我が家のインターネット環境は、auひかり ギガホームプランに加入していています。
屋根裏に、光回線終端装置(ONU)と回線事業者からの貸与品のルーター NEC Aterm BL190HW(ATERM-BA514D)を設置しています。
そのルーターに、8ポートのギガビットスイッチングハブ IO DATA ETG-ESH8を経由して、自宅各部屋全7箇所の情報コンセントにギガビット環境で繋いでいます。
HUBが多重にカスケードされることを避けるため、リビングルームのAV機器群直近のLANポートは、ルーターから直接出力し、AV機器及び私のPC用は、16ポートのギガビットスイッチングハブ Logitec LAN-GSW16P/HGWに接続しています。
我が家に設置している6台のPCは基本的には、ギガビットイーサコネクタで有線接続しています。
そのほかに、2台のEPSONプリンター PX-5V,PX-503AもLANに繋いでいます。
AV機器では、Panasonic テレビ THP54VT2,東芝 テレビ 32G9及び4台のPanasonic Blu-ray / DVD レコーダー DMR-WX51,DMR-BW800,DMR-BWT2100,DMR-BWT660とCATVセットトップボックス Panasonic TZ-BDT920がつながっています。
その他、LANポートを持たないタブレット3台ONKYO TW3A-A31C77H,Microsoft Surface Pro 2/3及び家族の4台のスマホ用に、無線LANのアクセスポイントをauからの無償貸与品 au HOME SPOT CUBEを3台設置して、家全体をカバーしています。
今回のプレミアムレビューでの比較としては、NETGEAR Nighthawk x4 R7500とほぼ同じ場所に設置してある 1台のau HOME SPOT CUBEとの比較を行いました。
設置場所は、リビングのテレビ裏です。NETGEAR Nighthawk x4 R7500もテレビ裏に設置しました。
現状の電界強度をスマホにインストールした、NETGEAR Genieというアプリで測定しました。
やはり、HOME SPOT CUBE単品では設置してある1階部分は良いのですが、2階に上がると極端に電波状況が悪化します。
距離的にも厳しい2階の部屋では、使い物になりません。
このような環境なので、我が家では、au HOME SPOT CUBEを、屋根裏,2階,1階と3台設置しないと、家全体をカバーできませんでした。
パッケージは私の予想よりは大きめのパッケージで、351mm(W)x261mm(D)x83mm(H)あります。(実測)
箱の横には、3年保障の記載があります。
個人利用であっても、ルーターは365日24時間電源を切ることはないので、3年保障は安心感につながります。
同梱品は、本体,ACアダプター,アンテナ4本,イーサネットケーブルのみです。
マニュアル類も簡易セットアップマニュアルと注意書き及びユーザー登録の案内のみでした。
詳細マニュアルは、サイトからダウンロードする必要があります。
アンテナは4本あり、このアンテナを使って、接続機器に最適な電波環境を作るビームフォーミングと高速通信を実現しています。
私がこれまで使ってきた無線ルーターは、設置面積の少ない縦型のものが多かったのですが、このNETGEARは、本体サイズが、285mm(W)x184.5mm(D)x50mm(H) 750gあります。
背面は、一般的な無線ルーターと変わらず、インターネットポートx1,LANポートx4です。
特徴的なのでは、LED ON/OFFスイッチがついていることです。
実際に使ってみるとわかりますが、天板には13個のLEDがついています。
このLEDが動作に応じて点灯したり点滅したりしますので、目につく場所に設置すると結構目立って煩いです。
勿論、動作確認を行うためには必要なのですが、常時点灯は要らないと思います。
LED OFFに設定すると、POWERのLEDを残して、他は消すことができますので、目につく場所に設置する場合は大変便利だと思います。
その他に、ルーターの右側面にはeSATAポートが1つ、左側面にはUSB 3.0ポートが2つ付いています。
天板を除く全ての面は、メッシュ構造になっています。
このデザインを見たときには、結構発熱するのではないかと心配しましたが、発熱を感じることはありませんでした。
サイズ/重量
サイズ:285 x 184.5 x 50mm
重量:750g
インターフェイス
USB3.0ポート x 2
eSATAポート x 1
