レビューメディア「ジグソー」

WHS2011レビュー「地方に離れて暮らす家族のコミュニケーション」

このたびはWindowsHomeServer2011のレヴュアーに選んでいただき、ありがとうございます。
まずは日本マイクロソフト株式会社とレヴュー用PCの貸し出しをしていただいた株式会社クレバリー様、そしてZigsow様にお礼申し上げます。

今回は自由課題ということで
「WindowsHomeServer2011で作る地方に離れて暮らす家族のコミュニケーション」
ということを取り上げさせていただきました。

具体的には北海道の両親と滋賀の弟家族がネットをつかって距離を縮めていこう、というところです。

使用マシンはMX1203-BKというケースに入ったAtomマシン。
メモリは2GB。

さっそくマシンを起動してみます。
聞くところによると今回はダッシュボードというインターフェースからいろいろ設定ができる様子。

まずは更新プログラムの入手。WindowsUpdateですね。
WindowsHomeServer2011(以下WHS)でもここは変わりません。
さくっと終わらせます。

○○リモートwebアクセス○○

次にダッシュボードからリモートwebアクセスの設定を行います。
といってもほぼ自動なんですけどね。
これを行うとほぼ自動で外部からWHSにアクセスできるようになります。

具体的にはドメインの設定、ルータの設定などですね。

ドメインの設定は自前の物を使うこともできますが、マイクロソフトが提供する個人用ドメインを利用することも可能です。
その場合WindowsLiveのアカウントが必要になり、ドメイン名はhogehoge.homeserver.comといった感じになります。

ここまでで外部からログインできるかどうか試してみようとiPadを3G通信にして先ほど取得したドメイン名をブラウザで開いたらもうログイン画面が出ました
かんたんすぎ!

しかしここで要注意。
ログインするときにつかうユーザはダッシュボードのユーザで作ったものでなくてはいけません。
作成するときにアクセス権限を設定できますのでユーザに合わせたものを設定しておきましょう。
今回は管理用の私のアカウント、実家用、弟宅用を作っておきます。
もちろんインターネットを通してファイルにアクセスするのですからID,PWは強固なものに。

さて、ログインしたらもう共有フォルダが見れるのですからさっそくビデオを共有させてみることにしましょう。

クライアントマシンから共有フォルダからビデオをえらび、上のほうにあるアップロードを選択。
そこで「参照」からファイルを選び、アップロード。

もしくはここでファイルを簡単にアップロードするにはファイルの簡単アップロードツールをつかいます、とでます。
これを使ってもいいですね。
これはドラッグアンドドロップでアップロードできるので便利便利。
進行状況も見えるのその点も高得点。
ActiveXなので環境はえらびますが。

では共有フォルダにアップしたビデオを見てみましょう。
「ビデオ」のなかから今アップしたファイルをクリックして「開く」でできます。
問題なく再生できました。
母用のPCからでもサクサク。
いいですね。

○○遠隔地からのファイル共有○○
では本番。
弟の住まいからアクセスしてどうかということをやってみます。

プルルルルル・・・・

私「もしもし、札幌のラブリエ(仮名)です」
義妹「あ、お義兄さんですか。お久しぶりです」
私「ラブ弟いますか?」
義妹「急に仕事はいっちゃってでかけてるんですよ。なにか御用でしたか?」
・・・予定外。
まあいい!
私「いや、オヤジとおふくろが孫の顔見たいっていうもんだからちょっと工夫をしたんだけど、ちょっと手伝ってもらえますか?」
義妹「はい、いいですよ。なにをすればいいですか?」
私「パソコンをつかうんですが」
義妹「パソコンですかー・・・ニガテなんですよね」
私「いってましたよね。でも今回のはだいぶ簡単になっているのでちょっと付き合ってくれませんか」
義妹「わかりました。どうしたらいいですか?」
私「いまメールを送ったのでそこに書いてあるサイトをひらいてください」
義妹「わかりました。いまパソコン起動しますね」

