レビューメディア「ジグソー」

簡単設置!

プレミアムレビューに幸運にも選出されたため、YUPITERUのSuper Cat GWR63sdのレビューをさせていただきたい。

ちなみに筆者は、この手のレーダー製品をいままで使ったことが無いという点を頭の片隅にでもおいておいてほしい。また、今回設置する車両は今年の初めに格安で購入した新古車のSUZUKI SX4 XG (2010-3型/AWD)である。
表示は138万円なものの、キャンペーンで付属するナビを不要と申告すると更に5万円引きとなり133万円という超特価となっていたためにその場で即購入を決定してしまったSX4 AWD。走行距離は3㎞だった…
表示は138万円なものの、キャンペーンで付属するナビを不要と申告すると更に5万円引きとなり133万円という超特価となっていたためにその場で即購入を決定してしまったSX4 AWD。走行距離は3㎞だった…


■GWR63sd製品梱包内容

・GWR63sd本体 (microSDカード挿入済)
・リモコン
・リモコン用CR2025リチウムボタン電池
・シガープラグ用電源ケーブル
・台座
・台座用粘着マット
・台座用ベルクロテープ(マジックテープ)
・本体固定用両面テープ
・取扱説明書
microSDはノーブランドの2GB品が使用されていた。
microSDはノーブランドの2GB品が使用されていた。
リモコンの電源はCR2025リチウムボタン電池を使用する
リモコンの電源はCR2025リチウムボタン電池を使用する


今回はこれらに加え、別売のOBDII接続ケーブルOBD12-RDを使って設置する。

このOBD12-RDがあることで、電源をシガープラグや電源ラインやヒューズボックスから電源を融通するなどのことなく、車両走行中の詳細なデータとともに電源も供給されるため、今回はシガープラグ電源ケーブルは使用しなかった。

上からWGR63sd / docomo Galaxy S / Nintendo 3DS
上からWGR63sd / docomo Galaxy S / Nintendo 3DS

本体自体はとても小さくスマートフォンよりも小ぶりだが厚みはスマートフォンよりも厚い。重量は107gと非常に軽く車載アイテムの重量を気にする人にとっても気になるほどの重さではないだろう。
本体重量は107g
本体重量は107g
台座、粘着パッドを含めても129g
台座、粘着パッドを含めても129g


SUZUKI SX4(3型)への設置自体はとても簡単で、運転席下部右側にあるOBDIIコネクターにつなぎ、見やすいところへ本体を設置。あとは配線をまとめるだけだ。
運転席の…
運転席の…
下部から覗き込むと右側にOBDII端子があり…※車種によって位置は様々
下部から覗き込むと右側にOBDII端子があり…※車種によって位置は様々
OBDIIアダプタのディップスイッチの設定をして…
OBDIIアダプタのディップスイッチの設定をして…
コネクタをおもむろに挿しこみ…
コネクタをおもむろに挿しこみ…
ケーブルを這わせれば…
ケーブルを這わせれば…
設置完了!
設置完了!


ちなみに、本体の設置に使う両面粘着パッドは、何度も付け外しできるという割に粘着力はとても高く、一度取り付けたら安定感は抜群だった。急カーブや急ブレーキなどでもはずれることはまずないだろう。
多少湾曲があっても粘着パッドに厚みがあるため固定ができた
多少湾曲があっても粘着パッドに厚みがあるため固定ができた

ケーブルは様々なシチュエーションに適応させるためかかなりマージンが取ってあり非常に長い。設置場所にもよるが、どこか隠れるところに束ねてまとめておく必要があるだろう。ケーブル長を半分程度にして、長さが足りなかった場合用に中継・延長ケーブルを付属するという形であってもよかったのではないかと感じられた。

設置に要した時間だが、事前にOBDIIポートを確認していたこともあり10分程度で簡易的に設置し実際にドライブしGWR63sdを動作させられる状態にできた。その後配線を寄せたりなどの時間もかかったものの5分程度と驚くほどにとても簡単に設置することができた。これならばカーショップなどで設置費用を払って設置してもらうまでもないだろう。

