改めまして・・・
どうも皆様おまっとさんでした!ストレージ(HDD/SSD)大好き~♪
PREMIUM REVIEWが今年度3本目のTakahiroでございます。
今回は
「Seagate社製Desktop HDD ST8000DM002(以下DM002)」
となります。
順番は書いてあります。長いから結論だけでいい!って方は『6、最後に』からどうぞ。
俺的には
結論より『3、購入から組み込んで使うのに意識して欲しいこと3つ』だけ読んで欲しい・・・orz
ってな感じで今回もどうぞ宜しくおねがいします。
☆必読☆
*****一部機種にてネジ位置が減るor
位置が変わった件について*****
今回のレビュー対象機種であるDM002、やたら安い価格で販売中のST8000AS0002、HGST HUH728080ALE600、東芝MD04ACA600など
一部の大容量モデルではネジ位置が変わる、ネジ留めする本数が減るなど、変化が見られます。
その件についてHDDベンダーに問い合わせをしたので紹介します。
HGST(旧:日立Global Strage Technologies)テクニカルサポートセンターの回答
>>ドライブ本体のネジ位置に関しては、あくまで製品のデザイン仕様による物でございます。
デザイン? うーん・・・・・・
例えば
『規格が存在し、大きさや位置がそれぞれ決まっています』
とか、そういうのなら分かるんですが。
ましてケースに止める為のネジ位置がHDDベンダー全社揃って同じデザインってのは不自然だろ!と言いたいですが、揚げ足取って言い返してもしゃーないんで納得することにしました。
追記(2016年3月2日)
WesternDigital社より新製品発表が有りました
ヘリウム充填方式採用の8TB版「WD Red/WD Purple」
(in エルミタージュ秋葉原 プレスリリース)
今回のレビュー対象機種のライバル~とは言えませんがこれでHDD専業ベンダー全社からヘリウム充填モデルが揃いました。というか中身HGST製でしょうけど。
リリースにある通り、Red PROもヘリウムモデルが出るということで場合によってはベース機種であるBlackヘリウム(仮)も可能性が出てきますよね。この機種も厳しい戦いになるやもしれません。
そして!
大容量HDD(6TB以上)のネジ位置がHDDベンダー全社変わりました。
大容量HDDを購入の際はその点を留意してもらうよう、ユーザー(企業込み)には頭の片隅に置いてもらいたいな~と思います。
また、HDDベンダーには位置が変わる旨の注意書きを同封してもらうよう、レビュワーとして提案します。
0、序章~検証PC構成やレビューで行いand語る内容~
0、パソコン構成
【CPU】AMD FX-8150@4.0GHz
【Cooler】ENERMAX ELC-240
【Memory】CenturyMicro CAK4GX2-D3U1600(ELPIDA chip)X2
【M/B】ASUSTeK SABERTOOTH 990FX
【NIC】Intel EXPI9301CT
【Sound】Mackie ProFX 8+Fostex PM0.4B
【VGA】GIGABYTE GV-R797OC-3GD
【SSD(OS)】SanDisk ExtremePRO 480GB
【HDD(ベンチマーク比較用)】HGST 0S0_3229(HDS5C3030ALA630)・東芝MG03ACA400
【Drive】Pioneer BDR-206JBK
【Case】CoolerMaster HAF-X
【HDD case】玄人志向 GW3.5AX2-SU3
【PowerSupply】Seasonic SS-760KM
【OS】Windows 7 Pro SP1 64bit
1、始めに~HDDの使い方~
2、このHDDの特徴~スペック・用途~
3、購入から組み込んで使うのに絶対意識して欲しいこと3つ
4、ベンチマーーーク!
5、データの転送にかかる時間と音
6、最後に~感想など~
1、始めに~このHDDの使い方~
ズバッと一言
DesktopHDDファミリーに属するHDDを
NASやサーバーに使うんじゃない!
