Antecの静音性とシンプルでも高いデザイン性で人気のSoloシリーズ、
これはその2代目、Solo IIです。
■ Solo IIの主なポイント_____________
・ 厚さ1.0mmの硬質スチール製
最近は0.8mmや0.7mmの物も多いのでペコペコしないで高剛性にも期待
・ サイドパネルが2重構造
穴のないパネルにポリカーボネートシートが貼られて遮音性向上
・ 各所の振動対策
ケースファンやHDDのマウント方法、ケースの足など振動対策されている
・ 3年保証
定評あるリンクスインターナショナルのよる保証
■ Solo IIを見ていこう______________
Antecお馴染みのデザインの化粧箱。
しっかりと3年保証のシールが貼られてました。
以前ケースファンの故障で
リンクスインターナショナルにサポートをお願いした事があるのですが
必要事項をフォームに入力後、対応が速かったので安心感があります。
そして開封し本体を見ていきます。
アルマイト処理され強化されたパネル
ヘアライン加工がきれいです。
フロントにはUSB 3.0 2個、USB 2.0/1.1 2個、音声入力、出力があります。
両サイドパネルには穴はなし。
リアは120mmファン。
そして付属品一覧。
電源は付属しないタイプです。
■ スペック
5.25インチベイ
2
3.5 / 2.5インチベイシャドウベイ
3 (HDDトレイ使用時) / 2 (HDDサスペンションマウント使用時)
1 (2.5インチ専用シャドウベイ)
拡張スロット
7
搭載ファン
リア TrueQuiet120mmファン (600-1000rpm)
フロント 120mm 2基取り付け可能 (オプション)
フロントポート
2×USB 2.0 / 1.1
2×USB 3.0
1×Audio in / out
対応マザーボード
ATX / MicroATX / Mini-ITX
ケースサイズ
205(幅)×470(奥行き)×440(高さ)mm
重量
9.1Kg
リンクスインターナショナル製品サイトより
■ 内部も見ていこう_______________
サイドパネルを開けたところ。
電源は上に設置するタイプです。
サイドパネル。
1.0mmの厚さと貼られたポリカーボネートで重くしっかりしています。
ネジ部分のアップ。
正面から見て左側のパネルだけこの様にネジがパネル側に取り付けられてます。
ケースファンにも振動対策がされています。
赤丸は速度可変スイッチで600rpm、1000rpmに切り替え可能。
このスイッチはケース裏面に取り付けて外から操作できます。
電源の向きが上下どちらも可能なっています。
L型排気の電源の場合
ケース内部から吸い上げと
ケース天板のメッシュから吸気の好みの方を選べます。
そしてフロント側
フロントパネルを開くとフィルタが。
取り外しができますが結構固いので破損注意です。
下段のHDDシャドウベイ。
白いのはシリコンでプニプニとかなり柔らかく
ここも防振対策になってます。
フロントパネルの下側に開口部が
最初製品写真を見た印象ではフロントパネルのサイドスリットだけでは
吸気が心もとないかなと思っていたのですが
この下部の開口部でも吸気を稼いでいるようです。
フロントのUSBポートはマザーボードの内部コネクタに直接刺すように。
ケースによってはUSB Aコネクタをマザーボードの背面パネル側に
直接刺すものがありますが、こちらの方がスマートです。
■ 静音ケースでも冷却性能が気になる_______
カッコイイ静音ケースだけど実際の冷却はどうなのかなという事で
ゲーミングPCの中身を移植して温度を比較してみました。
元はこのPCです。
電源も含め一緒に移植し、以前のケースとSolo IIで比較。
各パーツ取り付けが完了し、パネルを閉じて測定開始です。
使用したのは
ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編
最高品質、1920x1080 設定
30分くらいループさせサボテンダーが走ってるシーン時の温度
測定したソフトは
HWMonitor v1.21 x64
室温17℃
結果はCPU Packageは8℃高く
グラボの方は4℃と差は少ないですが
ファンの回転数が若干上がっています。
流石にケースファン4個搭載のDragon Slayerと比べると差が出ました。
新しい世代のベンチマークを回しっきりとしては
Solo IIの結果も悪くないと思います。
今回はケースファンの回転数がLow側だったので
Hi側にすれば冷却性能向上を期待できます。
ちなみにアイドリング時は両ケースとも
CPU Packageが29℃前後
グラボも29℃前後と同じくらいでした。
