久々のレビューとなりました。今回のテーマはタブレット。
今回の比較対象は、現在使っているdynabook VT484/22Kです。
手に入れたのは去年のde:codeだったので、入手から1年近く経過していますが、使い始めたのは昨年末になります。
ちなみにその前は、1年間、lenovoのmiix2 8を使っていました。
miix2は1年きっかり使ったところで、タッチパネルの認識があやしくなって来たことも有り、修理依頼を出しました。1週間後、メーカー回答が「タッチパネルのフレキ破損、メインボードの交換が必要、修理費が定価の2倍」ってことでしたので、迷わず全損返金にしました。その後、買い換えを検討しました。10インチ位の2in1を考えたのですが、それなりの値段がするので踏み切れません。
結局、なかなか決め手がないままにVT484を使い続けています。
miix2/VT484と8インチタブレットを使ってきました。どちらも液晶は800*1280でしたが、今回は9インチと、ちょっとだけサイズアップ。解像度も1200*1920にアップです。
今回、CLIDE9を申し込んだ理由は下記の通り。
- もう少し解像度が高いタブレットが欲しい。1280*800は狭い。
- Officeは使わないので付属しなくてもOK。
- どうせ、艦これがメインなので、そんなにCPUは高速ではなくてもよい気がする。
- メールチェックして添付ファイルを保存することが多いのでeMMCは大きい方がよい。
miix2では、ソフトケースに入れていました。VT484ではプラ製のハードケース。miix2に比べて重いのですが、ちょっとぶつけても壊れなさそうなところが気に入ってます。
さっそく、現物の確認です。
dynabookみたいに段ボール箱ちっくではなく、おしゃれめな化粧箱に入ってやってきました。テープが二重に貼られていたので、一回開梱してチェックでもされているのでしょうか。
箱を開けてスポンジを取ると本体を拝むことが出来ます。
本体と中敷きを取り出すと付属品が出てきます。ここは、Appleみたくがんばって欲しかったと思う反面、いらないものにはお金を掛けず本体を充実すればよいのだという姿勢と思えば好感が持てます。
付属品はMicroUSB端子のACアダプタ、MicroUSBーUSB Aコネクタの変換ケーブルそしてMicroUSBケーブルの3本です。それに日本語の取説と注意書きのチラシが入っています。
dynabook VT484/22Kとの比較
画面表示について
解像度が上がったことで画面表示はきれいになりました。のぞき込んだ長男が、画面を見て「いつものより明るい」と言ったのが印象的でした。
一方で、解像度が上がった分、描画速度は落ちているように感じます。たとえば、左側にtwitter標準アプリを表示させた場合、スワイプでスクロールさせると、すこしもたつくような、かくかくするような感じがします。液晶そのものは大変きれいです。色味は少し青く感じます。
重さ
テックウィンドさんのWebでは約480gとあります。実際にキッチンスケールで計ってみました。
462gです。dynabookは仕様では440gなのですが、ケースに入れて持ち歩くと同じくらいの重さになっています。大きい分、CLIDE9の方が軽く感じます。
ハードキー
CLIDE9にはハードウェアのWindowsキーがありません。ゲームなどをしている分にはあまり困りません。寝ているときに、Windowsキーで起こせないですが、代わりに電源ボタンを押せばよいですし。しかし、まったく困らないかというと、そんなことはありません。Windowsタブレットで画面をキャプチャするときはWindowsキーとボリュームキーですが、肝心のWindowsキーがないとキャプチャが取れません(汗
今気がついて、大変焦っています・・・。
動きが遅く感じるのは、CPUのせいか、それとも解像度が上がったせいか。ちょっと判別つかないかんじです。
比較のために双方でWinSATを取得しました。
CLIDE9の場合(不具合品)
dynabookの場合
CPUは周波数は同じですが、若干の差があります。グラフィックスは解像度が低い分VT484が上回るかと思っていたら、CLIDE9の方が高いポイントです。ストレージはCLIDE9の方が少し低く、トータルではCLIDE9の方が高い数値となりました。
EMOBILEのSIMは使えるか?
