レビューメディア「ジグソー」

ゲーム用?システム用?何でもこなす万能HDD

SSDが普及し始め、より使い分けが重要になってきたHDD。HDDのメリットといえばやはりSSDでは実現の難しい大容量。そんな中でも最大級の容量となるのがこの4TBモデル。

 WDのコンシューマ向けHDDは「ブラック」「ブルー」「グリーン」「レッド」と分類されているが、その中でもブラックは性能を重視したハイパフォーマンスモデル。更に最大容量モデルという事だからこの4色の中ではフラッグシップとも言える。

もちろん各色の性能の違いも大きいのだろうが、このブラックとNAS向けのレッドは5年保障(グリーンとブルーは2年)となるのも見逃せないポイント。

 


本体もステッカーと塗装によりブラックカラーを強調している。

 そんな高性能・大容量を謳う高級HDD「WD Black 4TB」を「ゲーム用」として使用するのが今回のレビューテーマ。とはいえベンチマークとかの方が気になる…というか私も気になるし判りやすいので、そちらを先に紹介していこう。


 

 【テスト環境】


 詳細なテスト環境は下記の通りで、後述のゲーム実動作編でも同じPCを使うのでHDDベンチには関係ない部分も掲載しておく。


CPU : Intel Core i7 3770K(ゲーム動作時は4.5GHzOC)

M/B : MSI Z77A-GD55

MEM : OCMEMORY OCM2400CL10D-8GBN (DDR3 2400 4GB*2)

VGA : PowerColor AX5770 1GBD5-H *2 (2枚挿しHD5770 CrossFireX)

ケース:Antec P183-MSI

電源 : Antec TP-550AP

OS : Windows7 Ultimate 64bit
 
HDD
●HGST Deskstar P7K500 320GB (HDP725032GLA360 7200rpm)
※2008年製 システムドライブ状態での使用 以下「P7K500 320GB」 

●WESTERNDIGITAL Caviar Green 1.5TB (WD15EADS-00P8B0 5000rpm?)
※2009年製 SMARTに回復不可セクタエラー有り 以下「Caviar Green 1.5TB」 

●HGST Deskstar 7K1000.D 1TB (HDS721010DLE630 7200rpm)
※2012年製 以下「7K1000.D 1TB

●WESTERNDIGITAL WD Black 4TB (WD4001FAEX 7200rpm)
※2012年製 以下「WD Black 4TB

HDDは全てZ77直結のSATAポートを使用、IntelRST(AHCIドライバ)も現時点の最新版をインストール済みだ。更に後半のゲーム実働においてボトルネックがHDD以外に発生しないようにCPUとVGAは我が家では高性能な組み合わせ…の割にはシステムドライブがヤバイ。

 

 


 

【比較モデル紹介】


今回比較対照としてチョイスしたのはHGSTの1TBHDD「7K1000.D 1TB」。


上記リンクの通り私は1年前に購入したものをメインPCのデータ用として使っている。しかし今回は条件を合わせるため&データ退避が面倒なので…



 もう1台7K1000.D 1TBを買ってきました。何気にまだ名前がHITACHI時代の生産品だが、新品同士のぶつかり合い。1TBプラッタの恩恵で特にシーケンシャルの速度に優れ、生易しい相手ではない。

 

そして元々このPCにシステムドライブとして使用されていたP7K500 320GBもなし崩し的に使用。7200rpmでありながら当時「省電力モデル」と銘打たれて販売されていたモデルで、250GBプラッタ*2枚による320GB。確か1枚プラッタの250GBが欲しかったのに品切れでコチラにした記憶が…ってどうでもいいですね。使用時間は7000時間程度。

更にWDの旧型「Caviar Green 1.5TB」も搭載。回転数こそ低い(5000rpm?)ものの、コストパフォーマンスに優れてデータ用として人気のあったモデルだ。WD15EADSには何種類かの細かい枝番があるが、検索によれば現品は500GBプラッタ*3枚らしい。代替不可セクタエラーのせいでSMARTが「注意」状態になったもの譲ってもらったモノ。稼働時間は10000時間オーバー。

 

ところでWD Black 4TBについては今のところプラッタ枚数・容量に関する正式な情報が無いので真相はブラックボックスだ。細かいことはいいから性能を見ろという事だろう。

 

外観上はどうせシールくらいしか変わらないだろうと思っていたのだが、裏面の基盤の大きさにビックリ。他の3台に対して明らかに大きな基盤だ。ここにBlackのハイパフォーマンスのヒミツが収まっている…かもしれない。さりげなく背面のハンダが絶縁処理されているのも特徴だ。

