レビューメディア「ジグソー」

まさに欲しかった機能がたっぷりのスピーカー

まずはじめに、ONKYO様、週刊アスキー様、、日本マイクロソフト様、zigsow様、今回は「feel Windowsオープン記念 TW3A-A31C77H DLNAワイヤレススピーカーシステムのセット 」のプレミアムレビューに選出頂き、ありがとうございます。

最近オーディオ関連に興味を持っており、非常に興味ある製品でしたので、TW3A-A31C77Hとあわせがんばってレビューしていきたいと思います。

さて今回のレビューは以下に沿って行っていきたいと思います。

・ファーストインプレッション
 |-開封・添付品確認
 |-外観
 |_接続

・自作オーディオシステムと聞き比べ
 |-比較対象オーディオシステムの紹介
 |-DACの聞き比べ
 |_アンプ&スピーカの聞き比べ

・wifiを使ったワイヤレスでの再生
 |-wifiでの設定
 |_有線との聞き比べ

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ファーストインプレッション
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まずは箱をみてみましょう。



スピーカー単体でもよさそうな説明が入ってますが・・・

内蔵のアンプもよさそうな感じです。

・開封・添付品確認
それでは早速開封してみます。
箱には、

逆さまにして箱をひきぬくみたいな表示があります。

そして箱を開けるといくつかのケーブルやアダプタが入ってました。


左右のスピーカーを接続するケーブルと、電源のACアダプタのようです。


箱にあったイラストのように取り出した状態です。
スピーカーの重みのため、簡単にひきぬけます。

SP7
SP7

スピーカーを取り出すときに落ちてきました。
おそらく横にでも挟まっていたのでしょう。

ここでスピーカーを一つずつ取り出し、外観を見ていきましょう。


・外観
正面
正面

正面サランネット無し
正面サランネット無し

右スピーカー正面下部
右スピーカー正面下部


アンプが内蔵されている、右スピーカーには色々な端子が付いてます。
正面下部には、左から
  ・ヘッドホン端子
  ・入力切換つまみ(wifi、external)
  ・バスつまみ(低音調整)
  ・トレブルつまみ(高音調整)
  ・電源兼ボリュームつまみ(左いっぱいに回すと電源OFF)

となってます。

背面
背面
右スピーカー背面
右スピーカー背面

下段の左から
  ・デジタル入力(光オーディオ)
  ・デジタル、アナログ入力切り替えスイッチ
  ・アナログ入力
  ・拡張用サブウーファー出力端子
上段の左から
  ・WPS接続開始ボタン
  ・ACアダプタ接続端子
  ・左スピーカー接続端子

となってます。

右スピーカーの背面パネルは放熱板を兼ねてますとの表記があります。
内蔵アンプの放熱用でしょうか?あまり熱くなるようなら壁から少し離す必要がありそうですが、どうでしょう?


・接続
それではつないでみましょう。
まずは左右のスピーカの接続です。
接続には付属のケーブルを使用します。


端子の付いてないケーブルの先は皮膜を剥いて(切り込みは入ってます)中の線は撚っておきます。

付属ケーブルで接続した様子です。

次にPCと光ディジタルオーディオケーブルで接続します。

特に問題なく差し込むだけでOKです。
ただし、入力スイッチはデジタルになってることを確認しておきます。

接続はこれだけです。簡単ですね。それでは自作のオーディオシステムと聞き比べをしていきます。


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自作オーディオシステムと聞き比べ
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・比較対象オーディオシステムの紹介

今回は自作のオーディオシステムとの聞き比べを行いたいと思います。
まずスピーカーは組み立てただけですが、FOSTEXのFE87E搭載スピーカー


アンプはこれに付属していたLXA-0T1にMUSES01に換装したもの



DAC(デジタル・アナログ・変換)部分には


及び


を使います。
DAC9018Sは32bit、USB-SPDIF-ISOLATOR(以下USB-DAC)はPCM2704を搭載しているので24bitになります。
DAC9018Sの出力は電流出力なので普通のオーディオ信号に変換するためのIV差動合成基板でオーディオ出力します。

・DACの聞き比べ
まずはじめにDACの聞き比べを行います。


なお以下の聞き比べは測定機を使ってるわけではなく私の耳が判断基準なので10人が同じ環境で聞いて全く同じ判断をするとは限らないことを念頭においておいてください。


最初の構成はこれ
1)
PC->USB-DAC->DAC9018S->IV差動合成->LXA-0T1->FE87E
PC->USB-DAC->DAC9018S->IV差動合成->LXA-0T1->FE87E