●レーダー・警告周り

とりあえず設置をしてためしに2時間ほど街中をうろついてみることに。
左Galaxy Tab、右GWR63sd(実写で取締りエリア警告中)
左Galaxy Tab、右GWR63sd(実写で取締りエリア警告中)
ノーマルモードのまま走り出すと、意外と街中にもさまざまな場所にオービスがあることに気付かされた。普段の何気なくドライブしている街中ですらこんなにもオービスが配置・設置されていたとは驚きだ。逆に、一般道初の80km/h道路として設置された宇都宮北道路には80km/hエリアには設置されておらず、80km/hエリアが終了し、60km/h制限となってすぐにオービスが…いやらしい配置にもほどがある…。また、オービスと共に取り締まり強化エリアという警告も…こういった配備をするから信頼を損ねたり反感を買ったりしてしまうのではないだろうか?

その他にも駐車禁止取り締まりエリアなどの警告などもなるほどと思わせるようなところで警告してくれる。

場所によっては写真で表示してくれはするものの、画面の小ささと相まって視認性が高いとは言い切れない。しかしながら、停止しているときなどの余裕がある時にははっきりと確認することができた。

警告と同時にフルマップが表示され、警告の元になるターゲットにスクロールしてくれるのだが、これがちょっと自車位置とターゲットの位置がわかりづらいように感じた。マップの縮尺が変更されないことが原因だと思うのだが、ここは何らかのアプローチでもう少し見やすくしてもらえた方がありがたいと感じた。

音量に関しては、雨の日で音量1だと少々小さ目、音量2でちょうどいい程度だった。明るさは夜間ではあったものの、隣のGalaxy Tabが明るいからか、標準状態では少々暗く感じたため、一番明るい設定としてちょうどよかった。


●車両詳細情報表示
レーダー機能もさることながら、OBDII接続による車両の詳細表示ができるという事で非常に期待していた。しかしながら、表示自体はできるものの、想像していたものと少々違っていた。

例えば、マルチファンクションメーター表示の場合などでは、常に表示される項目が固定できず、勝手に自動でローテーションされてしまい、ちらっと眼をやった時に欲しい情報が入手できないというジレンマを抱えてしまう。
一定時間で自動的に項目が切り替わってしまう
一定時間で自動的に項目が切り替わってしまう
ODBIIの詳細情報表示も自動でスクロールしてしまう上に、文字が小さくかなり凝視しなければ確認することが難しく、ドライバーへの表示デバイスとしては少々無理があると感じられた。もちろん走行時に必要な情報以外であれば静止時に見る分には問題はない。


と、ネガティブな話題ばかりになってしまったものの、もちろん大きな利点もある。それは速度計、スピードメーターと方位表示だ。実際に車両に搭載されている標準の速度計は、殆どのメーカー、車種で実際の走行速度から5%~10%程度高い数字が表示される。これより、制限速度を多少超えていても、実際には制限速度以下で走行していることになり、安心は安心ではあるのだが、自分が本当は何km/hで走っているのかわからないという、なんとも奇妙な状態となっているのだが、OBDII経由で送られてくる情報は、そもそもがメンテナンスポートである故、簡単には誤差が出るような数字が出てこない為、かなり正確な数字が表示される。もちろん、タイヤの空気圧や外径などは常に理想条件が揃うわけではないので誤差が無いとは言えないが、極めて高い精度で現在の走行速度を表記してくれる。
スピード表示は車両のメーターよりも正確
スピード表示は車両のメーターよりも正確
例えば、車両のスピードメーターが時速80km/hを示しているときに、GWR63sdのスピードメーターでは73~74km/h程度の速度となっており、スピードメーターの表示と、実際の速度がかなり乖離していることがわかる。これは低速であれば誤差は小さいものの、例えば高速道路などで100km/hで走っているつもりでも、実際には90km/h程度で走行していた…なんてことが起こり得るわけだ。

車両のスピードメーターが正確か、それともGWR63sdが正確かというのを確認したい場合には、高速道路などの0~100mの車間距離計測看板とストップウォッチを組み合わせて実際の速度を算出してみるといいだろう。

