今回はジグソープレミアムレビュー「ミカフェート COFFEE HUNTERS」のレビューになります。
株式会社ミカフェートの珈琲豆を使ってオリジナルブレンドを作るプレミアムレビュー、
今までにないタイプのレビューなので楽しみです。
プレミアムレビュー構成
01.はじめに
02.使用する豆
03.ブレンド
04.試飲会の様子
05.抽出機器
06.終わりに
今回のレビュー対象となる珈琲豆一覧です。
4種類各2本づつの計8本。
一本当たりの入数は150gです。
容器は炭酸飲料用のペットボトル。
焙煎後の珈琲豆から出る炭酸ガスを逃がさず閉じ込めるために採用された容器です。
一般的な炭酸ガスを逃がす包装と異なり、
炭酸ガスと一緒に抜ける香りを余さず閉じ込められるのが売りだとか。
ボトル内は残存酸素1%以下の窒素充填で鮮度を維持。
香りも味も大事に届ける、そんな心遣いが感じられます。
今回は、
①ブレンドを3種類作成する
② ①のブレンドに対し、5人から飲んだ感想を貰う
という構成のレビューになりますので、
ブレンド検証用に1本を、試飲会用に1本を残す形で使用します。
ブレンドの元となる珈琲豆は以下の4種類です。
A サン・ミゲル
B ンゴロンゴロ・コンベント・コーヒーエステート
C マウイモカ
D アルト・ルナ
それぞれの産地と簡単な説明を世界地図上に纏めました。
珈琲の3大産地別にいえば、
アフリカ・アラビアから「B ンゴロンゴロ・コンベント・コーヒー・エステート」
アジアパシフィックから「C マウイモカ」
ラテンアメリカから「A サン・ミゲル」「D アルト・ルナ」
これらの豆のブレンドになるので、必然的にマルチリージョンな組み合わせになりますね。
品種で分けると、すべてアラビカ種なのはもちろんですが、その中でも、
ブルボン亜種/モカ亜種/カトゥーラ亜種と3種類があります。
それぞれの珈琲豆一粒の写真です。
モカは小さいですね。逆にカトゥーラは大粒です。
同じブルボンであれば、見た目は近いですが、匂いと味は別物。
試しに豆の状態で齧ってみました。
ブルボンのうち「B ンゴロンゴロ~」の方が苦みが強いです。
「A サン・ミゲル」は少し酸味を感じます。
ちなみに、豆単独だとモカの「C マウイモカ」が美味しかったです。
後味がすっきりしていて、おつまみに良さそう^^
脱線は程々に、そろそろ試飲をしてみます。
まずは単独の味を調べるべく、【カッピングテスト】を行ってみました。
やり方は以下の本にあったSCAA(米国スペシャルティコーヒー協会)の方法を周到。
簡単に解説すると、
①挽いた豆入れたカップにお湯を入れ4分間待つ
②表面に浮いている粉を避けて味を確かめる
となります。
香りに関しては、豆を挽いた時/4分後に軽くかき混ぜた時を評価。
味は4分後/少しおいて冷めてからを評価します。
ここで掴んだ特長のワンポイントはそれぞれ次のようになります。
「A サンミゲル」香り高く酸味が爽やか。非常に飲みやすいグァマテラ。
「B ンゴロンゴロ~」パンチが効いた味。コクもあり非常にインパクトが強い豆。
「C マウイモカ」乾燥式らしく特徴的な香り。醸造酒のような香り。
「D アルトルナ」一口目に苦みを感じるが、一旦通り過ぎると爽やかな酸味。
単品調査で分かったことは、4種類すべて非常に個性が強い。
特に、「B ンゴロンゴロ~」はアフリカ系らしく格段に特徴的。
これをどう使いこなすかが、今回のポイントになるかと思いました。
それではブレンドの項に入ります。
単品の豆の傾向を見る中で、
今回のブレンドの方針を固めました。
一言でブレンドといっても、「万人に飲みやすい」「味の特長を残したまま安く」など、
目的によって合わせ方にも違いがでるはずです。
今回のレビューは
・マルチリージョンである
・個性の強い豆同士である
この二点が前提となっているので、
「ベースとした豆の個性を大事にしながら、味に奥行を出す」を目的に据えました。
そのため、「必ず4種類混ぜる」をサブの目的にしています。
【ブレンド 1】
ブレンド名: 「ブロンズブレンド」
ブレンド方針:「ンゴロンゴロ~」の持つ個性を生かしつつ、飲み易くする
主観的感想:コクのあるボディながら、爽やかなアフターテイストを楽しめるブレンド。
豆の割合:
サン・ミゲル: 14%
ンゴロンゴロ・コンベント・コーヒーエステート: 55%
マウイモカ: 18%
