レビューメディア「ジグソー」

夢の世界へ誘(いざな)うんじゃないわよ(^^ゞ【ネタなし追記】見やすくしました。



この度はレビューインフィニティ第4弾「ソリッド三連星」に御選出を頂き有難う御座います。
この様な機会を下さったzigsow様、Intel様に心より感謝申し上げます。

今回のレビュー内容は、「インテル® SSD 510 250GB」を3台用いて、RAID 0 環境を構築するまでの手順と、完成したPCのハイパフォーマンス性能についてについてレビューをしてください。また、CrystalDiskMark Nano Pico Editionを用いたベンチマークで、高スコアを狙ってください。というものでした。

まず製品内容を見ていきたいと思います。


前回レビューさせていただいた320シリーズは組み込み版でしたが、今回の510シリーズは製品版で、
2.5インチ-3.5インチ変換ブラケット、Sataケーブル、4Pin-SATA電源ケーブルが添付されてます。
単体での性能は、メーカー公表値では
・Read 最大 500 MB/s
・Write 最大 315 MB/s
となってます。

それではまず単体での性能をチェックしてみたいと思います。
比較対象としてはSATA3.0対応のものに限らせていただきました。
当方の手持ちのこちらの2台と比較してみたいと思います。



★今回のベンチマークでは、特別な場合を除き、システムドライブとして計測しました。空の状態のほうが数値は上がると思いますが、非現実的と思い、そうさせていただきました。また、すべてのベンチマークにおいて、ランダム、0Fill、1Fillで計測してます。

まず、CrucialのC300 64GBです。
C300_システム
C300_システム

Crucialでは1世代前の製品です。Readは悪くはありませんが、Writeは×。これがこの製品の特徴でもありますが(^^ゞ

次にOCZのAgility3 60GBです。
Agility3_システム
Agility3_システム


見ての通り、ランダムに弱いSSDです。メーカーのホームページにはこのベンチマークが載ってますが、ショップのプライスカードには、ほとんどのところは、0Fillの数値が書かれてますね。それを見てIYHして、家に帰ってベンチを取ってショックを受ける。私もその一人です(>_<)

続いて今回のレビュー製品である510シリーズ250GBです。
510_オンボード_システム
510_オンボード_システム


この製品のみ空のデータドライブでも計測しました。
510_オンボード_データドライブ
510_オンボード_データドライブ


やはり空のドライブのほうがベンチマークの数値は上がりますね。ランダム、0Fill、1Fillともにばらつきもなく、安定したドライブと言えるでしょう。
ランダム性能比較
ランダム性能比較

0Fill性能比較
0Fill性能比較

1Fill性能比較
1Fill性能比較


そうそう、今回のレビューではシステムの移行には、次の2つのソフトを使いました。
EaseUS® Todo Backup 3.0
こちらはフリーソフトですが、非常に高機能で、特に単体同士のシステム移行には向いてます。RAIDには非対応のようです。

Acronis® True Image™ Home 2010
もちもの登録してませんが、以前のバージョンからこちらの製品を使ってます。RAIDにも対応してます。
単体ドライブのクローンをRAIDドライブに移せます。
また後述のRAID0には冗長性を持ってませんので、こまめにバックアップを取ることをおすすめします。
私も2ヶ月に1回はシステムのバックアップを取ってます。こちらの製品は、差分バックアップも出来ますので、バックアップを取ったドライブの容量も少なくて済みます。

ここで改めて、今回のレビューに使用したパーツでSSD以外を紹介します。


SSDのレビューには関係ないものも含みますので、軽くスルーしてください(^^ゞ

3通りのRAIDを構築し、性能をチェックしてみたいと思います。
まずはじめに、今回使ったマザーボード(Z68)には6Gb/sのポートが2つあります。本来なら6Gb/sのポートを2つと、3Gb/sのポートを1つを使ってのRAID0を構築したほうがいいんでしょうが、この場合だとすべてが3Gb/sになってしまうので、ここは敢えて6Gb/sを2つ使ってのRAID0にします。