車検制度では+15%~-10%が許されているはずなのだが、なぜか自動車メーカーではかなりプラス方向に大きな補正をかけて出荷している為、正確なスピード表示をしておらず、実際のスピードからかなり遅い数値が表示されているという現状があるため、大きな手を加えるわけでもなく、GWR63sdとOBDIIアダプタの接続により、かなり誤差の少ないメーターが手に入るというのはありがたい。


Gメーターとヨーレートの表示は、見ていてちょっと楽しいというだけではなく、Gやヨーはドライバー自身はドライブしている中であまり大きく感じるわけではないものの、同乗者がいる場合に、同乗者はドライバーとは違い、ステアリングや加減速を予測するのが難しく、ドライバーよりもGやヨーを大きく感じるため、同乗者に快適なドライブを提供すべく、これらを小さく抑える自主ドライビングレッスンに使えるのではないだろうか?

エコドライブは、最近のマルチファンクションメーターを持つエコカーにもついていたりする機能だが、ゲーム感覚で燃料の節約が可能なため、面白いと感じたのであれば、燃料計やエンジン負荷と組み合わせて使うとより経済的なドライブが楽しめるだろう。



…とにかくこれらの表示で残念に感じたのは、ODBIIで取得できるデータを、例えば3つだったり4つだったりを自ら選択して表示させるモードが無いという事だ。このため、帯に短し襷に長しみたいな表示画面になりがちだったり、また、勝手に別のメーターに切り替わったりなど、瞬間的に見たい情報が見られない事があるためにストレスが溜まってしまう状況となってしまっている。

AndroidアプリのTorque…までとは言わないが、もう少しカスタマイズが可能であったり、表示項目を煮詰めることはできたのではないだろうか?せっかくODBIIからきわめて精度の高い情報が得られているのに勿体なく感じてしまった。

また、各メーカーのエラーコードからのトラブルの表示というのもできれば、より車両の状態がわかるのではないだろうか?せっかくODBII接続ができているのであるのだから、もう少し様々な詳細な情報の表示を可能としても良かったように思える。現状のままでは、あくまでオマケ機能に過ぎない状況なものの、ソフトウェア次第でどうにでもできるようなことでもあるので、これらの情報をうまく表示できたのであれば、レーダーという商品を超えた魅力も見えてくるのではないだろうか?


あとは、どうしても画面の小ささというのは表示デバイスとしては厳しい面がある。しかしながら、加速度であったりヨーレートであったり、エコドライブ、スピードメーターなどは非常に見やすくできている。文字が小さくなってしまっている項目について、もう少しUIの練り込みが欲しいところだ。

■設定に関して
設定に関しては、本体では基本的には何もすることができず、リモコンが必須となる。リモコンのボタンも、それほど押しやすいとは言い難く、反応もワンテンポ遅れるような状態で良いとは言えず、また設定メニューも決して使いやすいユーザーインターフェースが採用されているとは言い難い。

せっかくSDカードが利用できるのであれば、PCやスマートフォン上から詳細な設定が可能となるようなアプリがあっても良かったのではないだろうか。設定項目をSDカードに保存し、そのSDカードを本体に挿入することで設定が変更できるようになれば、かなり使い勝手はよくなるのではないだろうか。かなりの数がある警告などをリモコンを使ってマニュアルでON/OFFしていくのは少々辛いものがあるように感じられた。

また、待ち受け画面の変更と音量調節程度は本体にボタンが用意されていてもいいのではないかと感じることもしばしば。ユーザーインターフェースはもう少し練り込んでくれると、もう少し気軽に設定を変えてみようという気になるかもしれない。

■その他
内部的にLinuxで動作されているのかGPLの表記を見ることができるのだが、それであれば、Android化というのも1つの手ではないだろうかと感じさせられた。wifiを搭載すれば公開取締り情報のダウンロードも車庫でダウンロードしてから出発もできるし、通信機能が備わるのであればAndroidマーケットを搭載しないまでも、YUPITERUマーケットなど独自のマーケットを開設し、アプリケーションの配布、GPSやマップデータのアップデートなどが行えればユーザーとしては大喜びだろう。

