はじめに
モニター到着と同時にレビューを一気に書き上げるつもりが、いきなりPCがトラブルに見舞われ、何とかクリアしたと思ったら今度はメインマシンであるMacbook Airが起動しなくなり・・・。
全く以て降って湧いたような想定外のトラブルの連続に、気が付くとレビュー締め切りまで残りあと数日。果たして期限までにきちんとしたレビュー仕上がるのか?衝撃の結末は次回をお楽しみに!
などとくだらないことを書いている時間ももったいないので、早速前振りから・・・え?
前振り
我が家には既にBenQの19インチが2台(E900WとG920WL)鎮座しており、また会社では24インチG2400WDを使用しており、今回のBL2411PTはまさにBenQ兄弟の長男にあたるわけです、はい。以前、約5年あまり台湾に駐在した経験があり、その頃からモニターはBenQ一筋です。※一時期浮気もしましたが(^^;
ということで今回、それら兄弟機種と比較をしながら、フリッカーフリーディスプレイの効果や特徴を確認していこうと考えています。
ただし!私は専門知識がありませんので、IPSがどうだとか、WUXGAがこうだとか、専門用語はほぼ出てきませんので、予めご了承ください。あくまでも一般素人ユーザ視点です。
到着
商品到着。パッケージは思ったより大きくなかったですね。
実測では、縦:24.5cm、横:43.0cm、高:66.6cm程度。
でも本体重量だけで約6.7kgもありますから、パッケージ全体だとまぁまぁ重いなという感じです。一人で運べないなんてことはありません。女性でも・・・大丈夫でしょう。
組立
本体とベース。本体を逆さまに置いて、上からベースを取り付けます。
ベースの裏側に蝶ネジ?があるので、これを締めて固定します。
組立完了。ま、組立はこれだけですね。
本体底面のコネクター類。
本体底面の電源部。
可動範囲
画面の上下角度調整はこの範囲。
写真がわかりにくくてすみません。左右方向への振り幅です。
最大に高くするとここまで伸びます。それでもそれほど不安定さは感じませんでした。
ちなみに、そのままクルリと回して縦位置にして使用することも出来ます。
内容物
ケーブルなど本体やベースを除く内容物一式です。電源ケーブル、D-subケーブル、DVIケーブル、Audioケーブル、ドライバーCD、クイックスタートガイド、保証書類
環境
使用するマシンはMacbook Air。DVIで接続し、外部ディスプレイとして使用します。
疲れは目から全身へ
仕事柄、ディスプレイに向かっていることが多いため、慢性的な肩凝りと腰の痛みに悩まされ続けています。腰にいたっては椎間板ヘルニアまで煩い、2ヶ月半もの入院治療を要したこともあり、自分なりに気遣ってはいるものの、なかなか解決には至っていません。
仮説
ということで今回、フリッカーフリーディスプレイを使うことでどのような効果が出るか、まずは仮説をたててみました。ディスプレイの前に長時間座るということは避けられないので、物理的に発生する肉体的な疲労は仕方ないとしても、目を酷使することで肩が凝り、それが全身疲労を増加させているのではないかと。
要するに、目の疲労が低減することにより、肩凝り、そして腰や身体中の疲労が改善するのではないかと考えました。
実験
個人的に撮り続けている神社仏閣の写真が多量にたまっているのですが、約50枚ほどをphotoshopで画質調整してみました。
わずか50枚とはいえ、まず数百枚の中から50枚をピックアップする作業からスタートとなり、画質調整を終えてリサイズ、別名で保存までの完了するのには、やはり1枚あたり数分は必要ですので、結局50枚でも2時間ほどかかってしまいました。
ちなみに、「画像の詳細設定」→「画像モード」→「写真」とすると閲覧するにはちょうどいいように調整してくれるのですが、画像補正はやはり「標準」で行なうのがよさそうです。
肝心の目の疲労具合ですが、いつもだとこのくらいの作業を行うと目がショボショボしてきて、奥の方がジーンとしびれるような感じがしてくるのですが、今回は少し違うようです。多少ショボショボはしちゃいますが、フリッカーフリーのおかげなのか、しびれるような感じはありません。
検証
肩凝りも全身疲労も、体感的には日々の作業に比べて明らかに軽減されていると感じますが、それだけではあまりにも抽象的過ぎて伝わらないかと思いますので、数値で表現出来ないかと考え、視力検査をしてみることにしました。
調べてみると、ネットとは便利なもので、ディスプレイを使って画面上で視力検査が行なえるサイトがありました。
http://cho45.stfuawsc.com/landolt/landolt.html
とはいえ、ただ単に視力検査をしても仕方ありませんので、同様の作業(写真50枚の画像補正)をフリッカーフリーでないディスプレイ(BenQ E900W)で行なった場合とで比較をしてみました。
作業前と作業後では以下のような数値となりました。
BenQ E900W
作業前:右0.8 左1.0
作業後:右0.8 左ギリギリ0.8
BenQ BL2411PT
作業前:右0.8 左1.0
作業後:右0.8 左1.0
E900Wは19インチなので、その点は考慮しなければなりませんが、左目の0.8はギリギリでした。もう少し続けていたら0.6になっていたかも?と感じる結果でしたので、フリッカーフリーでは特に違和感なく数値も落ちていないということに少なからず驚きました。
以前から左目の方が視力は少しいいので、集中して作業をしている時は左目を酷使しているのかもしれません。
この差を大きいと感じるか小さいと感じるかは人によると思いますが、たとえば8時間作業を続けたと考えると・・・。もちろん正比例のグラフになることはないと思いますが、多い時は1日16時間くらい画面に向かっている私には非常に大きな差だと感じました。
結論
仮説「フリッカーフリーディスプレイを使うことで目の疲れが減り、それに伴って肩凝りや身体の疲れも低減される」は正しい(と思われる)、という結論に達しました(^^)。
電子書籍の普及につながる?