アルト・ルナ: 14%
味:
香り (0~5): 4
酸味 (0~5): 4
苦味 (0~5): 1
甘味 (0~5): 2
○ 試飲の感想
年代・性別: 30代 女性
評価(0~5):★★☆☆☆
コメント:味すっきり、酸味多め。
朝飲むのであれば、さっぱりしていて目が覚めそう。
年代・性別: 20代 男性
評価(0~5):★★☆☆☆
コメント:香りは好み。
口当たりの渋みが強く、また後味は苦め。渋みで隠れているのかブラックだと味が薄く感じた。
年代・性別: 40代 男性
評価(0~5):★★★☆☆
コメント:一口目の苦さを感じるものの、その後すっきりする。
飲みやすい。
年代・性別: 20代 男性
評価(0~5):★★★★☆
コメント:香りが良い。3種類の中で一番良い。
年代・性別: 30代 女性
評価(0~5):★★★★☆
コメント:一口目が苦いけど、コクがあり口の中にゆっくり残る感じ。
甘いものの後に飲みたい。
【ブレンド 2】
ブレンド名: 「ブラックブレンド」
ブレンド方針:単独でも飲み易い「サン・ミゲル」「アルトルナ」をベースに、
ブラックで飲み易いブレンドを目指す。
主観的感想:一口目の苦みから始まり、
爽やかなアフターテイストへとつながる。
ブラックで味わいの変化を楽しめるブレンド。
豆の割合:
サン・ミゲル: 41%
ンゴロンゴロ・コンベント・コーヒーエステート: 5%
マウイモカ: 14%
アルト・ルナ: 41%
味:
香り (0~5): 5
酸味 (0~5): 1
苦味 (0~5): 4
甘味 (0~5): 3
○ 試飲の感想
年代・性別: 30代 女性
評価(0~5):★★★☆☆
コメント:食後のコーヒーに合いそう。
砂糖とミルクで大変身。
万人受けするまろやかで香り高いコーヒーになる。
年代・性別: 20代 男性
評価(0~5):★★★★☆
コメント:程よい酸味と甘味。
ブラックでも飲みやすく、普段ブラックが苦手な人でもいけそう。
ただ香りは控えめに感じる。
年代・性別: 40代 男性
評価(0~5):★★★☆☆
コメント:適度な酸味と苦みで飲みやすい。
コクもある。
年代・性別: 20代 男性
評価(0~5):★★★☆☆
コメント:香りがもっと欲しい。
少し砂糖を入れると好み。
年代・性別: 30代 女性
評価(0~5):★★★★★
コメント:一口目に苦味を感じるが、
コクと甘みがあり飲み易い。
【ブレンド 3】
ブレンド名: 「ホワイトブレンド」
ブレンド方針:酸味/苦味どちらも感じるブレンドで、
ミルクと合わせやすいブレンド
個人的感想:酸味/苦味/コク、出せる味を全部出す。
そのままでは味が雑然としているが、ミルクと合わせると調和が取れる。
豆の割合:
サン・ミゲル: 9%
ンゴロンゴロ・コンベント・コーヒーエステート: 23%
マウイモカ: 18%
アルト・ルナ: 50%
味:
香り (0~5): 2
酸味 (0~5): 4
苦味 (0~5): 3
甘味 (0~5): 2
○ 試飲の感想
年代・性別: 30代 女性
評価(0~5):★☆☆☆☆
コメント:そのままでは個性が無い。
砂糖、ミルクを少々足してみたが、これといった変化が無い。
年代・性別: 20代 男性
評価(0~5):★★★★★
コメント:それ自体の味は強いが、後味はスッキリ。
甘いものにあいそう。
個人的には3種の中で一番好み。
年代・性別: 40代 男性
評価(0~5):★★★☆☆
コメント:ミルクを入れると苦味が減り、飲みやすくなる。
後味的にはすっきり。
年代・性別: 20代 男性
評価(0~5):★★★☆☆
コメント:得意ではない。
クリームを入れるとcool。
年代・性別: 30代 女性
評価(0~5):★★★☆☆
コメント:単独では味が苦手。
ミルクと合わせると、非常に飲み易くなる。
某月某日某所。
はにゃ&Manya カフェの同時開催に至りました。
人数が多く、家だと狭いので別の場所を借りて開催です。
今回はカメラ持参の参加者ばかりなので、
自動で写真が撮ってもらえるサービス付き♪♪
おかげさまで楽させて頂きました。
ありがとうございます。
二人分のレビュー同時開催なので、
参加者は3ブレンド×2の6杯が最低杯数。
行きはよいよい帰りは・・・
飲み過ぎには注意ですね。
参加者して頂いた、はにゃ様、かずや。様、下小川様、リーダー様、Manya嫁様、
ありがとうございました!