ギガビットイーサネットポート x5 (インターネットポート x1 、LANポート x4)
IEEE802.11 n/g/b 2.4GHz
IEEE802.11 ac/n/a 5GHz
システム要件
Microsoft Windows 7、8、8.1、Mac OS、UNIX、Linux、iOS
Microsoft Internet Explorer 8.0、Safari 4.0、Google Chromeおよびそれ以降のバージョン
技術仕様
デュアルバンド 1,733 Mbps (5GHz) & 600 Mbps (2.4GHz)
ビームフォーミングにより電波を自動的に調整し、Wi-Fi接続のスピード、信頼性、帯域幅を向上
WPS プッシュボタンによる簡単ワイヤレス接続
1.4GHz デュアルコア プロセッサー
メモリ:128 MBフラッシュメモリ/256 MB RAM
セキュリティ
WPS対応、WPA/WPA2 PSK
SPI/NATファイアウォール
DoS保護
消費電力
最大31.44W
我が家では、家の電話もauひかり電話なので、電話線をNECの貸与品ルーターに挿さないと電話が動作しません。
電話線のみをルーターに挿した状態で、ONUからのイーサケーブルをNETGEAR Nighthawk x4 R7500に挿してみましたが、電話が使えませんでした。
残念ながら、屋根裏に設置しているルーターを入れ替えることはできませんでしたので、リビングにアクセスポイントとして設置することにしました。
この状態で、スマホアプリで電界強度を測定してみました。
電界強度の測定では、スマホ(SONY Mobile Xperia Z1)が IEEE802.11ac対応なので、5GHzの11acで繋いで測定してみました。
電界強度測定は、1秒ごとに再測定をしたのですが、非常に安定しています。
1階に設置した無線ルータに2階のどの部屋で繋いでも、SIGNAL STRENGTHは、常に100%で、1階のリビングより5dBm程度弱いだけです。
これが、ビームフォーミングの恩恵ではないかと思います。
家中1台の無線ルーターで完璧にカバーされています。
当然のことながら、電界強度が高く5GHz帯を使っていることで、電子レンジやワイヤレス電話等の干渉もなく安定しているので、接続時のネゴシエーション時間も短時間で完了します。
先日、11ac対応のminiPCI Expressカード インテル AC-7260を購入したので、我が家には、11ac対応機が、デスクトップPC(メインで使っているCore i7 4790K搭載機),Microsoft Surface Pro 3,SONY Mobile Xperia Z1,GIGABYTE ベアボーンキット GA-BXi7-4770Rの4台、更に11n対応のノートPC MouseComputer m-Book MB-W800S-SHを繋いで試してみました。
我が家のインタネットは、auひかり ギガホームプランを契約し、屋根裏の設置したONU-ルーターから、各部屋に設置されたLANポートに繋いでいます。
先ずは、有線LANでの速度測定です。
下り 731.56Mbps,上り 829.94Mbpsとギガビット契約として恵まれた通信環境です。
次に、各PC等を無線でつないでみました。基本的に、各ハードウェアで接続できる最速仕様で繋ぎました。
先ずは、インテル AC-7260を積んだデスクトップPCを繋いでみました。
デスクトップPCには、インテル AC-7260を搭載したので、11acでは、最大867Mbpsでつながる筈なのですが、アンテナを変えても、468Mbpsでしかつながりませんでしたが、試しに、2.4GHzの11nでは、144Mbpsでつながりました。
11acでつながった状態で、スピードテストサイトで速度を測ってみました。
次に、GIGABYTE ベアボーンキット GA-BXi7-4770R
11acに繋がった状態で、スピードテストサイトで速度を測ってみました。
Microsoft Surface Pro 3
SONY Mobile Xperia Z1
従来機の代表として、11n対応のMouse Computer m-Book MB-W800S-SHを繋いでみました。
やはり、11acは圧倒的に速いです。
これだけの速度が出るのであれば、有線のLANケーブルを繋がなくても余りストレスを感じることはないと思います。
NETGEAR Nighthawk x4 R7500は、IEEE802.11a/b/g/n/acに対応し、11acでは、433Mbpsx4=1,733Mbps,11nでは、200Mbpsx3=600Mbpsの帯域を持っているようです。