これだけです。
皆さん思うでしょう。Seagate公式HPのDM002の製品マニュアルに
「最適なアプリケーション・・・ホームサーバー」って書いてあるじゃんと。
しかし、それを鵜呑みにしてはなりません。絶対に後悔します。1年経たずして(たぶん)壊します。
『根拠はあんのか???(怒)』
はい、ございます。
去年(2015年5月に)Seagateのライバル企業であるHGST(旧:日立 Global Strage Technologies)の担当社員が秋葉原のオリオスペックで行ったイベントでこう発言しているからです
【Seagate製HDDの故障率が高いとされているのはデータセンター向けのHDDが使用されていないためで、用途に合わせたモデルを選ばないとこうなるという一例】
【こういった用途に合っていないモデルを選択することが“間違った伝説をつくる”】(AKIBA PC Hotline!より)
ならば、今回の対象HDDはどう使うのかと思うでしょう
メーカー曰く
『使用時間は1日当たり最大6時間半にとどめて?』
『1日当たりの書き込み量は150GBまでに抑えてね!』
(*Seagate ST8000DM002 データシートから逆算)
要するにメインPCのデータ放り込む用/定期的に行うPCのバックアップ用に使えって事です。
もし!!!NASやサーバーに放り込んで動かすってんなら、Seagate製だとEnterprise capacity3.5(ST~000NM00~~)、NAS HDD(http://zigsow.jp/review/500/)、EnterpriseNAS HDD(ST~000VN0001/VN0011)らへんを使うと良いでしょう。
なお、画像左側が上で出した””Enterprise capacity3.5””です
24時間365日稼働用ニアライン(≒サーバー用)HDD ST1000NM0033
HewlettPackardのロゴが入っていますが中身はSeagate製。俺の使ってるNASで稼働中です。
中古での購入ですが今のところトラブル無く稼働中です
ってな訳でみなさん!!!HDDを購入&使う際は
用途を考えて、それに見合ったHDDを購入する
これからを読んでくれた皆様には、非常に強く薦めたいと思います。これからの常識です
安いからってドノーマルHDDを買って短期間の間に壊して
「すぐ壊れた~マジこのポンコツダメなんだけどwww」
といった新しい伝説を自分で勝手に、しかもいろんな所に作り・布教するのは今後止めましょう
2、このHDDの特徴~スペック・用途~
今回のレビュー対象 ST8000DM002
Crystal Disk InfoのS.M.A.R.T画像
保証期間を見てみた
他の皆様も出してる画像の通りですが、サクッと。
型番:ST8000DM002(Desktop HDDファミリー)
I/F:SATA3.0(6Gbps)
最大転送速度:220MB/s
回転数:ベンダー非公表 *但しCDI読みで7200rpm(1秒当たり120回転)
容量:8TB(実際の容量⇒7.27TB)
1プラッター当たりの容量:1.33TB
キャッシュメモリ:256MB
ロード/アンロードサイクル:300,000回
24時間365日稼働:非対応
年間通電時間:2,400時間(1日6時間半)
年間書き込み量:55TB
Advanced Format Technology:対応
売価:371.90ドル(アメリカAmazon.com/日本国内未発売)
保証期間:2年間(今回の製品は2018年5月17日まで)
外寸・・・ほとんど変わらない
***レビュー対象HDDの特徴***
①現在出ているノーマルHDDの中で最高容量の8TB
②しかも「1.33TBプラッター(=円盤1枚当たりの容量)」
③その上「キャッシュメモリが256MB」
思い出して下さい。Windows2000やXPの頃だとパソコンのメモリは256MB~2GBだったのでそれを考えると驚きですよね!追いついちゃったんですから。つかちょっと前のSSDとキャッシュメモリの量は同じ。 HDDはSSDと比べると進化してないようように思いがちですが、実は地味に進化はしてるんですよね。
縦x横x高さ、要するに尺は見て貰えば分かるように変わりません。
但し!ネジの位置が変わったり、無くなったりしています
1枚目だと中央部分から上側に、横側だと2枚目の赤丸の位置が廃止になってますね。
