~ は じ め に ~
この度、この製品のレビューアーに選出され、大変驚いています(ウルトラブック限定だったから応募者が少なかったのでしょうか!?)。初めてのプレミアムレビューですが、頑張ります。
さて、私が応募時にも記入した「この製品でやってみたいこと」は、地デジチューナー内蔵テレビで録画したテレビ番組をこの製品によりデジタル化し、
(1)家の外に持ち出してウルトラブックで観たい
(2)テレビ本体でなく外部で保存、整理したい
というものでした。また、私はジグソーの中ではITリテラシーはかなり低い方だと思っています。そんな私でも使える商品か、使い易いかもテーマにしてレビューを進めていきます。
~ レ ビ ュ ー の 流 れ ~
1.開封、外観、第一印象
2.セットアップ
3.地デジチューナー内蔵テレビからウルトラブックへのテレビ番組の出力と録画
4.実際の活用
5.良かったところ、改善してほしいところ
~ 本 篇 ~
1.開封、外観、第一印象
今回、製品はI-O DATAさんから直接送られてきました(zigsowさんから来ると思っていたいのでちょっとビックリしました)。送られてきた箱が思っていたより小さいなあと思いながらさっそく開けてみました。
そして製品の箱を空けていざご対面!
外観は写真のとおりで、「思ったより小さくて軽い!」、「デザインはシンプルでなかなかよい!」というのが第一印象でした。(写真の携帯電話は大きさの比較用で特に意味はありません。)なお、製品のスペックや付属品については割愛させていただきます。
2.セットアップ
まずは、セットアップをしていきます。今回私が使用するウルトラブックは、男なのにこの色?と毎度突っ込まれながらも愛用している「ASUS ZENBOOK UX21E(さくらピンク)」です。
付属の「セットアップガイド」に則り、サポートソフトCD-ROMをインストールします。インストールに際しては、ZENBOOK にはドライブがないため、I-O DATAさんのブルーレイディスクドライブ「BRP-UP6」を利用しました。
CD-ROMを入れて、コンピュータ変更の許可をすると、インストールウィザードが現れます。まず、製品のドライバをインストール。10秒ほどで完了します。次に、「I-O DATA HD Video Capture2」。これも30秒ほどで終了します。最後に、「PowerDirecter 9 for I-O DATA」。こちらは使用許諾確認、ユーザ情報入力、インストール先の選択がありますが、その後3分弱で終了します。ここまで5分くらい。極めて簡単です。(「PowerDirecter 9 for I-O DATA」は、今回の私の用途では不要と分かっていましたが、セットアップガイドのとおりとりあえず入れてみました。)
次に、製品をパソコンに繋ぎます。このUSBケーブルは付属品として同梱されていました。これも繋ぐだけで楽勝。
最後に、製品と地デジチューナー内蔵テレビを繋ぎます。ちなみに私のテレビは日立の「L32-HP05(B)」です。いざ!、と意気込みながら気付いたことが2点。別売りの「D端子ケーブル」を準備していなかったこと、そして、そもそもこのテレビの出力にはD端子がなかった!ということ。これで若干あたふたしてしまいました。が、気を取り直して、映像ケーブル(黄色)とオーディオケーブル(赤、白色)でもいけるはずと、それぞれ繋ぎました。
これでウルトラブックのデスクトップ上の「I-O DATA HD Video Capture2」を起動して、テレビの電源を入れる。さあ、これでテレビの映像がウルトラブックに映るはず。
ところが、…あれ!?
青い画面が「入力信号なし」と仰います。リテラシーの低い私はこれでパニックです(!)。夜中なので知人に相談するわけにもいかず、セットアップガイドを見て、テレビの説明書をクローゼットから引っ張り出してきて、ソフトのヘルプを見て、と30分以上格闘し、ようやく道が開けました。D端子がなくてそれを使わなかったゆえに、ウルトラブック側で入力先の設定が必要だったのです(入力先を「コンポジット」に指定)。これでテレビの映像がUltrabookに映りました!音声も聞こえました。まさに「ふぅ~」と一息。
後で落ち着いて見てみると、確かにセットアップガイドに、このケースであれば「…入力先を指定してください。」と書かれていました。こんなことも分からず情けない限りですが、ちょっと分かりにくいなあ、とも。こうしてようやくセットアップが完了。恥ずかしながら、ここまでで1時間以上かかってしまいました…。
3.地デジチューナー内蔵テレビからウルトラブックへのテレビ番組の出力と録画
(1)テレビ番組の出力
上記2.の流れで、テレビの映像がウルトラブックに映り込みます。
テレビに映っている映像をそのまま映し出すかたちで、テレビのチャンネルを変えるとつれてウルトラブック側の映像も変わり、テレビの電源を切ると、ウルトラブック側の映像も消えます。ここで触れておくべきは、ウルトラブック側の映像、音声ともテレビからワンテンポ遅れることと、画質が劣化することです。この辺り、なにかチープな感じが否めませんでしたが、「キャプチャ」だからそういうもの、なのですよね。ただ後者については、D端子があればそうならないのだと思います。
(2)テレビ番組の録画
テレビ番組の録画は、(1)の状態でウルトラブック側で、「I-O DATA HD Video Capture2」の録画ボタンをクリックするとスタートし、(1)同様にテレビ側から出力しウルトラブック側に映り込んでいる映像をそのまま録画することになります。停止ボタンクリック、あるいはテレビの電源を切ると停止します。
録画されたデータは「emgファイル」という形式で保存されます。テレビ番組については、このファイル形式は変更できないようです。また、録画中にチャンネルを変えると、テレビからの出力の信号が変わるため、自動的に違うファイルとなって保存されます。
予約録画は、ウルトラブック側で時間の設定はできますがチャンネルの設定はできず、予約した時間にテレビに映っている映像を録画する、ということになります。ここでも同じく予約録画実行中にテレビの電源を切ると停止します。
(3)すでにテレビで録画した番組の録画
地デジチューナー内蔵テレビで録画して、テレビで保存している番組の録画(つまり「ダビング」)も同様に簡単にできます。テレビ側で保存している番組を再生すればウルトラブック側にその映像が映り込むので、それを(2)と同様に録画するだけです。ここでも同じく、予約録画実行中にテレビの電源を切ると停止します。
4.実際の活用
それでは、冒頭に書いたニーズに沿って活用してみます。…ところが、結論から言うとこの用途ではかなり難がありました。その理由も含め書いていきます。
(1)テレビ番組を家の外に持ち出してウルトラブックで観たい!