テックウィンドさんのページには「3G対応」と書かれています。
しかし、「動作帯域:HSPA/WCDMA 2100MHz + 900MHz, EDGE/GPRS/GSM 1800Mz + 900MHz」とも書かれています。
Pocket WiFi(GP02)で使用しているEMOBILEのSIMを入れてみたところ「EMOBILE」の表示は出るのですが、「サービスがありません」と表示されます。もちろん、つながりません。EMOBILEの3GはWCDMA 1700MHzですから、仕様通りです。大昔はFOMAでローミングなんてありましたが、さすがに今はやっていません。手持ちのガラケーで使っているFOMA SIMを入れると、きちんと認識してAPNの選択画面も表示されました。しかし、定額制にしていないSIMでデータ通信する度胸はさすがにありません。タブレットからSPモードのアクセスポイントを使えるとよいのですが、そうもいかないのでしょう。Nexus5などで、「APNにspmode.ne.jpを設定すると使える」なんて話もあったのですが、無理なようです。あとで、別のSIMが手に入れたときに試してみます。
さっそく別のSIMを試してみました。
今回使用したのは、iPhone4sに入っているSoftBankのSIMです。黒い奴です。下駄を履かせてSIMスロットに入れると、softbankと認識しました。APNにsmile.world、ユーザー名: dna1trop、パスワード: so2t3k3m2aで認証方式CHAPに設定すると通信できました。
艦これはどうなのか?
今回の主目的の艦これです。残念なことですが、あまり快適に出来るとは言えません。
何が悪いのか、まだはっきりつかみ切れていないのですが、すぐに猫が出ます。
ひどいときには、「GAME START」で出撃して、そのまま猫です。
最初はiPhone5sで試していたのですが、VT484に比べると、すぐに切れてしまいます。移動中でも、移動していなくても同様です。たまに、2~3分うまくいくこともあるのですが、ベンチマークを計ることも出来ないです。自宅でiPhone5sではなく、無線LANのルーター(NEC製)を使いタブレットを2台並べて交互に試してみても、同様の現象。WLANの相性なのか何なのか。もう少しあがいてみたいです。さすがにiPhone5sでの接続が安定しないと、出撃に支障があるので常用できません。
もちろん、接続が安定している限りは、きれいな画面になるのですが。
twitterアプリなどで「インターネットが切断されました」とは表示されないので、無線LANが完全に切れたわけではなさそうです。パケットが詰まる感じなのでしょうか。あまり体験したことがない現象で切り分けに悩んでいます。とりあえず、USB-LANなどをつないで試してみる予定です。手持ちのUSB-LANはWin8のドライバがリリースされていないので、なんか考えないと・・・。
使えるようになれば、効果は絶大と思っています。解像度が上がった分、今よりも小さい面積で表示することが出来るからです。VT484ではtwitter窓を最小にして使っていましたが、CLIDE9では半分ずつ表示しても、艦これがきれいに表示されます。きっと、専ブラでもいい感じでしょうが、使ったことがないので何とも。
はやいところ、安定して通信できるような方策を見つけないと・・・。
対策 その1
最初にドライバのアップデートを検討したのですが、テックウィンドのサイトにはなし。無線LANモジュールはRealtek RTL8273なのですが、ドライバはRealtekでは配布していません。
同じ無線LANを使っている機種を探すとDELLのVenue 8 Proが見つかります。そこで、DELL Venue 8 Pro WLANとGoogle検索すると、"problem"とサジェストが。
調べてみたところ、3つのWindows Updateを当てろと案内されます。
http://wind8apps.com/dell-venue-8-pro-wifi-issues/
ほかにもWLANのドライバをアップデートしろとありますが、よく調べてみると、Venue 8 Proは発売時期でWLANモジュールが異なっており、2014年以降のモデルはRealtekですが、それより前のモデルはDELLブランドのモジュール。そういうわけで、該当のWindows Updateを適用します。一つのKBに複数のUpdateが割り当てられているので、全部ダウンロードします。端から適用してみますが、どうもWindows 8.1の通常のWindows Updateで適用されているモジュールも含まれているのか、一部のモジュールは「適用できません」とエラーになります。
適用して再起動すると、とりあえず安定して艦これができます。ちょっと休憩して、動画を撮ろうとしたら、また猫が出ます。何度ログインしても猫。先に進めません。
ここで、ふと考えます。さっきのWindows Updateでは再起動しました。休憩している間にサスペンドしたので、復帰して試したら正常に動きません。Windowsの再起動をすると何事もなかったように艦これが動きます。ここで、しばらく放置してから再度サインインして艦これを始めると猫が出ます。どうも、一度サスペンドすると正常に動作しないようです。
しかし、タブレットにとってサスペンド・レジュームしてきちんと動かないのは大変困りものです。さすがに、艦これの度にWindowsを再起動するのは以外と面倒。ちょっと別のことをして放置したら、また再起動。これは厳しいです。
