レビューメディア「ジグソー」

ユーザビリティ主体の薄型軽量光学ドライブ

DVSM-PC58U2V詳細はこちらをご覧下さい。

 

 

 

 

 

 

ルックスとユーザビリティ、

ハードウェアを総合的に見ていきます。

 

 

 

低光沢の、反射層に弱いラフネスの掛かったメタリックなシルバーで、

表面は滑らかですが、指紋は目立ちません。

 

 

細部にこだわっているようで大味な、言ってしまえば価格相応なデザインです。

例えば、上の写真の部分なんかだと異常に凝った質感ですが、

サイドとか裏はノータッチです。

 

 

個人的にちょっと気になったのが、

『USB』『Boost』のフォント・レイアウトで、

グラフィック的には結構微妙です。

 

プロダクトの顔となる面に採用するグラフィックである以上、

フォント、カーニング、all-capsとそうで無い文字のバランス、

もう少し考えて頂きたかった所ではあります。

こんな事を気にするのもマイノリティでしょうけど。

 

それ以外は価格とコンセプトを考えると悪く無い

(あるいはこれ以外にそう解決策はないだろうという) デザインです。

 

 

 

 

総合的に非常に良く考えられていると思います。

 

USBケーブルが収納されており、

給電用のケーブルまで準備されているという

このドライブのメインコンセプトは明瞭で、親切ですね。

 

それら2本のケーブルに関しても、

普通に使うデータ用のケーブルは側面の取りやすい位置に収納されており、

事実非常に抜き取りやすく、また、仕舞いやすいです。

 

そして給電用のBoostケーブル(詳細は後述) は裏側にひっそりとあり、

多少引き抜き辛いですが、普段は目立たず、邪魔にならず、

意識しなくても良いように出来ています。

 

 

 

そして小さな事ですが、4カ所のゴム足が良いです。

まず、このドライブの

『厚さ19mmという薄さ』 というアドバンテージをスポイルしない様に

かなり薄いと言う点は素晴らしい。

そしてその薄さでありながら、しっかりと固定、

及び振動吸収が出来て居るのはナイスです。

 

 

これには結構驚いたのですが、

4隅のゴム足の内1本が (おそらく構造上の理由で)

本来ゴム足がある筈の部分から外れて設置してあります。

その1本のゴム足が本来あった筈の部分には、

何とゴム足と同じ高さのプラスチック製の突起があります。

これ、ちゃんと接地するんですよ。

さり気ないですが、凄いですね。

 

 

 

 

そしてこのセキュリティホール (ケンジントンロック)

軽く薄く運びやすいこのドライブと一見矛盾した配慮ですが、

少なくとも考えられているという点では評価できます。

運びやすいからこそ仮設会場で不特定多数に使わせる

なんて状況が無いとは言い切れませんからね。多分。

 

 

 

このLEDは給電が足りている場合に青く、

足りていない場合には赤く光ります。

 

普通にデータケーブル分の給電のみで使用していますが、

未だに赤LEDの点灯を見たことがありません。

 

これが無かったら給電が足りていないのか、

そもそもドライブ側に何か問題が起きているのか判断できませんからね。

 

ただ、このLED、ディスクトレーと出入り口を手前に持ってきた場合、

非常に確認しづらく、わざわざのぞき込んで見る必用があります。

ここはもう少し検討して頂きたかったところです。

 

 

 

 

この光学ドライブのメインコンセプトだと思われる、

多様な状況下で確実に給電でき、

それでいて薄いと言うこと。

これを支えるのが、このBoostケーブルという機構です。

 

 

※冒頭の動画と同じ物です。

 

動画を見て頂ければ分かるかと思いますが、

データ(+給電)用のケーブルと、

1本だけではバスパワー不足時の『Boostケーブル』が存在しています。

 

ケーブルは動画の通りに収納されており、

普段は側面に収納されているケーブルをサッと抜いて使用し、

もし赤LEDが光るようであれば、

背面からグイグイっとUSBケーブルを抜き取り差し込むと

もう1ポート分給電されるという仕組みです。

 

ケーブルが収納されている光学ドライブも見かけることはありますが、

2本も収納されているのはこれ以外見たことがありません。

 

素晴らしい機構ですが、感心するのは、

この19mmと言う薄さで、接地面積も増やさずに実現させた

という設計ですね。

 

 

 

 

 

そして何とまだ他にも給電方法が確保されています。

上の動画にもありますが、

ケーブルを完全に抜くと

miniUSBとDCアダプター差し込み口が現れます。

 

このポートに接続するアダプターは、

『BUFFALO AC-DC5シリーズ』でと言う注意書きがあります。

因みにAC-DC5シリーズの出力は DC 5V 2A です。

だから何と言う話では無いですよ???

駄目ですよ?

 

 

ただ、考えてみると、普段の使用中には

付属ケーブルのデータケーブルしか使用していません。

つまり一般的なminiUSB1本あれば使用できるのでは…?

