お待たせしました。
ファイナルファンタジーXIVのレビューです。
まず最初にお断りさせていただきますが，FFのベンチマークは回したことがありますが、
自分があまりMMORPGに詳しくありません。さらに，
どちらかというとFF XIVが世界に向けてのサービスでありサービス形態的にもおそらく
ワールドワイドを視野に入れた形のものになっているのではないかと思います。
そのうえで，まずは導入からいきなり初心者的視点からツッコムと，スクウェア・エニックス
アカウントを作成しただけではゲームをすることすら出来ず，キャラクターを作成するために
オプション契約が必要となります。
ゲームの基本料金に加えてキャラクター利用料金が別途必要となるという点からすれば，必然
的な形態となるのかもしれませんが，その他のオンラインゲーム等ではあまり見られない契約
形態なのではないかと思われ，特にカジュアルゲーマーにとっては「えっ！マジデ？」と
思わせる仕様です。
さらに導入でツッコミを入れると・・・，インストール容量は15GB以上，加えてマイド
キュメントのあるドライブに6GB以上のHDD容量を要するという，一体どんな統合アプリケーションを
インストールされるのでしょうか？と思ってしまうような容量が必須となっています。
確かにFF XIVベンチマークでも話題になったように高いハードウェアスペックは要求される
ことは承知していましたが，それにしてもその昔HDDインストール容量が1GBを超えた時分に
「HDD1GB要ります」といった注意書きがされたなんかと比較してしまうと，まさに隔世の感が
あります。（まっ，そうは言っても最近のHDD容量や価格からすれば，驚きはしても無理な
要求だとは言いませんが・・・）
最近のゲームは数十GBを単体で求めるものも少なくないのですが、やはりMMO RPGでここまで大容量のものは珍しいですね。
そして，ベンチマーク公開時にも話題に上った高いハードウェアスペック要求。しかし，これに
ついてはさほど問題ではないように思います。というのも，昨今のPCスペックを考えれば
少なくとも最近のPCであれば必要スペック（下記）は満たしていますし，異なる点はOS，CPU，
メモリ容量とグラフィックカードについてのみです。
必要スペック（主要パーツの抜粋）
OS: Windows XP SP3，Windows Vista SP2（32bit/64bit），Windows 7（32bit/64bit）
CPU: Intel Core 2 Duo（2GHz以上），AMD Athlon X2（2GHz以上）
メモリ: XP 1.5GB以上，Vista/7 2GB以上
HDD容量: インストール 15GB以上，マイドキュメントのあるドライブ 6GB以上
グラフィックカード: NVIDIA GeForce 9600シリーズ（VRAM512MB）以上，
AMD Radeon HD 2900シリーズ（VRAM512MB）以上
サウンドカード: DirectSound 互換サウンドカード
推奨スペック（上記必要スペックとの相違点のみ記載）
OS: Windows 7（32bit/64bit）
CPU: Intel Core i7 2.66GHz以上
メモリ: 4GB以上
グラフィックカード: NVIDIA GeForce GTX 460以上（VRAM 768MB以上）
現在PCを買えばもちろんですが，昨年にはついにXP搭載PCの販売が終了しており，Vistaの
評判を考慮すれば現状でWindows 7が推奨スペックになっていることはそれほど高いハードル
ではないと言えるでしょう。
また，メモリについても同様にここ1，2年に買ったものであれば4GBは載っているかとも思い
ます。仮に載っていなかったとしても，FF XIVのソフトと同程度かそれよりも安価な追加
投資で増設する事も可能です。
そして，一番問題になりそうなグラフィックカードですが，これはゲームの体感速度，操作性
にも直結する部分ですので，本気でFF XIVをやりこむのであれば必要な投資と考えて，増設，
交換を考えるべきパーツです。しかし，いわゆるゲーマーの方にとってみれば推奨スペックの
GTX 460までいかずとも，私が実際にプレイしたRadeon HD 5750でも初期設定でゲーム初期の
うちはさほどストレスなくプレイできるかと思います。今後，ゲームが進んでいってOP
ムービーにあるような巨大な敵の出現や派手なエフェクトの魔法などを使えるようになると，
ネックとなり得るかもしれません。
さて，それではここでゲームについて述べます。正直言って，所謂ゲーム機的なRPGではなく，
RPGが好きな方でも必ず楽しめるものである，とは言えないような気がします。
とりあえず，ゲーム初期にはそれほど爽快感を味わえるものではなく，世界観やFFの世界に
入り込めるような方でないとおもしろさを味わえるまで行かないかもしれません。
少なくとも私は，「なんで仮想世界でまでせこせこ働かなきゃいけないのだろうか？」と
思わずにはいられませんでした。これがもう少し進行していろいろなことが出来るように
なれば，加速度的に楽しみ方が広がってそれぞれの楽しみ方も見つかるのかもしれませんが，
2週間程度日に1時間ばかりやった程度ではそこまで進みませんでした。
また，カジュアルなゲーマーや自分を含めてオンラインゲームの経験が少ない方にとっては，
初期にチュートリアルのようなものがあまりに少なく，またあっても自分から積極的に
聞きに行かなければ始まらず，とっかかりの敷居が高いのでは？と感じました。
最近のものはわかりませんが，それこそその昔ドラクエやFFがRPGの代名詞的存在として
流行したような時代のゲーム機的なゲームならば，ストーリー展開上で一通り必要なことが
わかっていくところですが，決まったストーリー展開がそれほどない事も多いのだろう
オンラインゲームでは導線も弱く，どのようにユーザーに一通りの基礎を学ばせるか？という
点が問題になり，私のように楽しさを感じることもなく去っていく人も少なく無さそうな
感じを受けました。
ただし，最初にも驚きを隠せなかったように必要以上とも言えるスペックを要するだけはあり，
グラフィックは初期設定でも相当に綺麗です。
FF14レビュー用
上記のように炎の表現や背景，そしてキャラクターに至るまでまるで映画のワンシーンのようで
もあります。
また，今回レビューで当選したCore i7-875Kは定格でも十二分に推奨環境を満たしており，
くわえてSSDの効果もあってか（今回のレビューで始めたため，HDDでは未経験です）CPUのOCでは
さほど体感できる効果はみられませんでした。
もう少し長期間の比較検証を行うか，以前からプレイしており長期間のプレイ経験があれば
このような場面では効果があるというようなこともわかるかもしれませんが，短期間のプレイ
ではCPUとベースクロックのOCでは明確な違いが体感できませんでした。
おそらく体感的に快適さを求めるならば，まずはグラフィックカードを高性能な物に変え，
ついでHDDをSSDに変えるなどストレージ系を強化するほうが，わかりやすく効果を得られる
のではないかと思います。CPUのOCなどでは細かな挙動などの改善がされる可能性が考えられ
ますが，明確な差を求めて行うにはハイリスクではないかと思われます。
MMORPGが万人向けではないというところと、長時間遊ばないと本当の楽しみにまでたどり着けないのはマイナスですが、ビッグタイトルからの期待感と、アップデート等による今後の発展に期待し、
満足度を1つ減らして★4つとさせていただきます。
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