レビューメディア「ジグソー」

Windows 7 ユーザー歴 4 年の私が Windows 8.1 をオススメする理由!


 

【 更新履歴 】

2014.06.06: 公開 (Windows 8.1 使用開始から1週間)

2014.06.15: ちょっぴりアップデート (コピー/移動ダイアログについて)

 



【 そもそも 】

私は普段、でも学校でも「Windows 7」を使い倒しています。

Mac も Linux も使いますが、なんだかんだでメインは Windows です。

初めて触った PC も Windows で、その PC は学校のコンピュータルームにあった Windows 98 でした。そこから、2000、XP、7 と俗にいう王道をたどってきました。

 

Windows 7 を初めて触ったのは、Windows 7 ベータ版だと記憶しているので、そこから数えれば 5 年以上になりますが、普段使いとして製品版の Windows 7 を使い始めたのは 2010 年 3 月に購入した「ASUS UL20A」からで、そこから数えると 4 年ちょっと毎日のように使っていることになります。

 

……とまあ、4 年使い続けていますが、Windows 7 に対する不満もないので、Windows 8.1 に乗り換える理由が見当たらない、というのが Windows 7 を使い続けている理由です。

 


 

【 Windows 8.1 PC の紹介 】

今回、私が Windows 8.1 を使うために選んだ相棒は「Dell Inspiron 11 3000 Series 3138」です。(PC の詳細はモチモノの方にまとめたので、このレビュー内では書きません。分解もモチモノのほうに載せてあります。)

 

 

選んだ理由としては、

  • ハードウェアキーボードが常に欲しかったので、タブレットではなく、PC であること
  • モバイルも可能なラップトップであること
  • タッチパネル搭載であること
  • 使用頻度が高いので省エネであること (バッテリの持ちがよいこと)
  • お手頃な値段であること (懐が寂しいので……)
  • (当然のことながら) Windows 8.1 搭載であること

といった点です。

 

何故、最近流行りのタブレットではないかというと、私の PC 使用スタイルに合わないから。

私が普段 Windows を使ってやることは、「文書作成」や「プログラミング」といったキーボードを多用する作業で、タブレットでは作業が生産性が著しく低下するため。実は Lenovo Miix 2 8 を持っていますが、そんな理由で高価な文鎮になってます(^_^;

好きなときに好きなところで作業をしたい人なので、デスクトップも候補から外しました。

 

また、懐具合と相談した結果、CPU が Atom 系の Celeron になってしまいましたが、そんなロースペックでも Windows 8.1 が快適に使えるかの検証も行いたいと思った、ということにしておきます。

 


 

【 Windows 8.1 を真剣に使ってみた 】

何も考えずに「Windows 8.1」をメインとして使ってみました。

無論、「キーボード」と「マウス/タッチパッド」で。

 

● デスクトップとスタートメニュー

大きな違いはやはり従来のスタートメニューの消失

Classic Shell」というアプリケーションを導入すれば、Windows 7 ライクなスタートメニューを利用できるけれど、知人などの PC を触ることも多いので「OS 標準機能をそのまま使う」というのが私のポリシー。つまり、そういったツールは導入するつもりなし。

 

そんなわけで従来のスタートメニューは失われてしまったわけですが、そんなことがどうでもなくなるほど素晴らしい点が。そう、スタートメニューの右クリックメニュー

世間一般の Windows ユーザーは、「こんなの役に立たない」と思っているかもしれないが、それは大きな間違い

ちょっと Windows を弄ろうとしたときによく使う役立つショートカットが、この一箇所にぎゅっと凝縮されている。「コントロール パネル」から……というような面倒かつ、ややこしいステップが省略され、非常に辿り着きやすくなっており、ベテランユーザーにとっても、PC に不慣れなユーザーにとっても優しい設計になっている。

個人的には「コマンドプロンプト (管理者)」が非常に助かる。Windows 7 のときには

  • 「Windows キー」を押す
  • 「cmd」と入力
    (度々そのままの勢いで Enter を押して普通のコマンドプロンプトが走ること走ることw)
  • 「cmd.exe」を右クリック
  • 「管理者権限で実行」をクリック

と地味に面倒であった (これでもかなりショートカットできていたと思う) が、非常に簡単になっている。

 

不満はなく、どちらかと言えば満足できる仕様となっていますが、もし「コントロール パネル」をメニュー表示にできたら、私がめっちゃ喜びます(笑)

 

 