宣伝?(笑)
実は上記で画像補正をしていた神社仏閣の写真は、epub形式にまとめてamazonのkindleストアで電子書籍の写真集「愛媛の神社仏閣」として販売していたりします。国内ではほとんど売れていませんが(笑)、意外と海外でよく売れています。まぁ、それでもやっと百冊程度というレベルですが・・・。
それともう一つ、こちらはちゃんとインプレス社から出版されている電子書籍「実録!懸賞応募はビジネスだ!ビジネス感覚で取り組めば、ネットでウハウハ懸賞生活」なる本も執筆しています。売れ行きはともかく(笑)、私は仕事でも電子書籍の制作や販売を行なっているため、電子書籍の普及に大きな期待を寄せているのですが・・・。
※それぞれの書籍にリンク設定しようかと思ったのですが、ちょっと嫌らしい気がしてやめておきました(^^;。もしご興味がある肩は上記書名で検索してみてください。
伸び悩む電子書籍
正直なところ、現状のままではいつまでたっても「電子書籍元年」を抜け出せないだろうなと感じています。皆さんも感じているのではないかと思いますが、PCの大きな画面で見ようが、手軽な専用端末で見ようが、紙の書籍と比べるとものすごく疲れるんですよね。小説のような文字モノだと、恐ろしいくらい疲れます。たぶん私だけではないと思うんですよね。
と考えると、フリッカーフリーディスプレイは電子書籍普及のブレークスルーを生み出す可能性があるのではないか・・・。
フリッカーフリーで電子書籍
ということで今回試しに、PCでも閲覧可能な電子書籍サイト「eBookJapan」で雑誌「DIME」を読んでみました。
著作権侵害にならないよう、大部分にモザイクをかけさせていただいていますので、画像としては見辛いことになっていてすみません。
24インチだと、雑誌の細かな文字も見開きで読むことが可能。レイアウトを保ったまま全面が見られるのはいいですね。※19インチだとスクロールしながら読まないといけなかったので。
まぁサイズはともかく、読み易い!ええ、抽象的だろうがなんだろうが、これは間違いないです。いつもだと数ページ読んでやめちゃうのですが(内容がどうとかではなく疲れるから)、ちゃんと最後まで読めましたから(笑)。
いや、笑い事ではないんですよね、これ。紙の書籍に比べてたくさんの点で優れている電子書籍がいまいち普及しない大きな理由のひとつが解消されるのですから。全てのディスプレイがフリッカーフリーになれば、電子書籍普及に弾みがつく可能性大です。そうすれば私の電子書籍ももう少し売れ・・・(^^;)いや、なんでもないです。
問題解決
そんな大局的な話は専門家のみなさんにおまかせするとして、私個人としてはこれでやっとライブラリーに保存してるだけのたくさんの電子書籍を読むことが出来るようになったと喜んでいます(^^)。あ・・・amazonのkidle本もPCで閲覧出来るようになればいいのに。
あれこれオススメポイント
閲覧モード
先の電子書籍を閲覧した際、写真を多用している雑誌なので標準モードで読んでいたのですが、メニューから「画像の詳細設定」→「画像モード」→「閲覧」を選択すると、文字モノはググッと読み易くなりました。輝度が落ち、色目も若干黄色くなり、さらに目に優しくなります。
文字モノの電子書籍を表示し、両モードの画面をデジカメで撮影したのですが、カメラが勝手に調整してしまい、ほとんど差がなくなってしまったので写真は掲載しませんでした。しかし目で見るとまったく違うんですけどね・・・。
標準と閲覧の他には、動画、写真、sRGB、ecoのモードがあります。
メニューボタン
ディスプレイ右下、電源ボタンに並んでメニューボタンがあります。センサー式になっているようで、指を近づけると触らなくても白く光り、操作受け入れOKの合図を出してくれます。実際の操作はその白いライトをタッチすることで動作します。
一般的なボタン式のメニューに比べて明らかに操作性がよいということはありません。若干反応が鈍いので、押し過ぎてしまったりしましたが、たぶん慣れの問題でしょうね。
ではなぜ私がこれをオススメポイントに選んだかというと・・・やはり指が近づくと白くランプが光る点ですね。無機質なはずのディスプレイと対話してるような気がして(^^;。
わーーーーー!指とセンサーボタンが映ってないーーー!(T_T)。とりあえず、メニューの動きだけでもごらんください・・・(^^;。ごめんなさい
ついで、というわけではありませんが、電源ボタンもなかなかの演出です。何の役にも立たないとは思いますが(笑)、好きなんですよね、こういうの。
内蔵スピーカー
私は普段音楽を聴く時は「ん万円」するYAMAHAのHPH-PRO300を使っていますが、音質がいい分、密着感というか圧迫感も強く、長時間使っていると耳たぶが痛くなってくるんですよね。それでYouTubeなどで動画を見る際は内臓スピーカーや外付けの安物スピーカーを使っていたのですが、やっぱり残念な音質で・・・。
でもこいつはディスプレイ内臓スピーカーとしてはなかなかいい音を出してくれます。
現状
自宅マイデスクです。BenQ3兄弟揃い踏み(^^)。これで自宅での仕事もプライベートも超快適に過ごせそうです。
うーん、少しくらい掃除してから写真撮ればよかった・・・(^^;)。
あとがき
今回初めてのレビューを担当させていただきましたが、他の方のように専門的な解説があるわけでもなく、まさに素人目線でしかないのですが、こんなレビューでよかったでしょうか。もしご意見やご要望などありましたらご遠慮なくお知らせください。
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