私の環境では、11acでも433Mbpsもしくは、433Mbpsx2=867Mbpsでつながるハードウェアしか持ち合わせていません。
これまで、我が家では最速72Mbpsでしかつながっておらず、無線は基本的にWEB閲覧程度で、ファイルのコピー等を機器間で行う場合は、有線LANで繋いでいました。
Surface Pro 3の場合は、USB-イーサネットアダプターを使って、100Mbpsでケーブル接続してファイルの転送を行っていました。
NETGEAR Nighthawk x4 R7500では、アップロード/ダウンロード共に200Mbps以上の転送が可能なので、有線LANで繋ぐより高速でファイル転送が可能でした。
NETGEAR Nighthawk x4 R7500には、eSATAポートが1つ、USB 3.0ポートが2つ付いています。
今回は、eSATAポートには、HGST G-RAID(750GBx2 RAID-0)を接続しました。コンテンツとしては、子供の成長記録を記録した動画(SD画質はAVI,HD画質はMPEG-2)約1.5GBが記録してあります。
USB 3.0ポートには、500GB HDD IO DATA HDPX-UT500Kを接続し、中には、Viodeフォルダーを作って、MPEG-4 AVCのHD動画 11本約70GB,PictureフォルダーにデジカメのJPEG静止画(Nikon D3,Nikon D800Eで撮影)、Musicフォルダーに152曲 約11.5GBを記録しました。
また、インテル 730Series 480GB SSDを2.5inch SSDケースに入れて繋ぎました。(SSDは空の状態)
NETGEAR Nighthawk x4 R7500は、PCからは、メディアサーバーとして認識されます。
ファイルエクスプローラーでは、DHCP対応のブルーレイレコーダーやケーブルテレビのセットトップボックスと並んで表示されました。
この状態から、NETGEAR Nighthawk x4 R7500を選択すると、Browse FoldersというフォルダーとMusic,Pictures,Videoフォルダーが表示されました。
Browse Foldersを開くと、eSATA HDDやUSB HDD内にあるフォルダーがマージされて並列で表示されます。
ファイルエクスプローラーでは、R7500をクリックすると、
更に、Picturesフォルダーを開くと、
NETGEAR Nighthawk x4 R7500が接続されたストレージのコンテンツをマージしてくれますので、接続したどの機器に入っているかを気にせずに、コンテンツにアクセスすることができます。
管理面から言えば、どのストレージにあるかを確認し、ドライブレターを指定して、フォルダーを開きコンテンツにアクセスするのが一般的でしょうが、メディアサーバーとして考えれば、現状の方が使いやすいと思います。
勿論、管理したいときには、ドライブを指定してフォルダーを開きコンテンツにアクセスすることもできます。
External_Diskと表示されているのがeSATA HDD,USB_Strageが500GB HDD,T_Driveが480GB SSDです。
何れもネットワークドライブとして表示されました。
次に、ネットワークストレージとしてのパフォーマンスを確認します。
メディアサーバーからコンテンツをPCのローカルディスクにコピーし、コピー速度を確認しました。
今回は、Surface Pro 3をIEEE802.11acで接続して試してみました。
動画ファイルをコピーしましたが、25MB/s~32MB/s程度でコピーできました。
タスクマネージャーで確認すると、200Mbps~280Mbps程度で受信していました。
パリティチェック用に多少パケットを食われているのでしょうが、結構な速度で転送することができました。
次に、USB 3.0で接続したHDDドライブを、ネットワークドライブとしてPCのZドライブに割り当てて、DiskMarkを走らせてみました。
11acで接続しているので200Mbps以上で読み書きできているはずなのですが、USB 2.0接続のHDD程度の速度しか出ませんでした。
バックグランドで動作するバックアップ程度であればこの程度の速度で十分なのですが、NASの代用には難しいかもしれません。
NETGEAR Nighthawk x4 R7500には、ReadSHARE Vaultというアプリを使って、PCのローカルドライブをルーターにつないだHDDにバックアップする機能があります。
