GTX950はGTX960のライバルとなりうるか!!
こんにちは。Palit GeForce GTX 950 StormX Dualのレビューをすることになりました。コグロウです。よろしくおねがいします。
■値段から見たPalit GeForce GTX 950 StormX Dual
GeForce GTX950 はNVIDIA社の第2世代Maxwellアーキテクチャ採用のエントリーミドルクラス市場向けGPU(という位置付け)であり、Palit GeForce GTX 950 StormX Dualは、Palit Microsystems社から発売されているGTX950となります。
GTX950の販売価格帯としては、19,800円~26,980円(税別)※StormX Dualは20,352円(税別)
※ドスパラGeForce900シリーズ販売価格を参考(2015/9/24時点)
まだまだ値段はこなれてきていないため、割高感があります。しかしその中でもPalit製品は値段もGTX960と住み分けができているように思われる。(大体15,000~20,000円に落ち着くのでは?という話をよく聞きます)
現状、GTX960シリーズが特価などを含めると25,000円~30,000円台まで落ちてきていることを考えると、あと5,000円(物によっては1万)追加すると買えると思うと・・・という印象。
私個人の意見ですが、GTX950の購入はもう少し待ちかな~と思っていました。エントリーモデルにしては、20,000台は高いかな?とも思いますし・・・(まあ、待てなくてGTX960買っているわけですけど・・・)
■カタログスペック
※以下、Palit HP参考
http://www.palit.biz/palit/vgapro.php?id=2520&lang=jp
- チップ:NVIDIA GeForce GTX950
- PCI Express x16(Generation 3.0)
- メモリ種類:GDDR5
- メモリ容量:2048MB
- メモリバス幅:128bit
- クロック:1064MHz(ベースクロック)/1241MHz(ブースト時)
- メモリクロック:3305MHz/6610MHz
- モニタ主力:Dual-link DVI-I/Dual-link DVI-D/HDMI/DisplayPort
- 補助電源:6ピン
■GeForce950と従来製品、競合製品の主なスペック比較
※以下のサイトから
http://www.4gamer.net/games/274/G027467/20150820108/
補助電源が6ピンなのは、GTX960と同様。しかし、GTX960の120WとGTX950の90WでGTXのTDPが30Wも低く、省電力PCを組むならこちらでしょう。ただ、GTX750TiのTDPが60Wと更に低いため、PCを何に使うかで選択したいところです。(まあ、動画見る、ブラウザゲームくらいなら、CPU内蔵GPUでことが足りるといえばそれまでですが・・・)
■テスト環境
- CPU :Core i7-6700K(定格クロック4.0GHz、最大クロック4.2GHz、
4コア8スレッド、L3キャッシュ8MB) - マザーボード :ASRock Z170 Extreme6
- メモリ :Crucial BLS2K8G4D240FSA PC4-19200 DDR4 SDRAM 8GB×2
- システムドライブ:SanDisk SSD Extreme Pro 240GB
- OS :Windows10 Pro 64bit
- 電源ユニット :COOLER MASTER V750 RS750-AMAAG1-JP
- CPU
- マザーボード
- メモリ
- システムドライブ
- OS
- 電源ユニット
■比較対象
- ELSA GeForce GTX960 2GB S.A.C
■測定ツール
- 騒音測定ツール
- Androidアプリ 騒音測定器
スマートフォンアプリなので、過度な期待は禁物ですが、参考にまで・・・
それぞれのメーカーのツールとGPU-zを使用。メーカーごとのツールは特色が現れている気がする。あくまで気がするですが・・・
- Palitのほうは、カジュアルに派手に見せよう(ある意味その御蔭で見やすい)としているのでは思えるUIです。
- ELSAの方は、お硬いイメージのあるUI。必要最低限見せている感じ。ユーザには簡単に操作できるようにしている。(逆に、事細かく設定はしにくい感じ)
■実施予定のレビュー内容
- PREMIUM REVIEWテーマ
- Palit GeForce GTX 950 StormX Dual の徹底レビュー
- Palit GeForce GTX 950 StormX Dual のキャッチコピー
性能も申し分なく、静音性、冷却性だけでなく、見た目にもカッコイイ!!
■目次
- 開封
- セッティング
- ベンチマークテスト
- GPU温度比較
- 静音性
■開封
- パッケージ
■ パッケージ表
■パッケージ裏
う~む。よくあるGPUパッケージッて感じです。
■中箱
必要最低限って感じの中箱ですね。簡素簡素。こんなところでも安く仕上げているのかな?と思わなくもなかった。ちなみにELSAだと、黒箱で高級感あふれる感じでした。↓(黒ってだけで高級感とか(笑)ですけどねww)
- 内容物
- GPU本体
青のファンはなんかカッコイイ!!