このレビュー前まではAgility3をシステムドライブとして使ってました。
EaseUS® Todo Backup 3.0を使ってクローンを作ります。
クローンができあがったら、そのドライブをマザーに接続し、BIOSで起動の1番目に設定します。
これで単体での起動は出来ます。

現在使っているマザーボードには、2つの6Gb/sのSATAのポートがあります。
今接続しているAgilty3のクローンをRAID0に作るには、6Gb/sのポートが1つ足りません。
少しイレギュラーではありますが、Agilty3を3Gb/sのポートに接続。そして、510の250GBを2台、6Gb/sのポートに接続した上で、RAID BIOSでRAID0を構築。当然この前にBIOSでAHCIからRAIDに変更しなければなりません。
とりあえず、Agility3でシステムを起動。っと思ったら、ブルーバックで起動不能。
それもそのはず、Agilty3はAHCIで起動していたので、BIOSでRAIDに変更しても、WindowsではAHCIのまま。起動しないのは当然ですね。
一端AHCIで起動。
レジストリを弄って、AHCIからRAIDにシステムを変更します。
レジストリの編集で、思わぬ不具合が起こる恐れもありますんで、あくまで自己責任でお願いします。
当然レジストリ編集前には、レジストリのバックアップもお忘れなく。
編集箇所は以下の通りです。
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Msahci
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\iaStor
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\iaStorV
3カ所のStartの値を0に変更して終了。Windowsを再起動します。

レジストリエディタを起動するには、[ファイル名を指定して実行]でregeditと打ちます。
余談ですが、[ファイル名を指定して実行]のショートカット。Windowsボタン+R
編集後、Windowsを再起動。

BIOSでAHCIからRAIDに変更。

RAID BIOSに入り、ここでとりあえず250GB×2のRAID0を作成。
Ctrl+IでRAID BIOSに入って1.Create Raid Volumeを選択
Ctrl+IでRAID BIOSに入って1.Create Raid Volumeを選択

RAIDに使うストレージをスペースボタンで選択
RAIDに使うストレージをスペースボタンで選択

RAIDの種類、サイズを設定後、CreateVolumeを押す
RAIDの種類、サイズを設定後、CreateVolumeを押す

RAIDボリュームが完成しました
RAIDボリュームが完成しました

Windowsを起動したら、そのRAID0のボリュームを初期化、領域確保をして、Agilty3のクローンを作成。
初期化もされてません
初期化もされてません



これで領域も確保できました
これで領域も確保できました


クローンにはRAIDに対応したAcronis® True Image™ Home 2010を使いました。
ディスクのクローン作成
ディスクのクローン作成

自動を選びます
自動を選びます

クローンの元のドライブを選択します
クローンの元のドライブを選択します

クローンにしたいドライブを選択
クローンにしたいドライブを選択

適用後のイメージ
適用後のイメージ

再起動
再起動

再起動後10分ほどで作業は終わります
再起動後10分ほどで作業は終わります

これでRAIDのボリュームにクローンが出来ました。
ややこしいのでAgility3を外し、RAIDのドライブをBIOSにて起動ドライブに設定します。

これでクローンでできあがったRAID0のボリュームからWindowsが起動できました。

次にこちらのRAIDカードでRAID0を構築します。


RAIDの構築方法などは、もちもののページをご覧ください。

次にこちらのRAIDカードでRAID0を構築します。


こちらもRAIDの構築方法などは、もちもののページをご覧ください。
こんな感じで接続してます
こんな感じで接続してます


今回2つのRAIDカードを用意させていただきましたが、いろんな情報が錯綜する中、正直非常に悩みました。自分を見失いそうにもなりました。
そして我に返り、『自分は自分のレビューをすればいいんだ!!』と言う結論に至りました。
1枚目のRocketRaid640ですが、これは地雷とわかって敢えてその地雷をつかみました。
2枚目の6805Eですが、これは結構思索を重ねた結果チョイスしました。
どう思索したかというと、
・将来的にもRAIDにするには8台は使わない。4台でいい。
→そうなると、6805Eの4ポートバージョンの6405E。(あんちくしょーの使ったカード)
→でも6405EだとPCIExpess x1で帯域が(^^ゞ
→ということで、6805Eにしました。
決して考え方は間違っていないと思います。それもベンチマークを取るまでの話だったとは(>_<)

