はじめに
今回のレビューは、「Microsoft Office 365 チームレビュー企画第2弾 Office 2003 からの 移行メリットを調査せよ!」と4月9日にサポート終了となる Office 2003 からのOffice 365への移行メリット・活用方法を紹介していきます。
レビューはチームを組んで、レビューテーマについてディスカッションしたり、Office 365利用におけるその利便性を確認してそれぞれのレビューで紹介します。
私の所属チームは、チーム3(スリー)で 千里一歩さん、hideさん のお二人と協同しています。
チームは他にチーム6(シックス)、チーム5(ファイブ)があります。
Office 365 については、以前に皆さんが詳しくレビューされていますので、詳しくは触れませんが今回のテーマである移行メリットを説明するために概略を説明したいと思います。
Office 365 Midsize Businessの概要
レビューで使用するのは、「Office 365 Midsize Business 」で300人までの規模の組織向けのオールインワンパッケージです。
Office 365 は、Office 機能だけでなく、電子メール・予定表・連絡先管理機能を提供する「Exchange Online」、オンラインストレージ・文書管理・掲示板・ソーシャルコミュニケーション機能を提供する「SharePoint Online」、チャット、オンライン会議・在籍確認機能を提供する「Lync Online」など仕事に必要な機能を提供されます。
- Office 365 ProPlus
クラウド提供のOfficeアプリケーションの最上位スイートです。つねに最新版のOfficeアプリケーション(レビュー時点ではOffice 2013)を利用できます。
利用方法は、クイック実行によるインストール・Office オンデマンドによる利用形態があります。
[クイック実行によるインストール]
Office をインストールして利用する方法です。
既存のOffice と共存することができます。 1 ユーザーあたり最大 5 台の PC (Windows/Mac)にインストールすることができます。
[Office オンデマンドによる利用]
インストールしないで利用する方法です。
Web ブラウザーで使用するOffice Web Apps(Office Online) とは違いフル機能の最新版の Office がどこでも利用できます。 外出先のPC などOffice をインストールできない環境などで、Officeを使用することができます。
Office 365 の Office Online と Office クライアントの機能比較
Office オンデマンドを実行する手順の動画(プレビュー版)
- Exchange Online
電子メール・予定表・連絡先管理機能と提供するクラウドサービスです。
PC・スマートフォン・タブレットなどのデバイスから利用できるので、時間や場所を問わず電子メール・予定表・連絡先を利用できます。
- SharePoint Online
保存領域、共同作業の機能、文書の管理機能などのほか、掲示板・ソーシャルコミュニケーション機能を提供するクラウドサービスです。
クラウド上の記憶領域 OneDrive for Business(オンラインストレージ)やチームサイトを利用してグループ・チーム単位の情報共有スペースをクラウド上に確保して保存領域として利用できます。
この領域を使ってメンバー間でのファイル共有して、共同編集なども可能です。
文書管理でフォルダやファイルの権限管理やバージョン履歴機能で以前のバージョンに戻したり、バージョンごとの差異の比較ができます。
ソーシャルコミュニケーション機能としてニュースフィードやミニブログ、人、ドキュメント、サイトのフォローなど提供されます。
チームメンバーとディスカッションやアイデアの共有などができます。
- Lync Online
チャット、オンライン会議、在席確認などを提供するサービスです。
在籍確認で相手の状態を確認して、メール、チャット、音声通話などのコミュニケーション手段を選択することができます。
1対1のコミュニケーションだけでなく、オンライン会議で複数の人と同時にコミュニケーションがとれ、会議のために出張するなどせずに済み時間と費用が節約できます。
Office 2003の問題点
今回のレビューテーマは「・・・Office 2003 からの 移行メリットを調査せよ!」です。
なぜ、Office 2003から移行しなければならないのでしょうか?
- Office 2003 を使い続けるのはダメなのか?
