レビューメディア「ジグソー」

違いを味わい、学びました。

 

はじめに。

 

日常で、コーヒーという名称のものは缶、インスタント、お手軽なドリップタイプのもの、豆を自宅で挽きドリップ、そして出先の店頭でと体調が悪い時以外は口にすることが多い飲料です。

 始めは大人への一歩みたいな気分で飲み始め、次第に気分転換に必須な飲料となっていきました。

自身では、それぞれの味の違いは把握し、ハンドドリップでドリッパーにセットした際は、挽き豆に湯が注がれた瞬間の膨らみと広がる香りに、自然と口角が上向きになり充実感をおぼえております。

 

今回のレビューに応募したのは単品で4種も味を楽しめ、更に広がりをつくることが出来るから。

こんな動機でも当選させていただき、誠に有難うございました。

 

 

使用した機材について

 

家で長らく使用していますカリタ電動セラミックミルC-90。細挽き・中挽き・粗挽きの9段階が選択可能でありコンパクトで場所を取りません。これでミカフェートのHPで推奨されていた粗挽きでいってみました。

 

 

 

淹れた際のケトルは、MORICO(モリコ)というメーカーのもの?現在調べますと bonmac(ボンマック)。日本製らしいです。

 

 

 

ドリッパーは、ハリオV60透過ドリッパー ですね。安価ながら形状素晴らしく、いい仕事をしてくれます。一つ穴のドリッパーで、淹れる際、湯が落ちるのが速いです。

 

 

お題その1:「単品でそれぞれを味わう。」

 

豆それぞれの値段を知り、惜しげもなく使用すること躊躇うこと数度・・・ありました。

ミカフェートのHPで推奨している1杯の豆の量が予想よりも多かったことに驚きもしました(汗

そして、豆の状態→挽きたて→液体の過程での香りの大いなる変化があり、ブレンドの組み合わせの難しさを感じさせてくれるものと。

 

1.サン・ミゲル(グアテマラ)

味:

香り: 4

酸味: 4

苦味: 2

甘味: 3

総合: 3

 

・・・スパイシー。

豆の状態から、爽やかというよか香辛料を連想する。酸味を感じ、舌に記憶に残る味わいである。

 

 

2.ンゴロゴロ・コンベント・コーヒーエステート(タンザニア)

味:

香り:5

酸味:3

苦味:5

甘味:2

総合:3

 

・・・香りに対する「5」は強いから。

これは飲む前から何かがあると思わせますね、個人的には好きではないです。飲んだ4種の中では全体通して酸味・苦味共に感じられ一番クセがあります。

 

 

3.マウイモカ(アメリカ)

味:

香り:4

酸味:3

苦味:1

甘味:4

総合:4

 

・・・この4種類の中で味わいで薦めるならこれだと思います。偏りを感じられないから。

後味の適度な余韻と口の中のスッキリ感はアルト・ルナの次に良い。実際店頭でも出されており納得。

 

 

4.アルト・ルナ(パナマ)

味:

香り: 4

酸味: 4

苦味: 0

甘味: 4

総合: 4

 

・・・飲み始めに酸味が圧倒的だなと思ったのだが爽やか。

香りはいい。 深味はどうだろう。 後味が、なくなるというか本当にキレイスッキリ。ブレンドのベースで多く活用してみようと思いました。


 

 

お題その2:「コーヒーをブレンドする。」

 

ブレンド初挑戦でした。

 方法も、何がベストなのかも未知だったので、とにかく液体として抽出させてから配合を考えていくことにしました。

ハンドドリップで全て試しましたが、温度差による違いは出ているかと思われます。

 

・ 使った器は、透明の耐熱カップで、軽量に料理用の大匙を使用しました。

・ 4カップに各種150ccずつ出し、それを1杯・15ccの大さじを1として試しました。

  実際のブレンド法とはやや違うようですが。。。

 

 

どの豆も香り・色合い・挽いた後の印象は違います。

 

