テックウインド株式会社が販売する、8.9インチタブレットPC。
当初、法人向けに販売されていた製品ですが、SIMフリー対応ということで
モバイルタブレットPCとしての用途が十分にある、そんなPCです。
今回は「CLiDE9」の製品としての使いやすさや魅力。
仕事での利用シーンを想定し、OFFICE365との連携。
Androidタブレット Xperia Z2Tab との評価比較を行います。
基本構成とスペックについて
パッケージを開封すると、緩衝材にくるまれた本体、説明書、付属品が出てくる。
内容物はこんな感じ(取扱説明書より抜粋)
USBケーブルは、Micro-USB変換ケーブルも同梱されています。
本体の充電はUSBにて行いますが、ここで注意点。
標準の給電【ACアダプター】能力は2.5Aとなっています。
従来のPC接続型(1A程度)では充電どころか徐々にバッテリーが減っていく可能性があります。
CLiDE9.スペック(取扱説明書より抜粋)
プロセッサとしてAtom(Z3735F:4コア)が採用されているが、処理速度に問題は感じない。
動画編集作業などを行う事を前提とはされていないため、それなりのスペックではあるが、
映像/動画再生、資料閲覧や軽度の編集等において、ストレスを感じることは無かった。
Office365の導入とCLiDE9での利用について
ビジネス、プライベートで使用する際、オフィス系ソフトが使えると利用の幅が広がる。
今回はマイクロソフト OFFICE365 をインストールし、軽く使ってみた内容をレビューします。
OFFICE365 インストール。
MicrosoftOfficeサイトへログイン。
通信環境は家庭内WiFiを使用した。
バッテリーは6~8時間ほど使えるが、ソフトインストール時は給電を推奨する。
ログイン後、ライセンス契約を確認しOFFICE365インストール画面へ。
インストール可能なバージョンを選択し、インストールを行う。
CLiDE9には、32bitバージョンのインストールできます。
CLiDE9でOFFICE365(EXCEL) を使う。
自宅のメインPCで編集している冊子をCLiDE9で利用するまでをレビューします。
1.MicrosoftExcel2013で作成した冊子です(自宅メインPCで編集)
※詳細はいろいろ技術的なアレ内容が含まれているのでイメージとして見てください。
このエクセルファイルの原本は 個人のOneDriveに保存されています。
2.CLiDE9にインストールしたOffice365でOneDriveを認証する。
3.OneDriveより、ファイルを開く。(拡大出来ます)
4.ファイルを開き、閲覧/編集を行う。
開いたファイルの編集作業は問題なく出来ますが、スクリーンキーボードベースでは
作業効率が悪いです。効率よく編集を行う場合は、無線/BTキーボードの使用を推奨します。
5.ファイルのアウトプット(印刷/製本)について。
CLiDE9を使用し、画面表示した状態での他者へのレクチャ(教本なのでw)
CLiDE9より、HDMI端子を使用しプロジェクタや大型モニタへ映像を出力してのレクチャ。
CLiDE9より、各種プリンターを使用し製本を行い、製本ベースでのレクチャ。
今回のレビュー事例はエクセルでのデーター読み出し→出力を行いましたが
OFFICE365の機能はすべて余すこと無く利用できます。
ビジネスツールとして使うなら非常に優秀です。
総評
私自身の業務内容をベースとして考えると、デスクではあまり役に立ちませんが
現場へ携行し、業務のデーターベースから必要な資料を引き出し判断材料として利用する。
また、現場で起きている現実を記録として残し、後日整理するなど…
ノートパソコン/ウルトラブックとの利用区分としては曖昧になりそうだが
Windows8.1ベースの端末として、非常に利便性/携行性がよく、画面サイズも大きく
屋外での利用にも耐える画面輝度をもっているため重宝します。
Windowsタブレット ... Androidタブレット ... 比較
主に業務利用において、Windowsタブレット、Androidタブレットの比較を行いました。
搭載OS Windows8.1 Android4.4
画面の大きさ 8.9インチ 解像度1920×1200 10.1インチ 解像度1920×1200