さすがに32bitでジッタ等の補正が入ってるだけあっていい音です。
これと他の手持ちのアンプ等の聞き比べはDAC9018Sのレビューで更新しながら追記していきます。

次にPCから直結の構成です。
2)
PC->DAC9018S->IV差動合成->LXA-0T1->FE87E
PC->DAC9018S->IV差動合成->LXA-0T1->FE87E



PCからのSPDIFによるデジタル出力時にどのような処理がされてるか分らないのでなんともいえませんが、USB-DACの時と差はほとんど感じられません。
若干直結した方が私個人的には好きな音ですが、これは人によっては逆になるかも・・・
これはほとんど差がないように思います。

次に自作DAC部分を排除してPCとGX-W100HVを直結します。
3)
PC->GX-W100HV
PC->GX-W100HV



これはスピーカーによる部分が大きい気もしますが、はっきりと音が違います。
ただ、音の力強さ、低音、高音の再現はいいのですが、音の滑らかさというのかざらつき感がさっきより若干感じられます。
こっちをたてればあっちが立たないみたいに、ちょっともどかしい感じです。


3)の構成ではDACだけでなくアンプ、スピーカーも変わってるのではっきりとは言えませんが、DACに限って言えばやはり24bitの音。32bitの音の滑らかさというか聞き心地にはかなわないようです。
でも総合的には1)、2)の構成より3)の構成の方がいいという判断が多くなりそうです。


・アンプ&スピーカの聞き比べ
次に1)の構成でスピーカーを本レビュー品に変えてみます。
4)
PC->USB-DAC->DAC9018S->IV差動合成->GX-W100HV
PC->USB-DAC->DAC9018S->IV差動合成->GX-W100HV



びっくりです。スピーカーの性能が違うのはわかってましたが、今までと明らかに低音、高音の再現力が違います。
力強く、それでいて素直な音、さらに聞いてて疲れないという感じでしょうか?アンプ、スピーカーと両方変わってるのでどっちがどれほど、みたいな判断はつきませんが恐らく大半の人が今までの構成で最高の音と判断できるくらいの差が出てるように思います。
32bitで変換、補正された音がこのスピーカーで出力というのが私の手持ちのシステムでは最高の組み合わせではないでしょうか?

まとめると
4) > 3) > 2)、1)
という順位でしょうか?
手持ちに32bitDACがあったので4),3)の構成に差が出てしまいましたが、32bitDACはまだまだ出始めなのか少ないので特殊な環境と位置付けてもいいかもしれません。

なのでピュアオーディオで数十万、数百万かけてるシステムは別として、現時点ではスピーカー、アンプ、DACも一般の方の使用には十分なスペックではないでしょうか?
私個人的には十分満足できる音だと思います。


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wifiを使ったワイヤレスでの再生
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本レビュー品で最も興味深いwifiを使ったリモート再生機能を試していきます。
端末側設定、再生方法に関しては


TW3A-A31C77H側でレビューをしていきたいと思います。

・wifiでの設定
まずは本機種をwifiで使えるように設定します。
無線親機のWPS(Wi-Fi Protected Setup)を使って登録します。

無線親機のWPS機能が有効になってることを確認し、親機のWPSボタンを押して受け入れを準備します。
次に本スピーカー背面のconnectボタンを押して登録を開始します。


今回私はBuffaloのWHR-G301Nを利用していました。
AOSSの際には登録中だけ無効になるMACアドレス制限がWPSの際も無効になるものだと思い込んで、それに気付くまで若干時間がかかりましたが、それ以外はボタンを押すだけなので簡単に設定ができます。
ちなみに一度設定が完了すると次からは電源を入れるだけで自動的に無線につながります。

しかし、設定も電源LEDのランプだけがたよりなので、本当に設定できたのか?とか電波届いてる?って思いながら設定したので、ここはwifi用LEDを別でつけるとかLEDの色が変わる等の仕組みは欲しかったです。

あと、上記にあるようにMACアドレス制限をかけてるルータに登録する際にはMACアドレスを調べる手間もあるのでどこかにMACアドレスは書いててて欲しかったのと、WPSだけではなく、手動で登録できる仕組みも欲しかったですね。


・有線との聞き比べ
さて、それでは早速鳴らしてみます。
再生に関しては


こちらを参照してください。

さて、いざ鳴らしてみると、”おお!本当に鳴ってる!!”という感動があります。
しかし、すぐに若干違和感が・・・

”さっきまで聞いてた音ってこんなのだったっけ?”