Office 365には多くのビジネスに有効な機能がありますが、新しい機能や操作も覚えなければし、仕事のメインはOffice での文書作成なので使い慣れたOffice 2003を使い続けるのはだめなのかと考えている方がいるかも知れませんが、2014年4月9日(日本時間)にWindows XPとOffice 2003もサポートが打ち切られセキュリティ更新プログラムの提供が終了します。(Windows XP および、Office 2003 のサポート終了についてのご案内)
もっとサポートして欲しいという意見もあるかもしれませんが、発売から十年余り経過しているのでサポート終了は仕方がありません。
- セキュリティ更新プログラムの提供が終了したら、Office 2003 は使えなくなるのか?
答えは NO です。
起動もできますし文書作成も可能です。
- では何が問題なのか?
セキュリティ上の脆弱性を突いた攻撃は、日々新しい攻撃が出てきており、攻撃方法もより巧妙になり進化しています。
セキュリティ更新プログラムの提供が終了するとセキュリティ問題が発見されても修正が行われないため、新しい攻撃に対して無防備になり、セキュリティリスクが非常に高くなります。
- Windows7や8でウイルス対策ソフトを入れている環境で使えば大丈夫じゃ無いのか?
ウイルス定義ファイルを最新していても新しい攻撃にはすぐには対応できずウイルスのサンプルが入手されるまで対応できないケースもあります。
また、Windowsを新しい7や8にしてもOfficeアプリケーションのセキュリティが向上するわけではありません。
Officeアプリケーションがセキュリティリスクに対応する必要があります。
その為にはセキュリティ更新プログラムの提供を受けて、アプリケーション事態が攻撃に対して常に強くしておく必要があります。
セキュリティリスクを抱えたまま使用を続けた結果、ウイルスに感染して顧客情報や個人情報の漏えいなどの事態に陥った場合には、対応に費用がかかるだけでなく会社の信用を失う事態に陥る可能性もあります。
Office 2003 を使い続けるの大変危険と言ってよいでしょう。
Office2003からOffice2013への移行メリット
Office 2003 を使い続けることは、セキュリティリスクが伴うため移行は必須なのですが、Office アプリケーションも進化をしていますので、最新Office に移行するには良い機会だと思います。
使い慣れた環境から移行するのは抵抗はありますが、新しいOffice に変更することで生産性を向上させることができると思います。
Office2003からOffice2013への移行メリットとして、Office 機能でいくつか進化した機能を紹介します。
- Office全般
新UIリボン
Office2003からOffice2013で大きく変わったのがUI(ユーザーインターフェース)でしょう。
機能の選択をOffice2003ではプルダウンメニューから選択していましたが、Office2013ではリボンと言われる新UIでワンクリックで機能を選択できるようになりました。
リボンはOffice2007から採用されたUIで、Office2003からの劇的な変化のため最初は受け入れられない状況がありました。
使い始めた時には、以前のメニューがどこにあるのか戸惑う事がありましたが、使い慣れてくると機能の選択がOffice2003でのプルダウンメニューで選択していた時よりも素早く選択できるが分かってきました。
リボンは機能を見つけやすくして、素早く選択できるようにしたものと言えるでしょう。
使用しているうちにOffice 2003 での操作がが煩わしくなるくらいに快適さを実感できるはずです。もうOffice2003のプルダウンメニューには戻れません。
リボンに慣れるまでは、以下のサイトの情報が役に立つと思います。
Office2010やOffice2013へOffice2003から移行したユーザーがリボンのどこに配置されているか確認できるページです。
Office2003とOffice2013のメニューやボタンの配置の対応関連を画像で確認できます。
Office 2010 および関連製品でのメニューやツール バーのコマンドの場所
Office2003とOffice2010のメニューの配置の対応関係をインタラクティブ ガイドで確認できます。 Office2010と2013のリボンの配置はあまり変更がないため、2013を使用する上でも役に立ちます。
※インタラクティブ ガイドは秀逸で、Office2003のメニューを選択するとリボンの配置場所をアニメーションで教えてくれます。思わず「そこかー」と叫んでしまいそうになります。