がさごそ・・・

義妹「はい、起動しました。hogehoge.homeserver.comってやつですよね」
私「それです」
義妹「はい、ひらきました。WindowsHomeServer2011ってでてます。」
私「そこでユーザ名とパスワードってでてますよね。メールに書いてある奴を入力してください」
義妹「わかりました。画面変わってうリモートwebアクセス:ラブ弟の共有フォルダーってでてますね」
私「ディモールトベネ!、いえ、順調です。そこでピクチャっていうところ開いてもらえますか?」
義妹「はい。写真が出てますね。お義父さんとお義母さんの」
私「それひとつクリックして、うえのほうにダウンロードってあると思うんですがそれを押してもらえますか」
義妹「はい。あ、ファイルを開くとかでてますね」
私「そこでファイルを開くでおねがいします」
義妹「あー、写真出ました!」
私「じゃあ今度は逆にそちらのほうから送ってもらいたいんです。写真とかビデオとかパソコンに取り込んだ奴ってありますか?」
義妹「ありますよー。」
私「じゃあとりあえず写真を一枚おねがいします」
義妹「はい、どうしたらいいですか?」
私「さっきダウンロードって押したと思うんですが、その横にアップロードってないですか?」
義妹「ありますあります」
私「ファイルの簡単アップロードツールをつかいますがなんとかってあるとおもうんですが、それをクリックしてください」
義妹「わかりました。えと、これは許可しちゃっていいんですよね?」
私「そうです。そうしたら二重丸みたいな絵が出ると思うのでそこにファイルを持って行ってください。ここにファイルをドロップしますってとこです」
義妹「そうしたら下にファイル名が出てアップロード、キャンセルってでました」
私「ではアップロードで」
義妹「アップロードは正常に完了しましたとでました」
私「はい、こちらでも確認しました」
義妹「これでいいんですか?」
私「これでOKです。ビデオとかも同じ手順で送れます。どうですか、写真とかビデオとかDVDに焼いておくるのとこうやってネットで送るのとどっちが便利ですか?」
義妹「あ、これお義父さんたちもみれるんですか」
私「そうなんです。ビデオは居間のテレビでみれるんです」
義妹「おー、便利ですね。」
私「でしょ?こっちからも写真送る手間が省けるし」
義妹「いいですね。まあ、いつもDVD焼くのもダンナにやってもらってるので自分ではやらないかもですけどw」
私「まあ、携帯とかでとった写真とかでもこうやって送ってもらえばジジババもよろこぶからやってみてくれるかな?」
義妹「わかりました。やってみます」
私「ありがとう。こんど生チョコ送りますw」
義妹「たのしみにしてますw」
私「では弟とおいっこめいっこによろしく!」
義妹「はい、それではまた~」
ガチャン。

うーむ、あっさり!
PCは料理レシピサイトや旅行サイト閲覧ぐらいしか使わない義妹があっさりとファイル共有をやってくれました。
この電話の後で弟に説明しがてらビデオをアップロードさせました。
大きなファイルになるので切断されないか心配でしたが、アップロード側がADSLでも安定して通信ができていました。

○○DLNA○○
まず、DLNAとは。
DLNAは異なるメーカ製でも、パソコン、デジタル家電、AV機器などを相互接続させるためのガイドラインということになります。
要は違うメーカ同士でもつながっちゃうよ!ということですね。
TVなどで「~~リンク」という言葉をカタログで見たことはありませんか?
それはDLNA対応を指しているようです。

そこでリビングのTV(BRAVIA HX800)から弟が追加したビデオを見てみました。
クロスメディアバーにレヴュー用PC(ZIGSOW10)の名前が出ています。
それを選んでサムネイルから動画を選択、再生。
バッチリです。

再生できる形式はサーバ側、クライアント側でそれぞれきまっているようです。

画像もDLNAの規格ではあつかっています。
ひきつづきBRAVIAでチェック。
SONYおなじみのクロスメディアバーでフォトに合わせるとサーバ名がでていますb

DLNA-Photo.jpg
DLNA-Photo.jpg


そこですべてのファイルを選択するとサムネイルが。

サムネイル.jpg
サムネイル.jpg


そして選択して表示。
宮殿.jpg
宮殿.jpg


しごくあっさりいきました。
お茶をのんでいた両親に孫の写真(これは非公開w)をBRAVIAでみせると喜んでくれましたね。

PCにかなり馴染んでいる母でもPCを起動してみるというのはひと手間かかる、面倒くさいという気持ちがあるようです。
けっこう使っている母でもそうなのだから、父はずいぶんとラクに感じたようです。
よかったよかった。
//あれかなぁ、こんな時間に作業してるのは日頃していない親孝行のつもりなのかなw

さらにもういっちょ。
REGZAからも閲覧できました。
こちらはレグザリンク→写真を見る→フォルダ名:画像→すべての画像でサムネイルがでて、そこで選択すると写真を見ることができます。


