ゲームなどなので今まではマルチメディア系の三菱MDT242WGを使用
してきました。
今回は、同様の用途でフリッカーフリーディスプレイである、GL2460HM
のレビューを行いたいと思います。
・梱包開きから組み立て
今までディスプレイは、Dellと三菱を使用しておりLEDではなかったので
薄くても重い印象があったのですが、GL2460HMは予想以上に軽く驚き
ました。
大きさは、24インチということもありそこそこあります。
梱包は、ディスプレイ本体とスタンドに分かれておりスタンドのパーツを
2つ組み合わせた後にディスプレイを付ければ完了です。
ものの数分でできてしまいます。
付属品には、HDMIケーブルは付いてこないので別途準備する必要が
あります。
仕様一覧
Url:http://www.benq.co.jp/product/monitor/gl2460hm/
・スタンド
本体は軽く、約 4.3kgです。持ち運びも便利です。
スタンドは、高さが固定式で表示面を前後に角度を変更することは
可能です。
・ベゼル、スイッチ類
ベゼルも薄くすっきりしたデザインになっており、スイッチ類は
右背面にあります。(電源、その他スイッチ×4)
スイッチ類が右背面のため、場所的に調整したりするのが少し
煩わしく感じました。リモコンがあればと思います。
・コネクタ
コネクタ類は背面中央下部にあり、電源、HDMI、DVI、Dsub端子が
接続できるようになっています。
画面類の接続端子は、接続のしやすさから背面より横の方が便利
かと思うのですが・・・。
・画面など
HDMIで接続すると、問題なく表示されます。
PCとPS3のHDMI端子で接続しましたが、大丈夫でした。
ドット抜けなどは特に無く画面は、少し白っぽい印象を受けます。
機器の電源を落とすとディスプレイも連動して電源を落として
くれるのですが、一瞬ブルースクリーンになるので、長らくの
Windows使いとしては、少し心臓に悪いですw
・スピーカー
スピーカーを内蔵しており、HDMI接続の場合は音も出すことが
可能です。しかし性能は、1W×2なので、オマケ程度に考えた
方が良いかもしれません。低音域が微妙な気がしました。
また、音量は背面のスイッチでしか調整できないので、
急なミュートなども厳しいです。
・今まで使っていたディスプレイ(MDT242WG)と比較
今までは三菱製のマルチメディアディスプレイ、MDT242WGを
使用してきました。接続端子が豊富なのとゲームモードや
スピーカー搭載など、PCでもゲーム機でも利用しています。
現在仮住まいなので、比較画像の背景は気になさらずに・・・w
帰宅してからの作業で検証
・会社
仕事内容:SEもどき(システム設計、コーディング、サーバ管理)
使用時間:7.5時間(最小)
使用機器:Dell DEL1901FP(メイン)
FlexScan S1921(使用時間 12137H)
接続機器:PC DELL PRECISION T5400
・自宅
趣味内容:RAW現像、ネット閲覧、動画鑑賞、ゲーム(GT6,PSO2など)
使用時間:5時間
使用機器:MDT242WG、
接続機器:PC(FF14、CubePC)、PS3
・自分
視力 :裸眼 左右 1.2程度(軽い乱視、飛蚊症あり)
症状 :目の疲れ、ドライアイ、肩こり(頭痛伴う)
(ディスプレイ使用時)
普段、日中は仕事で打合せが無い限りディスプレイを見て業務を
行っています(デュアルディスプレイ)。
視力は裸眼で今までにメガネをかけたことはありません。
(でも、しっかり仕事はしてる・・・はずw)
仕事が忙しいときなどは、業務中に目が疲れてしまい目の疲れから
肩こりや頭痛など酷くなることが稀にあります(月に1回程度)
そのような状態では、帰宅後に自宅でPCを扱い辛く寝て回復させて
います。
また、仕事で疲れが残っている状態で自宅でPCを使う際も同様で
短時間しか使えないときなどあります。
上記を踏まえた自分的な検証。
会社で7.5時間程度ディスプレイを使った作業後に帰宅してから
自宅で各種作業を行い比較する。
(自分的な感覚が多いですので結果などは参考程度でお願い
いたします。)
【確認方法】
検証前に視力を測定し目に疲れを感じたときに
再度視力を測定する。
視力が下がっていたら、目が疲れていると認識する。
