レビューメディア「ジグソー」

小さい体の出来るヤツ。NUCはどこまで楽しませてくれるか!

 

今回のレビューではインテル製の小型PCであるNUC(Next Unit of Computing)からNUC5i5RYKを検証していきます。

NUC5i5RYKは、Coreシリーズ第5世代のCore i5 5250Uを搭載し、M.2規格のSSDを使う事で小型化(薄型)を果たしたモデルです。

更新: 2015/12/12

開封&付属品チェック

 

 

 

この中にパソコンが入っているとは思えない小ささです。

 

 

箱自体は大体CDケースと同じ底面積です。

 

開封してみると、すっぽりとNUCが収まっていました。アップル製品に近い感じですね。むだな緩衝剤がないのは好感が持てます。

箱の中身一覧です。

スタートガイドやセキュリティソフトの宣伝に加えてACアダプタやVESAアダプタ(モニタの裏側に付けるためのアダプタ)が入っていました。Core i5のシールもありますね。

電源アダプタやスタートガイドは世界各国に対応できるものが入っています。箱に記載された文字も英語だったのでおそらく各国共通仕様にしてコストダウンしているのでしょう。 

 

 

 

 

 

 

 

更新: 2015/12/12

組み立てからインストールまで30分

インテル製のNUCは購入して来たままでは使えません。

 

最低限メモリとSSD(M.2規格)の組み込みが必要ですし、モニタやマウス・キーボードが必要になります。

 

組み込みと言っても5分もかからないほど簡単に組み立ては終わります。

底面の足になっているねじを外すと、マザーボード(基盤)が露出するので、スタートガイドにそって取り付けるだけです。

 

今回使用したメモリとSSDは以下の二つです。

メモリは2スロットありますが、今回は1枚だけ使用しています。どちらのスロットでも問題はなさそうです。

取り付けも、スリットにメモリの端子を差し込んで下に押すだけです。

 

一方、SSDは若干わかりづらいです。

M.2規格にはいくつか長さのバリエーションがあって、それにNUC5i5RYKでも対応できるように取り付け用のねじがずらせます(写真の基板下部の穴)

今回は最も短いタイプのSSDを使ったので一番左の穴をつかって接続しています。

組み立て後です。

実は、メーカー仕様では接続できないはずのSATA端子があります(青いソケットと直下の白いソケット)が、これはNUC5i5RYKより厚く2.5インチディスクに対応したNUC5i5RYHと同じ基板を使っているからではと推測しています。

共通仕様にすることでコストダウンをしているのではないでしょうか、実に合理的です。

 

 

 

NUC前面

USB3.0がニ系統とヘッドフォン&マイク端子があります。オレンジのUSB端子は常時通電しているので、スマホの充電などに便利です。

 

NUC背面

左から電源端子、MiniDisplayport、LAN端子、USB3.0 2系統、Mini HDMIです。

上部のスリットは排熱用です。

NUC側面

排熱用のスリットが左右に空いています。

 

今回はMini HDMI-HDMI変換ケーブルを使って画面出力しています。

OSインストールはわずか15分!

組み立てが終わると、次はいよいよOSのインストールです。今回はWindows8.1を主に使っています。

NUC5i5RYKには光学ドライブがないので、外付けDVDドライブを使ってOSをインストールしました。

 

 

Windows8.1のインストールは15分ほどで終わりました。

しかし、OSのインストールが終わってもまだ使い始めるには足りません。

 

 

有線・無線LANやGPU(画面出力)などのドライバをインストールが必要ですが、このままではインターネットにも接続できないので、先に別のパソコンでダウンロードしておくことが必要です。

 

 

更新: 2015/12/12

ベンチマークで肩ならし

まずは定番のエクスペリエンスインデックスです

 

 

 

基本スコアは最低スコアのデスクトップグラフィックパフォーマンスなので高く有りませんがその他は6台後半以上と中々の好スコアです。

ゲーム用グラフィックスが6.6なのは期待できるのではないでしょうか。

定番の3DMarkです

 

 

CINEBENCHは3DCGを使ったベンチマークです。さすがにノート向けのCPUなのでCGは苦手なようです。

GPU(HD Graphics 6000)の方はGT620(三世代前のエントリーモデル)よりは高性能なようです。

 

今回はゲームでの使用なので、ゲーム系ベンチマークの代表格であるFFXIVベンチマークです。

 

Direct X9 高品質 ノートPC

Direct X11 高品質 ノートPC

ノートPCの高品質向け設定でも快適な動作は難しそうです。

 

 

更新: 2015/12/20

課題レビュー1 WoT、WoWs

今回検証するゲームとして選んだのはまず、World of Tanks とWorld of Warshipsです。

どちらもWargaming社がリリースした多人数参加型のオンラインゲームです。

 

WoT

インストールした状態ではグラフィック設定が標準設定となっており、15~20fpsほどでした。

そのままの状態ではプレイしづらかったので、低設定にしたところ、快適にプレイできました。

 

戦闘が激しくなったり、同時に画面に出る戦車が増えると20fpsほどになる場面もありました。

 

WoWs

インストールした状態で30fps=45fpsほど出ていたので十分快適にプレイできました。

 

 

水面の設定を落とすとさらに快適にプレイできそうです。

 

World of Tanks、World of Warshipsともに、プレイ中はファンが高速回転していましたが、騒音は大きくなく、ゲームの音声にかき消される程度でした。

