レビューメディア「ジグソー」

小さいボディに夢いっぱい!ワクワクが止まらない!

今回のレビューは『インテル® Compute Stick をISOファイルでWindows 10 にアップグレードせよ!』レビューアー選出によるものです。

この度はレビュアーに選んでいただきありがとうございます。
この場をお借りして御礼を申し上げます。

 

    インテル入ってる!                               

 

今回レビューするのはインテル® Compute Stick、STCK1A32WFCになります。
数年前にAndroidStickが登場し、ついにはWindowsPCまでもがStickに!
そして今回のSTCK1A32WFCの最大の特徴は何と言ってもIntel純正!
正に「インテル入ってる」StickPCですね。

 

先ずはパッケージ。

インテル純正だけあって、コーポレートカラーである青色を基調としたデザインになっています。

 

箱の下の黒い布の部分を引っ張ると内箱が出てきます。
そしてSTCK1A32WFC本体がお目見え!

 

内容物はStick本体、延長用HDMIケーブル、電源用USBケーブル、ACアダプタと各国用コネクタ、McAfee AntiVirus Plusのライセンスコード、取扱説明書、になります。

更新: 2015/10/20
デザイン性

少し大きめのUSBメモリ?

STCK1A32WFCを手に取って先ず驚くのは、その小ささ。
流石に手の中にスッポリ収まる程小さくはないですが……
こんなに小さいのが本当にPCなの?と疑問を感じるくらいには小さいんですね。

手持ちのガラケー(P-03A)と比べても一回り小さい感じでした。

 

大きさは公称値そのままで、長さ103.4mm(HDMIコネクタ部含まず。)、幅37.6mm、厚み12.5mmでした。ちなみにHDMIコネクタ部は1cm程度。

本体上部に給排気口が、両サイドにも排気口があります。
本体に用意されているインタフェースは、映像・音声出力のためのHDMI、MicroSDカードスロット、セキュリティスロット(盗難防止用ケーブルを取り付ける穴です。)、USB2.0ポート、電源用のMicroUSBポート、そして電源ボタン。

デザイン的にはインタフェースの差はあれど、他のスティックPCと同じようなデザインですね。
表面の intel inside のロゴが最大の特徴ですね。

 

電源はUSBケーブルによる供給になりますが、USBポートだけでなくコンセントからも取れるようにACアダプタが付属しています。
このACアダプタ、各国で使えるように各国用の変換コネクタが付属しています。
変換コネクタは全4種類、私的には疎いので日本用以外はどこの国用か判りませんが……
これなら海外への出張や旅行が多い人でも安心ですね。

ちなみに変換コネクタは切り込みが入った部分を押しながらずらすと簡単に外せます。

更新: 2015/10/20

使ってみる……

それでは、さっそく使ってみる事に。
今回使用したモニタは三菱 Diamondcrysta RDT231WLM-D になります。

背面にHDMIコネクタを持ちますが、コネクタ周辺の形状の都合でSTCK1A32WFCを直接刺すのは無理なため、付属のHDMI延長ケーブルを用いての接続です。

USBポートは1つしかありませんので、キーボードとマウスを両方使いたい場合にはUSBハブが必要になります。

起動時には画面中央にIntel® Compute Stickの文字が表示されると共に、画面右下にBIOS設定などのブートメニューに入るためのファンクションが表示されています。

ちなみに、このファンクション、後でお世話になることになります。

 

初回起動時には言語選択からの開始です。
この後、ライセンスへの同意から始まるWindows8.1の初期設定になります。

 

設定を進めて行くと……ついにWindows8.1の画面がお目見え!
こんなに小さいのに普通にWindows動いているとか感動モノですね。

更新: 2015/10/24
ISOファイルを使って インテル® Compute Stick をWindows 10にアップグレード PREMIUM REVIEW

時間はかかるがアップグレード自体には問題なし

それではWindows8.1からWindows10へアップグレードしてみたいと思います。

 

    まずは手順の確認                                   

 

流石インテル、と言うべきか、公式サイトにWindows10へアップグレードするための手順が掲載されています。


 