リボンはプルダウンメニューより画面の表示場所をとられますが、[ホーム]タブのダブルクリックで非表示/表示を素早く切り替えることができますので、リボンを非表示にして画面を広く利用して必要な時にリボンを表示する使い方が可能です。
クイック アクセス ツール バー
よく使用する機能をウインドウの左上のクイック アクセス ツール バーに登録しておくことで、ワンクリックで機能を選択できます。
初期設定で上書き保存、元に戻す、やり直しがセットされています。 カスタマイズでよく使う機能を登録することも可能です。
スクリーン ショットの挿入
[挿入] タブの[スクリーンショットをとる]でデスクトップの開いているウインドウのスクリーンショットを簡単に文書に挿入できます。
裏に隠れているウィンドウのスクリーンショットも撮れるのでウィンドウを切り替え操作も必要ありません。
PDFファイルの作成
Office文書からPDFファイルを作成することができます。PDF保存用のアプリを使用する必要はありません。 使用方法は、[ファイル] タブの [エクスポート] をクリックし、[PDF/XPS ドキュメントの作成]をクリックして保存します。
- Excel
グリッドのサイズの拡張
ワークシートあたりで 16,000 列および 100 万行を超えるサイズに拡張されました。
Office2003では、65535行までしか読み込めなかったデータが100 万行超のデータが読み込めます。
これまで読み込めなかった売上リストなども処理できるようになります。
ブックを別々のウィンドウで表示
複数のブックを開いた場合に、Excel 2003では 1 つのウィンドウ内にすべてのブックが表示されていましたが、Excel 2013 では別々のウィンドウに表示されます。
これによりブック間のウィンドウ移動・比較・データのコピーなどの作業が行いやすくなります。
フィルタ機能の強化
Office2003では条件でしかフィルター出来なかった複数項目をチェックボックスの選択で複数項目を選択できます。
また、検索フィルターで、キーワードでデータを絞り込みが可能です。
下の画像では「レッド」のキーワードでフィルタされた一覧が表示されます。
さらに、チェックボックスで絞り込みもできます。
- Word
PDFファイル編集
Word文章への変換でPDFファイルの編集を行うことができます。
文書比較
Office2003の並べて比較(同時スクロール、スケールで文章を目視確認)から大幅に進化したOffice2013の文書比較機能で変更箇所が確認できます。
書式設定の変更も確認することができます。
- PowerPoint
発表者ビュー
プロジェクターで投影するスライドとは別に、手元のパソコンには発表者専用の画面を表示できます。
メモや次のスライド、経過時間など発表者に必要な情報を表示します。
スクリーンには、発表中のスライドのみが表示されます。
ワイドスクリーン対応
ワイドスクリーン向けのスライドが作成できます。
モニタによっては、両サイドが開いてしまうことなく画面全体を有効活用できます。 標準サイズ(4:3)の画面をワイド画面に変更することもできます。
スポイトツール
パワーポイントでプレゼン資料を作成する時に、図形の色を合わせたい時に使用します。
これまでは、ペイントツールなどで色合わせをしていましたが、スポイト機能で色を抽出して他の図形に適用できます。
タッチ操作
タッチ操作で、スライドをスワイプ、タップ、スクロール、ズーム、パンすることができます。※要タッチパネル
より スマートなプレゼンテーションが実現できます。
Office 2013と Office 365 のどちらに移行するのが最良か
新Office が機能的に移行するメリットがあることは分かったが、レビュー現在(2014年3月)だと「Office 2013」 と「Office 365」 のどちらに移行したら良いのでしょう。
自分が導入を立案する立場にあれば、材料の1つとして「コスト面」を重視して上層部の判断を仰ぎます。
素晴らしい機能を語っても予算的に厳しければ導入許可がおりません。
今回は150人規模の会社で移行すると仮定して、今後の4年間におけるコストを比較してみました。
「4年間」は、パソコンの減価償却期間やOfficeアプリケーションの発売サイクル(Office 2007、2010、2013)を踏まえての設定です。
また、Office 365 のプランはレビューで利用する Midsize Business としました。
Office 2013 ではパッケージとボリュームライセンスの2つの購入方法があります。
