この商品は ZIGSOW PREMIUM REVIEW となります。
今回この商品を応募するにあたり、nvidea geforce900番台の性能はどう上がっているのか?
という点が気になり応募させていただきました。
900番台の商品は軒並み、全世代700番台に対して一段上の性能を持っていそうなので、
本商品であるGTX950 StormX Dualはgtx760並みの性能も持っているのか?
ミドルレンジアッパーのGTX670並みになってくれているのか?
という点が気になり応募しました。
Palit Geforce GTX950 StormX Dual
本商品はリファレンスのGTX950にPalitお得意のオーバークロックを施したオリジナルファンモデルになります。
Base clock 1024Mhzに対して1064Mhzと3.9%
Boost clock 1188Mhzに対して1241Mhzと4.4%
とそれぞれオーバークロックチューンが施されております。
そのオーバークロックした分の発熱を冷やすためにオリジナルファンの80mm×2とヒートパイプを付けた商品がPalit GTX950 StormX Dual になります。
全世代のGTX750や750tiとGTX950の最大の違いは、補助電源が必要になった事になります。
これは以前に比べて、メリットとデメリットがはっきりと出てしまったようですが、
メリットとして、GTX750よりも圧倒的にスコアーが伸びた点が上げられ、
デメリットとしては、補助電源の6ピンが必要になってしまいましたので、省電力志向の方や、
GPUに余計な電力を喰われたくないオーバークロッカーさん達からの選択肢からは外れてしまうことになりそうです。
特に、本商品は、リファレンスのショートボードと違い、デュアルファンになったことでそこそこの長さの商品になってしまいましたので、購入層がさらに絞られてきそうです。
とは言え、長さ215mmなので、ほとんどのケースには問題なく搭載することが出来るかと思います。
付属品はGTX950に対応していないドライバーディスクと
※時期ロットからはおそらく対応版がはいっているはず
説明書のみという漢らしい簡素な付属品です。
本体はベビーブルーのメタリックな蒼が目を引く、いかにもオーバークロックしてますぜ!
といったスポーティーなデザインになっています。
Palitの商品は他社製品と比べて、少々派手なデザインの物が多く好き嫌いがはっきりと分かれる物が多いのですが、今回の900番台は万人受けしそうなすっきりとしたデザインで、個人的にはアクの強かった前回、前々回の商品デザインのが好みでした。
蒼いメタル部分は7箇所ネジで固定してありますが簡単に外せるので、自分好みの色に塗り替えるのも面白そうです。
見た目で残念なのは商品を取り付けた時のサイドからの見た目がションボリな点です。
せっかくの蒼いパネルもサイドまで巻き込んでいないので下から覗かなければ見えず、
サイドのロゴはシールでPalitと貼ってあるだけなのでインパクトがありません。
ここはgtx960以降の上位製品はしっかりと取り付けた状態でも綺麗に見えるようなデザインになっているので、ちょっと残念なコストカットになります。
ケースに設置してみた画像 上記のPalit GTX960 jetstreamと比べても貧弱なサイドフォルムです。
下側から覗き込めば、レーシーな雰囲気でなかなかカッコいいのですが・・
ファン部分のカバーも4点のネジで固定してあるだけなのでこちらも簡単に取り外せます。
取り外すとカード全体を覆うような大型のヒートシンクが現れ、なかなか冷えそうな外観を醸し出しています。
Palitのオリジナルファンモデルは、2.5スロット占有するものが多いのですが、本商品はキッチリ
2スロットに収まり、M-ATXや、mini-ITXのマザーボードでも他に干渉しづらいサイズに収めてくれています。
GTX950でSLIをする人はあまりいないかもしれませんが、コンパクトに収まります。
ぎっちぎちなので、水冷じゃないと厳しそうです。
ベンチマーク
ベンチマークを取るにあたってのPCスペック
【CPU】Intel Core i7-4790K(4.6GHz)
【M/B】ASRock Z97 M OC Fomula
【CPUクーラー】Swiftech H220-X
【メモリ】G.Skill F3-2666C11D-16GTXD (DDR3-2666 CL11 8GB×2)
【ビデオカード】Palit Geforce GTX950 StormX Dual
比較用1Palit GeForce GTX 670 JetStream 2GB OC