Windows® 10 へのアップグレード手順について

上から順番に確認していけばアップグレード出来るわけですね。

 

    Windows 8.1 リカバリー用メディアの作成                       

 

作らなくても問題はありませんが、念のためにリカバリー用メディアを作成しておきます。
USBリカバリードライブを作成、との事ですので、Microsoftの「USB回復ドライブを作成する」の手順に沿ってUSB回復ドライブの作成を行います。

 

ここで必要になるのが6GB以上のUSBメモリです。

 

今回使用したのはELECOMのMF-HMU208GBK

随分と前にWindows7のインストール用に購入した8GBのUSBメモリです。

これにUSB回復ドライブを作成した上で、USB Image ToolでUSBメモリの内容をイメージ(ファイル)化してバックアップしました。

 

MF-HMU208GBKは後ほど、Windows10をインストールする際に初期化して使用します。

 

    BIOSのアップデート                                  

 

Windows10にアップグレードするにあたり、BIOSのアップグレードも必要になるようです。 

ダウンロードの検索でBIOSを検索します。

 

 

ダウンロードの検索

今現在の最新はバージョン0030でした。

ダウンロードを行うと FC0030C.BIO というファイルが保存されます。

このファイルをUSBメモリやSDカードに保存して、一旦システムを終了し再起動を行います。

 

起動時の画面でファンクション「F7 to Update BIOS」を選択します。
実際には画面表示される前のタイミングで押しておく必要があるので、再起動かけたらキーボードのF7を連打するくらいの感じになります。

 

うまくF7を認識すればBIOSアップデートの画面になります。
BIOSアップデートの画面にならずにWindowsが起動してしまったら、再度再起動からやり直しです。

 

BIOSアップデートの画面に入ると、USBメモリ等に納めた FC0030C.BIO が表示されていますので、それを選択してアップデートを開始します。

アップデートの最中に電源が落ちたりしないよう気を付けましょう。
アップデート中に電源が切れたりするとStickが文鎮化(起動不可能な状態)する危険性があります。

順調にアップデートが行われていれば画面に進捗情報が表示されているはずです。

 

無事にアップデートが完了したら一安心。

    Windows® 10 インストール用 ISO イメージの作成                  

 

Microsoftの「Windows10のダウンロード」 から「メディア作成ツール」をダウンロードします。
この作業はStick自身で行っても構わないですし、別のPCで行っても構わないです。
今回はデスクトップのALIENWARE X51で作業を行いました。

今回はStick用のインストールメディアの作成なので、ダウンロードしたツールを起動すると表示される選択肢は「他のPC用にインストール メディアを作る」を選びます。

ここでトラブル発生!

今回メディアの作成が失敗する現象が起こりました。

原因は不明ですが、USBメモリをフォーマットする事で解決しました。
中身がUSB回復ドライブを作成した時のままだったのが影響していたのかもしれません。
何らかの問題が起きた場合は、メディアのフォーマットを試してみるのが良いかもしれません。

 

    Windows 10 へのアップグレード                           

 

作成したWindows10のインストールUSBメモリをUSBハブに刺します。

USBメモリの中のsetupを選択して実行します。

表示されるがままに進めて行くとWindows10へのアップグレードが行えます。

アップグレード自体は簡単ですが、アップグレードされるまでに、かなりの時間がかかります。
アップグレードが始まったら放置して、その間に他の事をやっておくのが良いかもしれません。

そして……

Windows10にアップグレード完了!

    アップグレードに際しての注意点                            

 

Windows10にアップグレードする際に注意しなければならない事が数点。

まず当然と言えば当然ですが、作業中はUSBキーボードが必須になります。

まぁ、STCK1A32WFCの初期設定時にも必要なんですが。

 

と言うのも、初期設定を終えた後はBluetoothキーボードとマウスを使用していたんです。

ですが、Bluetooth機器はWindowsが起動していないと使えないんですよね。
当たり前の事なんですが、ついつい忘れて作業する段になってキーボードやマウスが使えなくて慌てたり。

 