普通は500GB~4TBモデルなら2枚目の赤丸部分もネジを止められるようになってるはずなんですがこのモデルではそれが出来なくなっています。今まで出来ていた6点留めが出来なくなるのは正直なところ痛い・・・orz 6プラッター/7200rpmなので元々の振動も結構有るはず。なのでがっちり止めてる方が長く使えるのでは?って思うんですよ。
なお、ここで使ってるケースはCoolerMasterのHAF-Xです。
3、購入から組み込んで使うのに意識して欲しいこと3つ ~お願いだから3原則だけでいいので読んで!(泣)~
必ず意識して欲しいこと3つです。
揺らすな、落とすな、叩くな
買って、組み込んで、使う時にはこの3つを特に意識してみて下さい。
①揺らすな
店で買ってから早々に袋をぶん回す方を見たことがないですが・・・振り回すとHDDヘッドが壊れたりする可能性がありますのでやめましょう。また振り回すことで凶器にもなりうるので当然ですが止めましょう。
②落とすな
製造されてから誰かしらが落としてたりしたら意味が無いんですが、ラックやケースから落としたら一撃なんで注意しましょう。なお、俺はメタルラックから落としてHDDを1台ポシャった苦い経験をしたので皆さんも気を付けて下さい。
この時期だと静電気に気を取られて~や、ネジを外した瞬間ポロっと・・・とか。「俺はそんなのやんねーしwww」って慢心しないよう、常に意識を
③叩くな
使用中だろうが電源切ってようが叩くのも止めましょう。 これも揺らすのと同様にHDDのヘッド部分が壊れる可能性があります。
以上の3点を意識して下さい。 どういう種類のHDDであれ簡単に壊れます。
データが吹っ飛ぶ=その時の思い出と(復旧業者に出した際は)ビックリするくらい多額の金が吹っ飛びます。それらを心に強く留め置いて下さい
*ついでに
俺の持論ですが長ーーーーーく使うには日々の使い方だけでなく、固定の仕方/定期的なメンテなど細かい気配りが重要だと思う。 女性と同じで繊細なんだよ、うん。
このHDD・・・使うケースをめちゃくちゃ選びます!
理由は設題2にも書きましたが『ネジ位置が変わったり無くなったりしている』為です。
この件については既にツクモ本店PCパーツ部ツイッターでも書かれており(https://twitter.com/99_HONTEN_Parts/status/681660105587216384)
>>6枚プラッタ構造の都合で底面ネジ穴位置が従来と異なる物があります
との事です。 まぁ、6枚プラッターの製品は問答無用でネジ位置が変わる・無くなっているようなので初めて6TB以上のモデルを買う皆様は気をつけましょう。
話が逸れたので、元に戻してHDDケースの件についてです。
今回試したのは玄人志向のGW3.5AX2-SU3(3.5インチHDDを2台積めるケース)です。
当然ネジ留めが出来ない・・・正しくは『ネジ留めは出来るけど4点でがっしり固定させることが出来ない』。
使ってる最中にちょっとした衝撃が来ようものなら
HDDレールを伝って振動がドカン!
→HDDヘッドが円盤に直撃!
→データがぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・
の最悪の3連続コンボの発動が目に見えており、かなりのリスクがつきまといます。
なので今後は置く場所をよく考える&室内を歩く際は慎重に!
というかこのケースだけではなくネジ留めが必要なケース全般がそのリスクを抱えています。。
今のところ、根本的な解決方法は・・・ないと思います。玄人志向、センチュリー、オウルテックなどHDDケースを販売している代理店が対応を頑張ってくれるのを待つしか無いのが現状です。 もしくは、どっかから機材を借りてきてHDDケースを自分で改造するかの2点のみです
俺からすると、横or底面4点留めのHDDケースの発売を早くして欲しいなぁ・・・と思ったりします。
でも、もしかしたらDM002のようにネジ固定位置が変わったものでも使えるHDDケース(横or底面4点留めタイプ)が出回ってるかもしれないので、店員さんなどに質問してみるのもアリだと思います
余談
NASケースだと、synology DS-215jやasustor AS-3102はHDD2点留め(一部の6TB・8TB・10TB)となります。
なのでNAS HDDの8TB(ST8000VN0002)、SurveillanceHDD(ST8000VX0002)を買う場合は注意して下さい。
4、ベンチマーーーク!