製品のおもさ 約480g 約430g
バッテリー容量 6000mAh 6000mAh
稼働時間(例) 約6~8時間 約10~12時間
ストレージ容量 約60GB 約24GB
入出力端子 USB端子 USB端子
オーディオ端子 オーディオ端子
通信シムソケット(標準) 通信シムソケット(ナノ)
映像出力 マイクロ HDMI 映像出力なし
BT連携 OK OK
WiFi連携 OK OK
SDカード OK OK
大きな違いは、搭載しているOS、製品の大きさ、HDMI端子の有無。
Windowsタブレット、Androidタブレットには大きな違いが在るように思っていた。
そう、思っていた…。
しかし、BTを利用することでキーボード/マウスを利用可能となり
アプリケーションによってニーズを満たされ、
クラウドサービスによって、データーの保全・アクセスが容易になると…
目的の処理を実行中、ユーザーは搭載OSの違いに不満を感じることはない。
例えば、CLiDE9基本レビュー内で実施したOFFICE365評価について。
Xperia.Z2-TAB(SO-05F)にて、Androidアプリ(EXCEL)を使用する。
普通に利用できるのである。(当然、OFFICEのライセンス等は都度必要です)
ドキュメントや写真等、必要なデーターは
マイクロソフト:OneDriveや、Google+等によって、自動的に保全される。
こうなってくると、OSはもちろん、本体構成すら…
アプリケーションがユーザーに対して提供するヴェネフィット(価値)を
確保するためのパッケージとなってしまいました。
パッケージとして、CLiDE9 を XPERIA.Z2-TAB と比較し感じる"満足と不満”。
1.本体の大きさ、形状、持ちやすさ、
満足
XperiaZ2Tabと比較し、約1インチ小ぶりな本体。
大きさは小さいが、10.1インチのタブレットは少し持て余す。
大きすぎるのである。
自宅のリビングなどに常備され、持ち運ぶ機会が少ないのであれば良いだろう。
しかし、本体を頻繁に携行するとなると、10.1インチは大きすぎる。
たった1インチではあるが、8.9インチのCLiDE9は小気味よい。
※本体の厚みも影響しているのだろうが…
CLiDE9は握りやすい、反面XperiaZ2Tabは、折れてしまうのではないか?と
本体剛性を気にしてしまう。そのため意識がタブレットに振り分けられるので
結果的に、手が疲れてしまう。
清楚な印象を受けるXperiaZ2Tabだが、剛性感の不安を感じる。
2.稼働時間、
満足
給電前提ではあるが、一日使っていられるタブレットである点は満足。
バッテリーが消耗しても、この性能を維持できるかが一番気になります。
3.映像出力、
満足
HDMI端子(マイクロ)が装備されているので、プロジェクター(比較的新しいもの)や
モニターへの映像出力が容易である。
また、本体の映像出力は非常に明るく、屋外で使用しても大丈夫です(照度最大で)
4.データーの連携、汎用性
満足
Google+、OneDriveなど、Windows / Android それぞれのサービスを利用できる。
また、Office系ソフトも完全に利用することができるため、生産性が非常に高い。
5.本体内蔵カメラ【メイン側】
不満
標準設定で撮影した映像ファイルを以下に添付します。(拡大可能です)
CLiDE9で撮影
Xperia.Z2-Tabで撮影
同じ場所から撮影を行いました。
XperiaZ2Tabの方が若干広角なようです。
CLiDE9は、少しソフトフォーカス”すぎる?”気がします
反対にXperiaZ2Tabはシャープネス”すぎる?”気がします。
映像サイズが大きい割に、映像品質はもう少し頑張って欲しいところです。
スマートフォンのカメラ”XperiaZ3compact"のほうが好みの写真が取れます。
あくまで好みによる判断なので、仕事利用で写真撮影を行う場合には問題はありませんが…。
6.スピーカー音量
満足
CLiDE9、XperiaZ2Tabとも満足。
特にCLiDE9はかなり大きめまで調整ができるので、機械設備が動いているところなどでも
音が聞き取りにくい等の問題は少ないです。
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