 

 

以上4台のHDDを繋ぎ代えとか面倒なのでP183の下部マウンタに一気に搭載。しかし電源ユニットのSATAコネクタが足りなくなりペリフェラルから変換するハメに。

 

 

 

 



【性能計測】

それでは定番ベンチマークのCDM。一部ミスでゲームクライアントを入れた状態で回してしまったがキニシナイ。

 

WD Black 4TB←→7k1000.D 1TB 


 

左が今回のWD Black 4TB。面白いのはライト系の高さ。100MB/sオーバーという512Kのライトをはじめ、HDDとしては高い。デュアルプロセッサ等の技術が効いているのだろうか。とはいえ単体のデータではピンと来ないので、7k1000.Dのスコアを(右)を見てみよう。


 1年前に購入した個体と同じくシーケンシャル番長っぷりを如何なく発揮し、190MB/sオーバーのシーケンシャルリードはヘタな旧型SSDに匹敵する。しかしシーケンシャル以外の項目はWD Black 4TBに水をあけられている。「Black」シリーズのパフォーマンス重視チューニングを如実に表している結果といえるだろう。


 ちなみにWD Black 4TBはSATA2ポートでもベンチを取ってみたが、有意な差は無いといっていいのでチップ内蔵SATA3ポートが余っていたら繋げる程度の認識でかまわない。ムリに外部SATA3チップポート等に繋ぐ意味はあまり無さそうだ。

 

Caviar Green 1.5TB←→P7K500 320GB (OS)

 一応こちらが旧型2台のスコア。やはり新型2台と比べると大きくスコアが劣る。項目によっては2倍近い差がでているのもあり、確実に進化しているのが判る。SSDの影に隠れがちだが、HDDだってまだまだ伸びるのだ。

しつこいようだがP7K500 320GBの方はOS用として使用しているのでその影響もある。

 

ところで容量が大きいという事は速度を最も発揮できる「外周」部分の容量も多いという事。HD Tune(試用版)でデータを取得したところ、少なくとも最初の2TB程は130MB/s程度を維持している。7k1000.Dの場合1TBプラッタ1枚なので180MB/s近い数値を発揮できるのは最初の200GB程度、600GB辺りになるとWDBlack 4TBとの速度関係は逆転する。

WD Black 4TB・7k1000.D HD Tune参考データ(でかいのでリンクのみ)

 

 

 【消費電力計測】

 消費電力についてはデュアルプロセッサ等の性能向上技術、更にプラッタ枚数が多いであろうWDBlack 4TBにはかなり不利な項目だが、しっかり計測してみよう。計測方法は以前のSSDレビュー等と同様。接続は内部SATAポート、電源のみACアダプタを使用して単体供給し、その消費電力をワットモニターで計測する。リード&ライト値はCrystalDiskMarkのシーケンシャルベンチ中のもの。

今回登場の3.5インチHDDに加えて、2.5インチHDD「Travelstar 5K500.B 500GB」、SATA2世代SSD「Intel SSD320 120GB」、SATA3世代SSD「Samsung 840pro 128GB」の計測値も参考用に併記した。

ちなみに計測に使用したACアダプタは何も接続していない時でも1.3~1.4W程度の電力を消費するのでその分多い値になっている点、HDDはスピンアップ(電源投入時など)に最も多くの電力を消費するので「最大消費電力」では無いことに注意。

※(クリックで拡大)

当然といえば当然なのだが、今回計測した3.5インチHDDの中で最も大きな消費電力となっている。やはりプラッタ枚数の多さが影響しているようだ。データストレージとして大量搭載する際は、スピンアップ時の事も考えて電源には余裕を持っておきたい。

とはいえ1枚プラッタモデルに低消費モデル*2が相手では一番高くて当たり前だ。

むしろ4TBという容量を+数W程度の増加で、しかも高速モデルとして実現しているのだから、データ容量比という面でワットパフォーマンスも高い。2TBのHDDを2台や、1TBのHDDを4台積んだ日には結局消費電力が膨れ上がる。

 

 

【静音性】

消費電力計測時は1台づつ外に出して使用したのだが、振動やモーター音が予想以上に少なかったのが印象的だ。今回の4台の中ではP7K500 320GBが当時のHGST製特有の唸るような低音を常時出していたが、それ以外の3台は十分静か。

WD Black 4TBは大容量・高回転モデルであり、むしろ本体が重い分振動を吸収してるんじゃないかというくらいモーター音が大人しい。最近のHDDは総じて静かになっているので、それらと比べると少々アクセス音が大きいかもしれないが個人的には許容範囲だ。