 

細かい配合は初心者の自分には味をぼやけさせる元だと思われ、多くて3種類の豆のブレンドとしました。

どうにもその選んだ豆の中でも平均的な味わいに近づけようとしてしまうので危ないですね。避けようとしたら下記の内容に。

 

 

試飲について。

 

ブレンドについては、先入観なきよう情報の提供をせず、依頼者に評価をお願いしました。

飲む際の環境も違うのはもう、前提です。ハンドドリップで飲まれる方がそんなにいなかったのが理由です。

身内以外の方にお願いする際、簡単なアンケート用紙を作成しました。↓

 

1.たたえブレンド

 

豆の割合:

サン・ミゲル: 0%

ンゴロゴロ・コンベント・コーヒーエステート: 20%

マウイモカ: 0%

アルト:ルナ: 80%

 

味:

香り: 4

酸味: 4

苦味: 3

甘味: 2

総合して:3

 

 

・・・飲みくちライトな印象を受けたアルト・ルナに、あえてクセのあるンゴロゴロを足してみました。そのせいか、奥に苦味が存在し、口の中で後をひくように。最初にガツンとくる印象は変わらず。

 

感想

◎40代女性・・・ 総合★★☆☆☆(香り4 酸味5 苦味2 甘さ2)

爽やかで優しさのある香り。口当たりは丸くソフト。まろやかな酸味がとても豊かで長く続く。 酸味にマスキングされ甘味・苦味共に感じにくい。 温度が下がるとベルガモットのような香りと共にかすかな甘みと渋みを感じた。余韻は長め。

 

◎20代女性・・・ 総合★★★★★ (香り5 酸味5 苦味5 甘味4)

くせがなく後味すっきり。酸味も少なく程良い。

 

◎60代女性・・・ 総合★★★★☆ (香り5 酸味4 苦味1 甘味2)

香りは良く、苦味は程よい感じで全体的に美味しいと感じられる。後味も余韻を残しつつすっき

り。

◎60代男性・・・ 総合★★★★☆ (香り5 酸味5 苦味4 甘味2) 

後味がすっきりしている。「コーヒー」って印象。

 

◎40代女性・・・ 総合★★★☆☆ (香り4 酸味2 苦味3 甘味2)

香りが良く、あまり酸味もなく飲みやすい印象。

 

 

2.めぐりブレンド

 

豆の割合:

サン・ミゲル: 30%

ンゴロゴロ・コンベント・コーヒーエステート: 0%

マウイモカ: 20%

アルト:ルナ: 50%

 

味:

香り: 5

酸味: 3

苦味: 1

甘味: 5

総合して:4

 

・・・サン・ミゲルの香り以外の持ち味が効果を奏すれば、と思い、この組み合わせに。割と変化のある味わいとなりました。

飲み始めは甘味を感じ、奥にかすかな苦みを感じつつ途中ふわっと軽くなり。酸の余韻は抑えられ落ち着いてきます。

 

感想

◎40代女性・・・ 総合★★★★★ (香り3 酸味3 苦味4 甘味3)

香りはおもなしく閉じている。落としている時の香りは一番広がりがあり魅力的だったが飲んで

いる時は穏やかで控えめに。

最初に豆で煎った時のような香ばしさと苦味。そのすぐ後にシャープな酸がストレートにくる。 酸に広がりはなく甘味も大人しいが、アフターが長くミントのような爽やかさが続く。

深く落ち着きのある味わいで心地よい。

 

◎20代女性・・・ 総合★★★★☆ (香り4 酸味4 苦味4 甘味3)

苦味が強め。後味に酸味が主張してくる。

 

◎60代女性 ・・・総合★★★★☆ (香り5 酸味2 苦味4 甘味2)  

ひと口は苦味が強く感じ、飲んでいるうちに美味しいと思うようになり、後味はまろやかさが残

った。

 

◎60代男性・・・総合★★★☆☆ (香り3 酸味2 苦味2 甘味3) 