比較用2Palit GeForce GTX 560ti
【SSD(システム)】プレクスター/plextor PX-128M5P
【SSD(ゲーム用】OCZ460A-25SATA3-120G
【HDD(データ)】TOSHIBA DT01ACA200
【電源】HEC COUGAR GX(V2) 800W/80PLUS GOLD (HEC-GX800V2)
【ケース】Fractal design DEFINE R5
お馴染みの各種ベンチスコアーは
■3DMrak
それぞれの内訳が
FIRESTRIKE1.1
SKY DIVER1.0
CLOUD GATE1.1
ICE STORM1.2
といった感じになりました。
最新のグラフィックボードになりますので、ミドルクラスとはいえどもFIRE STRIKE以外はFPSが振り切れている状況です。
FIRESTRIKEに関しても、
Graphics test1 が 27.77fps
Graphics test2 が 24.14fps
とテレビ相当といわれている30fps(1秒間に30枚の画像が動く)
※FPS Frames Per Secondの略 1秒間あたりの動画に何枚の画像が使われているかを表す単位
で考えればそれなりの数字が出ていますが、
FPS系のゲームをやる場合にはちょっと足りないイメージです。
しかしながら2世代前のGTX670でスコアーが6300程度だったことを考えると
コストパフォーマンスはかなり高いです。
■FF14蒼天のイシュガルド
1920×1080 最高品質でスコアーが6228
とても快適になりました。
二世代まえの6xxシリーズのミドルクラスでは考えられないスコアーです。
FFクラスのゲームであれば GTX950で十分な性能を満たしていると思います。
■Unigine Heaven Bench
最高品質の設定で、
47.2fpsで、ヌルヌル動作の60fpsまであともうちょっと!
といったスコアーでした。
一部13.8fpsとかなり重い部分もありましたが、全体的に滑らかに動作していました。
■ドラゴンクエストⅩ
■モンスターハンターF(大討伐)
フリーで取れるベンチマークで感じたことは、海外物の重いゲームやFPSだと流石にミドルクラスのグラフィックボードでは不十分かもしれませんが、MMORPGなどでは余程の大人数が一度に集まるようなコンテンツ(攻城戦や大規模レイドなど100人近くが一度に集まって戦闘をしたりする事)ではない限り、十分なスコアーが出ています。
騒音と消費電力
0dbテクノロジーのお陰で、GPUの温度が60度を超えない限りはファンが停止し、静穏性能が高められています。
通常使用のネットサーフィンや、エクセル・ワードといった利用環境ではほぼ、ファンは回転しないのですが、3D系のゲームをすると、10秒前後で60度を超える発熱をし、ファンの回転が始まります。
私のケースはFractal Design DefineR5という静穏向けのケースではありますが、追加ファンと簡易水冷のSwiftech H220-Xのファンも合わせると合計7個のファンが付いています。
Swiftech H220-Xがそこそこの騒音を出してくれるので、
アイドル時の騒音値は40db前後になります。
当然、Palit GTX950 StormX Dual を装着してもGPU温度が60度になるまでは、ファンが回転していないので40db前後の数値です。
ガンダムオンラインや、Warld Of Wor Shipsなど3D系のゲームや、上記各種ベンチマークを取ると、開始10秒前後で、72~74度に上昇し、
ファンスピードが40%前後の1200rpm
程度まで急上昇しますが、増えた騒音値は僅か2~3dbの42db程度に抑えられています。
付属ツールの『THUNDER MASTER』を使ってファンを100%回転させると
約3000rpm、57db程まであがります。
さすがに8cmファンの全開はそれなりに五月蠅く、この状態でゲームをするのは
それなりにボリュームを上げるか、ヘッドフォンをしない限り難しいと言わざるをえないレベルになります。
オーバークロック
Palitから出ているオーバークロック用のツール
『THUNDER MASTER』
を使ってみます。
GTX560tiの時代のTHUNDER MASTERはハッキリ言って使い物になりませんでしたが、
GTX7XX以降のTHUNDER MASTERは各種設定を詳細に弄る事ができるようになったので、
わざわざ他社製のユーティリティーを使うこともありません。
私の所に嫁いできたStormX Dualちゃんの ASIC Quality を見てみます。
ASIC Quality 77.8%!