負荷時のSolo IIでの動作音は
ベンチマークテスト中の負荷が掛かってる状態でもSolo IIは静かでした。
構成の中では一番うるさくなるのがグラフィックカードのファンなのですが
比較すると回転数が若干上がっていましたがそれも感じさせませんでした。
ケースファンの数が減って全体的に静かにというのもありますが
音が漏れる面積を減らしたり遮音材の効果などで
封じ込めてるという印象もあります。
中身のパーツが同じだった事もあり
ケースの差による動作音の変化を実感できました。
■ リビングPCのケースをSolo IIに_________
リビングのテレビにつないでネット使用のみになってるマシンの
NEC Express5800/S70 タイプFLのケースをSolo IIに交換しようと思います。
このマシン、メモリ増設のみでストレージをSSD単発に変えてるので
静音のSolo IIで見た目も静音性もアップに期待ができます。
並べてみるとS70 タイプFLはマイクロATXなので高さが違いますね
テレビ用のHDMI出力用にファンレスの玄人志向 RH4350-LE512HD/HS、
ストレージにCSSD-S6T120NTS2Qの
ノーマルから増設してたパーツを搭載していき
ざっと組みあがりました。
ここで問題点があってそれは
マザーボードのピンヘッダの間隔が一般的な2.54mmではなく2mmで
ケースのフロントパネルケーブルの全部同時に刺すことはできませんでした。
(画像はインテルのサイトより)
Express5800/S70 タイプFLのマザーのピンアサインは10-1 pin仕様で
この画像を参考に電源スイッチのみを刺すと
フロントパネルのスイッチでオンができたのでLEDは一時諦めこのままいきます。
CPU
Celeron 440
マザー
MS-7428 OEMカスタマイズ品
メモリー
DDR2-800 1GB × 4
ストレージ
CSSD-S6T120NTS2Q
グラフィック
RH4350-LE512HD/HS
電源
EA-650-PLATINUM
最終的にこの構成に。
グラフィックカードはファンレスでストレージもSSDで、
静かなリビングPCになりました。
このマシンにEA-650-PLATINUMはもったいないので
後で入れ替えようと思います。
■ 最後に____________________
人間慣れとは恐ろしいもので
うるさいマシンがたくさんの環境にいると
それがあまりうるさく感じていなんだと気づきました。
Solo IIに組み換え後
テストで最初に起動した時はほんと静かだなと感心させられました。
ケースの中身を見てみるとスジカイのような補強は見られませんでしたが
1.0mm厚の素材でしっかり感がありました。
ケースの天板をコンコンと叩いてみると
薄いケースとは明らかに違う感触があるのがすぐわかります。
製品コンセプトも静音ケースという事で
ハイパワーマシンをガンガン冷やそうというものではなく
寝室やリビングのマシンを
静かにカッコ良くなんて使い方には最適なのかなと感じました。
Solo II の
ここがイイ!
・ 確かに静か
同じパーツ構成の組み換えで実感。
・ 振動抑制の効果
HDDのシリコングロメットは効果的。
ここはもっと!
・ ケース足がやわい
ケース足のシリコンがやわらかすぎてケースを押すとグニグニと傾く。
・ スイッチボタンがアルミだったら
良いデザインで仕上がっているのでスイッチが金属ならさらに○。
・ カーラーバリエーションがもっとあれば
黒とガンメタの他にAV機器とマッチするようなアルミ色の銀も欲しい。
ぽんぽんぽんさん
2013/03/14
レビュー公開が大変遅くなってしまいました。
申し訳ございません。
アストロマンティック☆さん
2013/04/17
商品イメージが伝わってくる素敵なレビューですね。(お写真も綺麗!)
静音ケースだとリビングや寝室用に向いてるのですね、、なるほど。
solo2、
5インチベイが2スロットだと、ヘアライン加工面が広くてイイですね。
私の持ってるsoloは5インチベイが4スロットあるのですが、、使い切れません!
あと、電源ユニットサポートバーの脱着可能は羨ましいかぎりです。(いいなぁ~☆)
ぽんぽんぽんさん
2013/04/18
コメントありがとうございます。
>>5インチベイが2スロットだと、ヘアライン加工面が広くて
そうですねー。自分の最近の使い方だと光学ドライブも必要な時だけ外付けという感じなのでSolo II仕様のベイ少ないのは外観的にも好みでした。
>>電源ユニットサポートバーの脱着可能
自分の記事でももっと書ければ良かったですが組み換え時やメンテナンス時にはかなりプラスになってますよね。