Antecの電源ではおなじみのEARTH WATTSシリーズ。

これは650W、80PLUS PLATINUM認証取得の電源です。

■　EA-650-PLATINUMのポイント＿＿＿＿＿＿＿＿

　・　80PLUS PLATINUM認証取得

　　　　　中負荷時の変換効率92％以上。

　・　各ケーブルがプラグイン形式ではない

　　　　　好みが分かれる所ですが直付けは電気抵抗やノイズで有利。

　・　ErP Lot 6に準拠

　　　　　欧州連合の新しい指令で待機電力1W以下との事。

　・　日本メーカー製105℃電解コンデンサ搭載

　　　　　日本メーカー製で85℃より高耐久105℃コンデンサの安心感。

■　EA-650-PLATINUMを見ていこう＿＿＿＿＿＿＿

　パッケージ

箱の大きさはよく見る一般的なサイズ。

　そして電源本体

80PLUS PLATINUMのエンブレムと各系統の出力詳細

付属品一覧

　付属のマジックテープがケーブルを束ねるのに何気に便利です。

　ナイロンの結束バンドだと外す時にいちいち切らないといけないので。

■　スペック＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　出力

　　　650W
　規格

　　　ATX12V v2.3 準拠
　搭載ファン

　　　120mmダブルボールベアリングファン
　ファン回転数制御

　　　対応（サーマルマネージャー）
　効率性

　　　最大93%
　保護回路

　　　過電流保護 (OCP)
　　　過電圧保護 (OVP)
　　　短絡保護 (SCP)
　　　過電力保護 (OPP)
　　　サージ・突入電流保護(SIP)
　　　無負荷定格速度運転(NLO)
　　　低入力電圧保護(BOP)
　　　不足電圧保護回路 (UVP)

　製品サイズ

　　　150（幅）×140（奥行）×86（高）mm
　重量

　　　約2Kg
　MTBF

　　　100,000時間
　PFC

　　　アクティブPFC
　80PLUS PLATINUM
　ErP Lot 6 準拠
　RoHS 準拠
　保証 3年間保証

　コネクタ数

　　　メイン24ピン電源コネクタ　×　1
　　　4+4ピン12V電源コネクタ　×　1
　　　6+2ピンPCI-E電源コネクタ　×　2
　　　SATA電源コネクタ　　　　×　6
　　　ペリフェラル電源コネクタ　×　4
　　　FDD電源コネクタ　　　　　×　1

　出力

リンクスインターナショナル製品サイトより

■　80PLUS PLATINUMの実力は＿＿＿＿＿＿＿＿＿

検電器を使いベンチマーク時の消費電力を測定したいと思います。

　　　使ったのはコチラ

そして比較対象として

Enermaxのブロンズ取得電源、ENM850EWTを使いたいと思います。

　　　このPCの搭載電源で、

　　　電源のみEA-650-PLATINUMに交換して消費電力の比較を行いました。

　使用したベンチマークは

　ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編

　　　　最高品質、1920x1080 設定、

　　　　イフリートと戦ってる時のエフェクト多発の時の消費電力。

　消費電力は常に上下してましたが

　これが大体の最大値です。

　ENM850EWTが最大200W前後、

　EA-650-PLATINUMが最大180W前後でした。

　ENM850EWTはブロンズ取得と悪くない電源なのですが

　思った以上の差が出ました。

次はアイドリング時の消費電力の測定です。

　　　　OS起動後15分放置した時の値です。

　ENM850EWTが69W前後、

　EA-650-PLATINUMが54W前後でした。

負荷時の動作音は

　EA-650-PLATINUMのファンは温度上昇に応じて回転数が変わるタイプで

　ベンチマークの最大負荷時でも

　動作音が変わった印象はなく静かだと感じました。

　ちなみにENM850EWTの方も速度可変タイプで変化は感じませんでした。

　変換時の損失は熱に変わるので

　高効率のEA-650-PLATINUMは発熱量も少なめになると思うので

　さらに高負荷の状況でも冷却のファン音を抑えられると思います。

　プラチナ万歳。

■　最後に＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

実際にEA-650-PLATINUMを使ってみて

ここまではっきり効率の良さが大きく出たのには驚かされました。

実は最初結果が大きな差が出なければ

80 PLUS取得してない他の電源でもやってみようかなと思っていたのですが

その必要はまったくありませんでした。

過去には他メーカーなどからは冷却を犠牲にしてでもファンの回転数を落としてでも

静かに動作する電源が発売されたりしてましたが

このEA-650-PLATINUMは高効率なので原理的に発熱が少なく

普段は無理なく静かに動作できますし、

もし更に冷却が必要になったとしてもセンサーで感知して

ファンが速度可変で冷却できるのでその辺も安心できると思います。

電源部主要部品の一つのコンデンサは高温になるほど寿命が減るので

これらの点はみんなプラスになります。

電源は長く使わないと良しあしはわかりずらいので

とりあえずマシンが動いちゃえば電源を気に掛ける事も減ってしまします。

数年前は効率が80％を超えるといいPC電源なんて言われてたので

最大93%なんて高効率の電源が普通の値段で売ってるのには

電源の進化を感じさせられました。

EA-650-PLATINUMの

ここがイイ！

　・　プラチナの高効率

　　　　うたい文句通りの変換効率を実感。

　・　高負荷時でも静か

　　　　ベンチマーク負荷時でも目立った動作音変化はなかった。

ここはもっと！

　・　今のところまだなし