そして家族が集まれば、当然デジタルアイテムの数もさらに増えることになる。
基本的にそれら機器のインターネットへの接続は無線LAN。
機器が増えれば増えるほど通信は込み、快適なネット環境を実現するには高性能な無線LANルーターが必要になる。
今回はNETGEAR社のR7500をレビューする機会を得たので、無線LAN初心者ながら精一杯レビューさせていただく。
それではよろしくお願いします。
ルーター本体の他に、付属物はアンテナ4本、電源アダプター、LANケーブル、
マニュアル類(インストールガイド、ユーザー登録のお知らせなど)
本体前面上部には各LEDランプ(電源、インターネット、無線LAN(2.4GHz/5GHz)各ポートなど)
向かって左にUSB3.0ポート×2とアンテナ端子、右にeSATAポートとアンテナ端子
後部には電源ボタンと電源端子、WAN/LANポート、リセットボタン、LED切り替えスイッチと
アンテナは、保護フィルムに貼ってあるラベルの数字に合わせて取り付ける。
・ASUS Vivobook X202e + WI-U3-866D
玄関側の部屋までの障害物が少なく、他の場所よりも電波が届いていたことと、単純に生活の邪魔にならないことが、設置場所をここに決めた理由だった。
ルーターの設置だけなら、WN-G300Rよりもかなり大きく場所をとるので R7500も同じ壁面に設置したいところだ。
ここだと外付けHDDを含めた場合、落下の可能性が高い壁への取り付けよりは安心感がある。
電波の届き具合については少し不安ではあるが、あまり酷いようなら別の手段を検討することにした。
わが家では今までWN-G300Rを、アクセスポイントモードで使用してきた。
うーん、このスペックの差でこれはおかしい。
かなり最大速度である100Mに近い数字だ。
ReadySHARERで速度測定
インターネットの回線速度は、深夜であれば90Mbps近い速度を計測できたものの、一番使うであろう時間帯にはほとんど速度が出なかった。
R7500本来の力が発揮できなかった訳だが、LAN内であればその性能が活かせるハズだ。
R7500にはUSB3.0ポートが2つとeSATAポートが1つついている。
こちらにはHDDやUSBメモリーを接続すると、NASとして利用できる。
そこでUSB3.0ポートを使い、次のような環境でその速度を計測してみた。
■測定場所
リビング
玄関側の洋室(無線接続・速度が悪い)
■使用機器
ADATA ポータブルHDD CH11
Kingston USBメモリーDataTraveler 100 16GB
■無線環境
WN-G300R(2.4GHz)
R7500(2.4GHz)
R7500(5GHz)
ADATA ポータブルHDD CH11で測定
WN-G300R
R7500(2.4GHz)
R7500(5GHz)
Kingston USBメモリーDataTraveler 100 16GB で測定
WN-G300R
R7500(2.4GHz)
R7500(5GHz)
測定した結果はバラつきはあるものの全体的にみると、HDD・USBメモリー共に、今まで同様G300R(2.4GHz)よりもR7500の2.4GHz、さらにそれよりもR7500の5GHzの方が速度が速かった。
ただ素人的にはもっと劇的に変わるじゃないか?と思っていたので、
数字だけ見ると、周波数が違っても思ったよりも違いが少ないなー?という印象。
それにHDDにしてもUSBメモリーにしても、例えばリビングでパソコンに直接つないだ時の数値と、11ac(5GB)の数値(ともにRead)を比較すると11acでかなり数値が落ちている。もう少し近い数字になるのかなーとも思っていたので、期待外れの印象がある。
ADATA ポータブルHDD CH11
(Seq) 89.03→6.463 MB/s
(512K)31.47→5.004 MB/s
(4K) 0.385→0.518 MB/s
(4K QD32) 0.385→0.518 MB/s
Kingston USBメモリーDataTraveler 100 16GB
(Seq) 47.19→10.91 MB/s
(512K)45.32→10.32 MB/s
(4K) 2.794→1.010 MB/s
(4K QD32) 3.562→8.655 MB/s
こんなものなのだろうか?