また、アップグレードするためのisoイメージをUSBメモリで行う場合は、USBハブが必須になります。

USBメモリを本体に刺してしまうと、USBキーボードが使えなくなって作業が出来なくなるんですね。

ですので、作業時間を気にしないのであればSTCK1A32WFC自身でメディアツールを使用してファイルをローカルにダウンロードした状態でアップグレードする方が良いかもしれません。
作業時間をきにしないのであれば、と書いたのはSTCK1A32WFCの無線LANが802.11nまでしか対応していないため、光回線に有線や802.11acで接続しているのに比べてダウンロードに時間がかかるためです。

通常時は気になりませんが、流石に大きなファイルをダウンロードする際の速度の差は顕著です。

とは言え、USBキーボードやUSBマウスの予備は大抵あるでしょうし、このご時世なのでUSBハブも持っている人が多いと思いますので、余り問題にはならないかもしれませんね。

インテル公式の作業手順に沿うと、この後「Windows 10 ドライバーのインストール」になるようですが、Windows10にアップグレードされた時点で特に問題なく使えているので、これ以降の作業は割愛しています。

Bluetoothキーボードやマウスも問題なくペアリングして使えました。

Windows10へのアップグレード自体は本当に簡単に行えたので、ちょっと拍子抜けな感じでした。

 

更新: 2015/10/24

インテル(R) Compute StickでPSO2ベンチを回してみる

小さいながらもWindowsPCなSTCK1A32WFC
使用用途は色々考えられますが、ゲーム好きとしてはSTCK1A32WFCでゲームが動作するのか確認しておきたい所。

と言う訳でPSO2ベンチ「PSO2キャラクタークリエイト体験版 ver. 2.0」を実行してみました。

 

    標準設定でFullHD                                  

 

先ずは物は試し、と言う事で標準設定のままフルスクリーン表示を選択し実行してみました。
画面サイズはFullHD(1920×1080)。

ベンチを実行する以前に、クライアントが起動した所からして既にコマ送りのパラパラ漫画状態でした。
とは言え、一応スコアを……と思ってベンチを実行していたのですが……

残念ながら途中でクライアントが動作を停止してしまいました。 

 

流石に無茶すぎでしたね。(^^;

 

    最低限の設定で1280×720                              

 

今度は出来る限り軽い設定に変更してみます。

先ずは簡易設定タブで簡易描画設定を1に。

描画タブでテクスチャ解像度を圧縮に、シェーダー品質を簡易に。

描画設定は以上を基本とします。

そして画面タブで画面サイズを指定します。
ウインドウモードは一番負担が少ないであろうフルスクリーン表示を。
そして、画面サイズは低設定ながらも実用的と思われる1280×720から開始します。

先程の標準設定とは打って変わってクライアントが軽やかに動作しています。
スコアは2013。公式によれば標準的な動作が見込めるレベルのようです。
SCORE 2001~5000 ★★
標準的な動作が見込めます。余裕が有れば簡易描画設定の調整をお勧めいたします。 

 

 

 

    最低限の設定で1600×900                              

 

同じ設定で画面サイズを1600×900に上げてみます。

少し重くなった感じがしますが、コマ送りになったりはせず、まだ十分なめらかに動いています。
スコアは1353。一気に落ちました。
公式によれば処理負荷次第では動作が重くなるレベルのようです。

SCORE ~2000 ★
処理負荷によっては動作が重くなりますので簡易描画設定の調整をお勧めいたします。

 

 

    最低限の設定で1980×1080                            

 

既に厳しいレベルになっていますが、一応FullHD 1980×1080でもスコアを出してみます。

ベンチのデモを眺めているだけなら、これでも十分なめらかに見えます。
ただしスコアは884と論外なレベルです。

なお、参考までに仮想フルスクリーン表示でもスコアを出してみました。
さらにスコアは下がって612となりました。

 

 

    設定次第で何とかなるかも!?                           