ELSAと違い、なんか見た目もかっこ良く仕上げてきているように感じる。ELSAはどちらかと言うと無骨にかっこ良い感じで、Palitはカジュアルにかっこ良い感じ。
ヒートシンクは大きく、ファンで風をヒートシンクにぶつけてGPUコアから熱を逃がす構造になっている。
モニタ出力は、先にも書きましたが、DVI-I、DVI-D、HDMI、DisplayPortが各1つずつ。
DVIしかないモニタでデュアルディスプレイをしている人でも安心の設計。
最近のモニタ出力はDVI×1、HDMI×1、DisplayPort×3が主流になっているが、DisplayPortのモニタを持ってない!!って人にも優しいですね。私はDisplayPortのモニタ持っていないので、とても助かっています。なぜDisplayPort×3なのだろうか・・・HDMI×2、DisplayPort×2でいいと思ったりしますが・・・
Palitのロゴが逆になっていますが、PCに取り付けると、読める向きになっているので、こうなっています。
- サイズ比較
なんとGTX950のほうが長かった。ファンの大きさは同じくらい(Palitが少し大きい?)だが、ファン間が少し広く設計されていることで、ヒートシンクから熱を広く逃がすようになっているのだろうか…
■セッティング
青のファンケースが映える。白、黒、赤、銀の中で、青が映えることなんのって。トリコロールカラーになりました。
■ベンチマークテスト
■FFXIV 蒼天のイシュガルド ベンチマーク(1920×1080)
- 最高品質+DX11
- 標準品質+DX11
■3DMark
- Fire Strike
- Sky Driver
ベンチマークテストについては、順当に960>950という結果に。動作している画面を見ている分には、960も950も大差ないように見受けられた。950でもっさりしていると感じていた箇所は960になったからといって、改善されたとは感じれなかった(ヌルヌル感は変わらない)。そこまで重たいゲームをやらないのであれば、950で全然問題無いのではないだろうか。
実際に、MGSVGZを両方でプレイしたが、大した差を感じることはなかった。オンラインゲームだとその差を感じれるかもしれないが、大差はないような気がする。
■GPU温度
センサーのある場所によって、計測される温度に差が出るため、参考程度に捉えてほしい。
- アイドル時
- Palit GTX950 StormX Dual:45~46℃
- ELSA GTX960 S.A.C :30~37℃
- アイドル時なので、特段話すようなことはないと思います・・・
と思っていたので、この結果には驚いている。やはり、基本性能が違っている分、性能の高い方が発熱しないようである。しかし、10℃も差がでるとは思っていなかった。
- アイドル時なので、特段話すようなことはないと思います・・・
- ベンチマーク時
- Palit GTX950 StormX Dual(FFXIV 最高品質+DX11):74~79℃
- Palit GTX950 StormX Dual(FFXIV 標準品質+DX11):74~77℃
- 基本的には、コア温度が65℃を超えた時点でファンが回転し始めた。65℃を超えるのは、ベンチマークを初めてすぐに超えており、その後、常時ファンが1300rpm以上で回転していた。最大で1550rpm前後。ファンスピード的には55%程度までしか稼働していない。更に負荷の高いゲーム等はあるが、そのようなゲームをやる場合、このGPUを用いて遊ぶとは思えないため、余力を残しつつもコア使用率を高めている(ほぼ95%以上)ことから、消費電力、排熱性能、静音性のバランスの取れた製品となっていると思われる。(消費電力103%って出た時はどうゆうこと!?と思ってしまったが・・・)
- ベンチマークが終わり次第、コア温度が即座に10℃以上落ちたことはさすがの一言である。ファンの回転は55℃以下のところで回転を停止していた。
- ELSA GTX960 S.A.C(FFXIV 最高品質+DX11):64~70℃
- ELSA GTX960 S.A.C(FFXIV 標準品質+DX11):64~72℃
- ファンはコア温度が50℃を超えたあたりから回転し始めた。回転し始めでは、コア温度が10℃ほど一気に落ちるが、その後は65℃以上を維持している。ファンの回転数は1450rpm前後が最大で、そのためか静音性は確保されている。コア使用率が下がった時の冷却性は高く、50℃付近まで落ちることもしばしば。ファンの停止は30℃になってから停止した。その後は、30℃以上になってもファンの回転はしなかった。
- ファンはコア温度が50℃を超えたあたりから回転し始めた。回転し始めでは、コア温度が10℃ほど一気に落ちるが、その後は65℃以上を維持している。ファンの回転数は1450rpm前後が最大で、そのためか静音性は確保されている。コア使用率が下がった時の冷却性は高く、50℃付近まで落ちることもしばしば。ファンの停止は30℃になってから停止した。その後は、30℃以上になってもファンの回転はしなかった。