なかなかの良い子ちゃんな空気感を醸し出しています。
OverclockersのサイトにASIC Qualityの分布図が乗っていますので参考程度に・・
100%+ …大当たり
81~99%…当たり
76~80%…標準
50~75%…はずれ
ASIC Qualityが高いほどオーバークロックの耐性が高かったり、低い電圧で回ったりすると言われています。
おみくじ的な物なのですが、EVGAは選別して、高ASICの個体を標準品よりもお高く販売しているので、実際に効果もあるのかもしれません。
■FF14蒼天のイシュガルドベンチ
ベースクロック+50MHz(1341MHz) スコア6445
ベースクロック+150MHz(1453MHz) スコア6589
150MHz盛った所では若干の電圧も盛りましたが、100MHz程度はデフォルト設定のままクロック数を上げても問題なく動作しました。
ファンスピードは念のため100%出力の2893rpm 騒音値は57db とかなり五月蠅いですが、そのおかげで通常アイドル時47度前後の温度が28度になりました。
フルロード時の温度は、通常時で74度前後が77度程度と3度位の上昇で収まりました。
ここまで来ると、GTX960のスコアー7500前後まで、あと1000程度とゲームプレイ上では、ほとんど誤差の範囲に入ってくるのではないでしょうか?
※オーバークロックは自己責任でお願いいたします。
50MHzクロックを盛った動画
侮れない戦闘力
X50シリーズ
ゲームができるグラフィックボードの中のエントリーモデルである商品ですが、それはGTX750までの話。
前作までは
- ショートボード
- 補助電源無
といった、CPUの線画機能ではちょっと足りない人や、コンパクトなPCを作りたい人向けの位置付けに感じられたランクの商品が、GTX950からは一皮剥けてバリバリのゲーミング仕様になりました。
前作同様に『ショートボード』な商品もありますが、大幅にパワーアップした代償として
『補助電源』が必要になり,メモリも1GBから2GBに増量して、よりゲーミング向けのスペックに変更されました。
実際のゲームを動かしているシーンを何点かBandicamで録画しました。
※私のシステムの不具合で、GeForce ExperienceをインストールするとNVIDIAコントロールパネルが開けない状況になり、後述のDSR機能などを使うことが出来なくなるためシャドウプレイを使用できませんでした。
■ガンダムオンライン
GPU温度64℃ 1000rpm
騒音値はアイドルが38db前後
プレイ中は40db前後
消費電力 アイドル156W プレイ中169W
使用メモリ 800MB
今回テストをしたゲームの中でも一番負荷が軽いゲームです。
ガンダムオンラインでは、使用メモリも800MB前後で、かなりサクサクと動作します。
SSDを使い、CPUを4.6GHzにオーバークロックしている事もありますが、ロード時間も短く、
スタートダッシュもトップグループに入っていけます。
ライン戦中で、多数のプレイヤーが一か所に留まり、バズーカの爆風が吹き荒れる中でも
ラグる事もなく快適にプレイ出来ました。
こういったシーンでは貧弱なPCですとカックカクでまともにプレイ出来ません。
私のプレイスタイルは、ひたすら格闘武器で近接戦闘をするので、処理が重くなると射撃の良い的になってしまい、出撃する→即死オンラインになってしまいます。
ちょっと私怨まじりのコメントになってしまいますが、開発陣営はジオン軍が大好きで、ひたすらブンブン飛び回って、火力が天元突破しているバズーカを打ってくるケンプファーや、ガンダム試作4号機と顔が違うだけの同機体のはずなのに、ジオン軍のガーベラ・テトラしか持っていない緑色の
超絶ビーム兵器(通称ゲロビーム)を放ってくる蚊トンボ共を空中でぶった斬っていくのに、
ぬるぬる動作してくれる本商品は中々良い仕事をしてくれています。
※所属する陣営が変わればお互いに言いたいことはあると思いますが・・
※爆風オンラインになりがちなライン戦 低スぺックPCではカックカクでまともに動けません
ガンダムオンラインをプレイする分には、本商品で必要十分な性能を満たしています。
■Warld Of WarShips
wowsプレイ中の消費電力は170W~198W
プレイ中のGPU温度は75℃前後で、ファンの回転数は46%、1330rpm
騒音値はアイドルが39db
プレイ中は41db前後
fpsは40~50前後
メモリ使用量は1719MB
艦これスキンを使うと1820MB
ガンダムよりも流石にメモリ使用量が多く、もう少しで2GBに到達しそうです。