ブレンド1よりは飲みやすい。

 

◎40代女性・・・総合★★☆☆☆香り2 酸味4 苦味2 甘味1)

少し酸味が残る感じだが、苦味はなかった。

 

 

3.みつえブレンド

 

豆の割合:

サン・ミゲル: 30%

ンゴロゴロ・コンベント・コーヒーエステート: 30%

マウイモカ: 40%

アルト:ルナ: 0%

 

味:

香り: 3

酸味: 4

苦味: 4

甘味: 3

総合して:3

 

 

・・・自分の味覚で、単品で薦めるもの・クセがあるもの・変化のあるものを合わせてみたらどうなるだろうという実験が入っていました。

割合を見ていただけでばお分かりの通り、中心に向かっていくがアク、といいますか記憶には入ってくるあの味、がありました。酸味が後をひくかもしれません。

 

感想

◎40代女性・・・総合★★★☆☆ (香り3 酸味3 苦味3 甘味3 )

甘く華やかな香り。ただ、温度の下降と平行してそれは見事に失われていった。 酸・苦・甘の3つが程よく調和していて、良くも悪くも平均的で万人受けする味。 砂糖・ミルクを入れた場合は、コーヒーの個性が出ずらいが美味しくいただけるように思う。

 

◎20代女性・・・総合★★★☆☆ (香り3 酸味3 苦味4 甘味4)

 独特の香り。酸味が強く、後に残る。

 

◎60代女性・・・総合★★★☆☆ (香り3 酸味3 苦味4 甘味1)

 最初苦く、途中飲みやすいと思ったが後、苦味・酸味共に残る印象。ブレンドとしてはありだと

思う。ミルクを入れてみたら飲みやすかった。

 

◎60代男性・・・総合★★★☆☆ (香り4 酸味3 苦味2 甘味3) 

香りは独特であったが、口当たり等無難な印象だった。

 

◎40代女性・・・総合★★★☆☆ (香り2 酸味2 苦味4 甘味2)

酸味より苦味を強く感じた。

 

 

終わってみて。

 

 

豆をブレンドするということは、個性を重ねることによって多くの広がりを持たすことなのだというのがよく、分かりました。ああ、だから飲みやすいのか、お店によって違うのかってね。

 

ここまで味を、香りに始まり過程を経て変化していくのを意識し想像を膨らましていくことは初めてのことであり、感心するばかり。

自分の味覚が狂ってないことを、ただただ、祈るばかりです。。

 

 知識含め、レビューの準備段階から足りない部分は大いにありましたが、より、味を知りたくなっております。

 

有難うございました。

 

※各ブレンドの名称は、「めぐりブレンド」以外は連想を平仮名で表現したものです。

けしてひとの名前ではありません。悪しからず(^^; 

36人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (11)

  • 亜津さん

    2013/02/01

    すごい!大変なレビューでしたね。
    おつかれさまです。

    アルト・ルナの苦味ゼロって!?
    コーヒーなのに後味がないなんて
    ちょっと想像付かないですね。
    私も色々試してみたいーという気になりました!
  • めぐりさん

    2013/02/01

    アルト・ルナ、私の味覚経由だと、後味がない、というか、すうっと消えるんですよね。だからストレートで飲むに向いてるといいますか。
    先日行った店頭で飲めたコーヒーはアルト・ルナとマウイモカでした。

    ブレンドは、今後もっとトライしてみたいと思いましたね。合わせるのが難しくも面白いですよ♪
  • vingt-et-unさん

    2013/02/02

    めぐりさん、お疲れ様です!
    大変読み応えのあるレビューでした。

    コーヒーはヘヴィドリンカーですが、ブレンドの経験はありません。
    楽しそうですね。
    つい最近までは、こってり深煎りの苦ーいコーヒーばかり好んで飲んでおりましたが、近頃は余韻に果実的な薫りなどの生豆の情報が得られるようなコーヒーに魅力を感じております。
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