やっぱね、気になるので実・測♪
左から順に、100MB、1GB、4GB、8GBとなっています。
・・・普通にめっちゃ早い。どのくらい早いのかSSDで比較したいと思いデータを探しました。
昔ものすごーーーーーく流行った(?)CrucialのC300とかあればどのくらい近づけたのか分かって面白かったのですが、知り合いに譲ってしまい、データがない!・・・
って訳でHDDでの比較となります
***ベンチマーク比較***
使用HDD
①東芝製MG03ACA400
「800GBプラッター/キャッシュ64MB/7200rpm」
②日立GST製0S0_3229(→HDS5C3030ALA630)
「600GBプラッター/キャッシュ32MB/5700rpm」
Crystal Disk Mark 100MB(DM002、MG03、ALA630)
Crystal Disk Mark 1GB(DM002、MG03、ALA630)
HD tune~0S0_3229との比較~
スッカラカンと中身入りとで比べるのはちょっとあれですけど・・・結構な早さが出ています。
低回転モデルを比較に入れた理由は『より分かりやすく伝えるため』選んだんですが、ま~さかプラッターだけで見ると3~4世代、キャッシュメモリが4~8倍も多いとこんなにも違うとは。
これ見たときは開いた口がふさがりませんでした。
いやぁ・・・Seagateって案外やるもんだな。
あと、俺の使ってるMBには悪名高き『JMicron製SATAポート』が搭載されてるので、ついでながらベンチマークを計測しました。
WD2001FFSX(Red PRO)だと速度があり得ないほどガツンと落ちるという相性らしき結果が出てしまったので、SeagateのHDDではどうなのか、確認しようと思い、計測してみました
Crystal Disk Mark(100MB、1GB、4GB、8GB)
HD tuneでのグラフ
なんだろう・・・心臓の波形でしょうか? まぁとにかく速度が2ケタ台にまで急落するとかRed PROと違って変な挙動は見られなかったので大丈夫そうです。
ここで一言
『安心して下さい! 使えますよ!!w』
5、データの転送にかかる時間と音
アナログ人間なんで腕時計で計測してました。
5-1、転送時間
使用HDD
①Seagate ST8000DM002
②東芝 MG03ACA400
③HGST 0S0_3229(HDS5C3030ALA630)
先ず、4GB(DVD1枚分)の転送にかかった時間とスタート・ストップ時の温度です
①ST8000DM002・・・タイム:14秒 スタート 33℃/ストップ 33℃
②MG03ACA400・・・ タイム:18秒 スタート 32℃/ストップ 32℃
③0S0_3229 ・・・タイム:30秒 スタート 33℃/ストップ 33℃
なんで4GBなのか分かっていただければ幸いです。 男性の宝物というか・・・いわゆる『夢』や『希望』が4GBの中に詰まっているのですよ アハハw
はい!って感じで次は8GB(約1時間番組のCMや重複部分等をカットしたものくらいの大きさ)の転送にかかった時間とスタート・ストップ時の温度です
PT3などのキャプチャーカードを使ってる方々が大容量HDDを購入されることが多いと思ったので、この容量で試してみました。
①ST8000DM002・・・タイム:1分57秒 スタート 34℃/ストップ 34℃
②MG03ACA400・・・ タイム:2分 1秒 スタート 32℃/ストップ 32℃
③0S0_3229 ・・・タイム:2分40秒 スタート 32℃/ストップ 32℃
分かって貰えたと思うのですが①番と③番の差です。
「回転数」もさることながら明らかに『プラッター&キャッシュメモリ』の違い(効果)がハッキリと目に見える形で現れています。
1回の転送容量が50GB、100GB、150GBと増えれば増えるほど効果はものすごく分かりやすくなると思われます。
5-2、転送時の音は?
『東芝のMG03を使ってる人からすればみんな静かに感じてしまうと思います』
これしか言いようがないんです。
しいて言うなら、このDM002は本当に動いてるのか?って不安になるくらい7200rpmモデルとは思えないくらい静かなんですよ。
音の小ささで並べる(体感)なら
小さい← 0S0_3229≧ST8000DM002>>>>>>>>>>>MG03ACA400 →大きい
つまり音が耳に付きにくいんです。 実際、今も動かしてますがファンの音にかき消されて気にならないです。(20センチファンを中速で動かしてりゃそうなるか?)
