Western Digitaから発売されている「WD Blue」シリーズは高いパフォーマンスと高い信頼性売りにしたモデルで、いくつかの新しいテクノロジーが搭載されている。
NoTouchランプロードテクノロジ
記録ヘッドがディスクメディアに接触しないため、記録ヘッド及びディスクメディアの磨耗を大幅に低減し、移動時もドライブが保護される
低消費電力
シーキングアルゴリズムと高度な電力管理機能で低消費電力の抑制を実現。
ラインナップの中にはPATAも含まれており、その中でも最も容量の大きな「WD Blue 1TB」を今回プレミアムレビューに選抜され今回試用する機会を頂いたので、Windows8で使用したときの性能やWDで配布されているAcronis True Image WD Editionの話を中心にチェックしていきたい。
まず、箱を開けて手に取った時、今まで沢山のHDDを持った事があるが3.5インチサイズなのにとても軽いという印象を受けた。手持ちの1TBの同容量の物と比べて2/3位の重さしかない。
取り付けて電源を入れて、またビックリ。とても静か、むしろ静音用の12cmのケースファンのが五月蠅い。本当に動いているのかという位。(はじめ壊れてるのかと本当に心配しました)
そして速い。この話はベンチマークの所で詳しくチェックしていく。
ZIGSOWさんから小包が届いたので早速開封。
早速HDDを丸裸にしてみる。
見てわかる通り軽量化と剛性を兼ね備えた形状になっている。(解析とかやってた人なら分かってくれると思う)
基盤がかなり小さい。最近のはこんな感じ?とか思ったが最近買った日立の2TBはもっと基盤が大きかったので、たぶんWD Blueならではなのか最近のWDの物は全部こうなのか気になるところでRedも是非試してみたいところ。
Windows 8 に「Acronis True Image WD Edition」を導入する。
実はAcronis True Imageのフリーソフト版は使っていたりするのですが、今回WD EditionをしかもWindows8に導入するのは初めてなので細かく見ていきたい。
まずは手に入れる必要があるので、お気に入りからWestern Digitalのホームページに飛んでみるも見つからず、仕方なく検索エンジンを使って探してみた。
http://support.wdc.com/product/downloaddetail.asp?swid=119&wdc_lang=jp
よく下のほうまで目を通してみると、オペレーティングシステム
Windows XP
Windows VISTA
Windows 7
あれ、Windows8は?
でも対応表になくても動くソフトは沢山あるとりあえずインストール。
右上のダウンロードの所から
すごいすごい、何ヶ国語対応してるんだろう。流石、数少ないHDDメーカー。
もちろん日本語をダウンロード。およそ150MBなので、一瞬でダウンロード完了。
いつものように下のところにダウンロードが出るのですが、Windows8だとタスクバーに隠れてしまう事も多く少し不便なので、この辺は改善して欲しい所。
それではインストール。
勿論ですが、ウィルススキャンはいくら安全そうな所からでもかけます。
こう来て
いつものように使用許諾契約です。
しっかり最後まで読んでから同意して次へ進みます。
結構えぐいこと書いてある使用許諾契約もありますので、インストールするために、読まずに同意するのではなく、しっかり読みましょう。しかも、これ法的拘束力のある契約と同じなので契約国家のアメリカとかでは、使用許諾契約を保存して取って置くのが普通だとか・・・。
普通にインストールするなら完全を選びましょう。正直他を選ぶ意味がよく分かりません。
共用のコンピューターならこれを現在のユーザーのみにインストールにして、下手に触れられないようにした方が安全だと思いますが、個人で私以外使わないPCにインストールするのですべてのユーザーでインストールしてしまいます。
ちょっと回りくどいですが、最終確認。
流石バックアップ関係のソフトメーカーのソフトだなと思います。
下手に何かやらかしちゃったら大変ですからね。
実はこのレビュー書いててリカバリを画像とか文章を保存していたドライブにかけてしまい、もう一度取るというミスを冒してしまいした(;´д⊂)
インストール中。といっても数秒・・・。
終わりました。これで導入完了です。
全部、日本語なのが製品版でも無いのに素晴らしい。
なんか太っ腹すぎないかなと思ってしまうのは私だけでしょうか。
そうだ「Acronis True Image WD Edition」を使ってみよう!