○○IISをつかって家族用のblogを立ててみる○○
さて、WHSを活かしてもうちょっとなにかできないか。
せっかくだから、俺はこのIISを選ぶぜ!・・・・げふん。

実は腹案があったのですよ。
blogでも立ててみようかと。
どうせなら最近人気のwordpressを使ってやってみようかと。
//以前ちょっと調べたことがありましてw

・wordpresssの準備
今WindowsではwebPI(web Platform Instoller)というサーバからコンポーネント、開発ツール、さらにオープンソースアプリを簡単に導入できるアプリを公開しています。
それを使ってやってみようというタクラミです。
重要なのは「あくまでもカンタンに!」ここ試験に出ます。

まずはマイクロソフトのサイト
http://www.microsoft.com/web/downloads/platform.aspx
にアクセスします。

そうすると右のほうに今すぐダウンロードをあるのでクリック・・・・
あれ、ダウンロードできない。

IEのセキュリティのようです。
たしかにサーバですからここを甘くするのはいけませんね。
しかし一時的にダウンロードを許可させてゴー。

すかさず起動!
webPI-選択.png
webPI-選択.png


そうすると導入できるプロダクト・アプリケーションの一覧が出てきます。
ここでwordpress日本語版を選択、インストール。
そうするとweb Platformのインストールという一覧が出てきますので目を通して「同意する」

そうするとwordpressで使うデータベースを聞いてきます。

webPI-MySPL.png
webPI-MySPL.png


せっかくだから(ry
MySQLでの事例が多いこともあり、このままいきます。
続行。

ここでデータベースの管理者パスワードを決める画面が出てきます。

MySQL-PW.png
MySQL-PW.png


これはすぐ使いますのできちんとメモを取っておきましょう。
あくまでも管理者ですのでセキュアなもので(と、自分に言い聞かす)

そうすると製品をダウンロードしてインストールする画面に移動します。
ここでちょっと待ち時間ですね。
そんなに時間はかかりません。

すぐに手順1/2サイト情報の入力という画面になります。
設定1.png
設定1.png

ここではアプリケーション名というところしか入力できません。
ここが画像にもあるようにurlに反映されます。
今回はデフォルトのままで続行。

手順2/2
設定2.png
設定2.png


ここではデータベースの情報を入力します。

データベース管理者はそのまま入っているものを。
データベース管理者のパスワードは先ほど決めたものを。
データベースユーザ名もそのまま。
データベースユーザのパスワードなここで決めます。
データベースサーバー localhostのままで行きます
データベース名 wordpressで問題ないです。

パスワード用のユニークキ-
安全なパスワードのためのユニークキー
認証用のユニークキー
認証用第二ユニークキー

この四つはパスワード保護のためのシードのようなものらしいので下記のurlで取得した値を入れるといいようです。
http://api.wordpress.org/secret-key/1.1/

これで完了です。
以上入力すると終わり!
カンタンですね~

おっと、画面にWordPress日本語版パッケージの起動というリンクがあるのでクリックしましょう。
ここでwordpressの管理者パスワードが発行されるのでメモ帳にでもコピペしておきます。

・blogの設定
ここからもうblogの設定です。

wordpress-login.jpg
wordpress-login.jpg


ブログタイトルとメアドを入れて、今回の用途だと検索エンジンにかからないほうがいいかもしれないのでチェックを外してWordPressをインストール。
完了です。

そうするとダッシュボードという画面が開くと思います。
今のうちにwordpressのパスワード変更しておいたほうがいいかもしれませんね。
それがすんだら左側の一番下、設定をクリックします。

ここでblogの設定を行います。
ブログタイトルは見ての通りですね。
キャッチフレーズはタイトルの下に小さ目にでます。

要注意はwordpressのアドレスというところです。

一般設定.png
一般設定.png


ここはlocalhostが入っているかもしれませんがそのままだと外部からのアクセスで問題が出ます。
きちんと外から見ることのできる名前をいれます。
リモートwebアクセスのときに取得したhogehoge.homeserver.comというやつですね。
これで完成。