● エクスプローラ

PC 内のファイルを探すアレ。ショートカットキーは「Windows キー + E(xplorer)」。

 

大きく目立つのは、リボン化したメニュー。Windows 7 でもできていたことももちろん含まれているのですが、何より、表に出ているので使いやすくなったということ。

エクスプローラのリボン

個人的には「ファイル名拡張子」と「隠しファイル」のチェックボックスが登場したのがすごく助かる。「フォルダオプション」から……というのがこれまでの設定方法だったけれど、わずか2クリックで設定が切り替えられるのは楽。

所有の PC であればそのままの設定でもいいのですが、他人の PC で隠しファイルを表示しっぱなしにしておくと、いらないファイルだと思って消してしまったりするので、すぐに非表示にできるのがいい。(「システム ファイル」に比べれば隠しファイルくらいどうってことないんですけどね←ダメだろ)

 

コピー/移動時のダイアログも変化あり。

一時停止ができるようになっていたり、2 つ同時に行うと、ひとつのウィンドウにまとまる。

転送速度がグラフで表示されるようになり、目で見て非常にわかりやすい形になっています。

個人的には、一時停止が地味に嬉しい。

同時に色々やりすぎて速度が落ちるときって頻繁にあるので。

 

 

● スタート

従来のスタートメニューの変わりとなる、タイル式のメニュー。

スタート

 

「天気」や「ニュース」、「ファイナンス」などのアプリはアイコンではなく、そのアプリの内容が現れ、アプリを起動することなくスタートメニューを眺めるだけで、どんな内容に更新されているのかわかるのはいいところ。ただ、Microsoft 謹製アプリ以外にこういったアプリってない気も。

 

Windows 8.1 Update を適用すると、右上のユーザー名の隣に「電源ボタン」が現れたりと、使い勝手が向上していますが、それでもまだ今ひとつ。

やはり「マウス」との親和性が低くめ。今回レビュー時に使った PC は「タッチパネル」搭載のため、つい手が。タッチ操作との親和性は高いのですが、マウスとの共存は難しいのでしょうか……

 

インストールされているアプリ一覧も、タッチ操作には向いているけど、やっぱりマウス操作には不向き。

 

 

● 検索の強化 (?)

検索機能が強化されている様子。

Windows 7 に比べると、検索関係のショートカットが増えています。

  • Windows キー + Q」でアプリの検索 (Apps の上 = Q)
  • Windows キー + W」で設定の検索 (Setting の上 = W)
  • Windows キー + F」でファイルの検索 (File)

 

でも、この検索ショートカットを覚えて、使い分けるのは結構面倒なので、「Windows キーを押して、文字を入力する」というスタイルをオススメしたい! (「チャーム」から「検索」と同じ動作。「すべての場所」の検索を行います。)

Windows 7 でも使える技ですが、Windows 8.1 でも勿論使えます。

なんでオススメかっていうと、「スタート画面」をあまり使う必要がなくなるという点。

このレビューを書いていて思ったのですが、私自身、Windows XP をメインとしていたときには「スタートメニュー」ってやたらと使っていた記憶があるのですが、Windows 7 ではほとんど使っていないことに気づいてしまったのです。あまり評判のよくない「スタート画面」を使っていないせいか、Windows 8.1 って使い勝手はそんなに変わらないというか、むしろいい感じじゃん、なーんて思ってたわけです。

 

ただ 1 つだけ Microsoft さんに言いたいのは、検索ワードが完全一致でないと検索結果として現れないこと。あいまい検索 (ちょっとくらい間違った検索ワードでもヒットする) ができたら、もっと使い勝手がよくなると思うんです。Update 3 くらいに期待します(笑)

 

 

● タスク マネージャ

これは Windows 7 と比べて、明らかに良くなったところ。

ショートカットキーは「Esc + Shift + Ctrl」。左手の人差し指で Esc キー、親指で Shift と Ctrl を一緒に押せば、片手でも簡単に開けちゃう。

何がいいかって言うと、例えば「プロセス」なら、負荷の具合が濃淡で直感的にわかるのも勿論ですが、プロセス名ではなく、そのプロセスのアプリケーションの名前になっている点。

 

「スタートアップ」も、これまでは msconfig から弄る必要があったものが、ここに移動しています。ついでに BIOS 起動時間も出ていたりと高機能に。

 

更に「サービス」も見ることができたりと、Windows の扱いに慣れている人間にとって、かなり使い勝手がよくなっている印象を受けました。

 


 

【 ラップトップでのタッチパネルの操作感 】

Windows 8.1 はタッチ操作もしやすいよう設計された OS。

そんなわけで、タッチで使わない理由がない!