(今までの経験上、目が疲れていたら視力が低下する傾向が
あるので、自分なりの測定方法としました。)
※以下のサイトの検査表を利用しました。
http://eyeportal.jp/60siryokukensa/siryoku-kennsa-hyou.html
http://ider.net/eye.html
こちらの画像を印刷して、3m離れたところから確認します。
【検証機器】
PC :Faith Cube(グラボ追加搭載)
ネット、動画視聴、ゲーム(PSO2)
Faith FF14 PC
RAW現像、ゲーム(PSO2)
ゲーム機:SONY PlayStation 3
ゲーム(グランツーリスモ6)
1.RAW現像作業を行う。
画像の確認から色合い調整、修正など行うので目を使います。
今まで溜まったRAWファイルの現像を、どのくらい疲れずに
できるか試してみます。
使用ソフト:SILKYPIX Developer Studio Pro 5
PhotoshopElements
MDT242WG(従来):2.8時間
GL2460HM(今回):3.4時間
RAW現像は凝視する事がありますが、ずっと1点集中ということは
なく、比較的長時間作業できました。現像する被写体によっても
差が出てくる可能性もありますので参考程度です。
2.ゲームを行う
レースゲーム:グランツーリスモ6
グランツーリスモは、PlayStation3のドライビングシミュレーターで
コースアウトせずにタイムを出すときは、画面に集中し操作する必要
があります。
操作がシビアなので対象にしてみました。結構ハードなコース
(ニュルブリンク北コース)をフリーランで試してみます。
MDT242WG(従来):0.6時間
GL2460HM(今回):0.9時間
GT6は、リアルなレースゲームなので操作もシビアなため目が疲れ易い
です。今回はフリーランで休み無く同じコースを走っていたので疲れが
出やすく感じました。ゲームを購入したばかりで、コースや操作も慣れて
いないのも疲れの原因になったかと思われます。
本来は、週回数、タイムなど測定比較したかったのですが、慣れてない
こともあり、コースアウトなど厳しい状態だったので今後慣れてから
測定比較を再度したいと思います。
MORPG:ファンタシースターオンライン2(Phantasy Star Online 2:PSO2)
レースゲーム以外に、自分がよくやっているPSO2もやってみました。
PSO2は、アクション要素が多く場面によっては敵が沢山出現したり素早か
ったりと、瞬間の操作が必要なときもあります。
MDT242WG(従来):2.0時間
GL2460HM(今回):2.6時間
PSO2は、今年に入りやり始めてハマってしまいました。
結構画面の動きが激しかったり、1ミッションも20分以上する事が多く
目も疲れる事があります。いつも限界は、2.0時間ぐらいだったの
ですが、もうすこし長くすることができました。
3.動画の視聴を行う
高速応答技術「AMA」やハイコントラストで動画視聴もOKということなので
結構激しい系の映画を視聴してみます。
MDT242WG(従来):2時間(疲れ有り)
GL2460HM(今回):2時間(疲れ少し)
面白そうだったので、「パシフィック・リム」を見てみました。
動きが激しいのと暗い場面が多いので、MDT242WGでは、ちょっと
見辛かったり感じました(光沢フィルターをしているせいもあり)。
両方とも最後まで見ることが出来ましたが、暗い場面が多かった
せいか、MDT242WGの場合は疲れがありました。
全体的に、フリッカーフリーディスプレイの場合は目の疲れが出始める
時間が長くなったように感じます。
RAW現像や動画鑑賞は、視覚がメインなので時間的に持ちますが、ゲーム系は目と
手も動かすので、手の疲れや肩こりなどもあり時間的に短くなってしまいます。
同じ時間であれば、フリッカーフリーディスプレイの方が疲れは感じにくいと
感じました。
時間が無かったため、それぞれ1回程度の計測ですが今後も時間がある
時に計測を行いたいと思います(その日の仕事量にバラつきがあるので
回数を多くすれば平均も出やすくなるかと)。
仕事から帰ってきても、ゆとりをもって趣味ができるように
短時間の利用に抑えるといった運用をしていました。
目が疲れてからの作業(趣味?)
