レビューメディア「ジグソー」

更にパワーアップ、少し重たいけれどノートPC並の性能のスレートPC!

今回「ONKYO TW3A-A31C77H 週刊アスキー × ジグソー 3週連続タイアップレビュー!」のプレミアムレビューをさせていただくことになりました。ジグソー運営事務局様、ならびに週間アスキー様、日本マイクロソフト株式会社、オンキヨー株式会社様にお礼を申し上げます。

プレミアムレビュー当選当初は、「TW3A-A31C77H」という方の機種のレビューを行う予定となっていました。しかし、あまりの人気に予約即日完売、レビュー用機材が間に合わない事態に。それから約1ヶ月、後継モデルであるこの「TW3A-A31C79H」が発売となり、レビューを行える運びとなりました。
TW3A-A31C79Hパッケージ
TW3A-A31C79Hパッケージ


まずはスペック的にこの両機種の主な違いですが、
・メモリ 2GB→4GB
・SSD 32GB→128GB
と、それぞれが増量されています。
前モデルではSSDの容量が少なく、どのアプリケーションをインストールするかなど、そのままの容量で利用するにはやや不満感があるスペックだったようです。そのため、購入された方の中には、ご自身でSSDを換装する方も。とはいえ、いきなり本体の分解・換装は敷居が高く、予算としても本体代以外に出費がかさむというのでは、購入を躊躇されていた方も少なくなかったのではないでしょうか。「TW3A-A31C79H」であればあらかじめ快適に使えるだけの充分なメモリとSSDが搭載されているので、安心して購入できると思います。

【簡素なパッケージ、事務的な本体デザインはもう少し色気が欲しい?】

まずは開封です。パッケージ内容物は本体、AC電源、マニュアル類一式という必要最低限の内容となっています。
パッケージ内容
パッケージ内容


たとえばこれが競合する他社スレートPCですと、本体用のケースが付属していたり、スタンドが付いていたりするモデルもあります。
せっかくの上位モデルなのですから、このような付属品もあらかじめ同梱していただきたいと思う部分も。
なかでも一番気になったのは、付属のAC電源が大きいこと。最近のAndroid搭載のタブレット端末ではUSB給電ができるものが多く、久しぶりに大きなAC電源を見たような気がしました。モバイル前提の端末の場合には、これも小型軽量化していただければと思います。

さて、本体について気になった点をあげると…
・USBポートが1基しかない
本体左側
本体左側

・本体右側にある電源ボタン、ボリュームボタン、Fnボタンが押し込みにくい
本体右側
本体右側

・ポート類がすべてむき出し、ホコリの混入が気になる
・機能しないSIMカードスロットが搭載されているがダミーカードや蓋をするなどの対策無し
本体下部
本体下部

・背面が明らかに業務用端末前提で持ち歩く喜びのないデザイン
背面全体
背面全体


といったところが気になりました。
厳しいコメントかもしれませんが、同程度の金額で販売されている同程度スペックのノートPC「ULTRABOOK」類はみなデザインへの努力も感じさせてくれるため、満足度が高くなっています。モバイル用途の端末で個人用途に販売するのであれば、それらも対抗機種となるわけですから、ある程度はデザインも意識して欲しいです。
本体
本体


【SSDとメモリ増量で高速化?まずはベンチマークを】

電源を入れて本体を起動後、まずはじめにしなければならないのがWindowsアップデート…最近のWindowsは本当にまずはこれ…
長いアップデートが終了したら、続いて付属のウイルス対策ソフト(60日分)をインストールしました。
下準備が終了して無事起動した画面がこちらです。
ホーム画面
ホーム画面


そしてまだ多くのアプリケーションなどを入れるまえにベンチマークを行なってみることにしました。他のプレミアムレビューの方々も利用していらっしゃる、「CrystalDiskMark Nano Pico Edition」を利用しました。スコアはこちら。
ベンチマーク結果
ベンチマーク結果


前モデル「TW3A-A31C77H」でのベンチマークスコアは、他の方のレビューに記載がありますので、そちらと比較するとかなり高速化されているようです。

【やっぱり「PC」…マウスとキーボードが使いたい】

さて、普段利用しているアプリケーションなどをある程度インストール、とりあえず完了した初期設定ですが、やはり画面をタップしての文字入力がイライラしてしまいます。キーボードサイズを最大にしても、どうにもタップしたい場所と実際にタップされる場所にずれが生じてしまうようです。
それでは手描き入力?とも思いますが、これもまあまあの精度とはいえ、快適に文字を入れるというイメージとは少し異なります。また、同じ手書き入力であれば、Android用の「7notes with mazec for android」のほうが快適です。

こうなると、快適な環境で利用するにはマウスとキーボードはやはり必須、という印象でした。
しかし、USBポートが1つしかないので、Bluetoothで使うことが前提のようです。本来はBluetoothを利用するとバッテリーの減りもはやくなるのであまり使いたくないのですが仕方がありません。結果、持ち歩く際の装備は本体とマウスとキーボード、ということになってしまいました。
マウスとキーボードを一緒に
マウスとキーボードを一緒に


後日公開中のWindows8 CP版をインストールしてみましたが、こちらであればスレートPCに最適化されている、という記事などを散見していたものの、実際入れた換装としては「操作性が混在していてまだ使いにくいOS」という印象でした。すべてがタッチパネルだけで快適に操作できること、これを最大限の前提としてスレートPCは設計していただきたいものです。
Win8画面
Win8画面


【モバイル利用はかなり厳しい重量とサイズ、より小型軽量化を】

さて、設定や装備を整えて2日ほど持ち歩いてみました。サイズが普段持ち歩いているバッグにはおさまりきらないので、リュックタイプのバッグに入れるか、エコバッグに入れて持ち歩くことに。
重量がかなりヘビーですので、外でさっと出して使うにはちょっと躊躇します。カフェなどに落ち着いて腰をすえて作業できるなどの場合以外には、出して使うには大きすぎます。

