はじめに、zigsow様、GIGABYTE様、関係者の皆様、ジグソープレミアムレビュー「GIGABYTE 板祭リターンズ Vol.02」に選出していただきありがとうございます。
自作PC初心者かつ、初めてのプレミアムレビューですので色々と至らない点もあるかもしれませんがよろしくお願いいたします。
では、早速ですがレビューの方に移らせて頂きます。
● 開封・付属品等の確認
佐川急便の袋を開封すると、プチプチのエアクッションに包まれた「GA-Z77X-UD5H」 の箱とzigsowからの手紙が入っている封筒がありました。
とりあえず箱を開封するとマウスパッドとマザーボードの形をしたストラップが入っていました。
その下を開けると今回の主役のマザーボード「GA-Z77X-UD5H」が姿を現しました。
さらにその下にはマニュアル、ドライバディスク、その他付属品が入っています。新品でマザーボードを手に入れるのは初めてなのでよく分かりませんが、付属品は結構充実しているように感じます。なお説明書は2冊入っており、クイックインストールガイドは多言語表記ですがユーザーズマニュアルは全ページ日本語で書かれておりBIOSの設定事項等も細かく書かれ自作PC初心者にも非常にやさしいマニュアルとなっています。
●マザーボード本体について
ソケットはLGA1155なのでCPU周りは今まで使っていたZ68のマザーボードと比べてもそれほど大きな変更点は無いようです。
I/Oパネル部分。USB2.0ポートが2つに対しUSB3.0ポートは4つとなっており、LANポートも2つ装備。その他にもeSATA 6Gb/s 、IEEE1394等非常にポート類が充実しています。
マザーボード上の電源ボタン・リセットボタン・CMOSクリアボタン。下部に見える金属部分ではCPU等の電圧を計測することが可能です。
SATAポート周辺。左からSATAⅡ×4、SATAⅢ×2、SATAⅢ(Marxell 88SE9172チップ制御)×2、ATX4P(SLI・CFX等使用時の補助電源)です。上に貼ってある赤いシールには「SATAⅡの5番ポートはmSATAポート使用時には使えない」と書いてあります。
拡張ポート周辺。
マザーボード下部の右から3番目のSATAポートはMarxell 88SE9172チップ制御の6Gb/s対応のSATAⅢです。
● Ultra Durable 4
「GA-Z77X-UD5H」にはマザーボードの耐久性を高めるため様々な工夫がなされています。
・2オンス銅箔層PCB
従来の2倍(厚さ0.0035mm → 0.070mm)の銅箔層を用いることにより冷却性能・信号伝達効率を 向上させ、オーバークロック時の安定性を向上させます。
・防湿
PCBの繊維間の隙間を小さくすることにより湿気の浸透を防ぎます。湿度の高い日本では非常にう れしいものではないでしょうか。
・防静電
従来のICに比べ静電気に対する抵抗が約3倍の物を使用することによって静電気による破損を防 ぐ効果があります。
・防電断
Dual BIOSを搭載しているので万が一停電等でBIOSが破損してももう一つのBIOSから起動し復旧することが可能です。
また、抗サージ特性のICを用いることで電源供給過程で発生しうるサージからマザーボード等の保護が可能となっています。
・防熱
使用するコンデンサをすべて固定コンデンサにすることにより高温下でもコンデンサを長寿命化さ せています。
また、低RDS(on) MOSFETにより発熱量の低下に貢献しています。
●Dual UEFI
このマザーボードの魅力の一つDual UEFI BIOSのチップです。Dual BIOSなので万が一BIOSが起動しなくなってももう一つから起動し復旧することができます。切り替えはマザーボード下部のスイッチから行うことができるようです。ちなみにB-BIOSがBackupBIOSで、M-BIOSがMainBIOSらしいです。
●3D BIOS
BIOS設定画面にはマザーボードのロゴ表示中にDELETEキーを押すと入ることができます。
まずは言語設定。上のタブでSystemを選びSystem Languageを選びます。英語、ドイツ語等にも対応していますが日本語にも対応していますので当然日本語を選択。ちなみに選択はクリックでできますが、決定はEnterキーしか反応しませんでした。
