マウスコンピューターさんの LuvBook H 。
仕様としては
OSWindows 8 64ビット
CPUインテル® Core™ i7-4750HQ プロセッサー
グラフィックスインテル® Iris™ Pro グラフィックス 5200
メモリ16GB PC3-12800 (8GB×2/デュアルチャネル)
mSATA SSD128GB mSATAハードディスク1TB SerialATAII 5400rpm
チップセットインテル® HM87 Express
ディスプレイ14型 フルHDノングレア液晶 (1,920x1,080/ LEDバックライト)
なかでも赤文字の部分にアドバンテージというか本気を感じますね。今回のレビューテーマは「美・体験・感動」というコンテンツ制作レビューなのですが、あらかじめひと通りのレビューというか本機について触れておきます。
液晶サイズが14インチワイドということもあって、フットプリントはそれなりに大きいが(とりあえずウチにあった10年前のw)14インチ機と比べると長辺は若干長いが奥行きは短い。厚みは全く話にならないほど薄く(ま、光学ドライブの分もありますが)(しかも当時の)現在のマシンと比べてもかなり薄い印象。カテゴライズ的には別物ですがUltrabook並みですね。
USB3.0ポートが右側に3つ配置されており、しかもひとつは給電対応となっている。左側にギガビット対応の有線LANポートが有ります。家や会社でも使いやすいですね。背面は排気口です。
HDDベンチマークを取ってみると
SSD速っ!1TB の容量をもつHDDも2.5インチということを考えると結構速い。静止画にせよ動画にせよSSDの速さは捨てがたいけど容量が絶対に必要なんですが、この組み合わせなら必要十分です。
次におなじみ3DMarkでベンチを見てみた。
日頃、まずゲームもやらないしグラフィックカードそのものはあまり意識したことがないのでw 数値の見方などは今ひとつ理解してないが、統合型のグラフィックボードということを考えるとまずまずのスコアだと思う。Irisの威力!
ちなみにPCMARK7でのスコアは以下。比較対象としてAspire S3とdynabook V713を使った。どれもSSDだしやはりIrisの威力が大きいのか…?というか、ウチのタワーより良いスコアだったりしますw
*どのベンチマークも特にベンチマーク用の設定をせず、通常使用の状態で取ってありますので数値はもっと高い可能性があります。
まず、使ってみて気づいたこと
~ファーストインプレッション~
14インチワイドサイズのモニタはLEDバックライトという以外は特に説明されていません。が、ひょっとしてIPSじゃないの…?というぐらい視野角が広いです。
これ、撮りっぱなしを切った貼ったしただけで補正すらしてません。フルHD対応ということもあって非常に高精細です。色味もほとんど青みを感じさせず、これなら仕事に使える!というのが率直な感想です。
ノングレアなのも画像をいじるにあたっては嬉しいポイントです。仕事にノートを持参する場合などいろんな人がいろんな角度で覗き込みますから、視野角の広さもあいまって確認用には十分です。
キーボードはモバイルタイプのものと違いスペースもあるので剛性感、打鍵感ともにいいですね。ただ、写真の通りレイアウトが若干違うので、Enterキーを小指で叩いたつもりがカギカッコになっちゃうことが結構あります。(具体的には右サイドの「」が大きいので何かショートカットの割り当てとかを工夫するといいのかもしれません)タッチパッドは大きさもあり、スベリ具合もタブレットのガラス表面みたいです。いじってる感じは5インチのスマホを操作してる感じで、反応もいいですね。
ディスプレイの良さ、有線LAN、打鍵感の良さを考慮するとこのまま家ではメイン機として使っても全然OKな気がします。(仮にディスプレイにつなぎ、USBかBluetoothのキーボード&マウスとかつないでもタワーと同等のパワーはありますからね)
ただひとつだけSDカードスロットはカチッと止まって押して飛び出すタイプではなく、グニュと突っ込んでヌルッと抜くタイプです。(わかるかな?w)(しかも半分はみ出すタイプ)そこがちょっと惜しい…。
でもね速度は出てますよ!
