レビューメディア「ジグソー」

取り付けキットも使えばまるでHDD内蔵テレビとして使用できます


今回はI-O DATAのUSB3.0対応ポータブルHDD、「超高速カクうす」のプレミアムレビューに
当選しましたので早速レビューしていきたいと思います。2.5インチHDDを搭載する同社の
ポータブルHDD「カクうす」シリーズですが、今回のHDPC-UTシリーズはインターフェース
として最新USB規格のUSB3.0に対応したポートを備えており、今回のレビューで主に取り
上げるデジタルテレビの録画用途として使う以外にも、PCのデータ保存用としてもUSB3.0
を搭載するPCに接続することで「超高速」に恥じないスピードで快適に使用できるように
なっています。業界最小というのも持ち運びを行う際には注目のポイントです。

デジタルテレビに接続して録画する際のテレビ対応メーカー/シリーズですが、パッケージ
には東芝レグザ/シャープAQUOS/ソニーBRAVIA/日立Wooo/三菱REALのが挙げられて
います。これ以外でもUSB HDDへの録画に対応したテレビであれば使えるかと思います
が、機種によっては今回のような外部電源を必要とせずUSBポートからの給電のみで動作
するHDDは使用できないものもあるので(レコーダーになりますが東芝レグザブルーレイ
など)、I-O DATAのサイトで対応機種を確認してから選ばれるのがよいかと思います。
なお、挙がっているシリーズ向けにはセットアップの手順をわかりやすくまとめたかんたん
ガイドというものが付属しているので、そちらを見ながらセットアップを試してみたいと思い
ます。ちなみにUSBケーブルも長めのUSB2.0対応品と短めのUSB3.0対応品の2本が標準
で付属しているため、用途に応じて使い分けられるのがかゆいところに手が届く感じです。

パッケージ裏面の特徴の紹介はこうなっています。コンパクトで高速・底面の処理やLED
表示についてという感じですね。安いポータブルHDDに比べるとだいぶアドバンテージが
あるように思います。特にコンパクトという部分は箱にも表れており、

同社のポータブルBD-R/REドライブの箱と並べてみても小ささは一目瞭然ですからね。
100GBクラスの昔のポータブルHDDは箱もそこそこ大きかったよなーとしみじみ思い出し
ますよ。箱だけ見ていても結構書けますが、それは置いておいて箱の中身を確認します。

パッケージ記載の特徴通り、USB2,0対応の長めのケーブルとUSB3.0対応の短めの
ケーブル・本体と取扱説明書となっています。説明書の袋には


各社テレビのシリーズごとにかんたんガイドが添付されています。3枚あるうち2枚が両面
印刷で5メーカーに対応しています。今回レビューに使用するテレビは


エコポイントが始まった年に購入した東芝のREGZA 37Z9000ですので、かんたんガイドも
レグザの項目を参考にします。かんたんガイドはもちろん接続設置からスタートしており、

まずはテレビの背面にあるUSBポートに付属のUSBケーブルでHDDをつなぎます。今回
のZ9000シリーズの場合、正面から見て右側の背面に当該端子を含む端子類が並んでおり

こちらにHDDのケーブルを接続する形となります。接続前に同社のテレビ用HDD、AVHD
シリーズとサイズ比較のために積んでみましたが

差は歴然でAVHDシリーズはAV機器らしいデザインでラックに入っていても違和感を覚え
ないようになっていますが、HDPCシリーズはポータブルHDDということで割と設置するとき
も隠しやすい大きさですね。

大きめのスマートフォンと並べても、縦は短いですしだいぶコンパクトだといえそうです。

HDD側のUSBポートは後ろについています。USB3.0対応なので通常のmicroUSB端子の
隣にも端子が追加されていて、これでUSB2.0を超える消費電力への対応や高速転送に
対応しています。ただmicroタイプのUSB3.0ケーブルは単体で市販されているのをあまり
見ないので、USB3.0で使いたいけど付属ケーブルでは短い場合は延長ケーブルを利用
する必要があるのかもしれませんね。高速転送のためかUSB3.0対応ケーブルは太さが
ちょっと太くなっていてシールド対策をしているように見えます。高速転送つながりで
eSATAなんかもケーブルが太くて取り回しにくいですが、USB3.0のほうがだいぶマシじゃ
ないかなと。やはり周辺機器はある程度は自由に取り回せるケーブルを使いたいですし。
今回はこのHDDに対応した