パッケージは、一括購入のために初年度のコストは大きく膨らみますが、2年目以降の費用は発生しません。(Professional 49,800 円, Home and Business 29,800 円)
ボリュームライセンスは、調べた販売ショップの最大契約が3年でしたので、4年目は1/3の金額で出してます。(Profesional 117,600 円 [3年契約], Standard 86,700 円 [3年契約])
Office 365 は年単位の費用(年額 14,760 円/人)が毎年かかる計算です。
以上を元に4年間のコストを計算した結果は下の図のようになりました。
Office 365は、Professionalのパッケージを若干上回る費用が必要という結果になりました。
ボリュームライセンスに比べると半分以下のコストで済みます。
しかし、この結果はOffice 365 のOffice 機能以外のサービスを無視しての比較ですので、メールやストレージなど普段会社で使っている機能がOffice 365 導入で削減できることが考慮されていません。
メールやストレージが別のクラウドサービスを利用していると仮定して、パッケージやボリュームライセンスには、Google Apps for Business (年額 6,000 円/人)を加えたコストを計算した結果が下の図になります。
これを見るとOffice 365 はコスト面で大変有利なことが分かります。
まだ、Hone and Business のパッケージ購入の方がトータル費用としては安いですが、150というライセンスを管理するのは大変な作業となりますので、余りお勧めできるプランではないと考えます。
また、自社でメールやストレージサーバーを運用している場合は、さらにコスト高になることが考えられますので、Office 365 のトータルサービスを利用することでのコストメリットは大きいといえます。
Office 365 導入メリット
Office 365 の導入メリットは、どのようなものがあるかまとめてみました。
- 導入コストはOffice 2013 のパッケージやボリュームライセンスで購入するよりもトータルコストが安くなります。
- ライセンス管理やインストールメディアの配布作業が不要になります。
- Office 機能を社内だけでなくどこからでも使用できます。
- 常に最新のバージョンのOfficeが使用できます。(バージョンアップ費用不要)
- 電子メール・スケジュール管理・オンラインストレージ・掲示板・ソーシャルコミュニケーション・チャット、オンライン会議などの機能が提供され、どこからでも様々なデバイス(PC・スマートフォン・タブレットなど)から利用できるので、時間・場所を問わず仕事ができます。
- サーバーのハードウェアを持つ必要がなく、サーバーの管理作業(システムアップデート・監視・バックアップなど)から解放されます。
- Office ファイルを共有して、複数のユーザーが同時に様々な場所から編集することができます。
- 組織規模に応じたオールインワンパッケージがあり導入・運用コストを抑えられます。
結論として、Office 2003 から移行を検討しているのであれば、Office 365 はコスト面でも機能面でも最有力だということが言えます。
Office 365 の機能・使用方法
今回のレビューで初めて Office 365 を使用しました。
当初は、どの様な機能があるのかも分からず試行錯誤した部分もあったので、使用方法をまとめてみました。
管理者権限の無い一般ユーザーとして割り当てられたビジネスアカウントで Office 365 の機能を使用した内容です。
[ASUS ZENBOOK Prime UX21A-K1256]
スペック
- インテル Core i7-3517U プロセッサー 超低電圧版 1.9GHz (TB利用時は最大3.0GHz)
- OS Windows 8.1 Pro 64ビット
- メモリ 4GB DDR3-1600 (PC3-12800)
- 液晶ディスプレイ 11.6型ワイドTFTカラー液晶(LEDバックライト) 1,920×1,080ドット(フルH D )
- ログイン
Windows PCからは、ブラウザで Office 365 サイトに提供されたアカウントでアクセスします。
初回アクセス時には、初期パスワードの変更が必要です。パスワードは、アルファベットの大文字と小文字、数字、および記号を組み合わせた8~16文字で設定します。
パスワードは、ビジネスユースを考慮して安全性が「高」になるような組み合わせで設定すると良いでしょう。
Office 365 は、どこからでもアクセスできるため不正アクセスでの情報漏洩のリスクは高いと言えますので、パスワード設定は重要な項目になります。