こんなに本体が大きいと取り回しが不便でなりません。
何しろ取り外してタブレット単体でも、ノートPCのようにドッグにつないでも利用できるAndroidタブレットのなかでもわりと重量級の「ASUS Eee Pad TF201

」と、キーボードがない状態で重量が同等、それにキーボードとマウスもあわせて持ち歩くことになるわけです。

女性はどうしても日頃、男性より何かと荷物が多いのは当たり前。よほど業務用で必須でない限りは、より軽量なノートPCか、Androidタブレットを選択してしまうことでしょう。
スレートPC、としての良さを活かすためにも、より小型軽量化を目指していただきたいです。

【とはいえ中身はWindows、ということが最大のメリット】
いろいろ文句だらけになってしまっていますが、とはいえ「TW3A-A31C79H」の最大のメリットは「それでもWIndows」であるということにあります。
AndroidタブレットやiPadでは出来ないことも出来ます。私の場合には、
・iTunesを入れてiPhoneの母艦にできること
・RAW現像が出来ること
この2つが最大のメリットだと感じました。
それから動画閲覧サービス「Hulu」もPCですから機種制約なども関係なく利用できますし、そういう意味では動画閲覧なども様々な形式であっても、そこはWindowsですから、自由に使える、というメリットを感じました。(動画が見やすい液晶かどうかはさておき)

【工夫のために追加購入したアイテム】
今回活用するために購入したものは以下のとおり。
・Bluetoothマウス(タッチパネルの精度がいまひとつで細かな作業がしづらいため)
・Bluetoothキーボード(持ち歩き用)
・USBキーボード(リカバリ時に必用だったので)
・スタンド(簡易デスクトップとして利用するため)
ようするにしっかり活用しようと思うと、ついつい既存のPCスタイルで利用したくなる、というのが結果でした。

【Windows8 をインストールした感想】
さて、せっかくなので公開されているWindows8 PR版をインストールしてみました。
実際インストールして利用すること自体は可能でしたが、そもそものWindows8の操作が、タッチパネルを前提としているといいながら、細かな部分はまだまだ既存のPCと変わらない、という、どっちつかずという印象に。
また、ドライバの相性などもあるようで、当初CP版を入れたときには液晶画面が暗くなってしまう不具合が出てしまい、PR版では今度は治ったものの、設定を引き継がないでインストールしてしまったため、ペイントなども使えない状態となっていまい、もうリカバリ面倒になってしまったので消してWindows7に戻してそれっきりとなってしまいました。
楽しむ以前に、Windows8のいまのところの感想としては「あまりメトロUIには意味が無い」ということ。Windows Phoneで使っていましたが、携帯ならまだしも、PC上であのUIであっても、それはPCとしては使いにくいとしか感じることができませんでした。

【電子書籍読書には体力が必要、液晶の視野角が狭いのも難点】
私は普段から雑誌やコミックなどを自炊してPDFやJPEGに変換、Andoroid端末で閲覧しています。そこで、同じようなスタイルでの利用を行なってみたのですが…結果はかなり酷いことになってしまいました。
「TW3A-A31C79H」の液晶なのですが、視野角がかなり狭いのです。
もちろん、外で使うときに隣から覗きこまれないように、という部分ではいいのかもしれませんが、それ以前に本当にちょっと角度を変えただけで激しく見づらくなってしまうのです。
また、本体そのものの重量もかなり重たいので、気軽な電子書籍端末、というわけにはいきません。家庭内でちょっとソファでごろんとして読みたい、という使い方ですら、この視野角がネックとなって、あまり利用したいと思える状態ではありませんでした。

【現状の利用スタイルは移動可能な簡易デスクトップ】
結果、現状はほぼ据え置きでデスクの上で簡易デスクトップと化しています。つまり、持ち運びではほぼ利用していません。マウスとキーボードを接続し、スタンドに置いてある状態です。
もちろんいざとなれば居間までは持ち歩くとは思いますが、好んでモバイル利用までは至らないような気がしています。
これならノートPCスタイルでタッチパネルも使える軽量PCが発売されれば、そのほうが利用しやすいのでは、と思ってしまいました。

【今後のスレートPCに望むもの】
やはりまずは軽量化、これにつきるのではないでしょうか。各社から今後正式にWindows8対応のそういうデバイスが発表されれていくと思いますが、そうなってこそのスレートPCのように感じました。
また、個人的にはどんなにスレートといっても、何か細かくいじろうとするとキーボードやマウスが必要となってくるのはいただけないなと思います。
タブレット端末ならタブレットだけで完結できるようになればいいのに、とも思います。

30人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (9)

  • Picardさん

    2012/05/29

    レビューお疲れ様です。

    SSDは、SATA3対応みたいですね。
    当初は、SATA2の32GBでしたから、SSDも高速になって良かったですね。

    今後の追記を楽しみにしています。
  • eulerさん

    2012/05/29

    レビューお疲れ様です。

    やっぱりSSDが強化されたのはうらやましいですね。
    私も懐に余裕ができたら128Gくらいには換装したいな・・・

    レビュー追記頑張ってください。
  • cybercatさん

    2012/05/29

    「7notes with mazec for android」お使いですか!
    あれ評判イイんで気になっているんですが、Windows用(mazec for Windows)は法人販売しかないんですよね。
    この端末の標準の手書き文字認識IMEは、そこそこの精度でダメダメではないんですが、解像度の関係か自分には少しマスが小さく、良く濁点が次の文字として認識されてしまいます(ノД`)

    レビュー続き期待してます(^^)v
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