今回使用したAntec P183のような振動・静音対策がされたケースなら騒音は全く気にならないレベルにおちついてくれる。

 

 



さて、先述の通りお題はゲーム。正直に言っておくと、今回レビューテーマとして提示された3つの選択肢(写真編集・動画編集・ゲーム)の中で一番このWDBlack4TBを生かすのが難しい。しかも比較対照としてシーケンシャル番長の7k1000.D 1TBがいる。これはやばい。


 使用するゲームソフトはMMORPGのTERA(http://tera.hangame.co.jp/)。

Published by NHN Japan Corp. Copyright c BlueholeStudio Inc. All right reserved.

 

一部ダンジョンを除き、すべてが繋がった広大なワールドマップを持ち、そのクライアント容量は2012年12月現在で約50GB(※下記追記参照)。

名前通りテラバイトのクライアントという訳ではないがかなりの重量級だ。

【13/01/05追記 TERAのクライアント容量について】 

TERAのクライアント容量を上記の通り50GBオーバーと書いており、実際私の家の2台のPCではほぼ同じ50GBの容量だったのですが、他の方から37GB程度というご報告を頂いたのでクライアント再インストールを行ったところ、30GB弱に収まりました。

恐らく私の使用していたクライアントはオープンβ時代からアップデートを繰り返していた為、使用しない古いデータが残り肥大化していたようです。お詫びして訂正致します。

【追記ココマデ】

 

 

 

TERAに限らずネトゲのクライアントはアップデートと共にどんどん肥大化していくもの。小容量HDDを搭載してしまったネカフェのPCは悲鳴をあげている。まあそれでも古今東西あらゆるネトゲのクライアントをいれても4TBを埋め尽くすのは難しそうなのだが。

クライアント容量はダテではなく、ゲーム起動時はかなりのロードが入る上に、ゲーム中は常に大量のマップデータを読み込む訳で、読み込みに詰まったりするとゲームのエフェクトが出なかったりキャラクターの表示が遅れたりと目に見えて低速化がおきる。

今回はベンチ編と同じ4台のHDDにTERAのクライアントを丸ごと複製。事前にデフラグをかけてからゲーム起動・都市間移動・転送時ロード等を確認していく。当然OS起動後初回の起動が一番時間がかかるので、1台のHDDを撮影する毎にOS自体を再起動した。

 

TERAをプレイしたこと無い人には何を言っているか判らない状態になってしまうが、具体的には「ゲーム起動」→「キャラクター選択」→「ヴェリカの中央通りを移動」→「ペガサスに乗ってポラ・エリーヌへ(ゴール)」といった感じ。

ポイントはズバリゲームの起動時間(実際にプレイ可能な状態になるまで)。また細かいところではヴェリカ内移動中のオブジェクト表示タイミングなんかも影響が出る。

撮影は原始的にカメラをモニターの前に置く方法。まあ大雑把に何やってるか判ればいいし、変にデスクトップキャプチャを動かして計測結果に影響を出したくなかったので。ちなみにそのせいですげえ無理な体勢でゲームを操作するハメに。

 

画面左上がWD Black 4TB、右上が7k1000.D 1TB、左下がCaviar Green 1.5TB、右下がP7K500 320GBとなる。ここの埋め込みでは画面が小さすぎて文字が見えないので、拡大表示やYOUTUBEで直接開いたほうがオススメだ。

動画URL→http://www.youtube.com/watch?feature=&v=bxvkGmw05PI

音は一切無いのでBGMは脳内保管するか適当にかけてください。

ちなみに時間計測は録画した動画のタイムテーブルから叩き出した値なのでコンマ単位のズレは当然ある。というか結構ある。

 

こうしてリアルタイムで見ると差がわかりやすいのだが…動画なんてみてられねえ!って方の為に結果部分のスクリーンショット。

正直差が出るか未知数でこのテーマ大丈夫かよと心配していたが、しっかり旧型2台と差がでている。

というかベンチでは大差なかった旧型2台の間でも大きく差がでてしまった。どうもTERA自体がシステムドライブと兼用の環境にインストールすると起動が遅くなるのだろう。

一方、シーケンシャル番長の7k1000.D 1TBとそれ以外にアドバンテージのあるWD Black 4TBの差は殆ど無い。

最初こそWD Blackが出遅れたが、大都市をロードする時間が1秒弱短くリカバーした…というかもう誤差範囲。少なくとも今回使用したTERAにおいてはどちらも安定して速度を出しているという事だろう。