まぁでも、期待外れにしても今までの速度よりは確実にアップしているのは間違いない。
速度については、ルーター本体やアンテナの向きなどにも左右されるような話も聞くので、今後ももう少し見ていきたい。
ReadySHARER®プリントを使ってみたが・・
現在我が家で使っているプリンターは、Canonの インクジェット複合機 PIXUS MG6530。
実はこの複合機、元々無線機能が備わっているので、単体でもワイヤレスで印刷ができるのだが、今回は無線機能を切って試してみることにした。
本来なら、USB機器をUSBポートにつなぐと2分ほどで使用可能な状態になるはず。
しかし結論から先に言わせてもらうと、今回は認識しなかった。
USBメモリーやポータブルHDDをつなぐと、2~3秒ほどでR7500前面のLEDが点滅を始めるのだが、何度やり直しても反応なし。
MG6530本来の無線機能が邪魔をしているとか?
結局わからなかったので、メーカーに問い合わせてみたところ、その可能性もないとは言えないが結局は相性が悪いのかもしれないとのこと。
でも、その反応から可能性は薄そうだ。
残念だったのは、複合機の機種名やメーカーなどすら聞いてもらえなかったこと。
すべての機器に対応するなんて無理!ってことなのかもしれないが、対応機種について参考にするふりくらいはしてもいいような・・。
少なくとも現在のところは、Canon インクジェット複合機 PIXUS MG6530 は対応していないようだ。
実は他にも問い合わせていることがあるのだが、今のところ回答待ちの状態なので、回答があり次第追記する予定。
→本日(1/18)回答あり。
りんさんの記事を読んだので、結構長期間待つことを覚悟していたが、こんなに早く回答が来るとは思わなかった。
そういえば外箱にも「365日3年間無償保証」と大きく書かれている。
記事が書かれてから約1年、サポート面の改善を進めているという事なのかも知れない。
◆ああ勘違い・・
回答をもらった質問の内容は「インターネット経由で、R7500に接続されている外付けHDDへのアクセス」及び「(LAN内外に係わらず)iPhoneなどモバイル端末からのアクセス」について。
元々レビュー開始から後半に入ってしばらく、R7500に接続したUSBストレージ機器へのアクセスについては、少なくともiPhoneやタブレットからは、現状でも専用アプリなどを使えばすぐにできるもの、という大きな勘違いをしていた。
インターネットを経由してのアクセスについても、リモートソフトのteamviewerのようにアプリケーションを使ってしまえば、すぐにつながるものだと。
これについて結論から言ってしまえば、外部からインターネット経由で接続する方法としては、わが家のようにアクセスポイントモードではなく、R7500がルーターモードで動作している必要がある。
LAN内のアクセスについても、パソコンからはIPアドレス指定で、iOS/Androidはアプリ「NETGEAR genie」を使えば可能。
ただしこれもルーターモードで動作している必要があるとのことだった。
更に質問していたこととは別に、わが家ではインターネット経由でのアクセスができないかも知れないと一時は諦めていた件があるのだが、それは後ほど触れることにする。
とにかくそんな訳で、大きな勘違いと自身の甘い認識から大きく遅れることになってしまった。
今さらお詫びのしようもないので、せめて今からでも許される限りは精一杯レビューを進めることにする。
◆外部からの接続を試してみる
では実際に外部から接続するにはどうしたらいいのか?
まず前回も書いたように、まずはR7500をルーターモードで動作させる。
そしてVPNとダイナミックDNSという機能を使う。
ルーターモードはなんとなくわかるが、VPNにダイナミックDNSとは何なのか?
こんなの素人に設定できるのか?と思ったのだが、マニュアル通りに進めるとそれができてしまった。
それも結構簡単に・・。
1.アクセスポイントモードをルーターモードへ
※このCTU設定変更を行うと、インターネット接続が切れてしまうため、必ずこの設定を行う前に、
インストールガイド記載のURL(下記テキストリンク)より「デスクトップNETGEAR Genieアプリ」を
ダウンロードの上、パソコンにセットアップが必須。まぁCTU設定を元に戻せはつながるが・・。
→ 「デスクトップNETGEAR Genieアプリ」ダウンロードページへ
※横に3枚の画像は左→右に
ブラウザからCTUの管理画面にアクセス、詳細設定→PPPoE機能設定の編集画面で「しない」→「する」に切替えます。
確認画面の後に設定完了画面になったら、必ずすぐに画面左側のメニューから「設定反映」を選択します。
これをしないと変更した内容を反映しないで元に戻ってしまいます。
しばらくしてトップ画面が表示されたら接続先情報表のプロバイダ設定を「切断」をします。
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