ネットの海をさまようと、バージョンの異なるドライバもある模様。これを適用してみることを検討します。
対策その2
ドライバを入れ替えます。Realtekからは配布されて以内のでGoogleを探します。今回ドライバを入手したサイトはStation-Drivers
http://www.station-drivers.com/index.php/downloads/Drivers/Realtek/WLan/Realtek-RTL8xxxxS/
CLIDE9に入っていたドライバのバージョンは3006.0.0320.2014。
サイトには4種のドライバがアップロードされています。迷うことなく一番下の最新の物をダウンロードします。自己解凍形式なのですが、チップメーカーのサイトではないので、念のため7Zipを使って解凍しました。中にはReleaseNoteも入っていました。Power Saving controlとか直したとのことなので、期待が高まります。必要なのはドライバのみなので、RTWLANS_Driver\Win81X86\フォルダにあるドライバファイル(inf/sys/catの3つ)のみコピーしてドライバの更新をします。
確認のため、艦これを立ち上げてから、電源ボタンのON/OFFをしてみます。
だめなようです。猫が出ます。
その3
もしかして、ハードウェアの障害のような気がしてきました。何気なく時計を見ると、他の機器とずいぶんと異なる時間。試しに他の機器に合わせてみると、一時的に猫が出なくなり、艦これができるようになります。しかし、しばらくすると、やっぱり猫。そこで時計を確認すると2分以上ずれています。ためしに2台ならべて時計の進み具合を見ると、他のPCが15秒進む間にCLIDE9は10秒しかすすみません。Windowsでインターネット時刻合わせをしても、タイムアウトになり正しく合わせられないときもあります。おそらく、ネットワークゲームではクライアントの時刻を見て、大幅にずれているとエラーとすると思うので、これが原因のような気がします。プレイしながら時刻を修正していると、猫の出る頻度が下がります。しかし、Windowsの設定では回避できないし、頻繁に時刻合わせするわけにも行かないし、どうしよう・・・?
その4
日本メーカーですので日本語で電話サポートが出来ると言うことで、テックウィンドさんに問い合わせてみました。今のところ、他にこのような事象が起きたことがないとのこと。取り得る手立てとして下記を提案されました。
1.Windowsのリフレッシュ
2.Windowsの再インストール(リカバリからの回復)
これでだめなら、もう一度問い合わせてくださいとのこと。1から順に試してみます。
さっくり仕事中にこっそり試した結果です。
1.リフレッシュしても変化はありませんでした。
2.リカバリしても変化はありませんでした。
まずは、事務局さんに今後の対応方法を相談することにします。
以下、7月追記
事務局さんに相談したところ、いったん事務局で検品するということで5月上旬に発送しました。待つこと1か月ちょっと。6月下旬に返送されてきました。結局新品への交換となったようです。
前回は自分で液晶保護シートを貼ったのですが、今回送付された製品には保護シートがすでに貼られていました。カメラの部分に穴もあけてあったので、CLIDE9向けに作られたもののように見えます。
発送されてた新品を起動したら、いきなりエラーが表示されて起動できません(汗
そこで、画面に指示通りに再起動したことろ、今度はWindows8.1のセットアップ画面が無事に起動しました。
前回のセットアップとほとんど変わらないのですが、1か所違いが。もう7月ということで、Windows10の予約画面が表示されました。ネットワークにつながっていると、Windowsのセットアップで表示されるようです。OEMプリインストールだからなのか、DSPのセットアップでも表示されるのかはわかりませんが・・・・。
とりあえず、テックウィンドさんのサイトでは「Windows10での動作保証はしていない」と明記されていたので、そのまま予約せずにセットアップを済ませます。今度は時計もしっかり動いています。
そのままセットアップを続けて、WindowsUpdateを適用します。さっそく「艦これ」。今度は問題なく動作します。自宅でプレイしてみると、かなり快適です。
思ったとおりだったポイント(よい点)
・画面が大きくなって見やすくなった。
・解像度が上がったので、大きくなったのに画像がきれいになった。
思っていなかったポイント(よい点)
・軽い
・薄い(dynabookはケースのせいもあって厚い)
・遅くない(Celeronなので遅いと思い込んでいた)
特に遅くないというのはポイントが高いです。
さっそく持ち出して使うことにします。自宅ではなんともなかったのですが、持ち出して使うと、ネットワークの問題なのか、いわゆる「猫が出る」状態が頻発。「また、時計か?」とも思いましたが、WLANのドライバの更新がWindows Updateで提供されていたので適用したところ、比較的落ち着きました。ただ、自宅のWLANほどは安定しません。このあたりは、愛称もあるのかもしれません。また、室内でiPhoneで使うときより、屋外で使っている方が安定しません。移動中は電波が安定しないこともあるので、どちらの問題なのかははっきりしませんが、dynabookの方がWLANの安定度は上であると感じます。
そして、今度は想定外の悪いポイントです。
・バッテリーの持ちがよくない?