もちろんAndroid化ではなくとも、単にwifiを搭載しネットワークに接続できるようになれば、車庫では家のwifiで、ドライブ中にもモバイル無線LANルーターやスマートフォンをテザリングすることで、最新データや渋滞情報などもリアルタイムで配信することも可能だと考えられる。

アプリで似たような機能を持たせることができるスマートフォンやタブレットデバイスに対しては無線レーダーが搭載されているというメリットもあるし、是非とも次世代機ではネット通信が搭載されていることをせつに願いたいところだ。


とりあえずちょっと触ってみた印象ではこんなところだ。また、使ってみて何か気になった点があれば更新していきたいと思う。




■ロングドライブ
このお盆休みに170kmほど離れた友人宅にお邪魔するのに、せっかくなのですべて下道を通り、生活行動行動範囲でのレーダーの動作をチェックしてみた。栃木、茨城、埼玉、東京、神奈川と主に国道4号線、国道1号線、国道16号線5都県に渡って利用して見たのだが、行く先々で動作の傾向が変わって面白い。栃木、茨城、埼玉の中頃までの国道4号線は道路幅、車線は広く、また立体交差もかなりの交差点で用意され、信号の数が少なく、ノンストップで走れてしまうような道路だ。その割にオービス間の間隔も広く、かなりの数のドライバーが駆け抜けていくのだが、オービスの間隔が広い変わりなのだろうか、取り締まり最重要エリアという警告が何度も表示された。都内に近づくにつれオービスの間隔が狭くなり、取り締まり最重要エリアの警告は次第に減って行き、取り締まりエリアの警告内容が出ても携帯電話やシートベルトの取り締まりなどに内容が変わっていったのが興味深かった。

カーロケーションの警告は神奈川県に入ると頻繁に出るようになり、警告が出たあとにパトカーが対抗車線から走ってきてすれ違ったなんてことも何度かあった。カーロケーションシステムは、レーダーでは反応することが難しい新型のシステムがほとんどの地域で導入されているとされているが、一部地域ではまだ旧型のシステムを利用しているらしく、今回訪れた東京南部~神奈川県あたりでは、まだ旧型のカーロケーションシステムも利用されているということなのだろう。


■燃費補正
一度に大きくガソリンを使う事があまりなかったので、今回のタイミングで燃費調整もおこなってみた。燃費補正の方法は簡単で、満タン給油後に満タンスタートを実行し、200-300kmほど走行したのちに再び設定画面から満タン補正を実行するだけ。
補正設定画面。満タンスタートの実行前だと満タン補正がブラックアウトして表示されない。
補正設定画面。満タンスタートの実行前だと満タン補正がブラックアウトして表示されない。
補正前はこのような表示となった
補正前はこのような表示となった
給油量(今回は21.8リッター)と走行距離(272.7km)を確認して
給油量(今回は21.8リッター)と走行距離(272.7km)を確認して
その数値をそれぞれ入力すると補正された燃費数値が表示される
その数値をそれぞれ入力すると補正された燃費数値が表示される
今回は補正前と補正後で、おおよそ5%のズレがあった。タイヤの外径変化や給油量の差などを考えても5%程度ならばほとんど誤差の範囲ともいえるので、この補正自体を実行しなくとも、かなり現実に近い数字が出ていたことに驚いた。それでもさらに正確に近づける結果を出すためにしっかりと補正ができるというのは心強い。

また、この補正結果は同社の他機種でも利用できるとの事なので、保存しておくのもいいだろう。
補正係数はYUPITERUの他の機種でも利用できるとのこと
補正係数はYUPITERUの他の機種でも利用できるとのこと

