ROCCAT(TM) Kave XTD 5.1 DigitalはUSB接続の5.1chサラウンドサウンド出力対応ヘッドセットです。ROCCATの製品の中ではフラグシップと言えるヘッドセットだと思います。
仕様は以下の通りです。
重量: 335g
ケーブル長: 3.6m
接続インタフェース: USB
対応OS: Windows 8/7
[ヘッドフォン,フロント・リア・センター共通]
周波数特性: 20Hz~20kHz
感度: 115±3dB(@1kHz)
インピーダンス: 未公開
許容入力: 50mW
スピーカードライバー: 40mm
[ヘッドフォン,サブウーファ]
周波数特性: 20Hz~100Hz
許容入力: 300mW
スピーカードライバー: 30mm
[マイク]
周波数特性: 10Hz~10kHz
感度: -32±2dB(@1kHz)
インピーダンス: 2.2kΩ+15%
S/N比: 未公開
指向性: なし(※1.5mm径×4)
サラウンドは難しそうだなぁという人もいると思いますがこのROCCAT(TM) Kave XTD 5.1 DigitalはUSBでPCと接続するだけで簡単に5.1chのサラウンド環境が手に入ります。
それではレビューしていきたいと思います。
まずはパッケージから見ていきます。
横から見えるコントローラー部が素敵です。凝ったパッケージです。
開封します。
内容物はヘッドセットとコントローラーそして説明書、ドライバCDです。
まずヘッドセットの部分から見ていきます。
艶消しで全体的に質感が高く格好よい感じです。
マイクは取り外しが可能です。
使わない人は外しておけば良いと思います。
パッドは高級ヘッドセットという事でしっかりしています。
スピーカーユニットが3つ搭載されているそうです。
ROCCATさんの所から画像を持ってきました。
40mm×2のドライバユニットと30mm×1の振動ユニットを傾斜角12度で配置することで、臨場感あるリアルなサラウンド再生を可能にしているという事だそうです。なんかすごい格好良い感じです。
ROCCAT(TM) Kave XTD 5.1 Digitalのサイトはここになります。
http://www.roccat.org/Products/Gaming-Sound/ROCCAT-Kave-XTD-5-1-Digital/
ROCCATのサイトは日本語対応していないので対応してくれたら、ありがたいですよね。
今後に期待しましょう。
コントローラー部はヘッドセット部分と違って少し光沢のある黒です。
ヘッドセットとコントローラーは一体型でケーブルは外れないようになっています。
外れるヘッドセットもありますが特殊な使い方をしないのであれば一体型で良いのではと思います。
添付物のドライバーと説明書です。
インストールの方法は日本語で書かれています。
ヘッドセットをUSBでPCに繋げ、ドライバをインストール、PCを再起動すればいいようです。
特に迷うことはないと思いますが最新のドライバを使いたいのであればドライバはROCCATのサイトからダウンロードしたほうがよさそうです。
早速つなげてみます。
青いLEDがいい感じです。
ドライバを開いてみます。
プロファイルが5つ作れるのがわかります。ゲームによって設定を使い分けると良いと思います。
メインコントロールのタブではボリュームのセッティングができます。
マスターボリュームのほか、フロント、サブ、センター、リアと
5.1chのボリュームのセッティングが可能です。
ROCCAT(TM) Kave XTD 5.1 DigitalはBluetooth機器の接続も出来るのですが、
接続した機器のボリュームもここで調整することができます。
アドバンスドコントロールのタブでは低音などの効果の設定が可能です。マイクボリュームの調整はここで行うようになっています。
イコライザーのタブでは音質を変えることができます。デフォルトのプリセットにはMETAL、ELECTRO、BASS、CS、WoW、ACTION、MOVIEがあります。CSはCounter-Strike、WoWはWorld of Warcraft、ACTIONはアクションゲーム用のセッティングなのでしょうか?
ゲーミングヘッドセットなのでこのようなプリセットになっているのでしょう。
自分で名前を入れてプリセットを作ることも可能です。
アップデート/サポートのタブではドライバのダウンロードやオンラインでのサポートを受けることができます。
コントロール部の出来がいい
こういうゲーミングヘッドセットはFPSで勝つために購入する人が多いと思います。
FPSはそんなにしないので対応したゲームは持っていたかなとSteamのライブラリを見てみました。Splinter Cell Blacklist、Borderlands2、Left 4 Dead 2あたりが対応していそうです。Skyrimも対応しているようです。
試しにSplinter Cell Blacklistを起動してみました。
設定なしで普通に5.1chサラウンドで音が鳴っています。
スピーカー設定を確かめてみると5.1chサラウンドになっていました。
Splinter Cell Blacklistスピーカー設定
Left 4 Dead 2も同じようにスピーカー設定が5.1スピーカーに変わっていました。
Left 4 Dead 2スピーカー設定
Borderlands2、Skyrimはスピーカー設定が見当たりませんでしたがサラウンドで音はなっているようです。
ROCCAT(TM) Kave XTD 5.1 Digitalでプレイする場合はどのゲームも自動でサラウンド設定になっているようです。
簡単でよいですね。
次にAmazonインスタントビデオで映画を見てみました。
見た映画はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーです。
Youtubeの予告を張っておきます。
ヘッドセットをつけてみた感じは側圧が強いかなという感じです。
ゲーミングヘッドセットなのでずれたりすると致命傷になることがあるので強めなのでしょう。
すごく強いわけではないのですぐ慣れると思います。