概ね快適にプレイ出来るのですが、敵艦に囲まれて、砲撃にさらされると爆風だらけになり
時折fpsがかなり下がって重くなります。
線画品質を最高品質から、少し落としてあげれば本商品でもストレス無く遊べそうですが、
最高品質ではすこ~しイラって来る時があります。
■ICALUS ONLINE(イカロスオンライン)
GPU温度74℃ 1367rpm 47%
騒音値はアイドルが40db前後
プレイ中は42db前後
消費電力 アイドル219W プレイ中223W
使用メモリ 698MB ※最高設定
プレイ中最高品質のfpsは概ね40~50fps
こちらも最高設定を使っても基本的にはぬるぬる動いてくれます。
ただ、ほかのプレイヤーが集まってきて、他人のスキルエフェクトもONにしていると
少しカクつくことがあります。
最高品質から一段下げてプレイをすれば、ほぼ60fpsに張り付きます。
久しぶりすぎてお使いクエストボスで即死><
最高設定でも1920×1080ならfps50前後
2560×1080でもfps40前後でプレイできます。
最高設定では時折ひっかかりを感じるので、一段階画質の設定を下げれば
ストレス無くプレイ出来そうです。
上記の結果からも通常のゲームであれば何のストレスも感じることなく遊ぶことが出来そうです。
バトルフィールドやスカイリムといった重量級のゲームには合わないかもしれませんが、
必要十分な性能を持っています。
GTX9XXからの新機能 DSR
今までのnvidiaの線画機能向上ツールといえばFXAAでしたが、今回の9XXシリーズから
DSR(Dynamic Super Resolution)という機能で、ざっくりと説明すれば
フルHDの画面で、4K並みの画質を味わおう
という機能です。※現在はGTX4XX~7XX系も対応になりました
使い方は、GeForce Experience または、NVIDIAコントロールパネルから有効化できるようになっています。
DSRをONにして、ゲームの設定を4K解像度に設定するとダウンサンプリングされて出力されます。
詳細はGEFORCEのサイトに掲載していますので、そこから抜粋すると、
1920×1080の画面に出力する前に、GPU内部にて4K解像度の3840×2160で一度レンダリングをしてから、ダウンスケールをし、1920×1080のモニターに出力をするという機能です。
※以下GEFORCEのサイトよち引用 説明文はグーグル翻訳をかけてさらに意訳しています
草が揺れているシーンでは1920×1080では詳細が草の部分の詳細が欠けているように見える
これは、1920×1080で出力する際のサンプルポイントが少ないため、草の細い線が不鮮明に表示されるからだ
3820×2160(4K)解像度でGPU内で出力すると4倍のサンプルポイントでレンダリングをするので、草の葉の細い線も詳細に見えるようになる
4K解像度でレンダリングされたデーターを13タップのガウシアンフィルター(平滑化)でダウンスケールをする
DSRプロセスを経た画像は線画出力が著しく向上します
とこれだけの工程を瞬間的にやっているので、負荷が高くなります。
NVIDIAコントロールパネルで、DSRのアップスケールを2倍や4倍と選択し、
ガウシアンフィルターで何%滑らかにするのか選択できます。
バリをとったスーパースムーズな画質にする高負荷からちょっぴりマイルドと調整できますので、
自分のシステムと相談して決めることも出来ます。
実際にどれくらい変わるのか、自分でやってみると
DSR設定1
NVIDIAコントロールパネルで、DSRの倍率を選択します。
1.25倍から4.0倍まで倍率があります。
対応するゲームの最大解像度に合わせて倍率を変えるのが効率的かもしれません。
DSR設定2
DSRの滑らかさを0%から100%の中から選択します。
デフォルトは33%です。
DSR設定3
ディスプレイ解像度をDSR4K解像度 フルHD出力に設定する
リフレッシュレートを60Hzと30Hzに選ぶ選択肢が私の環境では表示されています。
フルHDの4倍の解像度になるので、UI画面が小さくなりすぎて文字が読めません。
DSRの倍率は1.25倍から4.0倍まであります。
対応するゲームの最大解像度に合わせて倍率を変えないと無駄に処理が重くなるので、細かくゲームに合わせて設定するのが効率的かもしれません。
使用するモニターは
■FF14蒼天のイシュガルド
DSR4K出力は辞めた方が良いレベルです。
まず、重すぎてロードに平気で7分とか掛かります。
平均フレームレートは脅威の3.973fps!
