今回レビューさせていただくのはNETGEARのWi-Fiルーター、Orbi RBK50です。
同社のWi-Fiルーターというと従来のものはロッドアンテナが複数ついていたり、
角張ったデザインで如何にもというデザインのものが多かったですが、今回の
ルーターは「これはアロマディフューザーか?」というようなWi-Fiルーター
らしからぬデザインをしているのが特徴です。また、セットアップが簡単なこと
とルーター・サテライトの組み合わせで家屋の隅々までWi-Fiエリアを広げること
ができるというのも売りです。
早速箱を開けて見ていきます。
結婚式等の引き出物のような綺麗な箱に入っており、贈答用としてもそのまま
包装して渡せそうです。機器の写真や説明が記載されたスリーブを外すと
青い箱が出てきます。Orbiのロゴが薄く入っているおしゃれな箱です。
箱を開けると
ルーターとクイックスタートガイドが現れます。箱は二段になっており、中を
取り出すと入っているのは
ルーターとサテライトの本体、それぞれのACアダプタとLANケーブル・そして
セットアップガイドになります。
ルーターとサテライトは同じ形状ですが、巻いてあるテープにそれぞれルーターと
サテライトの記述があります。また、上部のカラーがルーターはライトブルー・
サテライトはホワイトと別々になっているので、使い始めてテープを外した後に
まとめて移動した際にも見分けが付くようになっています。ハードウェア的にも
ルーターとサテライトで若干の違いがあり、
搭載されているイーサネットポートがルーターは1ポートがInternetと言うことで
インターネット回線との接続用になっており、サテライトはすべて機器をつなげ
られる通常のイーサネットポートになっています。USBポートも用意されていますが、
現時点では簡易NAS機能のようなものは搭載されていません。アップデートで使用
できるようになることを期待します。最近のIEEE802.11ac対応のWi-Fiルーターに
比べると重量は重めですが、その分ヒートシンクなどによる冷却性能は高そうです。
付属のクイックスタートガイドは1枚の紙にまとまっており、簡単に使い始められるよう
です。まずはLANケーブルでインターネット回線のLANポート、我が家の場合はフレッツ
光ネクストでひかり電話対応のホームゲートウェイを使用していますので、そちらの
イーサネットポートとルーターのInternetポートをつなぎます。
ACアダプタを接続し、背面の電源ボタンをONにすると
上部のスリットに内蔵されたLEDが光り始めます。光り方が間接照明的な感じなので
なかなか綺麗に光ります。白色に点滅し始めるとサテライトを接続できる状態に
なります。
同様の手順でサテライトを通信範囲を広げたい場所に設置して電源を入れます。
はじめは白色の店頭ですが、ルーターとの同期が完了すると
青色に点灯したあと3分で消えます。あとはルーターかサテライトにPCやスマート
フォン・タブレットを接続して設定を行います。最近の家庭はPCがなくスマート
フォンやタブレットしかないところも増えてきているようですので、今回はスマート
フォンで設定をしていきます。Android 7.0を搭載したXperia XZを使用しますが、
まずはWi-Fi接続設定を行う必要があります。本体記載の情報を手打ちするほか、
すでにWPS接続できる状態になっていますのでAndroidのWi-Fi設定画面からWi-Fi
簡単設定を選択し、WPS(プッシュボタン方式)を選びルーターかサテライト背面の
Syncボタンを長押しして上部ランプが点滅し始めたら指を離します。するとWPSで
接続設定が完了します。Chromeブラウザを起動してクイックスタートガイドに記載の
URLを打ち込み設定ページを開きます。初期設定のユーザー名/パスワードでログインし、
我が家の環境の場合は進めていくとルーターが検出されたという表示が出ました。
そのまま進めると
インターネットへの接続設定が完了します。次に
サテライトのセットアップが開始します。これも先ほどの手順通り、サテライトの
同期が行われている状態であれば
すぐに検出が行われ、セットアップボタンを押せば
サテライトのセットアップも終わります。とても簡単ですね。次に
初期ユーザー名/パスワードやセキュリティ質問を設定する画面に移動するので適宜
設定します。この画面で設定するセキュリティ質問ですが、回答は半角英数字で入力
する必要があるので気をつけてください。入力を終えれば
すべての設定が完了して接続して使用できる状態になります。進むとルーターの設定
画面に移動し、ファームウェア更新の確認が行われます。
ダウンロードが開始しますが、どうも全然終わらないのでスキップしました。
更新があるようなので後でやっておく必要があります。
ここで唐突にユーザー登録画面がポップアップします。購入から30日以内にユーザー
登録しない場合はNETGEAR製品の場合、保証の問題が出ますのでやっておく必要があり
ますが、今回は飛ばしました。後でやります。
難しいことはこれといって無く、セットアップが完了したので早速Orbi経由での
スピードテストを試してみました。1Fのリビングのルーター横でのテストですが、
まずOrbiだと下りで100Mbpsオーバーの数値が出ました。続いて位置関係は同じで
2Fにあるルーターにつなぎ替えると
100Mbpsを切る数値になりました。最後に同じ1Fなものの、影の方にあるルーターに
つなぎ替えると
一気に落ち込み30Mbpsを切りました。距離的には既存の1FのWi-Fiルーターと2Fの
Wi-Fiルーターにそれほど差はなかったはずですが、機器類に挟まれたりしている
こともあってスピードテストの数値には結構な差が現れているようです。
その他の場所でのスピードテストや、各箇所での電波強度の違いは動画を作りました
のでこちらを参考にしてください。
スマートフォンやPCなど複数の機器を同時に接続してみましたが、SSIDがルーターと
サテライトで共通なため電波強度のよいほうに繋がって分散されるため、一般家庭
レベル+αくらいの我が家の機器台数の場合は目立ってスループットが落ちるという
こともなかったです。家族5人で生活する戸建て住居なので、一般家庭に存在する
機器の台数よりはαで収まらない程度には割と多いかと思いますが・・・。
今回のレビューでやってみたかったのが
以前レビューさせていただいたNETGEARのWi-Fiエクステンダー、EX6100の接続ですが
これもWPSで簡単に接続して使えました。EX6100は工場出荷時の状態で、サイドのスイッチ
はエクステンダーモードになっているのを確認してWPSボタンを押してWPSランプを点滅
させ、OrbiのルーターかサテライトのSyncボタンを長押しして上部ランプを点滅させれば
簡単に接続が完了します。
EX6100には接続先のSSIDに2GEXTや5GEXTという周波数帯に合わせた接尾語がついたSSIDが
設定されますので、そちらにつなぐとEX6100経由でOrbiにつながります。
EX6100上部のランプでも、双方の機器との接続を確認できました。スループットこそ中継
すると落ち込みますが、電波強度は高めることができるのでOrbiを使い込んでみて家の端の
ほうで電波強度が気になるようなら、EX6100を有効活用して乗り切りたいと思います。
Orbiもルーターとサテライト間が実質中継のような感じにはなっていますが、広帯域な
接続がなされているため既存の中継器に比べてもスループットが出ているのでしょうね。
以上がOrbiのレビューですが、動画の中でも触れたとおり今までのWi-Fi環境が既存のものを
どんどん増築していったような複雑怪奇な状態となっていたところが、Orbiの導入でルーター
の削減とともに有線LANケーブルも1本外せる形となりすっきりできてよかったです。
ルーター1台あたり最大20W程度の消費電力ですが、塵も積もれば山となると言うとおり
長年使うとなると差は開いてきますからね。販売価格こそお高めではありますが、
広めの住居もこのセットで広くカバーできますので快適に使えると思います。
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