■公開取締情報について

63sdより対応となった公開取締情報は頻繁に更新され、GPSデータとは違いYupiteruのWebサイトから無料でダウンロードすることが可能だ。現段階では数日に一度とかなりのペースで更新されており非常に好感が持てる。同社には息切れすることなく、是非ともこのペースで更新を続けてもらいたいものである。
公開取締り情報のデータはYUPITERUのWebから無料でダウンロードできる
公開取締り情報のデータはYUPITERUのWebから無料でダウンロードできる
ダウンロードとインストールの方法は、Yupiteruに用意された公開取締情報のデータをダウンロードして本体に挿入されているmicroSDカードに保存するだけなので、とても簡単だ。
本体の脇に挿入されているmicroSDカードを取り出し
本体の脇に挿入されているmicroSDカードを取り出し
microSDカードへフォルダなどを作らずにそのままコピーするだけ
microSDカードへフォルダなどを作らずにそのままコピーするだけ
公開取締情報が画面に表示されるタイミングはいくつかあるようで、1つ目は電源を入れた直後、2つ目は県境をまたいた直後、3つ目は実際に取り締まりが行われているであろう地域近辺に近づいたときの3パターン。
マップ画面下部に公開取締り情報が表示される
マップ画面下部に公開取締り情報が表示される


■GPSデータの更新について
公開取り締まり情報ほどではないがこちらも頻繁にアップデートされている。ただし、こちらの情報は会員登録をして1年間5500円、または35日間で1000円と有料となっている。有料とはいうものの、どちらの期間を選択しても支払った額の同等のポイントが発行され、会員専用のWebショップの買い物で1ポイント1円で利用できるので、欲しい製品があった場合には実質無料とも言えなくもない。

例えば63sdを店頭で購入し、1年間の更新権利を購入、その後にそのポイントでオプションケーブルを会員専用のWebショップから購入すれば最初の1年間は更新し放題となるわけだ。うまくやりくりをすることで、ユーザーは更新料をうまく節約することができ、YUPITERU側も自社製品を購入してもらえるという上手なやり方…ではあるものの、取り扱い製品の品揃えという意味では少々苦しいところもあり、毎年1年間の更新をしてしまうと、このWebショップにある製品だけではポイントを余らせてしまう可能性は高いように感じた。

しかしながら、確実とは言えないものの、YUPITERUは製品登録をしている旧型ユーザーに対して、登録している製品の後継となる製品などを会員限定で優待販売することがあり、その際にもこのポイントが使えるようである。となれば、YUPITERU製品を使いつづけるという選択をすればかなりお得な価格でGPSデータの更新と後継製品の購入が行えることになる。ヘビーユーザーであれば1年間の更新権利を購入しつづけたとしても十分に元が取れるだろう。

ただ、やはり競合他社がデータ更新を無料としているだけに、これらの前提を全面に押し出していない見た目の面では、データ更新が無料であるというインパクトの強い競合他社に流れてしまうような気もする。もし筆者も店頭でGPSデータを重
用して製品を購入しようと考えた場合には競合他社の製品を選んでしまうかもしれない。

それともう一つ、ユーザー会員登録に関しては、登録後に即時承認されるわけではなく、数営業日を挟んで承認されるため、例えば当日出発前だったり、前日の夜などに会員登録をしてGPSデータをダウンロードしようと思っても実現できない可能性が大きいということだ。大きな旅行の前にだけ1ヶ月間の更新権利を購入しようと思った場合には数日から1週間前程度には会員登録をしておかなければならないというのは少々ユーザビリティに欠けていると言わざるを得ない部分だろう。

■ODBとの連携機能に関して
接続当初は面白がっていろいろな表示を切り替えて楽しんでいたものの、結局のところ、速度表示とマップ固定、それと時折燃料消費の表示をさせるに留まっている。これはやはり固定されたメーターを表示するモードが少なく、固定されていないことで、一瞬だけ目を屋って確認するときに、信用できる位置に欲しい情報が固定されていないということが大きい。

もしこれが、自動でローテーションされることがなく固定でき、また必要なメーターだけを選択して表示できるようなモードが実装され、更にこれらのログ情報を保存できるようになれば使い勝手は飛躍的に向上し、アップグレード用のアフターパーツメーカーが販売するようなODB経由でECU情報を表示するような機器を駆逐できるだけのポテンシャルを秘めていると感じた。