天板を触ってみてもほんのりあたたかな程度でした。

更新: 2015/12/20

課題レビュー2 SteamでNUCはゲーム機になれるか

Steamでプレイしているゲームの検証を行ってみました

 

Project Nimbus

KickStarter でクラウドファンディングを成功し、現在Steamで早期アクセス中の、タイGameCrafterTeamによるロボットアクションシューティングです。

 

某ネクストだとかACだとかを思い出すゲームでお気に入りなのですが、起動はするものの進行できないエラーで検証できませんでした。

 

推奨スペックは、

    • OS: Windows Vista/7/8
    • プロセッサー: Intel Core 2 Duo
    • メモリー: 2 GB RAM
    • グラフィック: ATi HD5750 {Any card that support Shader Model 3.0 shall be able to run the game)

となっており、GT650Mを搭載したMacbook Proでは快適にプレイできているのでグラフィックの性能がたりないのではと考えています。

 

 

・Skullgirls

Lab Zero Gamesが制作した、スピード感とデコ調のイラストが魅力の2D格闘ゲームです。元々はコンシューマ機で発売されたものですが、Steamで移植されたものを今回試してみました。

最低要求スペックは以下のとおりです

  • OS: Windows XP, Window Vista, Windows 7, Windows 8
  • プロセッサー: Dual-core CPU
  • メモリー: 2 GB RAM
  • グラフィック: Intel HD3000
  • DirectX: Version 9.0c
  • ネットワーク: ブロードバンドインターネット接続
  • ストレージ: 2 GB 利用可能

 

実際プレイしてみても特に問題なく、売りにしているスピード感あふれるプレイが可能でした。

 

・Never Alone

イヌイットの伝承をもとに2014年に制作されたパズルアクションゲームです。

要求スペックは以下のとおりです。

最低スペック:

    • OS: Windows 7
    • プロセッサー: Intel Core 2 Duo E4500 @ 2.2GHz or AMD Athlon 64 X2 5600+ @ 2.8 GHz
    • メモリー: 2 GB RAM
    • グラフィック: GeForce 240 GT or Radeon HD 6570
    • DirectX: Version 9.0c 

推奨スペック:

  • OS: Windows 7 or newer
  • プロセッサー: Intel Core 2 Quad Q9550 @ 2.8 GHz or AMD Phenom II X4 955 @ 3.2 GHz
  • メモリー: 4 GB RAM
  • グラフィック: GeForce GTX 650 Ti or Radeon HD 7790
  • DirectX: Version 9.0c
  • ストレージ: 3 GB 利用可能

新しいゲームだけに要求スペックを見るに、それなりに高そうです。

I5 5575Uに内蔵されたGPU Intel HD5500はベンチマークから見ると、GT240とほぼ同等かやや劣るくらいですが、プレイ自体は快適なものでした。

ゲーム進行でひっかかりもなく、快適にプレイできるのはこのあたりのゲームまでではないでしょうか。

 

・Distance

 

DistanceはRefract Studioが現在Steamで早期アクセスできる3Dレースです。

要求スペックは

最低:

    • OS: Windows 7
    • プロセッサー: Intel Core 2 Duo 2.3 GHz or AMD Athlon X2 2.5 GHz
    • メモリー: 4 GB RAM
    • グラフィック: NVIDIA GeForce 8800GT or AMD Radeon HD 3830
    • DirectX: Version 9.0c

推奨:

  • OS: Windows 8.1
  • プロセッサー: Intel Core i5 2.5 GHz or AMD FX 4.0 GHz
  • メモリー: 4 GB RAM
  • グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 560 or AMD Radeon HD 7750

と高く、かなりクオリティを落としての検証となりました。

モーションブラーを一部カット、フィルムグレインシミュレーションをカットなどしてポリゴン数も最低にして動作させてみましたが、全体を通して描画の遅れが気になりました。

できなくはないですが、やはり3Dものは快適なプレイは難しいと言えるでしょう。

 

以下、NUC5i5RYKでのプレイ画面です。

 

 

 

更新: 2015/12/20

課題レビュー3 ハイエンドノートPCとの比較

NUC5i5RYKはノートPC用のパーツや規格を流用しているため、今回はハイエンドノートPCとしてMacbook Proとの比較を行ってみました。比較対象はこちらのモデルです

購入後に、

・RAM:16GB

・240GB SSDを2基

に改造済みのモデルで、持ち歩けるメイン機として購入から3年経過しても第一線のモデルです。

 

比較としてPhotoshop Elements9でのバッチ処理(大量のファイルを逐次処理)にかかる時間を計測・比較しました。

 

測定条件は以下の通りです。

・ニコンのRAW画像である.nef画像(16MP)100枚を最低圧縮の.jpgに変換

 

Macbook Pro 2012 Mid では以前行っていた計測値を使いました。

以下が結果です

 

・Macbook Pro  ・・・ 148秒

・NUC5i5RYK  ・・・ 260秒

 

さすがに比較すると差が出ましたが、1枚を2.6秒で処理できているので実用的には十分ではないでしょうか。

更新: 2015/12/20
総評

ライトゲーマーには必要十分

今回、NUC5i5RYKをゲームを中心に検証を行いましたが予想通り、3Dものは快適とはいえないものの、オンライン主体のゲームや2Dものであれば十分快適にプレイできそうです。

 

Steamのリモートプレイなどを用いれば据え置きのゲーム機と同じような感覚で扱えるため、「PCゲームは始めたいけど、大きなPCは置けない」という人にうってつけのモデルとなっています。

 

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