使ってるケースがCoolerMasterのHAF-Xというゲーミングケースなので常に音をまき散らし、ホコリをたくさん食べるヤツなので耳が慣れてしまっているのも音が小さく感じる原因なのかもしれません。 例えば、Antec P280やフラクタルデザインのDefine R5などの静音ケースなら分かりやすく伝えやすいと思うのですが・・・
まぁ、ゲーミングケースを使ってるマシン(*ファン中速~全開)ならばHDD駆動音は気にならないと自信を持って言い切れます。
6、最後に
だーーーーーーーーーーーーっと駆け足で書きましたが如何でしたでしょうか?
まず、今回の対象HDDに関する結論ですが
『今、売るべき商品ではない』
この一言に尽きます。
その理由は2つ
①ハード面が全く整っていない
PCケースの3.5インチシャドーベイだと両側2本ずつの計4点留めにランクダウン。
まぁこれは妥協が出来ます。
しかし!
HDDケースだと両脇1本ずつの計2点留めになるなど高いHDDを買ったはいいが外付けで使うには不安感MAX
これは人によりけりですが俺は不安ですね。
個人的意見ですが
PCケースベンダー(Antec/Corsair/フラクタルデザイン/CoolerMaster/In Win等)と協力して使用環境の整備(→新しいネジ位置に対応した3.5インチシャドーベイアイテムの充実)に力を注ぐべきだと思いました
折角、新型の1.33TBプラッターのラインを立ち上げても周りのアイテムがついて行かないままでは売れるペースが鈍くなりやすい。
特に有り得そうなのが””BTOなどで採用が進まない””らへんがあるんじゃないかな~~~?っていっちょ前に考えてました。
Seagateだけでなくケースベンダーの関係者の方が見ていたら脳内会議でシャドーベイアイテムについてご検討を。脳内会議を通過したら会社でこういうのはどうだろうと広げて下さい、お願いします
②市場売価(→約370ドルは高すぎる)
Seagate DesktopHDDファミリーの4TBは秋葉原で最安11,980円で販売されています。
しかし、倍の容量であるこのモデルはアメリカのアマゾン.comで371.90ドルと日本円で4万円を超える価格となっており、日本だとそうとう厳しいと思います。
なので非常に厳しい評価とさせていただきました。
しかし、静音性は他社の5000回転台のHDDと良い勝負をしています。価格面さえどーにかなればこのHDDに多くの可能性を感じさせる部分があったのでたのしみではあります。
③データ保管庫として信頼するのが正直厳しい
あと、なんと言っても最大の課題としては信頼の回復でしょう。
Seagate社にとって完全に黒歴史であろう例の不祥事、そして偶然にもそれに重なってしまった『DesktopHDDをNASやサーバーに使う企業やユーザー』によるSeagateHDDはよく壊れるといった間違った伝説が作られてしまった(しかも現在進行形)
その影響からかは不明ですがBCN AWARD 2016~内蔵HDD部門~でWD・東芝に次ぐ第3位に沈んでしまったことからも感じられます。
しかし!(軽く使った感じでは)説明通りに使っていれば特に変な挙動をすることなく、稼働してくれる案外いい子だというのが分かりました。
東芝のMG03の『Theサーバー』って感じの猛烈なガリガリ音を立てることはほぼなく、静音を意識した商品となっています。
数年前の商品より静音性と同時に転送速度も向上し、他社のDesktopPC向けの製品(WD Blue eco/Black)よりも大容量かつ高速な読み書きが出来るようにチューニングされているのが感じられました。
これまでのアノ悪評は本当だったのだろうか?と疑わせるものが随所に光っています
あとは耐久性かな。そこが見えないのが怖い。
出たばかり・・・というか国内で一切販売されていない。しかも1.33TBプラッターを採用するモデルの過去の実績がゼロなんで・・・
チマチマとDM002を使いつつ、ここにレビューを書いていて思うのが
Seagate社として
『用途を守ってもらうように如何にして伝えるか』だと思います。
SeagateもNASにはNAS HDDを!という活動を行っているんでしょう。
ネット上で見る限り、残念ながらそういう活動が伝わってこないんですよね。
なのでもっともっとメディアや店と上手く協力して(雑誌インタビュー/店頭に『NASにはNAS用を』と言った広報紙を置かせてもらう)間違った使い方を減らすことに力を入れたらどうかなと思ったりしました。
故障率が下がれば、安くしなくてもお客は勝手に戻ってきますしファンはいくらでも増えます。
今までは割とアンチSeagateな人でしたが今回の企画を通して、久しぶりにDesktopHDDファミリーに属する製品を使わせてもらい、その結果としてこれなら応援しても良いかなと感じられたので書かせてもらいました。
技術はあるんだからもっとガンバレ!