- 全体的に、ファンの回転し始め、回転数はPalitであろうと、ELSAであろうと、同じくらい。アイドル時の温度が10℃ずれていたためかどうかはわからないが、+20℃後にファンが回転し始めている。ファン自体の音は静かで静音性は抜群であろう。
冷却性能の方は、どちらも高いイメージを受けたが、そこはさすがELSAと言わんばかりの冷却性能を持っている印象を受けた。だからといって、Palitの冷却性能が低いといったことは全く無く、アイドル時の温度が高いのはあくまでGPUの性能の問題であると思われる。 - ファンの回転が止まるのが、Palitだと55℃で、ELSAだと30℃であった。この差については、なぜかはわからないが、Palitのほうが、高い温度でファンが止まっていたことから、静音性を意識した設計になっていることがわかる。特徴にも、0-dB TECHは伊達ではなかったようである。逆にELSAがすぐに止まらなかったことが気になるが、そこはS.A.Cの静音性に自信があり、GPUコアの冷却に重点を置いていたのだろうか・・・
■静音性
- 起動時
- Palit GTX950 StormX Dual:MIN:36dB、AVG:48dB、69dB
- 正直、傍から見ていたところ、グラボからの音が大きいイメージはなく、静かに回転していたように見受けられる。アプリで値をとったが意味はなかったのでは?と思わないこともないくらい静かに回っていた。
- ELSA GTX960 S.A.C :MIN:45dB、AVG:47dB、59dB
- Palit同様に、グラボ自体の音は静かであったように思われる。全体的に47dBを維持していたため、音自体はうるさく感じない。
- Palit GTX950 StormX Dual:MIN:36dB、AVG:48dB、69dB
- アイドル時
- Palitにしても、ELSAにしてもアイドル時はセミファンレスのため、ファンの回転がなく、静音性はともに抜群であると言えるだろう。
- Palitにしても、ELSAにしてもアイドル時はセミファンレスのため、ファンの回転がなく、静音性はともに抜群であると言えるだろう。
問題は次の高負荷時の静音性である。正直、前の2つは別に計測する必要はなかったかもしれない。
- ベンチマーク時(FFXIV時)
- Palit GTX950 StormX Dual
- ベンチマーク中 :49dB~54dB
- ELSA GTX960 S.A.C
- ベンチマーク中 :47dB~55dB
- Palit GTX950 StormX Dual
結論としては、両者大差なし。どちらも静音性はよく、ファンの回転音はそれほどしない。
ぶっちゃけるとケースファン、CPUファンのほうがうるさいのではないだろうか。
必要な人に、十分な位の性能(品質)を、コストとのバランスを整えて、与えます。静かな空間を添えて
Palit GeForce GTX 950 StormX Dualのキャッチコピーを考える上で、Palitの特色を見てみようと思います。
- 0-dB TECH
- GPU Boost 2.0
- TURBOFAN BLADE
最近のGPUだと、どのメーカーでも準ファンレスで特色がわかりづらい感じがしている。GPUブーストも、ファンの形状を独自仕様にすることも、どのメーカーでも取り入れている。
だけど、Palit GeForce GTX 950 StormX Dualはコストパフォーマンスは高い。デュアルファンを採用した製品群で格段に値段が低く、デュアルファン故に冷却性能は高い。使用してみての満足度も高く感じた。MMOをやる場合は、力不足を感じるかも知れないが、画面品質を落とすことで十分な性能を叩きだしてくれるでしょう。CPU内蔵GPUでは性能が足りないという、グラフィック性能が必要な人で、だけど逆にそこまで性能は必要ではないという人に対して十分な性能を価格を抑えて提供してくれる商品だと思いました。
そんな、Palit GeForce GTX 950 StormX Dualに対して、私は、
「必要な人に、十分な位の性能(品質)を、コストとのバランスを整えて、与えます。静かな空間を添えて」
をキャッチコピーにしたいと思います。
他のメーカーでもそうだよって感じになってしまいましたね。
十分にライバルとなりうると判断!!
GTX950はGTX960のライバルに十分になりうると思いました。値段はまだまだ高いですが、しばらくすれば十分に落ちてきて、コスパを考えるとGTX950!!って感じになるかと思います。
15,000くらいになって、SLIが低価格で実現できるのでは?と思ったりしました。(意味あるか別として。3万あれば、GTX970でもいいのかなぁ~)
どちらにしても、軽いゲームくらい(もしくは、品質を落として良いという方)だったら、GTX960でなく、GTX950で十分なのではないかなと感じました。
以上、駄文でしたが、レビューを締めたいと思います。ここまで読んでいただき有り難うございました。
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