私は無類のテレビ好きなのですが、仕事が結構忙しく、平日のテレビ番組はテレビに録画し溜めておき週末にまとめて観る、というのが習慣になっています。ところが、このところ家の事情でほぼ毎週週末に実家に帰らなければならず、週末は実家で過ごす時間が長くなっていました。そこでこのニーズが出てきたわけです。
試しに先週末にやってみました。結果、確かに実践できます。それは便利です。ただ、正直、結構面倒だなと感じてしまいました。理由は主に2点で、
①ダビングをするのに時間がかかる
②他のアプリでは再生できず、また再生するには製品本体を携行しなければならない
ためです。
①は、前述のとおり保存した番組を再生して録画するため、元の番組と全く同じ時間がかかり、かつその間テレビ、ウルトラブックを常時動かしていなければならないわけです。
②については、テレビ番組はコピーワンス信号(複製を防止する信号)を含んでいるため、他のアプリ(Windows Media Player等)では再生できず、「I-O DATA HD Video Capture2」を使わなければなりません。また、このソフトでファイルを再生するには製品本体を繋いでおかなければならない仕様となっており、つまり、この製品をPCとともに常に持ち運ぶ必要があるわけです。この機動性の低さはちょっと予想外でした。とはいえ、慣れれば大丈夫な気はするので、徐々に使っていきたいと思います。
(2)テレビ番組をテレビ本体でなく外部で保存、整理したい!
(1)に書いたように、私は毎週かなりのテレビ番組を録画するので、テレビの保存容量が不足しがちです。ひどい時は観る前に消してしまうこともありました。また、将来まで残してまた観たいなと思うものや気に入ったシーンもありましたが、整理せず消してしまっていました。そこで、今回この製品を使って外部で保存、整理をしていきたいなと思った次第です。
ところが、これも一筋縄ではいきませんでした。(1)でもあったように、テレビ番組はコピーワンス信号を含んでいるため、録画したシステム環境のみでしか再生できないのです。つまり、デジタル化したファイルを好きに管理はできても、再生するとなると基本的に録画をしたPCでなければならないわけです。テレビ番組や好きなシーンのみをデジタル化してPCやその他の媒体等で整理、管理できるのはとても便利ですが、いざそれを観たいとなると他のPC、他のアプリで利用できないのはちょっと制約が大きいなと感じました(これは製品の問題ではないのでしょうが)。
なお、これらに関する注意はヘルプにも書かれていました。
5.良かったところ、改善して欲しいところ
(1)良かったところ
・セットアップが簡単(私はかなり手間取りましたが)
・録画やダビングも操作自体は簡単で、特長のとおり、アナログのものを容易にデジタル化できる
・それにより、かさばるものをコンパクト化でき、すっきり整理、管理できる(これにより、元のものは捨てられるのでは?)
・録画した番組が手軽に持ち運べる(Ultrabookならさらに手軽です!)
(2)改善して欲しいところ
・全体的に説明が不親切
―もともとある程度知識のある人を指向しているのか、初心者には分かりにくい(そもそも何をする商品なのか、ソフトの細かい設定に必要な用語の意味や違い等)
―セットアップガイドが簡易すぎる(ソフトのヘルプに委ねるなら、それをもっと強調すべき)
・デジタル化したファイルは意外と容量が大きい(30分で1.5GB程度、これはものによると思いますが)
※以下はあくまで今回の私の用途に限っての話です。
・録画、ダビングするのに同じだけの時間がかかる(ワンタッチ、倍速等の機能があると便利)、また出力側と入力側双方の機器を常時起動しておかなければならない(節電が叫ばれているこの時勢に逆行?!)
・再生するのに製品本体を持ち歩かなければならないのが負担
・録画時に映像の質が下がる(D端子がない環境だからだと思いますが)
・録画中、テレビ側で他の番組が観れない
~ ま と め ~
私の使い方では思ったよりも難点が多く、当初期待したまでの効果を得ることはできなそうですが、本来的な用途(HDVカメラやD-VHSビデオのハイビジョンダビング)で利用すれば、非常に有用性のある製品だと思います。
簡単に高画質で、物量のかさばるものがデジタル化できコンパクトに管理、保管できる。そしてそれらを編集したり、他の媒体とやり取りしたり、再生できるのはとても素晴らしいと思います。手軽に持ち歩いて好きな時に再生できるのは、基本的にドライブのないウルトラブックとの相性もピッタリですね。
以上
ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました。若干的外れな、低レベルなレビューに終始してしまい情けなく思っています。どうかご容赦下さい。最後に、このような私に貴重なレビューの機会を与えて下さったzigsow様、I-O DATA様、ありがとうございました。
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