YUPITERUのスタンス次第という問題もあるが、あくまで「レーダー」であり、ECUの表示機能に関しては、あくまで「オマケ」とするのであれば現状のままでも他メーカーのレーダーよりも優れている部分は多く満足できるような内容となっているのは間違いないのだが、ECU表示デバイスとしてみた場合には、ソフトウェアにもうひと手間加えるだけで、数万円以上も高いアップグレードアフターパーツメーカーの機器と同様のレベルの表示性能を有することができるか農政を秘めているだけに、できればこのひと手間、ふた手間をかけて欲しいと切に願うところである。


■総評
筆者はカーナビ自体を頻繁に利用しする方ではないので、その機能自体にあまりこだわりが無く、必要なときにだけGalaxy Tabを設置してGoogle認証を持つ機器に無償で提供されているAndroid用のGoogle MapとGoogle Naviβをカーナビ代わりに利用している。Googleマップは更新も無料…というよりもリアルタイムでサーバーからダウンロードする仕様なのでカーナビゲーションシステムよりも下手したら高機能かもしれない。しかしながら、ナビゲーション機能自体に関してはまだまだ商用のカーナビゲーションに劣る部分も多い。しかしながら、このYUPITERUのGWR63sdを組み合わせて利用することで、かなりの部分の情報を補完できた。
Google Map/Naviのお供に最適だ!
Google Map/Naviのお供に最適だ!
もちろん、GWR63sd自体は常設しているので、ナビを必要としないドライブ時にもさまざまな警告を発してくれるので、より気を引き締めたドライブができるようになった。

OBD関連の機能については前述もしたとおり発展途上中なのか、もうひとつふたつかゆいところに手が届いていない部分が多い。特にマルチメーターで表示させるメーターを選択できなかったり、また画面表示中にメーターや結果表示画面が固定されなかったりして瞬間的な視認性はとてもじゃないが褒められたものではない部分もある。あくまでOBDのデータ表示機能はおまけ機能と考えればそれまでなものの、せっかく表示されているデータは重要なものばかりであるので、もう少し煮詰めて、そしてファームウェア、内部プログラムのアップデートなどで、より改善してもらいたいと思ってしまった。OBDポートは各社1つしか用意されておらず、より高機能なOBDからのECUデータの表示機器を利用しようと思えば、GWR63sdはOBD経由で利用できないことになるため、できるだけの高機能を望みたいところだ。

操作性に関しては…やはり頻繁に設定の変更を行う場合には付属のリモコンと、搭載されているユーザーインターフェースだけでは、見辛かったり操作し辛い点が散見される。タッチパネル化という手段もあるかもしれないが、直接コストに跳ね返ってくる部分でもあると思われるので、OBDの表示機能と同様に、何らかの方法でソフトウェア的に、もう少し改善してもらいたいところ。

また、フルマップに関しても手動での拡大縮小、目標への自動スクロールの有効無効などの機能も欲しくなった。

ハードウェアの有する機能的部分については素晴らしいものであるが故、いくつか操作性や視認性の面で多少の不満は残るものの、ハードウェアとしては高い完成度を誇っているので、是非、可能であればソフトウェア的なアップデートを望みたい。そんな1台だ。

コメント (13)

  • 愛生さん

    2011/07/30

    レビュー、お疲れ様です!

    これ、ファーストインプレッションですよね(^^;
    私の目指す、完成系くらいのマトマリ感ですねw

    私は、昼間に写真を撮ったんですよ。
    で、昨日の夜にも走ったら、グレアパネルの反射も少なく、奇麗に撮影出来そうでした。
    やはり、夜に撮影が望ましいですね。
  • anzuさん

    2011/07/30

    始めにいっぱい書いといたら後で楽かなと(笑)
    とりあえず最初に感じたことをずらずらーっと書き並べてみました。

    画面写真は昼よりも夜の方が楽に撮れますねー。
  • リーダーさん

    2011/07/30

    ファーストインプレッションでこの内容・・・w

    実際に長期間運用してのレビューも引き続き期待です(^^
    長く使ってみないとわからないこともありますしねw
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