通に使えます。レイヤーの多い画像や複雑に入り組んだパスや効果などを多用したイラストなどはスクロールした時に描画が追いつかないこともありますが、簡単な画像処理やイラスト制作ならば、そこそこ使えることが分かりましたので、使い道の幅が広がりそうです。

ただ、落ち着いて考えてみると、PC本体がコンパクトでもキーボードやマウスなどの周辺機器も持ち歩かなければならないので、以外とかさ張ってしまいます(リモートキーボードは同一のWi-Fi上という制限があって出先では難しいかも)。。。しかも電車などでの移動中は全く役に立たないので、この点ではWinタブやノートPCには敵いませんね^_^;

 

■デジタルサイネージに挑戦


 

敷居がグーンと低くなった感じです

せっかくの機会なので、何か変わったことをしてみたいと考えてはみたものの、あまり名案が浮かばなかったので、ありがちではありますが、簡易デジタルサイネージを試してみたいと思います。

 


デジタルサイネージとは、
屋外や店頭、公共の空間、交通機関などで、ネットワークに接続したディスプレイなどに映像や情報を表示・発信するシステムの総称。

デジタルサイネージというと、専用の機材やコンテンツの再生アプリが必要だと思っていましたが、PCとモニタ、それとサイネージに使えるソフトがあれば、誰にでも簡単に構築できるようです。

 

デジタルサイネージ用であれば、本製品を直に取り付けて、

 

カバーを付ければ、スッキリと収まって違和感もありません。

 

セキュリティケーブル用穴が活躍しそうですw

 


今回はCompute Stickとモニタ(試用映像は液晶TV)、Google Chromeのプラグイン(Revolver Tab)を利用して構築してみましたが、意外とあっさり出来てしまいました。最後にWindows10を自動ログインに設定し、Chromeをスタートアップに入れれば完成です。

 

Google Chrome用のプラグインを使えば簡単です。

 

 

サイネージといっても単にWebページを自動巡回するだけなのですが、、、


Compute Stickを使ってデジタルサイネージを構築するメリットは、設置が容易で場所を取らないということと、何と言っても低価格で実現できるということに尽きると思います。

個人宅でデジタルサイネージを利用することはほとんど無さそうですが、小規模なお店の店頭やビルのロビーなど、使い所はたくさんあるので、今後このような構成の使い方が増えそうな気がします。

更新: 2015/10/12
総評

小さくても一人前のWindows PC

 

初めてCompute Stickを見た時は、もっと限定的な使い方しか出来ないだろうと思っていましたが、実際に使ってみると普通のPCと比べて違和感は全く感じられず、スティック型PCと意識することなく普通の感覚で扱えたので、何だかすっかり見直してしまいました。

3Dゲームなどを快適にプレイするのはまず無理ですが、2Dのブラウザゲームは普通にプレイできますし、YoutubeなどのフルHD動画もとても快適に視聴できるので、手のひらサイズのPCとしては上出来ではないかと思います。

今回、Windows 10にアップグレードすることで、さらに扱いやすく、そしてより便利になったので、これからも色々なシーンで使ってみようと思いました。

 

結構気に入りました!

 

<良い点>

・小さくて軽量な本体

・冷却ファン付き、ファンの音も静か
・Windows 8.1及び10にアップグレード可能

・普通のPCと変わりなく普通に使える。

・重たいアプリも意外と動く(快適ではない)

 

<惜しい点>

・USBポートが1つだけ

・給電方法がスマートじゃない(仕方がないけど...)

・メモリが2GBのみ

・Wi-Fiが不安定(個体差の可能性アリ)

 


USBポートが3.0対応だったら、とか、もっとメモリ容量が欲しいとか、欲を言い出すとキリがありませんが、この性能とコンパクトさで2万円前後という価格を考えたら、現在としては丁度良いバランスで、そこそこ妥当な線なのかなと感じました。

このジャンルの製品は、これからもっと高性能なものに変わっていくことが予想されますが、是非このシンプルさと価格帯は据え置き(勿論もっと低価格でも良い)でお願いしたいところです。

 

 


 

 

以上で「Compute Stick」のレビューを締めたいと思いますが、引き続き使用してみて、変わったことや気付いた点がありましら、都度追記していこうと思っています。

最後までお読み頂きまして、本当にありがとうございました。

2015年10月

更新: 2015/10/26

追記(2015.10.26)


大した内容ではありませんが、サウンド出力について本編で書き忘れていましたので、追記として残しておくことにします。

 

本編ではスピーカーが付いてないPC用ディスプレイがないと全く音が出せない的なことを書いていますが、この時は有線での接続しか頭に無かったので、あとからBluetooth対応機器を接続している時にワイヤレススピーカーで音が出せることを思い出して、本文に追加しようと用意したまますっかり忘れていた次第です^_^;

 

今回、Bluetoothで接続したスピーカーは以前レビューさせていただいた「Sound Blaster Roar SR20A」です。Bluetooth対応のキーボードやマウスと同じようにペアリングをすれば、すぐに接続設定は完了します。(二回目以降はペアリング不要)

 

 

Compute Stickとの相性は良いようで、私のMac miniと接続するよりも安定している気がします。

 

うっかり存在を忘れていました^_^;

 

重厚な音が出るスピーカーを接続すると、観るもの聴くものの雰囲気がかなり変わりますので、元からスピーカーが付いているTVであっても、Compute Stickを使って映画を観たり、音楽を聴いたり、ゲームをプレイしたい時は、高音質のワイヤレススピーカーを接続したほうが、より楽しめるのではないかと思いました。

 

 

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