体感的にはむしろ0.4fpsで、1秒間に1枚画像が変われば良い方では無いかというくらい重いです。
当然スコアは、565 と一昔前のノートPC並のスコアになりました。
こちらの動画はとんでもなく重い(ひたすらロードが続きます)ので、注意してください。
最初の1分19秒までロード時間になり、一つ目のテストが終わると次は7分36秒までロード時間になります。
■UNIGINE Heaven Benchmark
ヘブンズベンチでは岩のテクスチャー品質が上がったようにみえます。
また、草の先を拡大して見ると、フルHDでは途切れてしまっていますが、DSR 4K出力では綺麗に繋がっています。
DSR Off フルHD出力
DSR On 4K解像度 フルHD出力
Heaven Benchmarkでは、クライアント側の設定が2560×1440までしか設定出来なかったので、
パッと見はわかりづらいかもしれませんが、拡大してみるとその差が分かります。
下段画像の左側の草の先は解像度が低いため千切れてみえますが、右側の画像では解像度が高いので、葉っぱの先まで繋がって見えます。
設定 DSR 4.0倍 滑らか33%
DSR Off DSR On
これだけ画像が綺麗になる分、当然処理に負荷がかかり、ベンチマークスコアーは
DSR ON 4K解像度フルHD 出力 ウルトラ品質
4K解像度に設定してみましたが、Heaven Benchmark側の出力が2560×1440までしか
対応していませんでした。
FPS17.7 スコアーが445と、フルHDで出力していた時の約3分の1です。
DSR Off フルHD解像度 ウルトラ品質
■ICALUS ONLINE(イカロスオンライン)
イカロスオンラインではDSRをONにしてBandicamで録画をしていたら、
戦闘中のエフェクトが強くかかった瞬間に負荷が掛かりすぎて
メモリ周りのエラーコード0x00・・50の青画面になってしまいました><
その後UEFIで、マザーボードのメモリ周りに電圧を盛って、THUNDER MASTERでGPU側も少し電圧を盛り録画できました。
こちらもゲームクライアントの最高設定が2560×1440が最高設定になるのでイマイチDSRの恩恵に与れていません。
LGのモニターが干渉しているだけで、三菱のフルHDモニターを使う分には普通に4K解像度の設定ができました。
DSR 4K中のプレイ環境は
フルHD出力 DSR 4K解像度 フルHD出力
GPU温度74℃ 1367rpm 47% → GPU73℃ 1256rpm 43%
騒音値はアイドルが40db前後 → 40db前後
プレイ中は42db前後 → 41db前後
消費電力 アイドル219W プレイ中223W → アイドル220W プレイ中最大285W
使用メモリ 698MB ※最高設定 → 1762MB
プレイ中最高品質のfpsは概ね40~50fps → 10~16fps
となり、メモリ使用量が3倍になったのと、消費電力が跳ね上がったのも顕著ですが、
fpsの激減りブリはFF14ベンチ程ではありませんが、プレイ出来なくはありませんがかなりの
カックカクなプレイ環境になりました。
DSR On 4K解像度 フルHD出力
上記画像の赤丸部分を拡大すると
フルHD DSR On 4K解像度 フルHD出力
出力されているモニターは同じ三菱のフルHDモニターなのに、こんなに違うの?!
ってくらい画像が綺麗になります。
が、当然それだけの処理をしているので、GTX950ではDSR4K出力だと
fpsが10~16になり、カックカクの動画になります。
■Warld Of WarShips
これが一番分かりやすいかもしれません。
港に停泊している画像ですが、主砲のテクスチャーがDSR Off フルHD解像度 と
DSR On 4K解像度フルHD出力で明らかに違います。
ゲーム中のfpsは40~60fpsとまともにプレイ出来るのですが、Bandicam で録画をすると、
時折fps10になったりと、とんでもなく重くなり、まともにプレイ出来ません。
あまりの重さに即死しました。
DSR Off フルHD画質
DSR On 4K解像度フルHD出力
画面の広さが4倍になるので港に停泊中の戦艦と、背景の見える範囲が広がっています。
UI関係も小さくなっているので見にくいです。
主砲部分の解像度を比較
DSR On 4K解像度フルHD出力 DSR Off フルHD
Heaven Benchmarkと違い、WOWSでは明らかに情報量が違います。
主砲の台座部分ですが、解像度の低いフルHD出力の右側の写真では赤い錆にしか見えないものが、
輪郭がハッキリとしている左の4K解像度フルHD出力では浮輪という事がハッキリと見て取れます。
DSR技術は、最終的に出力される解像度よりも高い解像度でレンダリングをするので、テクスチャーやオブジェクトの輪郭がハッキリとするというものですが、一度高解像度でレンダリングを掛けてからダウンスケールするという二手間掛かっている分、高い負荷が掛かりますので、fpsが下がったり、場合によっては負荷が掛かりすぎて青画面になってしまったりす。
常にDSR機能をONにするというのは残念ながらGTX950では厳しそうですが、負荷の軽いゲームであれば、4Kモニターを持っていなくても綺麗な画質でゲームを楽しむ事が出来ます。
余談ですが、このDSR機能を使うためにはNVIDIAコントロールパネルを使わないと設定できないのですが、本商品を接続するにあてって、355.82ドライバーをインストールした処、不具合でNVIDIAコントロールパネルの強制終了が連発!