1.RAW現像
2.ゲーム:PSO2、GT6
3.動画視聴
テーマ【1】で実際に計測してみましたが、各作業などにおいて変わったことなど
記載します。
1.RAW現像
RAW現像においては、画面を凝視したりすることもあるのですが
疲れにくいためいつもより作業が楽になりました。
また、集中できる時間も増えるため作業量や出来なども改善されたかと
思います(いつもは、疲れて中途半端になってしまうこともままあります。)
2.ゲームを行う
ゲームのレースゲームにおいては、結構集中力が必要なため途切れると
ラインが乱れたりコースアウトをしたりします。
目が疲れてしまうと集中力が途切れ気味になってしまうのですが疲れが
軽減されると持続し、長いレースや複雑なコースでもゆとりを持って
挑むことができます。
PSO2においては、長いミッションや敵が多いミッションは疲れ気味に
なるのですが、そのような場面でも持続できるようになります。
最近は、アイテムドロップがブーストされる期間などあり、そのような
期間に思いっきり戦えるのはメリットかと思います。
3.動画の視聴を行う
動画の視聴は、楽しみの一つでもあるのですが見ていて目が疲れては
折角の満足感も減ってしまいます。
目の疲れが減ると、長時間の映画でも楽しみながら見ることができ
終わったあとも余韻に浸れます(^^)
今までは、目が疲れてしまうのは当たり前のように思っていましたが、フリッカー
レスディスプレイは、自分的に目から鱗でした。
ブルーライトカットメガネを持ってはいるのですが、普段メガネをかけないので
長時間かけると視界に違和感が有り疲れてしまいます。
目の疲れが軽減することを実感すると、今までの楽しめる時間がより濃く
長くなるかと思いました。
しかし、これに感けて目を酷使すると意味が無いので、自分なりにゆとりを
もって、目を使いたいかと思います。
との比較などもおこなってみます。
・ブルーライト軽減機能
背面のスイッチにより画面メニューから、ブルーライト軽減機能が選択
できます。
4種類の%に変更でき、ブルーライトの調整が可能となっています。
今は、ブルーライトカットメガネなどもありますが、メガネをかけなくても
ディスプレイ本体で低減してくれるのは嬉しい機能です。
最高で70%低減できるのですが、その場合は画面が黄色っぽく見えます。
・消費電力が低いEcoモード
現在使用しているディスプレイ(MDT242WG)は、LED使用していないため消費電力が、
110Wあります。
GL2460HMは、LEDバックライトを採用しているうえEcoモード時には、消費電力が
24Wと25%以下に抑えられます。
消費電力が少ないのは、エコ的にも良いですが、無停電電源(UPS)使用時などにも
利用時間が長く出来るのでメリットが多いです。
ブルーライト軽減機能実行時でも消費電力は下がっていました。
・高度画像補正技術「Senseye 3」搭載
BenQの独自開発による補正技術であるSenseye(センスアイ)で、「コントラスト
強化」、「カラーマネジメント」、「シャープネス強化」の3つの高度な画像補正
エンジンで構成。
「Senseye 3」による、6種類のアプリケーションモード(スタンダード、ムービー、
フォト、sRGB、Game、Eco)を搭載しており、さまざまなソースに対応。
2万円を切る低価格で、豊富なアプリケーションモードがあるのは便利です。
この機能と同様なものを、MDT242WGにも搭載されていますが価格差を考えると
驚きです。
・応答速度2ms(Gray to Gray)
ベンキュー独自の高速応答技術
「AMA(アドバンスト・モーション・アクセルレーター)」を搭載し、
応答速度2ms(Gray to Gray)、中間階調域では2ms(黒白黒は5ms)を実現。
DVDなど動画鑑賞やゲームでも役立ちます。
マルチメディアに特化しているMDT242WGは、応答速度16ms(Gray to Gray 6ms)
です。
当時高かったのですが、技術の進歩と低価格化のスピードは凄いですね。
・スマートリマインダー機能
あらかじめ設定した時間に、ユーザーに休憩をおすすめするメッセージを表示して
適度な休憩時間を取ることで眼の負担を軽減します。
仕事で使う場合などは、集中しすぎて時間が忘れがちになるので良い機能かと
思いました。ディスプレイで表示させれば見逃すことは無いのでw
以上がオススメしたい機能や特長になります。
自分が今までに使用してきたMDT242WGと比べると価格がとても安くコスト
パフォーマンスに優れていると思いました。ただ、低価格なぶん絞られた機能も