使用機材の紹介です。
抽出方法はペーパドリップ、
ドリッパーは円錐のハリオ式を使いました。
同一条件下で抽出比較した結果、
ハリオ式の方が豆の個性が抽出できると判断したためです。
豆の挽き目は中挽き、ナイスカットミルの設定は3.5。
抽出時間はタイマーで測定。
家庭で入れる2杯分の場合は若干早くなる(2:30秒程)傾向でしたが、
4杯取り抽出だと安定して3分程度となり、理想的な抽出時間になりました。
ドリッパーサイズの上限側の方が安定して抽出できますね。
湯温は90度前後。
借りた場所のコンロの調子が悪く、電気ポットを使用しました。
抽出のやり方は、先日のセミナーで習得したキーコーヒー流を採用。
今まではエスプレッソ専門で、
このレビューの募集に合わせてハンドドリップの練習を始めたので、
抽出の経験は実質1か月未満しかありません。
短期間での習得の為、セミナーに参加しましたが、参考になりました。
個人的にはブラックブレンドが一番のお気に入り。
しかしながら、自分では狙ったブレンドになっていると思っても、
人によってはまったく逆の反応になることもあり非常に難しい。
味覚という数値化が困難で、好みにもバラつきのあるジャンルなため、
絶対の正解は無い。
ストレートコーヒーも良いですが、
提供する人に合わせてブレンドできるようになると面白いと思いました。
普段の仕事やレビューとは異なる、良い経験をさせて貰いました。
今回のブレンド経験を生かしてこれからも珈琲ライフを楽しみたいと思います!
れいんさん
2013/01/26
ここは
スタバですか?
本格的にやりごたえのある
レビュー内容になってますね。
Manyaさん
2013/01/26
コメントありがとうございます。
非常に手ごたえのあるレビューでした。
新しい世界を垣間見えたので良かったです^^
aimaruoさん
2013/01/26
コーヒー飲みたくなってきました^^
リーダーさん
2013/01/26
写真使ってもらえてよかったです。
特に3杯目のコーヒーは評価が分かれてますね~~
ブレンドは2~3種類のほうが無難だと思っていたんですが
まさかの4種ブレンドで本気度が伝わってきましたよ!
(* ̄(エ) ̄*)
かずや。さん
2013/01/26
非常に香り豊かなコーヒーをありがとうございました!
CLWさん
2013/01/26
凄く良い内容だと思います。
飲んでみたいですね。・・・お酒は飲まないけど、コーヒーは結構飲むので・・・(笑)
Manyaさん
2013/01/26
コメントありがとうございます。
ありがとうございます。
良い豆で入れた珈琲は格別でした^^
一手間掛けると美味しくなるので、
贅沢な珈琲時間を作ってみると良いかもしれません。
Manyaさん
2013/01/26
試飲&コメントありがとうございます。
制服が役に立ちましたね!
最初は怖がってた子供が、帰るときには寂しそうでした^^
3杯目のみならず、どのブレンドも評価が分かれているのが面白いところ。
人の好み、ってのは難しいものです!
Manyaさん
2013/01/26
試飲&コメントありがとうございます。
クマさんは始終大活躍でしたね^^
さすが、普段から着こなしているだけのことはあるっ!
こちらこそ試飲&評価ありがとうございました。
Manyaさん
2013/01/26
コメントありがとうございます。
ありがとうございます。
私も酒はやらずに珈琲ばかりなので一緒ですね^^
美味しい珈琲を楽しめたレビューでしたよ♪
いぐなっちさん
2013/01/26
しかし自分専用ブレンドというのも乙なものですね。
ブレンドチャレンジしたくなりました。
KoSさん
2013/01/26
本格的なテイスティングに...
コーヒーの事は良くわからないのですが、それぞれクセのある豆だったみたいですね。
気になったのはPETボトル。
確かに炭酸ガスは通しにくいんですが酸素はよく透過するので、脱酸素剤を入れておくか、容器ごと他の密閉容器に使い捨てカイロなどと一緒に入れて保存することをお勧めします。
Yujiさん
2013/01/26
レビュー読んでたらブレンドして飲んでみたくなってきました。
我輩!テトであーる♪さん
2013/01/26
変わるんですね!!