取り付けキットも別途購入しましたので、このキットのホルダーをテレビ背面に固定して

そちらにHDDを固定しています。手軽にテレビ裏にHDDを固定出来るのでおすすめです。

とりあえず接続作業が済んだらかんたんガイドに従ってテレビの電源を入れます。最初
に新しいHDDを本体に登録する必要があるので、進めていきます。


まずテレビの電源を入れて最初に出るのが、

機器登録の確認。初めて繋いだ際には決まって表示されます。もちろん「はい」で進めます。
次が

HDDの初期化確認。新品を使う場合やPCで使っていたHDDを転用している場合など、
ここで初期化してレグザでも使用できるようにする必要があります。もちろん今回も「はい」
をリモコンで選択して進みます。

初期化自体はそれほど時間がかからない感じなので、PCで言うところのクイックフォーマット
が行われている感じなんでしょうかね。しばらく表示が消えるのを待ちます。機器の登録が
完了すると

ハードディスク名を変更するかどうかの確認が表示されます。今回使用するテレビはUSB
ハブを利用して数台の外付けHDDに予約を割り振り録画が行えるようになっているので、
そういう場合には標準の名前から変更しておいた方が分かりやすいかと思います。
今回はただ使うだけなので特に変更せず進みます。

今後テレビで外付けHDDへ録画予約を行う際には新しく登録したHDDを使うかどうかの
確認です。接続するHDDが1台だけの時は特に気にする必要はなさそうです。今回は
「はい」を選択しました。他にも先ほどの外付けHDDを接続して使っていましたから。

登録が完了するとこのような感じの画面が表示されます。先ほどのHDDの下に今回の
HDDが表示されています。これでメニューをたどってのセットアップは完了です。意外と
かんたんにHDDを登録して録画出来るようになりますね。

ちなみに「超高速」たるゆえんのUSB3.0対応について、テレビに繋ぐ前にPCで確認
してみました。PCはRenesasのUSB3.0コントローラを搭載したSONY VAIO Fで、
接続すると

アクセスランプが青色に点灯してUSB3.0で認識されたことが分かります。Crystal
DiskMarkでどれくらいの転送速度が出るのか見てみると、

超高速の名に恥じない速度、ポータブルHDDなのにやたら高速です。USB2.0だと
だいぶ遅くなるので、やはりUSB3.0はすごいなーと思うところです。そしてこれを
2.0までしか対応していないテレビで使うのはちょっと勿体ないかもしれないなと。
更新: 2013/02/22
テレビで外付けハードディスクに録画する PREMIUM REVIEW

HDD内蔵テレビと遜色ない操作性

接続・設定まで済ませたので、まずは録画予約を入れてみます。

リモコンの番組表ボタンをポチっと押すと

現在受信中の放送波の番組表が表示されます。番組表での放送波切り替えはリモコンの
地デジ/BS/CSボタンになります。次に録画したい番組を番組表から探します。表示する
時間帯を変更したり、ジャンル検索などで見つけましょう。見つかったら決定ボタンを押すと

番組指定予約の確認画面が表示されます。毎週予約にしたい場合は画面の連ドラ予約
ボタンを押し、1回だけの予約の場合は画面の録画予約ボタンを押します。録画機器は
1台しか繋がっていなければつないだHDDが指定されますが、BDレコーダーなど連動して
録画予約できる機器が繋がっている場合は録画機器欄の表示を確認し、録画先を確か
める必要があります。録画設定ボタンで変更できます。ちなみにここで選択される機器は
前回録画予約を行った機器になるので、一度変更すれば次回以降は選択しなくても
大丈夫です。500GBだとHD画質で44時間録画できるんですねぇ。予約日時の変更など
もできるので、必要に応じて適宜変更します。通常はそのままで問題無いですけどね。

予約が完了したら確認、リモコンのレグザリンクボタンで表示したメニューから確認しても
よいですが番組表からだとリモコンの黄色ボタンで予約リストを表示できます。

予約の一覧を確認し、間違えた予約はここから消したり変更できます。予約後は特に
テレビの電源が入っていなくても指定時間にHDDの電源が入って録画が開始され、
番組が終了すれば録画も終了します。使い勝手的には


リビングで使用しているHDD内蔵デジタルテレビ、東芝REGZA 42ZH7000と変わりません
ね。HDDを外付けしているからといって煩雑なことは全く無く、むしろシームレスに予約
できすぎてディスクに残さなければレコーダーを使おうと思わなくなるほどですし。