ログイン後に最初に表示される画面は、「Office 365 へようこそ」画面になります。
この画面で Office 365 概要やアプリの導入方法を確認することができます。
レビュー当初は、ログイン直後は「Office 365 へようこそ」画面が表示されていましたが、途中から「Outlook Wab App」画面が表示されるように変更になりました。
(※「Office 365 へようこそ」画面へは Office 365 の設定から移動することができます。)
確かに、慣れてくると「Office 365 へようこそ」画面よりも「Outlook Wab App」画面が表示される方が実用的だと思われます。
ページ上部には、利用できる機能のリンクがあり以下のそれぞれの機能へアクセスできます。
・Outlook
・予定表
・People(連絡先)
・ニュースフィード
・OneDrive
・サイト
※Outlook/予定表/People は、Outlook Wab App が提供する機能です。
- Office のインストール
Windows PC/Macには、ようこそページより最新のOffice (レビュー時点ではOffice 2013)をインストールして使用できます。
Office 365 では、オンデマンドやOffice Wab Appでも使用できますが、ネット環境がないところでも使用できますので、インストールして使用するのが一番便利だと思われます。
ページを開いてインストールボタンをクリックするだけで、Officeのインストールが開始されます。
インストールされるアプリは、Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Access、Publisher、Outlook、Lync、InfoPathです。
インストールするOffice は32ビット版が推奨となっていますが、64ビット版を選択してインストールする事ができます。
ただし、以前の32ビット版 Office がインストールされていると64ビット版はインストールすることができません。
また、これまでのプログラムなどの資産がある場合は、64ビット版で動作しないケースがあるので、現在は32bit版をインストールするのが無難でしょう。
- Lync
Lyncは、Office のインストール時に一緒にインストールされます。
起動してログインすればすぐに使用できます。
チャット、オンライン会議、在席状況の確認などできます。
ブラウザからこれらの機能は使用できないので、Lyncアプリを使用します。
相手にPCの制御を渡して遠隔操作してもらうことなどもできます。
- OneDrive for Business
Windows 8.1 の標準の OneDrive では、ビジネス向けアカウントは使用できません。
ビジネスアカウントで OneDrive 使用するためのアプリです。
標準の OneDrive と同様にタッチ操作とデスクトップの双方で使用できます。
業務で使用するならエクスプローラーから使用できる OneDrive for Business のデスクトップ版が便利です。
続いて、モバイル機器からの利用として、iPhone から Office 365 を使用する方法です。
iPhone についての記載内容ですが、Android でもほぼ同じ環境で使用できます。
[iPhone4S]
スペック
- Apple A5(デュアルコア 800MHz)
- iOS 7.1
- ディスプレイ 3.5インチ 960x640ドット
PC同様にブラウザから利用可能ですが、スマートフォンでは、より使いやすいアプリがあります。
アプリを使用した方が、情報がより見やすく編集もやり易くなります。
ただし、それぞれの機能別に分かれているため全体を見通した確認方法には向かないです。
今回試したアプリ
- Lync 2013 for iPhone
チャット、オンライン会議、在席状況の確認 ができます。
ほぼ PC と同じ機能です。
- OWA for iPhone
Outlook Wab App に接続するアプリです。
標準のメールアプリから Exchange 接続と同等の機能ですが、接続設定がアカウントのみと簡単です。
- SharePoint Newsfeed
SharePoint のニュースフィードの閲覧や記事の投稿を行うアプリです。
- Microsoft Office Mobile
モバイル端末用の Office アプリです。
Office Web App は、モバイル端末では閲覧のみですが、このアプリでは編集ができます。
画面が小さいのとキーボードが無いため編集は大変ですが、外出先で資料のちょっとした修正に威力を発揮します。