 

 

できました。

この状態で読み書き行いましたが、問題ありませんでした。

勿論、普段は付属ケーブルの方が圧倒的に利便性が高いですし、

一々ケーブルを全部外すのも面倒ですから、

日常的に一般的なケーブルで使用するというのは馬鹿げています。

 

ですが、例えば断線してしまったとき、

こう言った普通のケーブルでも動作してくれるのは非常にありがたいですね。

 

 

 

 

注:下2つはただクリップスタジオをインストールしているだけの動画です。

各1分半ほどある動画ですので、

サムネでケーブル1本だけで使用していることを確認して頂ければと思います。

 

自分でも何故撮影・編集したのか覚えていません。

 

 

USBデータケーブルだけでインストールが問題無く完了しました。

リーディング能力に全く問題は無いと思われます。

 

違うOSでも単純に繋ぐだけで立派に機能してくれます。

 

 

 

 

こちらは頭がまともに働いていたので、動画は撮影しておりません。

が、データ、映像のオーサリング、その両方とも完全に働きます。

USB3.0、USB2.0(U310のみ) ともに試しましたが1本のケーブルのみで仕事をしてくれました。

 

 

 

 

低価格でありながら、他に無い特徴を有しているこの光学ドライブ。

外観のデザインが優れている訳ではありませんが、

ユーザビリティを主体としたデザインは優秀。

纏めてみましょう。

 

 

薄く、軽く、CDケースとそう変わらない面積であるというコンパクトさはナイス。

U310などといったコンパクトなUltrabookとの相性は勿論、

普通のラップトップ用の持ち運びドライブとしても良いですね。

 

ゴム足が薄く、それでいてしっかりとしています

コンパクトさを阻害せず、振動を吸収してくれるのは素晴らしい。

 

使用する人の事がしっかりと考えられています。

メインで使うケーブル収納は取り出しやすい様に、

もう片方は目立たず、邪魔に鳴らないようにしっかりと収納されています。

 

給電方法が考え尽くされているため、

どんな状況でも使用出来ます。

今回私が使用している限り、

基本的に1本のケーブルで足りるようですが、

バスパワーが足りるかどうかを気にせずに、

安心して使用できています。

 

また、万が一ケーブルが断線したりしても、

一般的なminiUSBを差して起動できます

或いはそれで給電が足りなければ、

DC 5V 2Aのアダプターで使用出来るというのは良いですね。

 

 

 

ドライブ稼働時にはかなりうるさくなります。

DVDで読み込みながら動画鑑賞というのは少し現実的では無いように思います。

特にスピーカー、開放型のヘッドフォンなどでは無理がありますね。

DVDをリッピングして見たいところではあるのですが、

10月からはもうCSSが掛かったDVDのリッピングは違法になるようですから、

難しいですね。

 

上記の通り、本体に書かれた

USB及びBoostのフォント/レイアウトが格好悪いです。

※これが気になる方は少ないでしょう。

 

インジケーターLEDが正面から見づらいというのはいけません。

ただ、LEDがまぶしかったりするよりは遙かに良いです。

もう少しバランスの取れた見え方を検証して頂きたかったところです。

 


 

と、ネガティブな側面としては『動作音』の問題が一番大きいのでは無いでしょうか。

それ以外は特に使用を制限する物ではありませんので、

全く気にせずに使うことが可能です。

 

ただこの動作音、ことポータブルドライブに関しては、

非常に難しい問題であると認識しています。

ここまで薄型で、体の近くに置き、

内蔵型のようにしっかりと固定されない可動ドライブである以上、

ある程度は致し方が無いことであると

受け入れてしまうのが良いのでは無いでしょうか。

 

 

そうなってくると、よほどドライブのデザインにこだわりが無い場合、

このドライブは圧倒的に使い心地が良く、

軽く、薄く、リードライトともに問題無く、

かなり有力な候補となるでしょう。

 

実際、使用してみて思うのは、

ここまで色々な事が想定されているドライブはそう無いだろうという点。

そして、本当にすんなりと、普通に使えると言うこと。

 

間違いなくオススメな光学ドライブです。

 


 

 

長くなってしまいましたが、

ここまで読んで頂き、或いは動画を見て頂き、

誠にありがとう御座います。

ご指摘、ご質問等が御座いましたら、

コメント、メッセージでご連絡ください。

 

 

 

 

27人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • aoidiskさん

    2012/09/16

    ケーブル2本が 大きさを変えず

    そのままで収納されているというのは素晴らしい。

    収納の感じが又いいですね。

    うるさいのか ドライブとしては、気になりますね。

    メインでなく、非常時ようとかであれば、許せるところでしょうか
  • flammulinaさん

    2012/09/17

    >>aoidiskさん

    そうですね、このケーブルの収まり方はかなり考えられている様で、
    特に下側にまわるBoostケーブルは
    上手く可動部を避けてレイアウトされている様で、
    薄さに殆ど影響を与えていないのが素晴らしいです。

    静音性の低さはこのドライブ唯一の欠点でしょうね。


    クリエイティブセットとしてはインストール用のドライブですので、
    どれだけ音が大きくても問題は無いと思います。

    実際、私も基本的にデータ用/インストールとして使っていますし、
    これからも使っていくつもりですので、特に音は気にしていません。
    (映像なんかはデスクトップで観ることにしているので。)

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