 

最軽量の設定で、かつ画面サイズを1280×720にしフルスクリーン表示で動かせば、プレイするにあたり十分実用になると思われるスコアが出ました。

またゲームをプレイする、と言う視点で見れば画質の方も必要十分以上であると言えます。
後は実際のゲームクライアントを動かしてみて、実用に耐えうるだけのものかどうかを確認したいと思います。

 

更新: 2015/10/25
インテル® Compute Stick の活用シーン PREMIUM REVIEW

インテル(R) Compute StickでPSO2をプレイしてみる

ベンチの結果、低負荷設定であればプレイ出来そうだと思われるPSO2。
実際のゲームクライアントを入れてプレイしてみる事に。

さっそくクライアントをインストールしようとしましたが……

容量不足のエラーが……

 

PSO2の動作環境、HDDの空き容量として35GBが必要なようです。
STCK1A32WFCのストレージ容量は全体で32GB……うん、入る訳ないよね!

と言う事で、ポータブルHDDを接続してみます。
使用するのはI-O DATA HDPD-AUT500W

 

こちらUSBバスパワーでの動作になりますが……

そもそもSTCK1A32WFCからの給電で HDPD-AUT500Wが動作するのか、 HDPD-AUT500Wに給電する事でSTCK1A32WFCが動作不良を起こさないか、が注目点でした。

実際に接続してみると……単なる杞憂で終わりました。

 

    実際にPSO2をプレイしてみる                          

 

ポータブルHDDへクライアントのインストールが完了し、いよいよプレイ。

動作設定はベンチ同様、最低限の軽負荷設定、1280×720で行いました。

ベンチをまわした時点で判っていた事ですが、ゲームクライアントの設定でフルスクリーンを選んでも、実際には画面の真ん中に指定したサイズで表示されるだけで周りに黒枠が出てしまいます。

 

今回は東芝 REGZA 37Z8000 をモニタとして、大画面TVでの使用も試してみたので、REGZA側の機能でdot by dot表示からHDズーム表示に切り替えて、グルスクリーン状態で使用しました。


REGZAに接続

流石に読み込みに若干時間がかかるものの、データの読み込みが完了した後は安定しています。

デモムービーもスムーズに再生されていますし、ゲーム本編も操作が遅延する事も無く、快適にとまでは言えませんが、ゲームとしてプレイするには実用的なレベルでは使えました。

 

ただ動画撮影時とは別にプレイした際には、プレイ後シップからロビーへ戻る転送の最中にゲームクライアントが落ちてしまいました。

原因については不明ですが、今回はUSBバスパワータイプのUSB-HDDを本体に接続してのプレイでしたので、その辺りが要因かもしれません。

出来ればSDメモリカードを用意してプレイする方が良いかもしれません。

 

また、USB給電を行うためにSTCK1A32WFCの本体設定はデフォルトではバランスモードになっていて、本体側がパワーセーブされている状態です。

USB給電を行わない、または入力デバイスのみにする、もしくはACアダプターから給電する方式のUSB-HUBで使用する、等してSTCK1A32WFC本体からの給電を削れば、STCK1A32WFCの本体設定をパフォーマンスモードに切り替えて本体のパワーを上げた状態で動かす事も出来ると思いますので、そちらだともう少し快適にプレイ出来るかもしれません。

更新: 2015/10/25

Windows10で変わったもの……

今回Windows8.1からWindows10へアップグレードを行いましたが、Windows10になる事で大きく変わったのは、これまでWindowsシステムに大きく食い込んで力を入れられていたMicrosoft Internet Explorerがお払い箱になり、新たにMicrosoft Edgeが標準ブラウザの地位を獲得したという事でしょう。

 

と言いつつ、実際にはIEも互換のために残されてはいますのでIE Loveの方はIEを使うことも可能ではありますが……(公式サイトにログインしてスタートボタンを押すとActiveX経由でゲームクライアントを起動する方式のオンラインゲームは依然としてIEを利用する必要があります。ハンゲームとか。)

 

Edgeについては標準規格に近づいてきたものの、これまでの悪しき風習のせいで逆にサイト側が上手く対応できていない場合も往々にしてあり、表示が崩れてしまうサイトも一部あるようです。

Edgeにはブラウザ上でマーカーでラインをひいたり、吹き出しでメモを付けたり出来る機能や、画面上の一部を画像としてコピーする機能があって、使い方次第では重宝しそうです。

 