3D BIOSにはBIOS設定画面右上の方にある3D BIOSと書いてあるところをクリックまたはF1キーで入ることができます。3D BIOSでは各部分の設定を変更する際に直観的に触ることができました。ただし変更できる設定は通常のBIOS画面に比べると限定的で比較的頻繁に扱う設定が集めらています。以前からのBIOSに慣れている方にとっては物足りない設定画面となるでしょうが、私のような自作初心者やオーバークロック初心者にとっては非常に扱いやすい画面だと思います。
上の画像でCPUのクロックが3.7GHz近くありますがこのときオーバークロックは行っておらずデフォルト設定のままです。おそらくターボブーストの影響かと思います。
起動ディスクも
● Lucid Virtu MVP
Lucid Virtu MVPを利用するための下準備としては
1. BIOSの設定からCPU内臓GPUのマルチスクリーンを有効化。
2. CPU内臓GPUとグラフィックボードそれぞれのドライバをインストール。
3. Lucid Virtu MVPをインストール。
で良かったと思います。というのも実は私自身Lucid Virtu MVPについてはよくしらないのでZ68のVirtuと同じ方法でいいのかなと思ってやったからです。一応私の環境では動作しましたが、間違っていたらすみません。
Lucid Virtu MVPのメインメニューです。Lucid Virtu MVPのオン・オフ、動作中のロゴの表示について変更できます。以前のVirtuとの大きな変更点は無いようです。
パフォーマンス画面です。詳しいことはわかりませんがグラフィックのレンダリング時間を短縮させる機能らしいです。
ゲーム中に画面表示までのラグが大きいなどのときは、どちらか又は両方をOFFにすると改善することがありました。
アプリケーション画面です。それぞれのソフトをdモード(ハイスペック)で動かすか、iモード(低消費電力)で動かすかを選択できます。一覧にない場合はAddから手動で追加します。
では、Lucid Virtu MVPを使用した状態でのベンチマークの結果を発表します。
構成は
のレビューと同じで
OS : Windows7 HomePremium 64bit
※CPUの設定はデフォルト (ターボブースト・ハイパースレッディングは有効)です。
違うところはただ一つLucid Virtu MVPを使用しているかどうかです。よって基本となるスコアはGV-R777OC-1GDのレビューの際のものとさせていただきます。
・3D Mark 06
基本スコアは19805。まずは低消費電力のiモードから
スコアは4834。あれ…予想以上にスコアが落ちている何か設定ミスったかな?
次はハイパフォーマンスのdモード。
スコアは20439。600ちょっとスコアは上がったもののほとんど誤差じゃないかと思えるレベル。
・3D Mark Vantage
基本スコアは16268。こちらも同じくiモードから検証。
スコアは2386。ちょ…基本スコアの7分の1って。本気で設定ミスっている気がする。
次dモード。
スコア26709。ようやく来ました。いい感じのスコアが。基本スコアの約1.6倍。
dモードでのスコアの伸びはとても良いが、iモードでのスコアの落ちの原因がわからない。どこか設定を間違えているのだろうか。Lucid Virtu MVPに関しては調べても日本語の情報があまりないので私自身よく理解できていません。間違っている点等があったらコメント等を下されば随時修正していきます。
説明書にも全くと言っていいほど書いてなかったのでもうちょっと使い方とかは書いていてほしかったです。
●総合評価
一言でいうと自作初心者・オーバークロック初心者にやさしいマザーボード。使いやすい3D BIOSでBIOSの基本的な設定を学習し、慣れてきたら通常のBIOSを使いより詳細な設定をいじっていくということができるので、今から自作・オーバークロックをしてみようという人にはオススメだと思います。
その他にも湿気や静電気にも強い仕様になっていることも初心者に優しい仕様だと思います。
もちろん最新チップセットZ77を搭載し、Lucid Virtu MVP等の新しい機能も備えているので自作中級者以上の人にも楽しんでいただけるマザーボードではないかと思います。
以上で「GA-Z77X-UD5H」のレビューを終わらせていただきます。
最後までありがとうございました。
2012年 5/26
一部画像等修正しました。
2012年 7/6
一部文字等を編集。
リンさん
2012/05/06
結構このマザーボードのレビュー皆さん苦労されていたので、
ヘリカルさんも大変だったことと思います。
レビューお疲れ様でした!
ヘリカルさん
2012/05/06
3D BIOSは直観的に操作できて非常に良かったですよ。これは自信を持ってオススメできます。