 

また、ロード時間以外にもやはり影響が出ている。動画中盤の徒歩移動シーンで広場に表示されるクリスマスツリーだ。まずはWD Black 4TBのプレイ画面。

遠くに影になってしまいわかり難いが、赤丸内に遠くのクリスマスツリーが表示されている。

 

お次はP7K500 320GBのプレイ画面。

 

WD Black 4TBの時よりだいぶ前に進んだタイミングなのだが、まだクリスマスツリーが表示されていない。動画で見るとこのあと赤丸内に突然巨大なクリスマスツリーがボンと出現するのだ。

 またそれら読み込みが遅れる事でかくつきや簡易表示になることも出てしまう。せっかくのゲーミングPCも相応のストレージ速度がないと台無しになってしまうという訳。実はロード時間よりもこちらのほうが体感的な影響は大きく感じる。

 

もちろんSSDを使えばもっと快適になるのだろうが、SSDというのは構造上空き容量ギリギリに使うのはよろしくない。OSやアプリケーションを入れて、更にTERAを突っ込んだ日には250GBクラスのSSDでも厳しくなる可能性がある。

 

 

 

 

一言で表せば「万能選手」だ。消費電力も極端に大きい訳ではないし、騒音も他のHDDと大差なく振動も少ない。

唯一発熱がきになるところ。何故かというと今回使用したAntec P183はHDDの冷却性については非常に優秀なケースだったので言うなれば「どんなHDDでも冷えまくる」環境。みっちり4台を詰め込んだ状態にも関わらずゲーム動作中も30度程度(同時使用のHDD+4度程度)に収まった。

HDDの冷却が考えられていないようなケースの場合どうなるかは未知数だが、冷却性がクリアできるケースなら、リビング用小型静音HTマシンとしての運用もいけるんじゃないだろうか。

そして何でも突っ込める大容量とHDDとしては高い速度。ゲーミング用としてみても中々の体感速度で、特にデータが大きいソフトの場合、プレイすると細かい読み込み等も古いHDDとの違いを感じられる。7k1000Dとの差は殆ど無かったのだが、アレはアレで高速なHDDなので。

 

また今回はテーマがゲームという事でそこに絞った内容となったが、4TBという大容量をゲームで使い切るのは難しい。結局容量を生かすのは複数用途のミックスだろう。

例えば比較的速度が期待できる外周部にはゲームクライアントや大容量アプリケーションを置いたパーティーションを、後半にはそれ以外の動画倉庫としてのパーティーションをわける。ネトゲクライアントはアップデートで次々追記されるので断片化を起こしやすいので別パーティーション化は有用だ。

 

 

但しハイパフォーマンスの代償として実売価格も25000円とでっかい。現状Blackモデルとしてはもっとも容量価格比が良いのだが、それでも純粋な容量が欲しいだけ&ストレージ搭載数に余裕があるのならWD Greenの2TBを2台購入した方が格段に安くなる。自分がどの程度の容量と速度をHDDに求めているか?それによってこのHDDの価値は大きく変化する。

ありがたい事にWDは用途にあわせて色んなモデルをリリースしているので適材適所、自分にあったモデルをチョイスするのが一番だ。

 

 

 

 

 

 

まとめ終わったところで、システムドライブとしてWD Black 4TBを使ってみる…いや、システム用としてはSSDが主流だし、わざわざ4TBもの容量を持つドライブをOS用に使う人は少ないだろうが、せっかくのBlackだ、こんなのもアリだろう。

というかいい加減P7K500 320GBをシステムドライブとして使うのは明らかに3770Kに不釣合いすぎるので。

 

 

最近はAcronisをはじめとしたクローンソフトが優秀なので既存のHDDイメージをポーンと…言いたいが一筋縄ではいかない。

コイツは4TB。従来型のMBRは2TBまでなので、GPT方式で使用する事になる。GPTのドライブをシステムドライブとして使うにはいくつか条件がある。

●マザーボードがUEFIブートに対応

●OSがWindows7(32bit or 64bit)かVistaSP1~(64bitのみ) たぶん8は7準拠

と言うこと。対応マザーでWindows7をクリーンインストールするなら最初からGPTでフォマットしてセットアップすればいいのだが、今回のように古いMBR方式のデータを移行する場合、そのままクローンするとMBRになってしまい2TB以上の容量が認識できなくなってしまう。

というか、私の持っているAcronis True imageは古くてGPT非対応。

 

でも安心!WDはちゃんとイイモノを用意していてくれました。

Acronis True Image WD Edition Software

WDのドライブを搭載していれば使用可能なソフトウェアで、GPT対応版True Imageの機能制限OEM版。コイツを使えばMBRのディスクからGPTのシステムドライブを作れるぞ!