「Acronis True Image」は結構メジャーなソフトだと思うので知ってる方も多いと思いますが、クローンHDDを作ったり、バックアップを取ったりと多機能なソフトです。ただフリーソフトの方は機能が当然制限されていて、使いにくいところがあったのですが、そこのところも含めチェックしていきます。
まずは、Acronis True Imageといえば、クローンHDDと私の中の独断と偏見で、まずはクローンHDDの機能を見てみようと思います。
まずは立ち上げます。ホームからディスクのクローンの作成というのを選びますが、他に新しいディスクの追加や拡張容量マネージャがあります。この2つって製品版の機能な気がするんですが
Acronis True Image WD Editionだと使えてしまいます。
しかし、全部日本語って本当にパッケージ版を使っているようです。でもこっそり右上に「今すぐ製品版にする」というのがあるので、製品版とは違うというのを物語っています。
クローンモードが選べます。手動の方を選ぶと細かく設定できるのですが、特に今回の場合、特殊なことをやる必要がないので推奨されている自動の方を選び次へ飛びます。
しばし待ちます。容量にもよるのでしょうが、今回の場合は1TBのHDDにOSと少しのアプリしか入っていないので40GBを少し超える程度です。大体1分位で終わりました。
片方が空のHDDのためオートでソース元とターゲットのHDDが選ばれました。そしてこのメニューで勘違いしやすいのが上がターゲットのHDDの現在の状態。下がクローンが終わった後になる筈の状態です。上はソース元のHDDが表示される普通だと思うのですが、ちょっと違うようです。
再起動を要求されるので、再起動を押すとクローンが開始されます。
大体5分から6分位で終わってしまいました。
完成したのがコレ。
とりあえず完全に同じものが出来上がってます。
と思いきや回復パーティションが1MB違うのが少し気になりますが、どちらのHDDからでも、しっかり再起動できるので、問題はなさそうです。
次に試すのはバックアップでしょ。ちょっと昔のフリーのバージョンだとデータだけバックアップとかはできなかったので魅力的な機能です。
ディスクのバックアップを選びます。
バックアップしたいパーティションを選択します。今回は丸ごとバックアップしてみようと思うのでディスク1の方に全部チェックを入れます。
下にセクタ単位でバックアップするとありますが、これは所謂フリー版についていたバックアップ機能と同等な物だと思われるのでチェックは外したままにしておきます。セクタ単位でバックアップはたぶん、死にそうなHDDからバックアップを取ってそこから復元ソフトとかでデータを救出するとかの時に使うのでしょうか。
ターゲットを格納する場所を指定します。参照を押すと次の画像に飛びます。
要するにどこにどんな名前で格納するのかというのを設定します。
さて、ここまで着ました。実行を押すと開始されます。
なんと1/4くらいのサイズになってます。これ製品版の機能としか思えません。
しかも時間は5分弱。
恐るべしWD Edition。
バックアップときたら、やっぱりリカバリできるか試すでしょ!!
