スタジオ品質を体現したというオーバーイヤーヘッドセット”ROCCAT RENGA”。
スタジオ品質ってどんなのでしょう?
非常に気になるスペックです。そのあたりを中心に色々試してみましょう。
まずは外観からです。
パッケージにもしっかりとPC,PS4対応と書いてあります。
そういえば使ったことはありませんが、PS4ってヘッドセット対応でしたね。
これでバトルフィールドみたいなゲームとかだとコミュニケーションとりやすくて面白いかもしれませんね。
さて、続いて中身です。
ヘッドセットと変換コネクタが入ってます。
ヘッドセット側にはマイクとヘッドフォンの端子が別々に出ています。
これを1本の端子に変換するコネクタがついています。
コネクタにはマイク側とヘッドフォン側の刻印が入ってますので間違えることはないでしょう。
そして本体となるヘッドセット側のケーブルにはボリュームとマイクのON/OFFスイッチが付いてます、
ここは好みによるところもあるのでしょうが、私個人的には大きすぎず、小さすぎずちょうどいい大きさのように感じます。
最近デザイン的になのか小さいのが多くられるような気がするですが、小さいと操作しにくいんですよね・・・
次はパッド部分です。
パッドとユニットの間に隙間が見えますね。
こういった開放型のヘッドフォンは音抜けがよく音の広がりや高音の抜けがよいと言われてたような記憶があるですが、実は今まで試したことはなかったのです。
新しい体験なのでちょっとワクワクしてきますね。
最後に全体重量を測っておきましょう。
メーカーサイトにはヘッドセットのみの重量は210gとでてますが、実際にはコードもぶら下がるのでコードを含めた重量を測っておきます。
コードも含めた重量は258g。
実際手に持った感じではずいぶん軽く感じました。
これなら長時間使っても疲れないかな?
なんて期待してしまいますね。
ちなみにメーカー公表スペックもここでまとめておきます。
中身はUSBアダプター本体のみとちょっとそっけない感じ。
管理ソフトウェアはインターネットからダウンロードするみたいですね。
それでは設定を見てみましょう。
主にサラウンドやエフェクトに特化しているようですね。
バーチャルサラウンドがどれほど再現できているのか非常に楽しみですね。
スロースターター
まずは色々なソースにつないでその音を楽しみましょう。
ということで最初はiPhone6S。
早速つないで再生。
ん?
スタジオ品質とかいう以前のような・・・
iPone付属のイヤホンと比べても高音と低音がこもった感じです。
ファーストインプレッションでいうとすごくがっかりな音です。
ですが、まぁ最初ですから・・・
iPhoneが悪いのかもしれないし。
ということで次は自作32bitDACであるコレ
こいつに真空管ヘッドフォンアンプ
これにつないで聞いてみましょう。
やっぱり高音と低音がこもった感じです。
う~む・・・
これはどうしたものか・・・
とりあえず48時間ほど手持ちのiPod
コイツにつない音量MAXでループかけてでエージングかけてみましょう。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
仕事が忙しくて3日ほど放置してた。
当然バッテリー切れで止まってます。
まぁ2日目の朝はまだ音が鳴ってたから24時間以上は鳴ってたみたいだから多少のエージングはできたかな?
実際何時間エージングできたかはわからないけど・・・
ということでリベンジです。
再度iPhone6Sにつないでみます。
おぉ!
残念な感じが消えてます!!
というか全く別物な感じです。
まずは相川七瀬のIDです。
なんか試聴用音楽ソースとしてすっかり気に入ってしまってます。
音の細部までしっかり再現されています。
いい感じですね。
続いて真空管HPAです。
接続元は自作32bitDAC経由のPCです。
以前安物(1500円くらい)のイヤホンで視聴したときの低音の弱さなんて全く感じられません。
いい感じです。
真空管らしいやわらかでかつ圧のある音を楽しめます。
次に真空管HPAをSACDプレイヤーに接続してみます。
さすがに音源ソースがいいのでいい感じです。
最初の頃に不満のあった高音域もきれいに抜けています。
全体的に高音域にいくほど音のツヤが出てくる感じです。
開放型と呼ばれるヘッドフォンの強みとなる音のこもった感じは感じられません。
いい感じです。
ただ、低音は出ているのですが、バランス的にちょっと弱いかな?