お世話になったサイト・皆様
・Seagate Technology(http://www.seagate.com/jp/ja/ )
・Amazon.com(http://www.amazon.com/ )
・ツクモ本店PCパーツ部Twitter(https://twitter.com/99_HONTEN_Parts/media )
・AKIBA PC Hotline!(http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/ )
・BCN AWARD 2016(http://www.bcnranking.jp/award/index.html )
Special Thanks
これを読んでくれた皆様!
Ikkeさん
2016/02/23
しかも、メーカーの写真ではねじが切っているように見えるのが・・・。
基本的に、ボリュームゾーンのHDDしか買わないので、自分がこの問題にぶち当たるのはしばらく先でしょうけど。
Takahiroさん
2016/02/23
そうなんですよ~ねじ穴どうにかならんのかと。
ちなみにプラッターが6枚を越える機種は問答無用でねじ穴の数や位置が変わるようですね。
ツクモ本店PCパーツ部
ST6000AS0002
ST8000AS0002
MD04ACA600
HUH728080ALE600
HUS726060ALA640
Ikkeさん
2016/02/23
あらためて、規格を探してみました。
たぶん、SFF-8301が正しいよう。
ftp://ftp.seagate.com/sff/SFF-8301.PDF
これを見ると、サイドは2つが正しいと。
過去のを探してみたけど、少なくともEIA-740を転記したSFF-8301 Rev.1.2でも2つ。
ftp://ftp.fit.vutbr.cz/pub/doc/io/SFF/specs/SFF-8301.PDF
ただし、裏のネジの数が違っています。
そうすると、どうして今まで3つねじ穴があったのかが気になります。
Takahiroさん
2016/02/23
うーん・・・WDやSeagateに聞くのが早いのかな
Ikkeさん
2016/02/24
ftp://ftp.fit.vutbr.cz/pub/doc/io/SFF/specs/SFF-8300.PDF
SFF-8300シリーズの当初からSFF-8301には2つしか穴がないのですが、SFF-8337のSCAの説明の図には3つ穴が。寸法が本文に記載がないのですが。
もしかすると、規格化した当初はクライアント用のATAとサーバー用のSCAで穴の数を変えていたのかもしれません。ちなみに、今のSFF-8337を見ると2つ穴になっています。
そのため、サーバー用が2つ穴になったのに合わせてクライアント用も(規格に合わせて)2つ穴にしたのかも。
Takahiroさん
2016/02/24
ちなみにHGST社テクニカルサポートセンターの回答はこんな感じ
>>お問い合わせいただきましたUltrastar He8、製品仕様の件に関して、ご回答させていただきます。
>>ドライブ本体のネジ位置に関しては、あくまで製品のデザイン仕様による物でございます。
>>また、Ultrastar He8の製品詳細に関しては下記のPDFリンクから詳しいデータシートが参照可能でございます。
>>Ultrastar He8(英語版のみ)
http://www.hgst.com/sites/default/files/resources/Ultrast...
その仕様がどっから来てるのかが知りたいんだけど・・・
SeagateやHGSTの担当者が参加するイベントで聞くしかなさそうですね。
Ikkeさん
2016/02/24
SFFの規格書も、SeagateのFTPサイトにあるし。
規格書のRev違いの物を探していくと、時代によって登場するメーカーが変遷するのも味わい深いです。
もともと、この手のドライブの規格はConnerとCompaqのCP341ドライブから始まっているようです。また、ATAの規格書では、コネクタや信号、コマンドは規格化されていますが、物理形状は含まれていません。EIA-740の初期がどんなものかは見つけられませんでした。あれば、ISOやJISと一緒で規格書を販売しているので、ネット検索しても、売っている物ばかり・・・。