先ほどバックアップしたデータをリカバリかけてみたいと思います。
アーカイブファイルの位置を指定して次に進みます。
リカバリ方法を聞いてくるのでディスクやパーティション単位でバックアップを取ったので、「ディスクまたはパーティションをリカバリする」を選択して次へ
リカバリをするパーティションを聞いてきます。ひとつのファイルにまとめていても別々にリカバリ可能とはなんと親切な。
今回は全部選んで次へ
リカバリ先のパーティションがロックされました。次に飛びます。
選んで次へ
最終確認が出てきて、実行を押すとリカバリが始まり、再起動されます。
大体ですが7分ほどで終わりました。普通にメーカーのリカバリより速い気がするのは気のせいじゃないはず。
次は少し気になった人もいると思うのですが、ブータブルレスキューメディアの作成というのがあります。当然、困った時にはできないのが、こういったディスク類。備えあれば憂いなしということでこの機能も試して見ます。
と、その前にドライブクリーナーなる物があるじゃないですか。
これある意味一番目玉です。WD以外のドライブにも使えるので、この機能は是非ダウンロードしてご自身で使ってみてください。
きれいさっぱり消えてくれます。
ではレスキューディスクの続きを
クリックして
次へ
①を選択して次へ
今回はディスクに焼いてしまうのでDVDドライブを選択して次へ
確認がしっかり入ります。
CD-Rに焼いているので、ちょこっと時間がかかります。
完成です。クローンとかやってるとBIOSが優先順位を勝手に変えてくれたので、これを使うときはBIOSで優先がDVDドライブになっている事を確認して行います。
マルチディスプレイ環境だと気が抜けません。どこに表示されるのか、出てからのお楽しみ。
CDからのブートなだけあって、やれることがWindows上よりも多い気がします。
一個作っておけば、非常に便利なアイテムとなること間違いなしです。
何にでも使える万能HDD
どの辺りがというと
1、発熱が少ない
どんなケースにでも忍ばせられる
2、音が静か
変な話、昔というか今でもありますが、HDDを密閉したケースに入れて静寂性を高めるケースに入れているHDD位静かです。
つまり、リビングとか、レコーディングとかそういった用途のパソコンでも使えると思います。
3、速い。
HDDとしては、驚きの速さ。SASとかラプターみたいなとんでもないHDDを除いて次のベンチマークを見てもらえば解かりますが、200MB/sのシーケンシャルリードが・・・。
windows 8 Proが、今まで起動まで大体30秒くらいかかってたのが、なんと15秒くらいで立ち上がってしまう訳です。SSDいらないじゃん。
これは起動が速いWindows 8ならではだと思うのですが、OSがWindows 8ならWD Blue 1TBで十分。
恐るべき事です。
SSDで1TBの物を買おうものならPC一台組める位の金額です。
それが、6000円弱のHDDで済んでしまう。
買うしかないでしょ!!
4、さきに触れた「NoTouchランプロードテクノロジ」
これは、外付けHDDにもってこいでは、持ち運ぶ、どうしてもPC内部に積んであるHDDより衝撃があるはずです。それでHDDがダメージを受けるのを回避してくれるのだから良いことずくめです。
こんな感じのHDDを直接抜き差しできるようにしてあるので、このHDDはうってつけなのです。
どうしても常用のものを冷やすためにエアフローが組んである為、イレギュラーな物はあまりエアフローがよくありません。発熱が少なく、衝撃にも強いHDDなんて理想です。
現に、ファンの真ん前に設置してあるHDDと比べても温度がほぼ一緒になっていました。
ベンチマークテスト環境
CPU:intel core i7 47790K(定格)
M/B:GIGA BYTE Z87X-OC
memory: DDR3 PC3-12800 CL9 W3U1600HQ-8G 16GB
GPU:XFX Radeon HD5850 HD-585A-ZNBC Black Edition
HDD:WDC WD10EZEX-00RKKA0(WD Blue)
ST31000528AS(Seagate Barracuda 7200.12)
ベンチ中に新しい目の1TBがお亡くなりになってしまったので少し古いですが比較していきたいと思います。
左がST31000528AS(Seagate Barracuda 7200.12)
右がWDC WD10EZEX-00RKKA0(WD Blue)
CrystalDiskMark
CrystalDiskMarkの結果ですが、圧倒的です。
シーケンシャルで186MB/sとか、少し前のRAMDISK並みの速さです。
AS SSD Benchmark
SSDのスコアを測るための物なので、当然スコアは低いですがBlueは健闘してます。
HD Tune
コレです。これBlueの恐ろしさを思い知ったのは、CrystalDiskMarkでもすごいスコア叩きだしてるのですが、最速200MB/s出てます。
古いSSDなら追い越す感じですね。
Blueは多分、SSDを買えないけど速度が欲しいという人には向いていると思います。SSDからOSのドライブをBlueに差し替えようと私は画策中。
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