あるので、その点は以下の要望に挙げてみました。
【要望】
・ディスプレイスタンドの機能充実
フリッカーフリーは目に優しい事がセールスポイントなのですが
目の疲れ軽減にはディスプレイスタンドの調整も有効です。
その点もオプションなどで選べれば現行品はリーズナブルなままで、
選択範囲も広がる。
・HDMIポートの増設
最近のPC、ゲーム機はHDMIが標準となっておりPCの
ディスプレイで複数機器を接続することなどあります。
現在の仕様では、HDMIの接続機器は1台のみとなり
マルチメディア機器としては、少し物足りない気がします。
(ディスプレイに、PCとゲーム機器を接続など。また
ゲーム用PCとRAW現像用PCの接続など)
あと標準で、HDMIケーブルが欲しかったりもしました。
・リモコン添付
画面モードやスピーカーなど搭載しているので、リモコンが
あれば操作性が増すかと。もし、今後HDMI接続が増える場合
など必須かと思われます。
24インチのディスプレイでスイッチが背面にあるので、設定は
少しやり辛く感じました。
PCの動画などは、ソースによって音量が違ったりもするので
リモコンでディスプレイ側の音量調整に欲しかったです。
・スピーカーの性能向上
スピーカーを内蔵しているのですが、1Wの出力のためゲームや
DVD視聴では、力不足な気がします。画面モードに様々なモードが
あるので、スピーカーのほうもそれに対応して、もう少し出力を
あげてもらいたいかと思います。
・ホームページの内容充実
ぱっと見たところ、マニュアルなどのダウンロードができない
ようです。カタログも去年のものだったりと日本語ページの
内容充実が必要かと思いました。
製品購入前に、スイッチ類の仕様や使い勝手などマニュアルを
ダウンロードして確認することがあるので(自分的に)、今後
購入を検討する際にも参考になるかと思います。
【総括】
フリッカーレスという技術は、最近知ったのですが実際にどのような効果が
あるかは、未体験でした。
考えてみると、平日の自分の生活においてディスプレイを見ている時間は
結構な割合になっています。
長時間ディスプレイを見ることが当たり前になっていて、自覚していません
でしたが、これだけ目を使うのであれば、やはりディスプレイは目に負担が
ないものを選ぶのに越したことはないかと思います。
GL2460HM目は一生ものであり、悪くなってからでは取り返しがつかないので
目の負担が軽減ができるのであれば、フリッカーディスプレイの導入は有意義
かと思いました。
今回の検証で、目に対する疲れの低減など自分の感覚的に実感できたので
今後は会社のディスプレイ導入時にも候補として検証及び導入を薦めて
みようと思います(社内の違う部署のオペレーターは自分以上に目を酷使
しているので・・・)。
フリッカーフリーディスプレイによる目の疲れの軽減などは、自分では
感覚的なレビューを行いましたが、効果などは個人差があるかと思います。
BenQ様には、企業向けや個人向けにフリッカーフリーディスプレイの
効果を実感できるような、レンタルキャンペーンなどあれば実際に業務で
使用して体験できるのではと提案してみます。
(企業にとっても社員の健康維持という観点からメリットになるかと)
(自分の勤めている会社では、文字打ちや画像加工のオペレーターも
多く、健康診断には目の検査(眼圧など)も入っています)
製品本体に関しては、実売価格が1万円台でフリッカーレスのディスプレイ
が購入できるのは、魅力的かと思います。目の負担が低いディスプレイが
手頃な価格なのは、ビジネスやプライベートでも嬉しいことかと。
しかし、安価であるため全体的な機能も絞られており、HDMIが1系統
だったり簡易的なディスプレイスタンドなど、もう少し頑張って貰いたい
点があったりします。
全体的なパッケージとしては、手頃な価格でフリッカーレスディスプレイ
が手に入るというのは、敷居も低くて良いかと思いました。
みっちゃんさん
2013/12/29
会社で、ディスプレイを6時間くらいは眺めてますから、目に優しいディスプレイは良いですね。一番長い業務中にメインで使用したいですね。
特に、ブルーライト軽減機能なんかはうれしいですね。
それと、プライベートでは、ゲームに夢中になる方には、必要ですよね~(*^_^*)(笑)
mickeyさん
2013/12/30
ありがとうございます m(_ _)m
このディスプレイは会社でも使いたいですね(^^)
検証する機会があれば進めたいかと思います。
最近ゲームをするときは専らこのディスプレイに
なりましたw