ROCCAT(TM) Kave XTD 5.1 Digitalのコントローラにはムービーボタンが付いていて押すだけで映画モードになるので映画をよく見る人には嬉しいと思います。
ボタンは上から順に
1.ムービー/ゲーム切り替え
2.チャンネル切り替え
3.アウトプットモード切り替え
4.ボリューム/ミュートコントロール
5.コールボタン
6.マイクロフォンミュートボタン
となっています。
2のチャンネル切り替えはコントローラーからフロント、センター、ウーハー、リアの音量を調整することができます。ドライバからソフトウェア的に調整することも可能ですがさっと調整したい場合には便利です。
3のアウトプットモード切り替えは
ヘッドセットからの出力と
背面にあるアナログ端子からの出力を切り替えることができます。
アナログ端子はサラウンドスピーカーに繋げると良いと思います。
S/PDIFの端子がついていたらすごく良かったのですが、
残念ながらアナログ出力端子しかついていません。
ホームシアターやAVアンプには5.1chのアナログの入力端子がないことが多いのでちょっと残念です。
出力したい場合には、別途サウンドカードを用意して出力した方が良さそうです。
4のボリューム/ミュートコントロールではメインのボリュームをコントロールできます。押すことでミュートも可能です。回しやすいボリュームですね。
5のコールボタンを押すとBluetoothで繋いだ電話で通話ができます。切るときもこのボタンを押します。
6のマイクロフォンミュートボタンはヘッドセットのマイクをON、OFFします。
そんなに多機能ではないですがそれなりに高級感がありコンパクトでわかりやすい、良いコントローラーだと思います。気に入りました。
音に関しては私は詳しくないのでそんなに批評はできないのですが聞いてみた感じではゲームでの5.1chサラウンドは本当に良く、360度すべての方向から音が聞こえる感じです。
映画はまぁ映画館で見たほうが音は良いのだろうなぁという感じです。
気軽に見る分には良い感じです。
音楽に関しては高級ヘッドホンの方が上だと思います。ゲーム用ヘッドセットとしてはかなり良い方だと思います。
ROCCAT(TM) Kave XTD 5.1 Digitalはゲームと映画をよく楽しむ人に特にお勧めしたいと思います。
実は私は一世代前のROCCAT Kave5.1を持っています。
比べてみて一番変わったのは重さです。
998gあったものが335gになりました。凄く軽くなりました。
USBと3.5mmのプラグ4本を接続しなければならなかったのがUSB一本だけでOKになりました。
サウンドカードが必要ないというのもうれしい進化です。
ROCCAT Kave5.1を持っている人は買い替えを検討しても良いレベルだと思います。
ガラケーでも動くのだなぁ
ROCCAT™ SMART LINK®はBluetoothで接続した電話機とROCCAT(TM) Kave XTD 5.1 Digitalを連携させる機能です。着信があるとヘッドセットから着信音が流れコールボタンを押すことでヘッドセット側で電話を受けることができます。
私はWimaxとNexus7(2013)+ノートPC+ガラケー(W65T)+Winタブレットという形で
モバイルを運用しているのでスマホは持っていないのですが
W65TにもBluetoothは付いているので接続してみることにします。
まずコールボタンを長押しします。
ハンズフリー機器を登録という所からROCCAT Kave XTDを選んで登録します。
書くことがないくらい簡単に繋がります。
着信するとヘッドセットからピロロロロという音が鳴るのでコールボタンを押して電話を取ります。
「スマホ持ってなくてすまん」という感じですが他のレビュアーの人が書いているので気になる人は他のレビューも読んでみてください。
Skypeなども普通に使えるようです。
ゲームに熱中しすぎて電話を取るのを忘れるという事がなくなるので良い機能だと思います。
スマホやタブレットを持っているなら入れて損はない良アプリ
Power-Gridは無料で使えるスマホ、タブレット用のwi-fiリモコンアプリです。
PCを操作したり、情報を取得したりできます。
Android版、IOS版があります。
私は以前から使っていて結構気に入っているアプリの一つです。
レビューもアプリ単体とROCCATのキーボードRyos MK Proのレビューをさせていただいたときの二度やっています。
軽く説明していきましょう。
まずスマホとPCの両方にアプリをインストールします。
PC用のホストソフトウェアは
http://power-grid.roccat.org/en/Home/
からダウンロードします。
スマホ用のアプリも同じところからインストールできますが検索してインストールしても良いと思います。
アカウントを登録、Wi-fiでアプリ同士を接続することで使えるようになります。
PC上のホストソフトウェアで設定してスマホ側のアプリでコントロールする感じです。
スマホでの画面はこんな感じです。
SYSTEM STATSのタブではPCの状態が取得できているのがわかります。
今回関係があるのはサウンドコントロールの所でしょうか?
PC上のWindows Media Playerを
スマホからのタップでコントロールできます。
情報もタブレットできちんと取得できていることがわかります。
デレマスの「お願い!シンデレラ」を聞いていたのがばれましたね。
デフォルトで入っている#2WIN CONTROLSはこんな感じです。
PCの電源を切ったりいろいろ出来ることがわかります。
CUSTOM GRIDのタブでは自由にグリッドを作ることができます。
以前作ったWorld of tanksのカスタムグリッドを貼っておきます。
他の人が作ったグリッドを改造したものです。
ROCCATのサイトのStoreからダウンロードすることができます。
StoreからダウンロードしたBorderlands2のグリッドはこんな感じです。
ROCCAT(TM) Kave XTD 5.1 Digitalと連携して使うアプリというわけではありませんが
使えば使うほど便利さを実感できる良アプリと言えると思います。
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