これはヘッドフォンなので低音の発生源が耳に近いから意図的にそうなってるのかも・・・
しかし、多少はヘッドフォンアンプの性能によるところもあるのでしょうが、 以前iPhoneを店頭で数万するヘッドフォンにつないだ時はそんなこともなく包まれるような感じで低音も感じられたのでやはり何か物足りなさを感じます。
しかし、製品の価格差を考えるとそれは無茶なのかもしれませんね。
ただ手持ちの安物やiPhone付属のイヤフォンに比べるとずっと良い感じに鳴ってくれてます。
それでは次にPS4につないでみましょう。
接続はPS4のコントローラーのヘッドセット端子に接続します。
試すゲームはもちろんメタルギアです。
はっきり言っていいです。
正直、驚きの臨場感です。
バランスがいいというのでしょうか?
足音やヘリの音、車の走行音などがそれぞれ邪魔をすることなくそれぞれしっかり聞き取れます。
ただ惜しいのは普段接続しているアンプ
この5.1ch(早く7.1chにしたい・・・)に比べると敵の方位を定めにくいということくらい。
これは製品の性質上しかたありませんね。
上手な人なら大丈夫でしょうが、私ならバトルフィールドみたいなゲームだと、どこから撃たれたかわからないかも・・・
プレイするゲームの相性を考えれば十分にその性能を発揮できていると言えます。
Virtualの限界?
それではJUKEのバーチャルサラウンドで映画を楽しんでみます。
視聴するのはこれ
やっぱりSFでこれがサラウンド効果を確認するには非常によさげですよね?
ということで早速バーチャルサラウンドで見てみましょう。
う~ん・・・
サラウンド?
ステレオ設定(Virtual7.1chオフ)に比べると音の広がり等を感じますが、ステレオにちょっと立体感が増した感じくらいです。
ステレオと比べるといいのですが、やっぱりVirtualはリアルにはまだまだ及ばないようです。
正直アンプを通した実際のサラウンドに比べるとずいぶん音の立体感や臨場感が弱い感じです。
そして音楽を聴いた時と同じく、爆発シーンとかの低音が薄く感じられます。
ヘッドフォンなので体に響く感じは求めていないのですが、それでも低音が弱く感じられます。
ただ、気になるのはここ
DirectXとあります。
これってもしかして映画とかじゃなくPCゲームとかのほうが効果があったのかもしれませんね。
馴染んでくるまでの我慢が重要
最初の音出しの時はずいぶんがっかりな感じはしましたが、エージングが効いたのか高音域もきれいに抜けているし、低音も若干物足りなさはあるものの不快なものではなくまとまった音が出ています。
実際6時間くらい連続で使用してみましたが聴き疲れも特に感じませんでした。
また、RENGA本体は軽いので映画1本分くらいでは装着による疲れや耳の圧迫による不快感等はさほど感じられませんでした。
さすがに6時間くらいつけていると耳に圧迫による違和感がでてきましたが、それはどんな製品でも仕方ないですね。
ただし、ずっと感じていた低音域だけは気になるところでです。
しかし、エージングでずいぶん音が変わったのでさらに使い込むとこのあたりが変わるかもという期待は持てます。
実際エージング直後とレビュー用に半日聴いた後でも若干音が良くなってましたので、まだまだ隠れたポテンシャルがありそうです。
この価格帯でゲーム用ヘッドセットを求めるなら十分おすすめできると思います。
ゲームのような多様な音を再生するには適していると思います。
ただし、しっかりエージングすることだけはお勧めします。
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