仕様書を見ると・・・

ワイヤレス再生対応フォーマット
 ・
 ・
 量子化ビット 16bit
 ・
 ・

え?
DLNAってそんなもん?
ワイヤレスで便利なのですが明らかに音が違います。
聞き比べでスピーカーの実力がわかってただけに残念です。

そうなると
5)
TW3A-A31C77H->USB-DAC->GX-W100HV
TW3A-A31C77H->USB-DAC->GX-W100HV


USB-DACはマッチ箱程度の大きさで24bitのデジタル出力ができるので、この構成を作って聞くのがリビングオーディオとしてはいいのかもって思います。

次に無線の電波について簡単にみてみます。
簡易ネットワーク図
簡易ネットワーク図

上図が我が家の簡単なNW構成図になります。
スピーカーを各階に持っていって聞いてみます。
無線の電波の強さは並といったところでしょうか?
2Fに無線親機、1F、3Fにスピーカーを持っていった時、部屋によっては音が飛ぶ、再生が止まるといった現象が起きます。

私の場合、2Fのリビングに本スピーカーを設置し、1FのNASから音楽を再生するという形で利用していますので電波的な問題は発生していません。
また、スピーカーがワイヤレスなので、置き場所にそれほど制限がないため、レイアウトは自由度が高く感じます。
さらに、本格的に音楽が聴きたい場合は5)の構成を構築し、DAC経由で聞くかCDプレイヤー等を直結して聞く形になると思いますが、BGMとして音楽をとりあえず流しておきたいなんて場合などには最適です。音楽を聞くというスタイルが生活に浸透しているとますますありがたみを感じます。


最後に、本品はコンセプトも非常に面白く、機能的にもあったら便利!と思うような機能がはいっていて、まさに求めていたスピーカーでした。
しかし、スピーカー性能も良いだけに、wifi再生に関するところで残念に思う所が目につきました。
特にこの性能なのにDLNAで再生すると量子化ビット16bitは残念なところです。
ですがDLNAサーバに保存してある大量の音楽データをPCに限らず、iPodやスマートフォンからも制御できるのは大きなメリットではないでしょうか?


DLNA環境があり、それを活用できるオーディオシステムが欲しい。たまにはCDプレイヤーもつないで聞きたい。といった人には是非試して欲しいスピーカーだと思います。


******************************************
※なお本レビューの聞き比べはあくまで素人の耳による判断です。できるだけ客観的に判断したつもりですが、個人差や音の好みに左右されるところはあると思いますので、あくまで参考程度としてください。
また、本聞き比べで使用したUSB-DACやDAC9018Sは工作品ですが、市販品にも同じICを使ったDAC製品は多々あります。興味がある方は市販品の仕様書等で確認されるといいかと思います。

コメント (12)

  • リーダーさん

    2012/05/02

    レビューお疲れ様です(^^

    やはり自作DACをかませると全然違ったのですね!
    すっごく気になってたレビューだったので
    楽しみにお待ちしておりました!
    無線での再生は音質が下がるってのは
    仕方ないといえば仕方ないのかもですけど
    ちょっぴり残念でしたね。
    同じスピーカーから音が出ているだけに・・・(^^;
    レビュー良かったです!
  • atsuo@tokyoさん

    2012/05/02

    レビューお疲れ様です。

    やはり本品はワイヤレス環境に大変期待を寄せている製品ですが、本格的に音を楽しみたいという人にはちょっと物足らないって感じでしょうか。

    私なんかは BGMとして音楽をだらだらとかけている的な聴き方しかしないのでかなり良さそうです。

    ただ、ワイヤレスというので勝手に左右スピーカーも独立して無線内蔵されているのかと思っていましたが、スピーカー間はケーブル接続だったのですね。

    左右が完全に独立してしまうとコスト上昇と別々に ACアダプタが必要になるというデメリットもありますが、電源ケーブル以外線が出ずに設置場所が自由になるメリットの方が私は魅力的です。

    同価格帯で左右完全独立は出てこないかなぁ。
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