録画が完了した番組の再生は、レグザリンクボタンから表示されたメニューで

「録画番組を見る」を選択すると

録画番組リストの表示になります。見たい番組をここから選んでリモコンの決定を押すと

再生が始まりますので録画番組を鑑賞しましょう。リモコン下部に並んだ再生コントロール
ボタンや、ワンタッチスキップ/リプレイボタンでCMを飛ばしたりみたいところまで早送り
や巻き戻しもできます。見終わって不要になった録画番組は先ほどのリストで1件削除/
複数削除ができます。録って見て消すのにはこれくらいの操作で使えてしまいますので、
使い勝手が良いのはお分かりいただけたかと思います。
更新: 2013/02/22
テレビで録画した番組を他の機器で再生する PREMIUM REVIEW

レグザリンク・ダビングでレグザブルーレイにダビング、DLNA対応機器から再生

最近のテレビだと、外付けHDDに録画した番組をそのままテレビからDLNA対応機器へと
配信できたりしますが、今回のテレビはまだ外付けHDD録画が普及し始めた頃のテレビ
なのでそんな機能がありません。ですが外付けHDDに録画したタイトルを同社のネット
deレック対応レコーダーにダビングできる「レグザリンク・ダビング」機能はありますので、
それで手持ちの


レグザブルーレイ RD-BZ800へと外付けHDDに録画したタイトルをダビングして、レコーダー
のDLNAサーバー機能を用いてDLNA対応機器から再生させてみます。まずはレグザと
レグザブルーレイの初期設定が必要ですので、
レグザリンク・ダビング接続/設定方法|レグザリンク|液晶テレビ|REGZA:東芝:
メーカーサイトの設定方法のページを参考にして設定します。レグザとレグザブルーレイは
イーサネットハブを利用してLANに接続してあります。設定が済んだらダビングですが、
録画番組リストでダビングしたいタイトルを選択した状態でリモコンの黄色ボタンを押すと

ダビングメニューが表示されます。選択した1件のダビングの他、16件までの複数選択での
ダビングも利用できます。今回は1件ダビングを選びます。すると

ダビング先が表示され確認メッセージが表示されます。レグザリンク・ダビング対応機器
が複数接続され設定も済んでいるとこの前にダビング先の選択画面が出ますが、1台
だけの場合は特に選択する必要はありません。ダビング完了後にレコーダーの電源を
落とす設定もできますので、適宜設定します。あとは画面の「はい」を押すとダビングが
スタートします。

ダビングには実時間かからない感じではありますが、ダビング中にテレビの電源をリモコンで
切ってもダビングは続けられます。レコーダー側はネットdeレックを行っている状態になる
ので、デジタル放送のDR録画は同時に行えますが2番組録画になるとネットdeレックが停止
します。録画予約が混み合っていない時間帯にやるのが吉ですね。ダビングが完了すると
あとはレコーダー側の録画タイトルとして扱えますので、
ネット機能の取扱説明2/DLNA対応機器にタイトルを配信する|RD-Style|ブルーレイ・DVD|REGZA : 東芝:
これまたメーカーサイトを参考にネットdeサーバーHD機能を有効にします。MACアドレス
フィルタリングをかける場合は、再生に使うDLNA対応機器のMACアドレスをこちらで
登録しておく必要があります。PCだとLANのMACアドレス・スマートフォンだとWi-Fiの
MACアドレスという感じです。また、デジタル放送の再生にはDLNAでもDTCP-IP対応が
必要となりますので、機器や再生ソフトの仕様を確認しましょう。

PCでの再生はDTCP-IP対応DLNAクライアントソフトが必要となります。メーカー製PCだと
プリインストールされていることがよくあり、市販のDLNAクライアントソフトだと


アイオープラザで販売されていたDiXiM Digital TVなどが該当します。こちらのソフトを
インストールしたノートPCより再生してみると、

このように番組リストが表示されて見たい番組を選択すると

問題無く再生出来ます。無線LAN経由で見る場合はIEEE802.11nに対応したルーターや
PC/USBなどでの子機を組み合わせたほうが安定して再生出来ますね。というよりは
11bでは完全に無理で11a/gでは試したことがないので分かりませんが、実際の回線速度
で言うとちょっと厳しいかなと思っただけではありますが。ソフトを別途入れて見る場合に
必要なマシンスペックはソフトの仕様を確認してください。DLNAを使うと、レコーダーが
設置されているテレビの前にいずとも録画タイトルを自由に再生出来るようになるので、
使い始めるとかなり便利です。最近は防水タブレットでも対応しているものがありますし、
これを使えば入浴中も録画番組を再生して楽しめますしね。

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