純米大吟醸 積善GINZA(せきぜん)のレビュー担当させて頂けることとなりました。
私は日本酒について
週1ぐらいのペースで楽しむ
特に美味しい食事と合わせることが多い楽しみ方をしています。
レビューする純米大吟醸 積善GINZAも同様に実施していきます。
まずは純米大吟醸 積善GINZAのパッケージなどを確認していきましょう。
深い青いパッケージで、文字印刷などがありません。
一見何のパッケージなのかが全くわかりませんね。
中身がきになるアプローチってことでしょう。
純米大吟醸 積善GINZAのボトルはりんごがあしらわれた
可愛らしいデザインになってます。
「積善」の文字が独特のフォントになってますね。
何もおつまみ無しで単純にいろんな温度で試してみます。
日本酒には温度により、呼び方が様々あります。
呼び方には地域や酒蔵、お酒屋さんや料理屋により若干違ってきますが
日本酒版ソムリエ、唎酒師(ききざけし)による分類では下記のようになります。
5℃ 雪冷え★
10℃ 花冷え
15℃ 涼冷え
20℃ 冷や(ひや)★
30℃ 日向燗
35℃ 人肌燗
40℃ ぬる燗
45℃ 上燗
50℃ 熱燗
55℃ 飛び切り燗★
上記全ての
温度測定しての評価では細かくなりがちになり評価がわかりにくくなるのを防ぐのと
家庭で日本酒を楽しむのに温度測定せずとも
体感しやすい温度を想定して
冷蔵庫に半日入れて冷やした5℃ 雪冷え
常温の20℃ 冷や(ひや)
熱燗よりもずっと温めた55℃ 飛び切り燗 の
3種類で味わいや香りをレビューし
まとめると下記のようになりました。
【5℃ 雪冷え】
香りが濃厚になり、コクが深くなります。
メロンのような甘味が中心にあり
ピリピリしたアルコール風味もあまり感じません。
最初が甘い印象なのですが、くどくなく
すっきり引いていく後口に仕上がってます。
【20℃ 冷や(ひや)】
ピリピリと日本酒らしいアルコールの味わいが口の中に広がります。
それでもよく嗜む辛口と比較しても飲みやすい。
香りは少ない印象。
後口がスラリとほぼ残らない。
甘めが前に出ている。
【55℃ 飛び切り燗】
雪冷え、冷やと比較してまるで別のお酒に化けます。
とっても辛口になり
湯気と共にアルコールが喉の奥や鼻の奥を刺激するので
むせます。
とっても飲みにくくなってしまいます。
辛口の日本酒にはよくありますが、これは飲むのが辛い。
冷やすと甘口が前にでた、辛口のようではない印象なのですが
温めるほどに辛口が顔を出して、飲みづらくなります。
これは冷蔵庫に冷やす、5℃ 雪冷えが飲みやすいタイプの日本酒になってますね。
お刺身とは合わないようです
日本酒はやっぱりお刺身と頂きたいものです。
個人的な意見ではありますが、日本酒単体で楽しむよりも
美味しいおつまみ、肴と共に味わうのが日本酒の楽しみ方と考えております。
ということで、お刺身に合うのかを確かめてみました。
【5℃ 雪冷え】
純米大吟醸 積善GINZAの甘さがお刺身の甘さと喧嘩しちゃってます。
甘さの主張が激しすぎて、お刺身とは合わない印象。
【20℃ 冷や(ひや)】
甘さは少なくなり、日本酒らしいアルコールのピリピリした印象で
お刺身と合うように思えたのですが
後口にホロリと甘いのが残ってしまう印象なので
スッキリとさせたい油の乗ったお刺身の場合は、後口くどくなる印象。
【55℃ 飛び切り燗】
まず飲みにくいので、お刺身と合わせるというよりも
口に含んでから、飲むまででそれどころではないところ。
合う、合わないはちょっと評価できかねますね。
んんー、結論
お刺身には合わない銘柄のようです。
何と合わせるのが最適なのでしょうか。
これは困った。
冷蔵庫で冷やして、ワイングラスで楽しみましょう
冷蔵庫で冷やして飲む
雪冷えが純米大吟醸 積善GINZAの良さを表現できるってことはわかりました。
次は飲み方です。
日本酒もそうですが、お酒は
器が違えば、味・香りが変わってくるのです。
ソフトドリンクではそう感じること少ないかもしれませんが
アルコールのたぐいは何故か、器で左右されるってこと多いのですよね。
冷蔵庫で冷えた液体なので
お猪口よりもガラスのお猪口が似合いそうと考えたのですが
せっかくの香りを発揮させたいので
こちらのグラスで確かめてみました。
もともとはベルギービールの香りを堪能するための専用グラスなのですが
純米大吟醸 積善GINZAでも香りを堪能できるんじゃないか
という考えからです。
ワイングラスではないのは、形がチューリップのため
グラス内に香りが留まりやすいからなのです。
手のひらで包むようにしてクルクル回してあげると
香りがほんのり立ってきます。
それでいて飲みやすさは変わらないので
お猪口よりもワインのようなこの飲み方が抜群ですね。
食後のデザートと共に味わう、スイーツ日本酒
日本酒に合いそうな焼き魚やお刺身、オクラを湯がいたものなどを
合わせてみたのですが
結論から、純米大吟醸 積善GINZAは食事に合いません。
甘い日本酒のためどうしても食材と喧嘩しちゃいます。
なので、食事に合わせるのを諦めて
食後に一緒に楽しめるスイーツ日本酒として
組み合わせを考えてみました。
まとめるとこのようになります。
【1位】
おはぎ
ちょうどレビュー時期がお彼岸なこともあり
たまたまデザートをおはぎ楽しんでいたのですが
おふざけ感覚で合わせてみたら、あんこの甘さを抑えてくれて
スッキリした純米大吟醸 積善GINZAの甘さに差し替えてくれます。
何個でもおはぎを頂けるようになってしまい
かえっておはぎ消耗が激しくなってしまう、面白い組み合わせになりました。
【2位】
アイスクリーム
ちょっとお高いアイスクリームのように
アルコールがほんのり香る上等なものにグレードアップします。
なので、高級アイスクリームよりも、格安なラクトアイスの方が
相性がよろしいようです。
多少の温度差でアイスがとろけるのも面白いですね。
【3位】
チョコパイ
これもお遊び感覚で確かめてみたら、意外にもということで
この順位です。
純米大吟醸 積善GINZAがリキュールのような感覚で
チョコレートと合います。
なんだか高級チョコパイにグレードアップしました。
その他にもシュークリームにも合いました。
どうやら純米大吟醸 積善GINZAは食後のデザートと共に楽しむのがぴったりな日本酒のようですね。
スイーツと合わせて楽しい日本酒なんて
私は初経験なのです。
また勉強させて頂きました。
北のラブリエさん
2017/10/07
れいんさん
2017/10/07
ウイスキーと白い恋人
たまらんですたい