標準ブラウザが変更になった以外にも、こちらは少し困った問題になりますが、これまでコントロールパネルの中にあった設定関連が、スタートメニューからの設定メニューと、従来通りのコントロールパネルの2箇所に分散してしまっています。

 

勿論、Windows8になった時から そのように分かれてはいましたが、これまで以上に設定メニューへの移行が進んでいます。

2箇所に分かれてしまっていることで、どちらに何の設定があるのか判らず、結局両方見なければならない羽目になる事が多いですね。

 

慣れの問題もありますので、時間が解決するかもしれませんが、設定メニューへ移行するならするで必要な設定は全てコントロールパネルから設定へ移行して欲しいものですね。

更新: 2015/10/31

Bluetoothスピーカーやイヤホンを繋いでみる

大画面TVに接続すると音も楽しめるわけですが、モニタに接続している時は申し訳程度の内蔵スピーカーでの音になってしまいます。

せっかくなのでBluetoothスピーカーやイヤホンを繋いで楽しんでみたいと思います。

 

    Bluetoothスピーカーを繋いでみる                        

 

先ずはBluetoothスピーカー。
使用するのはInateckのBP2002 MarsBoxです。

 

タスクトレイに常駐しているBluetoothアイコンから「Bluetooth デバイスの追加」を選び、BP2002 MarsBoxの電源ボタンを長押しします。
直ぐにWindowsにBP2002が認識されるので、後は「ペアリング」を選ぶだけ。

これでスピーカーで音楽を楽しめるようになりました。
うん、接続簡単ですね!

 

    Bluetoothイヤホンを繋いでみる                         

 

 

夜間にスピーカーを使うのは問題ですよね。

と言う訳で、今度はBluetoothイヤホンを繋いでみます。

使用するのは同じくInateckのBH1001。普段はスマホに繋いで愛用しています。

 

繋ぎ方はスピーカーと同じです。

こちらも簡単に繋がりました。

 

Windows10はBluetooth機器との接続も簡単ですね。

更新: 2015/10/31
実用性

ビジネス用途で使えるのだろうか?

インテル® Compute Stick、STCK1A32WFCはビジネス用途で使えるのでしょうか?

 

と言う訳で色々模索してみましたが……

STCK1A32WFC本体そのもので色々な処理をさせるのは厳しそうです。

 

SDメモリカードで容量増加してMicrosoft Office等の業務上必要になるソフトを入れれば一応使えなくはないですが、処理性能的に思い処理は厳しいと思います。

 

ところで、最近は色々な企業でサーバーの仮想化やエンドユーザー端末のシンクライアント化を行うところも増えてきています。

 

そこで……STCK1A32WFCをシンクライアントとして使うとどうなるか。

 

シンクライアントの場合、処理自体はサーバー側で行われ、クライアント側はサーバーの画面を表示するだけなので、クライアント側にパワーは不要です。

サーバ側がWindowsであれば、STCK1A32WFCからは「リモートデスクトップ」を使用して接続することも可能です。

 

実際にSTCK1A32WFCでリモートデスクトップを用いて、Windowsサーバーに接続してみました。


(実際に作業を行う際にはリモートデスクトップのウインドウをフルスクリーンにして使用しますが……)

 

サーバー上で文章作成やプログラム作成等行ってみましたが、ローカルで作業しているのとほぼ変わりなく快適に行えました。
勿論、パフォーマンス優先なので「エクスペリエンス」については全項目チェックOFFですが(w

Windowsアプリを作成するような場合を除けば、ウインドウの外観を気にする事もないと思いますので、全項目チェックOFFで問題ないですね。

 

今時だとキーボードやマウスは拘らなければ、どちらも千円以下で買えますし、モニタも1万円台前半で購入できます。

STCK1A32WFCを入れても総額3万円程度でシンクライアントが用意できるわけですね。

 

もっとも、最近はノートPCも安いものであれば3万円程度で買えますが、業務上で画面サイズも大き目なものが必要になる場合だと、STCK1A32WFCでのシンクライアント構築の方が良いかもしれませんね。

 

    シンクライアント以外の使い道も考えてみる                   

 

シンクライアント以外の使い道はあるのでしょうか?