 

● 従来の Windows アプリとの親和性

実際に使ってみると Windows 8.1 を含めた Microsoft 製のアプリケーション (エクスプローラとかも含む) でのタッチ操作は思った以上に良好。「リボン」によって、使いたい機能をタッチ操作でもストレスフリーに選択できるというのがかなり大きい。「スタート画面」も普通に快適。

 

最近のアプリケーションはタッチ操作を意識した UI 設計になっていることもあるので、思った以上に使えます。タッチ操作での細かい操作は難しいですが、ラフに使う分には意外にストレスも感じず。今回レビューで使用したラップトップの画面サイズは 11.6 インチなので、画面サイズの影響が大きいのかもしれません。マウスやタッチパッドでポインタを動かすより、直接ディスプレイをタッチしたほうが効率よく操作できる場面も結構ありました。

 

 

● ストアアプリ

タッチパネルが最も生きるであろう「Windows ストアアプリ」も試してみました。

今回遊んでみたのは、Microsoft Studios が提供している王道ともいえるゲームを3つ。

 

いずれもスマートフォンでも遊べるようなゲームですが、大きな画面で遊べて、作業の息抜きにいいです。

タッチ操作で遊びましたが、操作感でストレスを感じることはありませんでした。

でも、レビューを書くのを忘れて夢中になって遊んでしまいました(笑)

 

アプリの数は少ないですが、あくまで使いたいのは "Windows" で、従来の x86 アプリが動いてくれるのが重要なので、はっきり言っておまけ程度で十分なのですが、それにしては十分に楽しめる感じでした♪

 


 

【 Windows 7 から Windows 8.1 に乗り換える価値とは? 】

結論から言ってしまえば、Windows 7 から Windows 8.1 に乗り換える必然性、Windows 8.1 でなければならない決定的な決めては見つけられませんでしたが、それと同時に、「Windows 8.1」を避けて「Windows 7」を選び続ける理由もまた見つけることができませんでした

 

Windows 8.1 をマウス&キーボードの従来のスタイルで使い始めてみると、しっくりこないところは Modern UI の「スタート」くらいで、それ以外は Windows 7 と同等、もしくは上回る使い勝手。Windows 7 から Windows 8.1 に乗り換えることに対して全くといってくらい抵抗は感じませんでした。Windows 7 環境でタッチパネル操作を試したことはないのですが、あまり評判はよくなかったと記憶しているので、Windows 8.1 ではタッチ操作感も改善されているのではないかと感じました。実際、Windows 8.1 でのタッチでの操作感はそれほど悪い感じはしませんでした。

 

また、OS のライフサイクルやセキュリティ面での観点からちょっと語ると、「Windows 7」の発売は 2009 年と約 5 年前。カーネルバージョンは Windows NT 6.1

それに対し、「Windows 8.1」は、2013 年リリースで、カーネルバージョンは 2 つ進んで Windows NT 6.3。(蛇足だが、「Windows 8」は Windows NT 6.2 なので、名前は似ていれど、Windows 8.1 とは別の OS。)

OS の根幹となるカーネルの設計時期に 4 年の開きがあり、設計の考え方だって違ってくる。

コンピュータの世界の流れはものすごく早い。4 年も経てば「古い」と言われるのがこの世界の法則。

また、サポート期限も Windows 7 は 2020 年に対し、Windows 8.1 は 2023 年。長く付き合っていくことを考えたら、どう考えても Windows 8.1 の方がいい。(実は Windows 7 Service Pack 1 のメインストリーム サポートも 2015 年 1 月で終わる。あとの 5 年間は延長サポート期間。) 近いうちに、Windows 8.1 は Update 2 のリリースも行われる予定であり、その先のアップデートも期待できます。

 

もちろん今すぐに使えている PC から乗り換える必要はないけれど、はっきり言っていつまでも Windows 7 に固執して使い続ける意味は無に等しいのではないでしょうか。今年 4 月にサポートが終了した Windows XP も、Windows 7 に慣れてしまうと使い勝手がいいかと言われれば微妙だと感じていました。なんだかんだ言われながらも、使いやすく進化してるわけです。

 

これからも Windows と付き合っていくつもりであれば、従来の Windows スタイルと将来の Windows スタイルが共存する Windows 8.1 は十分にアリではないでしょうか!

 


 

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