りゅうやんさんや、vuronさんのアドバイスもあって、なんとかコントロールパネルだけは復活させることが出来ました。
同じような症状の方も多いみたいなので、手順をメモしますと、
- 予め、ドライバーをダウンロード
- 全てのドライバーをアンインストール
- デバイスマネージャーのディスプレイアダプターを開き、nvidiaドライバーが残っていれば削除
- 再起動後、ウインドウズのドライバー検索に身を任せる(355.62がインストールされる)
-
GeForce Experienceとnvidiaドライバー以外をカスタムインストール
以上の手順でnvidiaコントロールパネルを調整できるようになりました。
ここにたどり着くまで4日以上無駄にしてしまいましたが、いまだに正常に全てをインストールすることができません。
355.92ドライバーが配布されたので、Driver Fusionなるものを『ぼくんちのTV別館』さんで知り、削除してからインストールしてみましたが、相変わらずの『問題が発生しました』で、どうにもなりませんでした。
この不具合のせいか、GTX560tiもさっぱり認識してくれなくなり、やってみたかったレビュー内容が一部達成出来ませんでした。
この点は引き続き調べてみますので、良い対応方法をお分かりの方がいらっしゃいましたらコメントいただけると幸いです。
やってみたかった事・二画面出力
ミドルエントリーモデルで二画面出力のゲームをプレイできるのか?
普通に出来るでしょうが、私の場合は変則の二画面になりますので、ちょっと興味が湧きました。
1台が、LGの2560×1080というキワモノ出力のモニター
2台目はオーソドックスな三菱のフルHDモニター
という変則の二画面になります。
基本的にLGのモニターだけで出力に対応しているゲームタイトルであれば、2560×1080のワイドな視野を得ることができますが、対応していないタイトルは、1920×1080のウインドウモードになってしまうという困ったちゃんです。
二画面合わせて4480×1080のモニターになりますが、
ガンダムオンラインは1920×1080
イカロスオンラインやヘブンベンチは2560×1080までの出力となり、
フルサイズの対応ではなく、ちょっと物足りません。
イカロスオンラインの画像
サラウンドで合成しようとしても、三菱のモニターに引っ張られ、LGの2560も設定上1920にされてしまい、合計3840×1080のモニターになってしまいます。
当然かなり横に広がったデブな画像出力となってしまいます。
今回のテストした環境でまともに対応できたのは、WOWSのみでした。
4480×1080の出力を行うと、シングル画面で最大198W程度の消費電力が209Wまで上昇し、
fpsは35~50とシングル画面より少し重くなった程度ですが、Bandicamで録画をすると、
時折fps10位まで重くなり、砲撃が重なるとカックカクになってしまいます。
録画さえしなければ普通に遊べるので問題ないのですが、二画面だと画面中央の照準をかける部分がフレーム部分に分断されてしまうので遊び辛いです。
私の構成の場合は、1920×1080と2560×1080と変則的なので、照準正面はフレームのつなぎ目から少しづれているので問題ないですが、やはり、この手のゲームで、マルチ画面をするときは3枚利用して正面は1枚になるのが好ましいですね。
旧製品との比較
nvidiaコントロールパネルの不具合絡みで、gtx560tiが認識できず、
gtx670を使って比較してみます。
スペックの差は下記の通りになります。
CUDA数やメモリインターフェース周りで若干の差がありますが、TDPで約2倍の差が付いているのが目を引きます。
keplerからmaxwellに変わった消費電力の差が際立ちます。
ベンチマークの比較
■FF14蒼天のイシュガルドベンチ
GTX950 最大消費電力195W
GTX670 最大消費電力287W
辛うじて勝っていますが、950をオーバークロックしてしまえばほとんど誤差の範囲に・・
消費電力は最大で92W差と、ほぼTDP分の差が出ました。
■Heaven Benchmark
GTX950
GTX670
670が負けました。
最低fpsでは、メモリバンド帯で勝る670が辛勝ですが、それ以外はmaxwellの950に惨敗
■3DMark FIRE STRIKE