今度KALDI行ってブレンド作りたくなりました(^^)
Manyaさん
2013/01/26
コメントありがとうございます。
市販品はすごいです。
さすがプロの仕事です。
とはいえ、自分で作ってみるのも面白いものです。
何事も挑戦あるのみっ!
Manyaさん
2013/01/26
コメントありがとうございます。
PETボトルについて、
メーカーページには以下のように書かれています。
COFFEE HUNTERSの加圧方法
抜粋
「劣化防止のため、豆のボトルには窒素を充填し残存酸素を1%以下にしています。しかし粉のボトルに窒素を充填すると吹き上がってしまうため、吸収した酸素と同量の炭酸ガスを発生させる特殊な脱酸素剤を使用し加圧包装してあります。」
どうやら、懸念されている脱酸素剤は使われている模様。
とはいえ、一度栓を開けたら効果なさそうですね。
別の密閉容器に移した方が良さそうです。
情報ありがとうございますっ!
Manyaさん
2013/01/26
コメントありがとうございます。
今回はzigsowメンバーで集まっての試飲会でした。
楽しかったです^^
自分でブレンドも楽しいですよー。
お試しあれ♪
Manyaさん
2013/01/26
コメントありがとうございます。
応募する前は、
味の違いなんてよく分からないかも・・・と思ってましたが、
全然傾向が違うので自分のような素人でも差が分かりました。
産地もバラバラなところからも、
違いのはっきりした豆をレビュー品として選択しているんだと思います。
harmankardonさん
2013/01/26
ブレンドの奥深さをあらためて感じさせて頂いたレビューでした.
中でも,コーヒーカップが一番気になりました.
Manyaさん
2013/01/27
コメントありがとうございます。
ありがとうございます。
奥が深い世界でこの先にも沼があるようです^^;
カップは詳細不明、貰い物でしかもずっとタンスにしまわれていたものです。
cybercatさん
2013/01/27
これはかなりの力作ですねぇ。
4種全部使って、というのがやはりポイントなんですね。
珈琲はがぶ飲みタイプで、繊細な味がわかったかどうかは?ですが、量をためすには耐性だけはあるのでw行きたかった~orz
あと味覚は三者三様ならぬ5人の方別々で、「正解がない」のが奥深い..これ沼ですね。間違いなくw
素晴らしいレビューでした!
Manyaさん
2013/01/27
コメントありがとうございます。
味の複雑さを出すには種類が多い方が良いだろう!と思いながらも、
なかなか味が決まらず大変でした。
少し配分を変えるだけで味が変わるので面白い。
味覚の沼は。。。あまり自信が無いので深く入らないようにしないと^^;
今回は都合が合わず残念でしたが、また何かの機会によろしくお願いします!
R-O-G-Eさん
2013/02/02
4種類全部を使った配合はしませんでしたが、
それも面白そうですね。
お互いお疲れ様でした~。
Manyaさん
2013/02/03
コメントありがとうございます。
試飲会楽しかったですよ~。
皆さんの胃袋は大変そうですたけど^^;
R-O-G-Eさんもお疲れ様でした!
はにゃさん
2013/02/04
4種類ブレンドでバランスが取れているところがすごいです。
最初に見てびっくりでしたが、美味しかったです。
自分の分で結構ひぃひぃ言ってたのでちゃんと評価できてなかったので、
またの機会に頂きたいなと思ってます。
Manyaさん
2013/02/05
コメントありがとうございます。
はにゃさんもお疲れ様でした!
慣れない器具や場所もあったので、大変だったかと思いますが、
参加ありがとうございます
自分以外の淹れた珈琲を飲むのは良い勉強になるなぁと思いました。
また機会があれば、よろしくお願いします!
愛生さん
2013/02/07
なぜ、クマさんは拗ねてるのですか?
Manyaさん
2013/02/07
コメントありがとうございます。
単に試飲会をするには部屋が狭いんですよ・・・
クマさんはうちの子供と遊んでくれましたが、
怖がられたので拗ねてます^^
makibisiさん
2013/02/11
試飲会も、とても楽しそうで。。。><
コーヒーが飲みたくなるような、レビューに圧巻です。w
Manyaさん
2013/02/11
コメントありがとうございます。
人数集まったので、試飲会楽しかったです。
飲みすぎで大変でしたが(^。^;)