但しMBRでブートしているWindows上からではクローン時の変換ができない。まずはAcronis True Image WD Editionのブータブルメディア(CD-RでOK)を作成して、そこからブートする。

ここで注意するべきはマザーボードのブート設定。ブータブルメディアを入れた状態でブート項目を見ると「CD/DVD:HL-DT~(光学ドライブ名)」と「UEFI:HL-DT~」と同じ光学ドライブが2つ認識される。ここで後者を選ばないと従来型のブートになってしまうのでやっぱりGPTへの移行ができない。

もしUEFIでのブートが出来ていない場合、クローン先設定画面で容量が2TBになってしまうので、その場合は再度マザー側の設定を見直そう。成功していればクローン画面下部にGPTへの変換を自動で行う旨のメッセージが表示される。

後は普段の操作と同じ。クローンが成功したら古いHDDを取り外して、マザー側のブート設定を「UEFI:Windiows Boot Manager」に指定すれば晴れて4TBのシステムドライブの完成だ!

 

ちなみにシステムドライブになった状態でTERAを起動するとやはり初回起動のみ20秒程遅くなった。TERA自体にそういう傾向があるのだろう。但しゲーム中のロード時間やオブジェクト読み込みは速いままなので十分性能を生かせる。

 

今まで使っていたHDDが古いのもあり、OSの体感速度もSSD程ではないが改善が見られている。HDDの進化はまだまだ終わらないのだ。

 

 【追記】

この状態でのWindows7起動速度は「電源ボタンを押した瞬間」から50秒程度。HDD搭載マシンとしてはかなり速い。

 

 

 

【オマケ:プラッタ枚数に関する邪推】

最初に触れた通りWD4001FAEXのプラッタ枚数は公式スペックに表記されていない。まあプラッタ枚数が何枚だろうが高性能と大容量を兼ね備えた優秀なHDDである事実は揺るがないのだが、不明だと何か気になってしまう。

ベンチマークではハイパフォーマンスモデルということで全体的に高スコアを叩き出しながら、7k1000.Dに対してシーケンシャルのみ後塵を拝している点、殆ど窪みのないみっちりとした背面…そして実際手に持った感じはずしりと重い。キッチンスケールに乗せてみよう。

1枚プラッタの7K1000.D 1TBが411g、2枚プラッタのP7K500 320GBが511g、3枚プラッタのCaviar Green 1.5TBが627g。そしてWD4001FAEXが754g。

順当にいけば4枚プラッタっぽい重量だ。しかし同WD製エンタープライズ向けHDDに「WD4000FYYZ」というモデルがある。これは仕様がWD4001FAEXに近いモデルで公称重量も0.75kg。で、コイツのデータシートには特に記述がないのだが、ニュースリリースには800GBプラッタ5枚構成と書いてある。

あと英語版公式サイトトップで使われているWD Blackの写真が5枚プラッタのように見える。結局4枚とも5枚とも取れる重量とスペック。個人的には5枚と推測するが、真相はブラックの中。

コメント (7)

  • わんこさん

    2012/12/23

    システムはSSDでデータはHDDでいいと思ってたが
    馬鹿でかいクライアントだと入らないのか・・・
  • cybercatさん

    2012/12/24

    消費電力は思ったより高くないんですね。
    どういう計算してもみどり2台よりよいとは...禁断のデータドライブに黒使い、というのもできるかも...

    そういえば今回から?Caviarのニックネーム?がハズされ、「黒キャビア」とはいえなくなったのか....←レビューに無関係
  • 下小川さん

    2012/12/24

    まあ250GBクラスのSSDならOS+アプリ一式に休止領域、TERAをつっこんで5割くらい開けられると思うんですが、それ以外のゲームを追加しようとすると入れ替えとかが必要になりそうです。
    我が家のSSDは全て128GB以下なのでTERAはSSDでやったことありません(オイ


    消費電力はもっと高くなってもおかしくないと思っていたんですが、しっかり抑えて来ていますね。単体でもヘタな旧型HDDより低いくらいかもしれません。
    実際データドライブも速いと色々恩恵あるんで「データ用の黒」なんていうぜいたくな使い方もお財布が許せばアリですね!保障も長いですし。

    ちなみに私もレビュー中何度も黒キャリとか書きそうになりましたw
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