それでは早速3つのRAID0のベンチマークを取ってみたいと思います。
はじめに、オンボードの510 250GB×2台のRAID0です。
510×2_オンボード_システム
510×2_オンボード_システム

特に設定とか弄ってないんですが、正直ここまで出るとは思ってもみませんでした。
ちなみに、CrystalDiskMarkのナノピコって32bit版しかないですよね!?で、本家のCrystalDiskMarkの64bit版で計測したのがこちらです。
510×2_オンボード_システム
510×2_オンボード_システム

1Fillを除き、単体のメーカー公表値×2を超えちゃいました(ё_ё)
SSDが既に同モデルが2台あるなら、投資0ですのでやる価値はあると思いますよ。
ちなみにこの時点のWindowsエクスペリエンスはこちら。

元々のAgilty3でも7.8だったので、0.1上がりました。
ソフトウエアRAIDということで、CPU占有率ですが、こんな感じです。
タスクマネージャー(オンボードRAID0)
タスクマネージャー(オンボードRAID0)


続いてRocketRaid640です。RocketRaid640でのベンチマークは、1台、2台のRAID0、3台のRAID0で計測しました。
まずは1台でのベンチです。
510×1_RR
510×1_RR

次に2台でのRAID0です。
510×2_RR
510×2_RR

そして3台でのRAID0です。
510×3_RR
510×3_RR

まぁ、見るも無惨な残念な結果となりました。単体や2台まではまだ見れるけど、3台のRAID0に至っては、2台でのRAID0より悪い結果となりました。
てか、こうなるのはわかっていて、敢えて地雷を自ら抱えたのさ。
既にdaiyanさんのRocketRaid640のレビューや、価格.comのページを見れば一目瞭然の結果でした。



続いて、Adaptec 6805Eです。こちらのベンチマークも、1台、2台のRAID0、3台のRAID0で計測しました。こちらのベンチマークは、1台と2台のRAID0はシステムドライブで計測するのを忘れてました。済みませんm(_ _)m
まずは1台でのベンチです。
510×1_6805E
510×1_6805E

Writeに関してはほぼメーカー公表値が出てますが、Readは60%強といったところです。

次に2台でのRAID0です。
510×2_6805E
510×2_6805E

単体でのベンチマーク×2と言ったところですが、やはりメーカー公表値の500MB/sを思えば、低いですね。

そして3台でのRAID0です。
510×3_6805E_データなし
510×3_6805E_データなし


あらら。1000MB/sは超えると思ってましたが、2台でのRAID0から27%増に留まりました。
一応、システムドライブにもしてみました。
510×3_6805E_システム
510×3_6805E_システム


システムドライブにするとスペックが落ちるかと思いましたが、ほとんど変わりませんでした。

うーん。3台のRAID0でメーカー公表値×2より低いとは。
カードの設定とかいろいろやってみましたが、ほぼ誤差の範囲。
どうしても合点がいかず、Adaptecのサポセンに連絡。
最初に連絡した時に、対応した方が『相性かもしれませんね』と言ってました。
それから、何回かやりとりをして、9月6日(火)に一応の返事をいただきました。

お世話になっております。

本件ですが、技術チームにより、パフォーマンスについて問題ではありません。

RAID 0の場合、このSSDのパフォーマンスは十分です。
すでにたくさん設定を試しましたので、その以上にパフォーマンスが上がりません。

データのためBackbround consistence Checkは必要ですが、RAID 0の場合はあまり意味ではありませんので、パフォーマンスの原因でこの設定をOFFしてみてください。