また、ログインして使用するため OneDrive とチームサイトのドキュメントのファイルを直接アクセスすることができます。
- Microsoft OneNote for iPhone
OneNote の閲覧や編集が行えるアプリです。
初回起動時のアカウントの設定で、ビジネスアカウントが設定できませんでしたが、個人アカウントで設定してアプリを使用できる状態にしたのちにビジネスアカウントを追加して切り替えることで使用できる様になりました。
ブラウザから OneNote Online が使用できますが、横画面でも本文部分の表示がはみ出して使用に耐えられない状態です。
OneNote アプリですとカテゴリなどの階層構造を画面を切り替えて表示するため、本文部分の閲覧・編集の作業が支障なく行えます。
- OneDrive for Business (旧 SkyDrive Pro)
ビジネスアカウントで OneDrive にアクセスするアプリです。
PC と同様に OneDrive アプリでは、ビジネスアカウントは使用できませんので、こちらのアプリを使用します。
Office ファイルは、Office Web App に引き渡されるためモバイル機器では編集はできませんが、Office Web App から 編集を選択すると Office Mobile が起動して編集が行えます。
しかし、Office Mobile からも OneDrive にアクセス可能ですので、Office ファイルを編集する時は、Office Mobile を最初から使用した方がスマートに作業が行えます。
Office 365 の活用
今回のレビューは、チームを組んでOffice 365 をビジネスに役立てることもテーマの一つになります。
チーム3(スリー)では、レビューに関する情報交換やチームレビューのOffice 365の活用事例の内容検討・資料のまとめ・確認などに Office 365 の環境を活用しました。
活用した機能
- Outlook Web App
- サイト
- ニュースフィード
- ノートブック(OneNote Wab App)
- Lync(会議)
- ドキュメント
- Office 365 Pro Plus
- Lync(デスクトップ共有)
- Outlook Web App
チーム活動のスタートは、ZIGSOW管理人よりレビューを開始にあたり管理権限を付与するため、各チームで「チームリーダーの選出」の依頼からはじまりました。
この時点ではチームメンバー同士でどのようにコミュニケーションを取ってよいのか分からない中で、千里一歩さんがメールで、「まずは、リーダー選出ですね」とメールにて問い掛けてくれたことで全体が動き始めました。
紆余曲折なくチームリーダーは、前回の Office 365 のレビューを経験されている hide さんにお願いすることになりました。
活動のスタートです。
- サイト
チームリーダーとなった hide さんはまずチーム内での検討が行えるように、Office 365の環境にチームサイトを立ち上げてくれました。
(わたしだとチームサイトを準備するという結論に行きつくまで時間が掛かったと思われます。hide さんがリーダーやっていただいて良かったと思えた瞬間です。)
サイトは、チームでのグループ作業や情報共有を行うための Web ページとアプリで構成され、ニュースフィード、ドキュメント、タスク、ノートブックなどの機能が集約されています。
私はチームサイトが立ち上がって活動が開始された時期に、今回のレビューで使用予定だったパソコンがMicrosoft社のサイトにアクセスできないという問題が発生していて、IEのキャッシュを削除したり、IEのバージョンをダウングレードしたりしたが解決できず、このパソコンの利用を断念して、使用していなかったUltrabookに急遽レビュー用に環境を構築する作業を行っていてチームに合流するのが遅れてしまいました。
- ニュースフィード
私がパソコンであたふたしている間に、hideさん、千里一歩さんのお二人はメールとチームサイトのニュースフィード(掲示板)でレビュー課題について意見交換を進められていました。
わたしも遅ればせながら参加です。
- ノートブック(OneNote Wab App)
しかしメールやニュースフィードでは、情報がそれぞれ個別でありまとめて見ることには不向きあるため、自分自身の整理・把握とチーム内での情報共有として、ノートブック (OneNote Online)にメールとニュースフィードの意見をカテゴリ分けして情報を整理することを進めてみました。
その後は、チームメンバーがそれぞれノートブックの記載内容へマーキングや追記をして、より把握しやすいように更新する作業みるみる行われていきました。