 

オフィスであれば、例えば会議室に設置してある大画面TV(モニタ)にSTCK1A32WFCを取り付け、キーボードとマウスも設置しておけば、ミーティングの際に資料の表示も簡単に行えるようになります。

いちいちノートPCを持ち込んで、ケーブルでPCとTVを接続して、と言う手間が省けますよね。

 

各自の端末のWindowsがPro以上なら、リモートデスクトップでそのまま自席のPCに繋いで資料を表示する事も出来るので、持ち込み忘れの心配も不要になります。

 

また、 公共の場のキオスク端末等にも良いかもしれません。

 

図書館の検索端末、裏に大きなPCが隠されています。

端末の行う処理そのものは、キオスクモードで起動されたブラウザですから、端末側に処理パワーは不要です。 

STCK1A32WFCならモニタの後ろに貼り付けておけば、場所を取らずに済みますね。

更新: 2015/10/31
総評

マルチメディア端末としては便利

STCK1A32WFCをメインPCとして使うのには流石に無理があると思います。

ただ、TVに接続してマルチメディア端末として使う分には便利ですね。

 

速い無線に慣れているせいか、本体の処理性能の問題なのか、無線による通信が遅く感じられます。

遅いとは言え、ファイルサーバーに置いた写真や動画を再生するくらいは問題なくこなせますが……

 

通信が切れやすいとの話もあるようですが、うちで使用している分には通信が目に見えて途切れたり、と言う現象は起こりませんでした。

無線LANルータの性能や相性などもあるのかもしれませんね。

本体が小さいとは言え、実際に使用する際にはモニタ・キーボード・マウス、が必要になります。

ですので持ち歩く、と言う用途には不向きですし、そういう用途だとタブレットの方が適していると言わざるを得ません。

 

また、本体は結構暖かくなります。(触って熱い!と言うようなレベルではないですが。)

これだけの小型筐体内にPCが納められているので当たり前と言えば当たり前ですが。

これ排気ファンが付いているから未だマシなんでしょうが……

ファンレスだったら、もっと熱くなるのかもしれません。

 

惜しむらくは電源としてACアダプタが必要である事。

TVに用意されている録画用USB-HDD用のUSBポートからでは給電出来ないんですね。

厳密に言うと給電自体は出来るけど、電源容量が足りなくて起動に失敗する訳ですが。

USBポートからの給電だけで正常に動けると更に便利になる訳ですが……

まぁ、STCK1A32WFC側の問題とは言え、TV側の問題でもありますよね。
TV側からすれば想定外の利用方法なんだけど、バスパワーのUSB-HDDが正常に動作するくらいの電力が供給されていればSTCK1A32WFCも問題なく動作出来るのかも……

 

同種の物としてはAndroidStickもありますが、STCK1A32WFCの利点はWindowsPCそのものである事。

Androidでも事足りる物もあれば、やはりWindowsでしか出来ない物もある訳で。

 

利用用途が限定されるとは言え、その限定される用途にピタリとハマって小型筐体である事を生かせると、かなり魅力が出てきますね。

コメント (2)

  • 砧順一(きぬたじゅんいち)さん

    2015/10/24

    スティック型PC、これ使い方によってはかなり便利ですよね。
    最低限Web閲覧、メールとスマホなどでやりにくいWord類が使えればということで
    簡易PCとして買われていく方が多いです。

    また、ノートパソコン代用としてホテルとかで使うために買う方もいるそうで。
    ホテルのテレビが入力規制とかしていなければ色々使えそうです。
  • cougarさん

    2015/10/25

    朝霧順一さん、コメントありがとうございます。

    一番有用な使い方としては、やはり旅先・出張先でちょっと使うのに……
    と言う感じもしますが、ホテル等のテレビの入力規制は普通にありそうすよね。
    まぁ、それ以前にキーボードとマウスも一緒に持ち歩かないといけないので、そこまでするならタブレットの方が……と言う感も無きにしも非ず、と言うところです。

    簡易PCとしては便利なんですけど、可搬性に優れる反面、周辺機器も持参しないといけないと言うのが大きな制約にもなっている感じですね。

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