その以上、サポートZipでは全部OKです。

宜しくお願いいたします。
アダプテックテクニカルサポート

納得いくような、納得いかないような。
んで、再度食い下がって問い合わせをしてます。
回答があれば後日追記をします。

最低でも1000MB/sの壁をRAIDカードで超えたく、何回ベンチを走らせたことか('_')
そしてやっと、6805Eでも壁を越えました。
510×3_6805E_データなし_50MB
510×3_6805E_データなし_50MB


今まで、CrystalDiskMarkの計測データを1000MBにしてましたが、計測データを50MBにしてやっと超えることが出来ました。
このRAIDカードですが、キャッシュ用のメモリは搭載されてますが、128MBというサイズが影響してるのかもしれませんね。

1つ参考までにですが、我が家のPCの中でHDDでのRAID0にしているものがありますので1台のほうのベンチを紹介させていただきます。
HDDはこちらを使ってます。


以前ブートドライブとして使ってた時のベンチです。5台でのRAID0です。
WD6400KS×5_RAID0_ システムXP
WD6400KS×5_RAID0_ システムXP

現在はブートドライブをSSDにした関係で、4台でのRAID0にしてます。
WD6400KS×4_RAID0_ データドライブXP
WD6400KS×4_RAID0_ データドライブXP

5台でのRAIDではシーケンシャルこそそこそこの数値ですが、あとはダメダメ。所詮HDDです。


確かにRAIDは凄いです。
何が凄いかって!?
えーっと、Windowsの起動は速くなったし、私が使ってるアプリではかなり重たいAdobeのPhotoShopやIllustratorのCS5の起動はむちゃくちゃ速いです。
ただ、SSDの単体と比べてみて、正直あまり変わりません。
RAW現像やエンコード、リッピングもしましたが、大した結果にはなりませんでした。
うーん、これではRAIDの導入しようとは思ってくれない。強いては、SSDを複数台買おうとは思ってくれない。
ありました!!RAIDにすることによってのメリット!!

何かわかりますか!?パーティション間でのファイルコピーです。
31.2GBのBD-ISOファイルを図のようにファイルコピーをしました。
最も時間のかかったHDD→HDDからすると、SSD→SSDは何と約9分の短縮。
*今回はHDD、SSDともに1つのドライブに2つのパーティションを作成。よって、HDD→HDDとSSD→SSDに関しては、1つのドライブの中でReadとWriteを同時に行ってます。これが別々のドライブだとまだ時間は短縮できたと思います。
RAID0のメリットとしては、大容量のファイルを連続して扱う場合には効果があると言えますね。

今回のレビュー期間の中で、いろエロあって、非常にプレッシャーのかかるレビューでした。
最後に総括として、

と、キレイにまとまったところでレビューを終わりたいと思います。

今回のレビューにおいて、協力してくださった方へ。
感謝!!

9/9追記
マザーのBIOSを最新のものにアップデートしました。
そして、6805Eで3台のRAID0、データサイズ50MBでベンチマーク。
510×3_6805E_ランダムデータなし_50MB_BIOSアップデート後
510×3_6805E_ランダムデータなし_50MB_BIOSアップデート後

500MB/sも下がりました。どうなってんの!?
一応、マザーのメーカーさん(敢えて名前は伏せます)に電話。
『RAIDカードのメーカーさんに聞いてください』って。
うーん!?多くは語りません。

まぁ、不要のBIOSアップデートだったので、元のBIOSにダウンデートしてとりあえず使ってます。瘉

コメント (61)

  • れいんさん

    2011/09/07

    ひとまずお疲れ様でした。
    ( *~□ゞぐびぐびっ ( *~∇~)□
  • makihibikiさん

    2011/09/07

    レビューお疲れ様でした。
    見事な「レビュー追記すべり返し!」を期待しています!

    地雷は踏んでこそ威力を発揮するってことですね、、、はぅ!
  • operaさん

    2011/09/07

    レビューお疲れ様でした♪

    地雷カードとか相性とかRAIDカードは難しいですよね。。(^^ゞ
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