GTX950 最大消費電力206W
GTX670 最大消費電力 278W
Physics scoreでは、差が100程度とほとんど差がありませんが、
Graphics scoreで差が付いたようです。
消費電力では72Wの差が出ました。
■ドラゴンクエストⅩ ベンチ
GTX950 最大消費電力 195W
GTX670 最大消費電力 228W
辛うじて670が勝っていますが、負荷の軽いベンチマークではほとんど差がありません。
負荷の軽いベンチなので、消費電力も前述の2つと違い、32Wの差になりますた。
■モンスターハンターフロンティア 大討伐
GTX950 最大消費電力 192W
GTX670 最大消費電力 297W
やはり、スコアーの開きよりも消費電力の違いが目立ちます。
上記の様に、ほとんどのベンチマークで、GTX670に近い数字を叩きだすか、場合によっては勝ってしまうGTX950には技術の進歩を感じます。
二つナンバーが違うとはいえ、上位製品に勝るとも劣らない性能を叩き出せる本商品は、今後のエントリーモデルのスタンダードになっていくポテンシャルを持っています。
安くて、早くて、良く冷える!蒼い暴風
ジオン軍エースパイロットの異名みたいなイメージだが、実際にガンダムオンラインの動画をZIGSOWのパーツとしてyoutubeに置いた途端にガンオン好きな方から、ぬるぬるに動いて素敵!
とお褒めの言葉を頂くくらい過去のGTX X50シリーズとは一線を画する戦闘能力を持った
グラフィックボードです。
商品提供を頂いたドスパラさんでも比較をしていますが、GTX750tiよりも段違いの性能を持っています。
しかしながらひっかかるのは、現在の販売価格!
確かにデュアルファンモデルの中では安心安定のPalit最安値をキープしてくれてはいますが、
出たてのご祝儀相場としてみてもGTX X50シリーズなら¥15,000円前後が消費者としては求めている価格帯になってくるのではないでしょうか?
しかし、前モデルのGTX750tiは、しばらく廃盤にならずに販売し続けるそうですので、
価格面で全世代の価格に置き換わることは当面なさそうな状況です。
titanは別格として、誰だって出来れば最新の980tiが欲しい!
って思っても流石に10万円をだすほどヘビー級なゲームはしないと思うと
7~8万の980も選択肢から外れ、
ちょっと頑張って4~5万のGTX970
そこそこの性能の2.5~3万前後のGTX960
ちょっとしたゲームを遊ぶ程度でいいんだよ!
がターゲットになるGTX950を選ぶとすれば、1.5~2万だと考えるのは私だけでしょうか?
現在(9/25)GTX950の全体的な販売価格はconeco.netで、
※価格.comは950のソートが登録されていませんでした><
最安値のMSI GTX 950 2GD5 OC が 21,480円(シングルファンショートモデル)
から
最高値のGIGABYTE GV-N950XTREME-2GD 28,480円(デュアルファン長基盤)
とかなり値段の開きがあります。
そんな販売価格の中で、Palit GTX950 StormX Dual の販売価格は 21,980円と
第2位の安値を付けていますが、冷却能力の高いデュアルファンを装着しているのは
Palitだけで、次にデュアルファンを付けている商品は、23,680円の第5位まで価格が上がっていきます。
これは最安値で比べているからこのような結果になっていますが、平均価格で考えると
ダントツに本商品のコストパフォーマンスは1位になってきます。
※なぜならPalitはドスパラの専売だから比較する対象がない為
初めて購入したデスクトップPCがドスパラのレガリアシリーズだったので、
そこから3世代に渡ってGPUはPalitを選んでいる大のPalit党ではありますが、現状の価格帯はちょっと納得が行かないです。
たしかに性能面では前世代から飛躍的に戦闘力を高め、ミドルエントリーとしての新定番になれるだけの性能を持っていますが、価格の熟れてきたGTX960と5000円程度しか変わらないのであれば、960へ流れていくでしょうし、Xチップセットでもない限りCPUだけでも線画機能のある昨今のPCでは、CPUで遊ぶにはゲームが辛いと思って来れば、GTX750tiで十分と思われてしまうのではないでしょうか?