ウチでもっとも安定して速い緑EXERIAでこんな感じです。USB3.0カードリーダを超えてますね。
課題の4k画像を撮ってみる
編集してみる
描き出してみる
通常、お仕事でちょろっと動画もついでに撮らされる場合(泣)せいぜいFullHD。1080pで撮れてれば問題ない。で、1080ならpremiere elementsだろうがなんだろうが書き出しが可能。が、今回のお題は4k!書き出せるソフトもなかなか少ない。しかもAdobeの条件付きなので取り急ぎpremiere pro ccの体験版をインストール。
4Kで撮影できるカメラも本機と一緒にやってきたGoPro HERO3 BlackEditionしかない。台風が2つもやってきてる最中w テストがてら撮ってきた。本来なら青い海と空が映ってるだけでなんとかなろうってものだが、当分晴れ間はやって来そうにない…。ついでにタイムラプスもやってみたのだが、三脚ごと飛ばされそうな勢いだ。
先のレポート通りSDアダプター越しとは言え、読み込みはなかなかに速い。4k動画といえば16GB使っても40分ぐらいしか撮れない!ほど大きくなるのだが、読み込みの速さはアドバンテージだ。第一弾は使い方を悩みながらの編集なので、(作業は)相当もたついたがマシンそのものがもたついた様子は全くなかった。
この2分ないほどの画像。ソースは4k。編集作業自体はホントにサクサクだ。(操作はモタモタだがw)エフェクトをかけようが何か加工をしようが、CPUはもちろん16GBも積んでるメモリが効いてるようだ。
ちなみに4kでの書き出しを試みたが、4Kサイズとは言えMP4で8分ほど。さすがにCPUは結構貼り付きがち。メモリは全然余裕。別の形式とかでの書き出しとかだと不明だが、サクサク。快適。
やっぱり15秒程度のものじゃないとネ(課題は15秒)w
ところでレビューの機材が到着してからというものダブル台風とその影響で全然晴れないのですよ。海に行こうにも風が強く波も高く渡し船のたぐいが動かない。と、ぼさっとしててもしょうがないので首里城に撮影に。
今回も小雨まじりな天気だったので、せめてタイムラプス撮影を工夫してみる。前回はpremiere ccでタイムラプス動画を作ったのだが、今回はGopro studio 2.0 を試してみた。
無数の静止画を読み込んで動画にコンバートしてくれる。その際、ひずみ補正や色調補正などもかけられるので、こちらでムービーデータ化するほうが速いしラクな気がする。
今回は15秒程度で収めた動画だったが、4kのMP4形式で描き出すと2分少々。やっぱりタイムラプス用の画像は想定コマ数の倍程度は撮っておかないと短くて使いにくい。 この曇り方だと空が白く飛んでしまうため暗い画像になるのは致し方ない…。なので、手持ちのスチル画像を挿入…。
書き出し後の確認もフルHDの優秀な画面を持つ本機だと楽だしよく見える。Irisの特徴として4kモニタに出力もできるのだが、いかんせん周辺に(電気屋も含めて)4Kのモニタがないのはちょっと悔しい。
もう一本また別の日に割りに近い島へ渡りそこで撮ってみるがまたもや降ったり止んだり…。実際、この天気だとこういう発色にしかならないようだ…。多分ムリ目に彩度とかコントラストを上げ気味にしてるのも原因だと思うが…。
ちょっとまいったなぁ…。
と参ってばかりもいられない。車の中でチェックだ。(ノングレアさまさまだw)
家で使っていても、ほほぅやるじゃない!的なスペックを持つ本機であるが、普通のタワー機の性能をそのまま車で使えるのである。タイムラプスなどはかなりの枚数を読み込んで一気に変換しないと全体のイメージをつかみにくいが、これなら読み込みも含めて数分で確認できる。これって何気にすごいことだと思う。
手持ちの写真画像でパノラマ用に撮ったものがあるのでソレをつかって4kムービーを作ってみた。9000pxほどにトリムしているが画素は十分に足りている。途中の波画像は拡大しているがなるべく目立たないようなシーンを選んだ。拡大とかデカイ画像上のパーンとかやると書き出しが一気に7分程度に伸びファンが回っている。
天気さえ良ければこういう絵があっちでもこっちでも撮れるのだけどねぇ。(夏の場合ですがね)
ヨシ来た!本番チャンス!