PCにReadSHARE Vaultをインストールして、ルーターの設定画面でルーターの設定を行うことで、定期的にバックアップを取ることができます。
バックアップするストレージの容量制限やバックアップを行うスケジュールを設定したり、バックアップ完了をメールで通知したりする設定ができます。
バックアップするドライブの選択やバックアップ対象のホルダー、パスワードの設定ができます。
バックアップが進行中です。
バックグランドで動作させることができるので、PCでの作業を止めずにバックアップを取ることができます。
ここまで、PCでのレビューを行いましたが、NETGEAR Nighthawk x4 R7500に接続したストレージは、スマホでもアクセスが可能です。
NETGEAR genieというアプリをGoogle Playからダウンロードすると、PC用のNETGEAR genieと同じことができます。
ReadySHAREを起動すると、PC同様ルーターに接続したストレージが表示され、フォルダーを開くこ
とにより簡単にコンテンツにアクセスできます。
ReadySHAREを起動すると、スマホ内のコンテンツとルーターに繋がったストレージをドライブレター,フォルダーを開いてアクセスできます。
私は、これまで、Wi-Fiルーターは、スマホ用のアクセスポイントとして使う程度でしたが、Surface Pro 3等イーサコネクターを持たないタブレットでは、これまでの環境では速度的に満足できず、USB-イーサコネクターをタブレットに繋いで使用してきましたが、NETGEAR Nighthawk x4 R7500を導入することで、LANケーブルという呪縛から解放されました。
家庭内の何処でも無線でのストレスを感じることなくアクセスができるようになりました。
しかし、私が所有している機器では、Microsoft Surface Pro 3のみが、433Mbpsx2=866MbpsでNETGEAR Nighthawk x4 R7500と繋がりましたが、GIGABYTE製小型ベアボーンキットやSONY Xperia Z1では、433Mbpsでしかつながりませんでした。
今後は更に高速でつながる機器が登場するのではないかと思います。
そういった意味では、NETGEAR Nighthawk x4 R7500は最先端かつ最強のの無線環境を提供することができ、これから出現するであろう更なる高速通信対応機器が普及するまでの相当の間、現役の無線ルーターとして活躍してくれると思います。
3台のアクセスポイントでカバーしていたエリアを1台でカバー
これまでは、auから無償貸与されている au HOME SPOT CUBEを3台使って家全体をカバーしていました。
それなりの電波強度を確保するために、場所によってアクセスポイントを切り替えるという、とても面倒くさいことをしていました。
今回、NETGEAR Nighthawk x4 R7500をリビングに設置したことで、2階でも快適に繋ぐことができるようになりました。
電波強度が高いため、接続時のネゴシエーションも短時間で済み、快適です。
共有コンテンツを有効活用
NETGEAR Nighthawk x4 R7500には、メディアサーバー機能が搭載されていて、ルーターに接続された全てのストレージに記録されたコンテンツは、eSATA,USBに関係なくマージされて一元的に表示されます。
コンテンツの種類により、Video,Pictures,Musicに自動で分類され、更にPicturesに関しては、JPEGのタグを解析し、撮影機材ごとに振り分け、更に撮影年月毎に自動で振り分けて表示することも可能なので、大量の写真データの中から目的の写真を探す際にはとても便利な機能だと思いました。
ストレージの垣根を取り払う!
今回は、750GB 7,200rpm 2.5inch HDDを2台をRAID-0で構成されたeSATA対応HDDケースを繋いでみました。
ストレージとしては、eSATAでPCに接続するとシーケンシャルリードで200MB/s以上のパフォーマンスがあるのですが、残念ながらそのパフォーマンスを活かすことはできませんでした。
まこりんさん
2022/09/15
https://www.netgear.jp/supportInfo/R7500exchange
これは未実施ですか?
Picardさん
2022/09/16
情報ありがとうございました。
残念ながら、既に現役を引退し、廃棄処分となっています。
電波は出ているのですが、全くつながらなくなり、廃棄してしまいました。