ドスパラさんの企業努力で20,000円弱の価格になることが出来れば、GTX950の中の新定番として位置付けられる商品になりうる製品だと思います。
つるんとした近未来的なデザイン
個人的には前作までのアクの強いデザインが好きだったので、PalitのGTX9xxシリーズはちょっと好みから外れてしまいました。
ベビーブルーのメタリックさはグッド!
カラーリングの選択はなかなか良いかと思いますが、サイドのロゴがいかにも廉価版です!
と言わんばかりのシールがいただけない。
せめてJET STREAMシリーズのようにサイドまで巻き込んだジャケットデザインにしてくれたら満点だったのに。
ドライバー一本で全てバラバラ
蒼いメタリックなジャケット部分も全てドライバー一本で分解が出来て、埃の掃除をするのも、
色を変えたりとMODするのも自由自在な良好なメンテナンス性を持っています。
X50シリーズなのに驚きの戦闘力!
性能面では文句なし!
ロングボディーをほぼ全て覆う巨大なヒートシンクとデュアルファンからくる冷却能力は、
フルロードさせても75度位までしか温度もあがらず、アイドルになればすぐに50度以下まで下がる冷却能力!
0dbテクノロジーで、静穏性に注力された制御は普通にゲームをしている分には騒音値も42db程度と動作しているのかしていないのか、ほとんどわからないレベル!
オーバークロック耐性も高く、それを支えてくれる冷却能力と合わせて文句なし!
あともう一声
もう3000円位価格が熟れてくれれば文句なし
X50シリーズの見方が変わった
いままで、X60やX70シリーズしか使って来ませんでしたが、今回のGTX950は単純なミドルエントリークラスというだけでなく、一般的なゲームであれば必要十分な性能をもっている事に、
どこか今までのへなちょこなイメージをもっていたX50シリーズに対する見方が変わりました。
キッチリと2スロット以内に収まるコンパクトさや、冷却性能、そこからくるオーバークロック耐性と価格以外では(しつこい><)どの面からみても満足のできる商品です。
※そうはいっても実質デュアルファン950シリーズの中では最安値というあたりは流石Palit
vuronさん
2015/09/27
マザーボードのBIOSアップデートは試してみましたでしょうか?
変態asrockさんはたまにペリフェラル大4pinで補助してあげないと
ダダをこねるのもありますw
しかしこの子は割愛されてしまっているようなので
UEFIでPCI-EをGEN3に固定して電圧を一定にする必要があるかもしれません。
hidechanさん
2015/09/27
ありがとうございます
BIOSアップデート、帰ったら試してみますね
まだ最後の更新していなかったんですよね
何度もすいません
助かります^^
hidechanさん
2015/09/28
BIOSを1.90から2.30にアップデートしてもダメでした><
PCI-E GEN3固定もアウト
この現象がおきてから950から670に戻して再インストールしても同様に
nvidiaコントロールパネルが落ちてしまうようになってしまいましたので、
やはり一度OSクリーンインストールをするしかなさそうですね。
vuronさん
2015/09/28
でも新パーツに交換してのトラブルの解決が自作の醍醐味だと思ってるので
そういう類に遭遇すると自分はwkwkしちゃうんですよねw
hidechanさん
2015/09/28
分かります^^
なんでだよ~ とか言いながら色々試してみるのが面白いんですよね!
しかし今回はDSR機能をレビューする積もりでしたので
コントロールパネルの問題が中々解決しないわ、課題の期限は迫るわで、
最後2日は睡眠時間2時間でした><
オッサンには厳しいタイムスケジュールでしたw
シルバーウイークさえ無ければもっと早く家に帰れて課題に取り掛かれたのに・・
vuronさん
2015/09/28
お客様の、しかも納期がかなり過ぎているマシンのトラブルが
自分の場合1台ありましてかなり焦ってます^^;
OSのクリーンインストールでもダメでどうしたらいいのかわかりませんwww
メーカーではドライバーはOS標準でついてくるもので提供されていないのです。
ハラハラドキドキで頭を下げて待ってもらっています・・・
はぁ困った・・・