と、普通のレビューであればこの辺で終了なのだが、今回は課題があるのでひたすら晴れを待つ。…レビュー期間中の唯一の晴れ日に何とかリベンジ。練習は十分出来た。とは言え、風は強く当初予定していた無人島には船で渡してもらえない…。車で行ける無人島(人が住んではいない)に渡ったりして何とか素材を押さえた。
夏ほどの強烈さはないが秋の沖縄の海はこんな感じだ。ちなみにそのままの画像を使うとGopro特有の歪曲が結構激しいので、 一旦Gopro studio 2.0で歪曲補正をかけたものをAVIで書き出し、Adobe Premiere Proに読み込んでの作業だ。(解像感は若干下がる)
せっかくの天気なのでその日のうちに沖縄の「美」の集大成ともいわれる首里城にまた出かける。
雲がいい感じに流れていたので、タイムラプスのカットを挟んでみた。
ところで、Youtubeの画像だと圧縮もかかるのであんまり良い画像とも言えない。(4k mp4)ましてやオリジナルサイズで見ようとしてもコマ落ちというか速度不足が甚だしい。(あたりまえだね)もちろんこれをZIGSOW運営事務局に納品というか収める時には無圧縮状態で送るのだが、15秒の画像で10GB超え!ですよw (のちに15fpsで書きだしたら半分の5GBでした)
ちなみにその時の本機の状態
もう、ほとんどベンチマークですねw でもねコレでも割りにサクサク作業してるんですよ。(書き出し中に他の作業をやってももたつきなし)そんなに待ち時間もかからないし…。しかしこのグラフ見ると、もしこれがもっと低スペックなマシンだったら…。懸命なZIGSOW読者でなくても何となく想像つきますねw
モバイル機と比べれば液晶の大きさ分だけでかい。しかし多少の大きさと重さに目をつぶれば(14インチ機としては相当薄いんだし)撮影現場だろうが、ノマドワークだろうが4kの完パケ作業までできちゃうってのはすごいことですよね。もっとも、もっと小さいサイズ液晶だとフルHDの場合、見る側としては問題ないんですがいろいろ作る側としてはやりにくい。やっぱり作業をスムーズにやるためには14インチはほしい事が多いんですよね。(もちろん使うソフトに寄るとは思いますが)
つまりほとんどの局面で家に戻らないとデキない作業はない!と言い切れるほどの安心感があります。(ただ電源は確保しないと、設定にもよるでしょうがバッテリ駆動3時間ちょいちょいってとこです)
結論としては、普通に使う場合はもちろん、普通のクリエイティブ作業でももう全然デスクトップ機とかいらないじゃん!?ってかんじです。(ウチの場合は、商売柄外部ディスプレイは繋げるかも)(AdobeRGB対応)っつか、Webブラウジングとかメールチェックとかにしか使わない。あるいはせいぜい事務作業ぐらいって人にはちょっともったいない(あの人今はあんな事しかしてないけどさぁ。実はすごいひとなんだよねぇ的なw)むしろ、編集とか書き出しとかの作業とかは、じゃ、まかした!と本機に任せてウチのメイン機では請求書とか打っててもいいぐらいw つまり、もうノートとかタワーとかせいぜい搭載HDDの数の差というか、拡張の問題ってだけでクリエイティブ作業に使える「PC」ですよ。夏場は落雷や台風なんかで停電も依然多い沖縄とかだとUPS付きのPCと考えてもいいんじゃないかな?とホンキで考えます。
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