ノートブックは、情報の集約だけでなく検討項目毎の情報やレビューの下書き用途にも使用するなど多岐に渡り活用しました。
ノートブックは、情報を共有するだけでなくメンバーのだれもが場所・時間に関係なく編集が行えるところが非常に便利で強力なツールです。
- Lync (会議)
その後、チームレビューの方針を決めるため、Lync によるオンライン会議を開催されましたが仕事の都合で参加できず、会議の要旨をまとめていただいたノートブックの議事録で内容を確認することになります。
この会議での決定事項は、「Office 365の活用例を提示してすれば面白いのではないか」ということで、「zigsow社内で新規事業のアイデアが募られ ることになり、チーム3では『ZIGSOWカードの発行』を提案することに……」といった架空のプロジェクトを進めることになりました。
- ドキュメント
方針決定後は、ニュースフィードとドキュメントを利用して、資料の共有や内容のついての議論をすることで作業を進めました。
ニュースフィードでの意見交換とドキュメントでのファイル共有が時間と場所を超えての会議の場として活用されている感じに思えました。
この時のチームでのファイルの共有に関しては、OneDriveを使用せずにサイト内のドキュメントを使用しています。
これは、新しいドキュメントがアップロードされた事がサイト内に入るとすぐに確認できる点とドラック&ドロップで簡単に登録できるできる点が使いやすくて、OneDriveでのファイル共有を使用するまでも無かったからです。
- Office 365 Pro Plus
Office 365 を活用して作成した提案書、カードイメージ、配布資料になります。
千里一歩さんとhideさんが作成しました。この他に裏付け資料なども作成もあります。
千里一歩さんのレビューにて資料の一部が公開されています。
資料が完成して、お客さまに説明に行ったところまでが今回のレビューのシナリオになります。
hideさんが説明に行くというシナリオでビックサイトへのロケハンまでやられるという徹底ぶりで大変アクティブな方で関心してしましました。
そして説明に行った hide さんはある問題にぶつかり Office 365 が解決の糸口になります。
シナリオ全編については、hide さんのレビューを参照ください。
レビューには謎のビルも出現しますよ(笑)
- Lync(デスクトップ共有)
合同会議に参加できなかった私のために千里一歩さんから後日チャットのお誘いがあり、Lyncを使用して中間報告の方向性で議論したり、デスクトップ画面の共有を試す機会ができました。
デスクトップ共有は、操作をしながら会話やチャットをして議論をしたり、制御を要求して相手のPCを操作しながら説明をするなどでき便利でした。
ビジネスシーンでは、トラブル対応や操作指導などに活用できそうです。
今回のレビューでは、Office 365 の環境で時間と場所を超越して仕事ができる可能性が垣間見えた感じです。
全国に散らばってる英知を集めてプロジェクトをこなしていくなど、今後はこの様な仕事のやり方が新しいワークスタイルになるのかも知れません。
おわりに
今回のレビューは、私自身が仕事を変わってからの初めての年度末ということもあり本業の方で時間をとられてチームメンバーのお二人には色々と迷惑をお掛けしました。
お二人の協力無しにはこのレビューは完成できなかたと思います。大変感謝しています。
Office 365 ははじめて使用したのですが、比較的スムーズに機能を使用することができました。(全体の一部の機能に限定されますが・・・)
どの様に活用するについては、私の中ではまだ整理ができていない状況ですが、将来自分が会社を起こした時(できるなか?)には価格面や機能面の双方で威力を発揮させる事ができる可能性は見えた感じがします。
hideさん
2014/03/24
あと1週間がんばりましょう
KOUKOUさん
2014/03/24
あと1週間でがんばりましょう
hideさん
2014/04/01
千里一歩さん
2014/04/02
レビュー開始当初にパソコンのトラブルに見舞われたり、
お仕事の都合でチャットの時間が割けないなど、色々と大変でしたが、
何とかメンバー全員が最終報告を迎えられましたね^^;
またの機会があれば、どうぞ宜しくお願いします。
これからは、ZIGSOWの活動で楽しくやって行きましょう!
KOUKOUさん
2014/04/02
レビューお疲れ様でした。
私の本業が忙しくて戦力になれなくて申し訳ありませんでした。
また機会があれば、がんばりますのでどうぞよろしくお願いします。
今回は苦しかったですが、ZIGSOW活動を楽しくやっていきたいですね