・バッテリーの充電の閾値がよくない?
dynabookの場合、WLANを入れたまま持ち歩いていても、半日程度はバッテリーが持ちます。
朝持って出かけても、メールチェック、Web、艦これなどをしながら夕方持ち帰るまでに電池が切れてしまうことはありません。一方、CLIDE9を同様に持ち歩いたところ、5時間程度でサスペンドから復帰しなくなりました。電源ボタンを押しても無反応。さて、壊れたかと心配しながらACアダプタをつないだところ、ロゴの後にバッテリーのマークが表示されて起動しません。5分ほどたってから再度電源ボタンを押すと無事に起動します。この時にバッテリー容量をWindowsから確認すると「44%」と表示されています。一方、dynabookでは、バッテリーが30%でも動作しますし、10%を切ると警告が出ます。残容量が40%で電源が入らないのは問題です。このあたりは、何度か追試してみないと何とも言えないので、しばらく様子を見たいと思います。
・Windowsキーがない
最初に書いた通り、Windowsキーがありません。キャプチャがとりにくいのが難点です。セットアップ時のWindows10予約画面も取り損ねました。もっとも、あの時点で撮れるのかは微妙ですけど。あと、自分の使い方ではWindowsキーでサスペンドを解除することが多いため、電源ボタンに手を伸ばすのが、少し面倒に感じます。この辺りは慣れの問題と思いますが、画面をタッチして解除できるとよいように感じます。
WinSATの値の比較
(不具合品)
(正常品)
本体が変わったので、再度WinSATを撮り直しました。メモリ以外、すべて値が下がっています。スコアも4.4から4に。前回は時計が遅かったわけで、ベンチマークの基準の時計が早くなった分スコアが下がっています。ただ、項目によって下がり方にはばらつきがあります。時計はおおむね30%線と遅かったのですが、そこまでは数値に差は出ていません。
バッテリーの挙動
どうも、満充電から4~5時間で、動作しなくなるように見えます。
バッテリー残量が48%なのを確認した直後、操作中に画面が暗くなりました。電源ボタンを押すと、いったん明るくなりますが、すぐに暗くなります。この時点では電源をボタンを押して、ロック画面をスワイプするとロックされていない状態になりますが、すぐに画面が消えます。しばらくそのまま放置してから電源ボタンを押したところ、ロック画面になります。画面をスワイプするとパスワード画面になります。このときは自動で画面は消えません。しかしロックを解除すると、とたんに画面が消えます。実質バッテリー残量が半分で、この挙動はおかしく見えます。
Windowsキーは必要? 不要?
先に書いたとおりCLIDE9には、Windowsキーがありません。
最初に手にしたとき、Windowsキーがないことはあまり気になりませんでした。
しかし、ないと困ると思うことがありました。
一つは、画面キャプチャを取るときです。dynabook TabやmiixにはWindowsキーがあるので、Windowsキー+電源ボタンのコンビネーションでキャプチャが取れます。iPadと一緒です(笑。CLIDE9にはWindowsキーがないので、Alt+PrintScreenあたりを使うことになるのですが、ソフトキーボードにはどちらのキーもありません。そのため、USBキーボードが必要になります。
もう一つは、サスペンドからの復帰です。dyna/miixでは、ケースを開けてWindowsキーを押して復帰させていました。これができません。電源ボタンに手を伸ばす必要があります。
以上のことから、Windowsキーがないことが欠点と思っていました。
ところが、しばらく持ち歩いていて、別のことに気がつきました。
幸か不幸か、CLIDE9にはケースがありません。このあたりはメーカー製出ないので致し方ないことです。汎用のケースを使う手もありますが、シールで貼り付けたり、ゴムで挟んだりとあまりよくないこと有り、そのまま持ち歩いていました。その時に、ふと思いました。dyna/miixでは、電源ボタンを押してサスペンドをしてもWindowsキーは生きていて、キーを押して復帰します。つまり、タッチパッド側になにか接触するものがあると画面が点灯します。一方、CLIDE9には画面側にはタッチパネルの他にキーとして扱われるものがありません。そのため、むき出しで持ち歩いていても、電源キーに触れさえしなければ、復帰することはありません。
いままでデメリットと思っていたのですが、以外と使い勝手がよいように思えてきました。
jakeさん
2015/04/24
さすがに初期不良を疑うべき状態かと思います。
交換の際は運営を通す必要アリです。
自分も無線LANの不調で、本体を運営に戻しています。
勝手にIPアドレスが変わって通信できなくなってしまう症状です。
3GのSIMも入れてるんですが、Wi-Fiルーターの目の前で通信経路が3Gに切り替わったのはちょっと……という。
Ikkeさん
2015/04/24
最初に無線LANを疑っていましたが、AP変えてもUSBのLANを付けても変わらないので、悩んでいたときに、偶然時計があっていないのに気がつきました。
しかも、寝かせているときにはそんなにずれないのに起動したままだとずれていくという・・・。