blog.jpg
blog.jpg


今回の例だとアドレスは
ttp://hogehoge.homeserver.com/wordpress/
となります。

ここまでやって一時間かからないと思います。

ここでまた弟の家に電話。
私「こんばんは、ラブリエですが弟いますか?」
義妹「まだ帰ってませんね」
私「あ、そうですか。もうしわけないんだけどこの前やってもらったみたいなこともう一度お願いできますか?」
義妹「いいですよ。パソコンですね」
私「そうです。家族用のblogを用意したので見てもらおうかと」
義妹「そうなんですか。」
私「メールしたので、そこを見てください」
義妹「はーい。画面出ましたよ。家族のblogってでてますね」
私「大丈夫そうですね。いまひとつ書き込みがあると思うのでコメントつけてみてもらえますか?」
義妹「はい、これでいいのかな?」
私「書き込めてますね。あとで記事の投稿もできるようにしておきますのでなにかあったこととか書き込んでくれるとうれしいです。こっちもジジババが孫にアピールしたいところがあるようなのでw」
義妹「わかりました。じゃあこどもの日のこととか書いておきますね」
私「それいいですね。よろしくおねがいします」
義妹「いえいえ~」
私「それではまた生チョコでw」
義妹「楽しみにしてますw」

ということでblogを作ってみました。
構築は非常に簡単でした。
今回の用途は家族の交流ですが、仕事用につかっても面白いでしょう。

○○総評○○

今までのサーバにくらべると、だいぶ「家電にちかづいたな!」と思いました。
もちろん褒め言葉です。

私は常々PCは家電にならなければいけないと思っています。
できれば冷蔵庫ぐらい、難しくても地デジTVの番組表から予約録画ぐらいまでいかなければならない。
そう思っています。

その点で今回のWHSはかなりいいところまで行っています。
サーバ管理者はまだ細かい設定をする必要がありますが、それでもかなりシンプルになっていてかなりの力の入れようを感じますが、
一般利用者からでも難しいことを考える必要もなく使えるというのは素晴らしい。
いくら便利でも新しいものを覚えたりするのは面倒ですからね。

特にDLNAをつかって家庭内での共有などは家族にも非常に好評で、
昨晩も弟の送ってくれた動画を父が晩酌しながら見ていたりという具合で
今回レビューの機会を与えていただいたおかげで思わぬ親孝行もできたようです。

出先から仕事に必要なファイルにアクセスしたりという目的にも向いていますし、
サーバという名前で「難しそう、面倒くさそう」と思っていらっしゃる方がいたら
それはもったいない!と強く思います。

私のレヴューでは触れませんでしたがバックアップの機能やリモートアクセスの機能も強力です。

ちょっとでもこのレヴューを読んで気になった方、かなーりのオススメです。
それほどのマシンスペックも必要ではないし、一台あると仕事から家族のふれあいまでかなり面白くなります。

レヴュー用マシンについても触れておきます。
サーバでこのスペックだとマシンパワー足りないんじゃないかな?と思っていましたが非常にサクサクうごいてくれます。
64bitCPU、2GB必要というのは考えてみれば低いスペックじゃないのですが、それにしても非常にサクサク。とても快適に動いてくれます。正直びっくりです。
ケースも小さく、消費電力も低いこのPCはサーバに使うのに十分な力を発揮してくれました。

全体を通してみて大満足のレヴューになりました。
関係者の皆様、読んでいただいた皆様にお礼申しあげてひとまず〆とします。

残り時間でなにか面白そうなことができたら追記でw

追記!
アドインに挑戦してみました。

今回選んだのは人気があるというLights-outになります。
これはスケジュールでPCの電源管理をしてくれるというもので、設定が簡単で日本語にも対応しています。

lightsoutコンソール.png
lightsoutコンソール.png


インストールは簡単で、今回の場合だとここから
http://www.axonet.de/vail/beta1/LightsOutVail1.5.0.1470.wssx

ダウンロードしてきたものをダブルクリックで実行して、管理者パスワードを求めてくるので入れます。
そしてライセンスの承諾を求められて承認。
そして完了メッセージが出たらOKです。
ダッシュボードを再起動すると反映されています。

カレンダー形式でON/OFFを管理できるのはラクですね。

カレンダー.png
カレンダー.png

こんなかんじ。


次にAdvanced Admin Console 2011もいれてしまいます。

ダウンロードはここからですね。
http://www.home-server-addins.com/downloads

これは各コンピュータのダッシュボードから
エクスプローラ、サーバマネージャ、サービス、管理ツール、コントロールパネル、リソースモニタ、
信頼性モニタ、マイコンピュータ、マイネットワーク、Workgroup、ネットワーク接続、
などにアクセスできるというものです。

advancedコンソール.png
advancedコンソール.png


これがリモートデスクトップでなくても実行できるというのは確かに便利。

こういったもので機能拡張していくとさらにおもしろくなりますね。

参考までに、アドインはここが有名らしいです。
http://www.wegotserved.com/

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